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恩若ノ峰・源次郎岳・竜門峡遊歩道 [大菩薩とその周辺]

2011/05/05(木・祝)

■第202回 : 恩若ノ峰(982m)・源次郎岳(1476m)・竜門峡遊歩道


塩山駅から恩若ノ峰を越えて源次郎岳に至るルートは、「山と高原地図」では難路を示す赤破線で描かれている上、「道形は認められるがヤブうるさい」「源次郎岳から恩若ノ峰まで道標はほとんどなく判断力を要す」と注記されています。
しかしこんなルートでも歩く人が増えたのか、最近歩いた人たちの記録によれば、踏み跡はしっかりしていて特に迷うような箇所もないらしい。
そこで、塩山駅からこの2峰を越えて天目側に下り、ついでに日川渓谷の竜門峡遊歩道を楽しんでいくという、少々欲張ったルートを計画して出掛けてきました。

 累積標高差(登り):1503m / 距離:19.4km / 歩行時間:5時間25分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:9時間25分 

(往路)
古淵 05:27-05:48 八王子 05:50-05:57 高尾
高尾 06:14-07:23 塩山

(登山行程)
塩山駅      07:25
恩若ノ峰     08:40-08:50
源次郎岳     10:20-10:35
嵯峨塩鉱泉付近  11:30
天目バス停    12:00-12:10
  (竜門峡遊歩道散策)
竜門峡入口バス停 12:55
甲斐大和駅    13:30

(復路)
甲斐大和 13:55-14:48 高尾 14:51-14:57 八王子
八王子 15:00-15:22 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

スタートの塩山駅。ちょうど大菩薩登山口(裂石)へのバスが出る時間で、7~8人ほど乗り込んでいたようです。

少し歩いて、広域農道を横断する交差点から振り返ります。塩山の市街地が広がる右側に、昨年登った塩ノ山が存在感を示していました。

広域農道を横断した先を、そのまま道なりに直進します。前々回・前回と2週続けて桃畑の中を歩きましたが、今日はここから先が葡萄畑の中です。でも葡萄は、まだほとんど冬を越したままの寒々とした格好でした。

農道が尽きるまで直進した後も、作業道のような道に車の轍が続くうちは、ほぼ道なりに進みました。山道に変わってからは、直進と左折を2回ほど繰り返すと、恩若ノ峰の西尾根に出ました。
そこまで全く標識を見ることがなく、メインルートはどこかで外してしまったらしいと感じていたのですが、西尾根に乗る地点には自分が歩いてきた道しか通じていなくて、正しいルートを歩けていたらしいのが意外でした。
ここから先は、良く踏まれて迷いようのない一本道が源次郎岳まで続いていくので、結果的に広域農道から西尾根に出るまでの間が、今日のルートで唯一の分かりにくい区間でした。

その先でも当分の間、道は尾根上に出ることがなく、尾根の南側を少し下がって進みます。周囲は新緑なのですが、曇っていたおかげであまり見栄えがしませんね。

恩若ノ峰の頂上は周囲を木々に囲まれていて、展望は得られません。足元の赤い標石は二等三角点です。
標識のアップです。

恩若ノ峰を後にすると、そこから先はテープの多い道となりました。そしてしばらくの間は、コブというコブを次々と巻いていくので、比較的穏やかな道が続きます。
しかし中間地点あたりを過ぎると、きっちり尾根上を進むことが多くなります。
そして1250m圏の小ピークあたりまで来ると、前方には源次郎岳が大きく立ちはだかりました。高低差がまだ相当にあるのが実感できる眺めでした。

やがて道は急登の連続となって、所々でこんなロープの下がる道に変わりました。すでに1000m近く登ってきてからの、200m近い急登はかなり堪えます。
余裕がなかったので写真を撮りませんでしたが、もっと先に出てくるトラロープの下がる一帯などは、この写真の地点よりもさらに急になるのでした。

やっとの思いで着いた、という感じの源次郎岳。ここもほとんど展望はなく、あるのは見慣れた山梨百名山の標柱と三等三角点だけでした。北側には木々の間から下界が覗けているのがこの写真でも分かりますが、その木々が芽吹いてしまうと何も見えなくなりそう。
振り返ると別の標識もありました。

源次郎岳を過ぎて、やや急なギャップを2回越えて登り返した小ピークが、1530m圏にあって今日の最高点になります。
このピークのすぐ先で、大菩薩方面へ向かう道を左に見送って、嵯峨塩鉱泉に下る道に入ります。

嵯峨塩鉱泉に下る途中で、嵯峨塩深沢林道を横切ります。道路上に出て、下ってきた道を振り返るとこんな感じ。山道の続きは、このすぐ反対側から始まっていました。

最後の最後のところで、嵯峨塩鉱泉に下る道を見落としたらしく、車道に出てしまいました。
車道からも嵯峨塩鉱泉へ向かうらしい道が続いていますが、それはササが繁茂する中を強引に切り開いたこんな道。なんか中途半端な刈られ方で地面が全く見えていません。ササが滑って極めて歩きにくく、少し下っただけで辟易しました。
幸い嵯峨塩鉱泉に用がある訳ではないので、そのまま車道を下って、牛奥の集落の中を抜けていきます。

上日川峠から下ってくる県道に出たら、しばらくは退屈な車道歩き。意外にも車の往来が少なかったのが救いです。
30分ほどで、竜門峡遊歩道の入口でもある天目バス停に到着。なんと塩山駅からここまで、全く人に会いませんでした。
バス停近くのトイレ前にあった、竜門峡遊歩道の案内図(小さくてすみません)。同じ物をこのあと何箇所かで見かけることになります。
この案内図を見ていると、遊歩道から2人ほど上がってきました。登山者の格好ではないので散策に来られたようでしたが、とにかく今日初めて見かけたハイカーなのでした。
バス停の向かいのこの標識のところから、遊歩道に下りていきます。

いくつかあった見所のトップバッターはこの洞穴でしたが、入ってみるとすぐに終わってしまうような浅いもので、ちょっとがっかりでした。

次のスポットは蜘蛛淵(くもんぶち)。標識は少し離れて遊歩道上に立っていましたが、沢の近くまで下りていくと、大きな淵を見ることができました。

木賊の石割けやき。ケヤキが石を割ったのか、それとも割れた石の間からケヤキが生えたのか、どちらでしょうね。ちなみに木賊(とくさ)はこのあたりの地名です。

平戸の石門。遊歩道もこの石の間を通っており、そこを抜けてきて振り返って撮っています。

流れの間近に出る箇所は意外と少なく、対岸に渡る橋まで来て、ようやく沢の様子を写せました。沢床が大きな岩ばかりなのが印象的です。

対岸には「落合三つの滝」があって、それらしい滝と階段が見えています。でもかつて架けられていた橋が流れたまま復旧されておらず、対岸に渡ることはできません。
諦めが付かずに流れのすぐ脇まで下りてみましたが、無事に渡れそうな箇所もなく、遠巻きに眺めるだけで引き返すしかありませんでした。

竜門峡遊歩道も下流のほうでは見所も少なくなり、淡々と歩いて入口へ。
驚いたことに、歩いている人を誰ひとりとして見かけませんでした。お昼時ということもあるのでしょうが、GWなのにちょっと寂しい感じです。結局この日見かけたハイカーは、さきほど上のバス停で見かけたお2人だけだったのでした。
竜門峡入口のバス停は、上の写真の地点から少しだけ車道を下ったところです。ここには甲州市民バスのバス停しかありませんが、栄和交通の路線バスも自由乗降区間なので、合図をすれば乗せてくれるはず。
ここで13:35頃(栄和交通)または14:03(甲州市民バス)のバスを待つ計画にしていたのですが、前半が全く道迷いもなく快調に歩けたおかげで、なんと栄和交通のバスよりも40分も早い時間でした。
待っている間に駅まで歩けてしまうので、そのまま車道を歩くことにしました。

ゴールの甲斐大和駅。最後の車道歩きはさすがに長く感じました。

タグ:大菩薩嶺
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