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霧訪山 [中央アルプス]

2011/10/29(土)

■第214回 : 霧訪山(1305m)・大芝山(1210m)・洞ノ峰(1199m)



名前の響きがとても美しい霧訪山(きりとうやま)は、1時間ほどで気軽に登れる里山でありながら、展望の良さで知られています。
この日は澄み渡った青空の下で、3つのアルプスと八ヶ岳など、周囲をぐるっと囲む山々が360度すべて見渡せて、低山らしからぬ素晴らしい展望が楽しめました。
また、ひと目見たいとずっと思っていた特別天然記念物・ニホンカモシカにも出会えて、とても嬉しい1日となっています。

 累積標高差(登り):734m / 距離:11.6km / 歩行時間:3時間35分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
古淵 05:27-05:48 八王子 05:50-05:57 高尾
高尾 06:14-09:05 岡谷 09:08-09:19 塩尻
塩尻 09:27-09:38 小野

(登山行程)
小野駅    09:45
小野登山口  10:05
霧訪山    10:55-11:10
大芝山    11:45
洞ノ峰    12:05-12:15
下西条登山口 13:00
みどり湖駅  13:45

(復路)
みどり湖 14:20-14:43 茅野 15:18-16:49 八王子
八王子 17:00-17:22 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

往路の4時間に及ぶ鉄旅の最後、塩尻-小野のひと駅間では、こんな珍しい車両に乗りました。なんと1両編成で、元々荷物車だったもの旅客車に改造したようです。
ヘッドマークには「ミニエコー」という愛称が書かれていました。
本日のスタート、小野駅。日中は2時間に1本程度の運行しかないので、てっきり無人駅かと思っていたら、窓口には駅員さんの姿がありました。

小野駅からしばらく歩いて、登山口に着く手前から、これから登る霧訪山を仰ぎ見ます。でも頂上が顔を出しているかどうかは微妙。
霧訪山の登山口。この山では松茸でも採れるのか、いわゆる「止め山」となっていました。頂上までの間ずっと、登山道を外れて立ち入るなという夥しい数の警告標識を見続けることになります。

登り始めと頂上付近では階段状の急登が結構長く続いて、お気楽な低山のつもりでいたので少し面喰らいましたが、中間部には穏やかな区間もありました。
紅葉には早かったのか遅かったのか、色付きはあまり冴えなかった感じです。

送電線鉄塔の地点まで登ると、「かっとり城跡」という標識が立っていました。
古城跡のようなのですが、鉄塔が建設されてしまったこともあってか、それらしい遺構は見られないようです。
さらに進むと今度は避難小屋が。30分もあれば、人里まで降りられるような所にあります。だから登山者用というよりは、山仕事用なのかもしれません。
避難小屋

頂上が近付いてくると、この季節らしい色彩がいくらか見られるようになりました。

霧訪山の頂上です。ここで7人くらいの人と一緒に休憩しましたが、登山者の姿を見るのはここが最後となりました。
私はここから縦走路に入りますが、霧訪山を往復するだけの人がほとんどのようです。
展望図です。360度どの方角を見ても、全く遮る物のない眺めが広がっていて、とても標高1300mそこそこの山とは思えない程でした。

まず目が行くのは、やはり北アルプス。写真右端が言わずと知れた槍ヶ岳で、中央の大キレットを挟んで、左半分が穂高連峰です。
次いで南アルプス。左端が甲斐駒ヶ岳で、中央やや左寄りが仙丈ヶ岳です。
そしてこちらは八ヶ岳。左端の蓼科山から右端の編笠山まで、南北の八ヶ岳がズラリと勢揃いでした。

霧訪山から大芝山へ向かうと、何故か緑が少なくなって、冬枯れの尾根道が多くなりました。

なななんと、ニホンカモシカ君ではないですか! 山を始めて以来、ご対面をずっと心待ちにしていましたが、それがこんな低山で叶うとは。
ちなみに場所は、ちょうど地形図の1196mピークで、一緒に写っている標識が登山道の左折を示しています。
「こんにちは」「写真撮ってもいい?」などと話しかけながら近付いても全く動きません。あと10mくらいまで寄ったところで、私のほうが遠慮しました。
それにしても、その後も私が遠ざかるまでの間ずっと、私の動きを追って首を動かしていただけで、4本の足は微動だにしませんでした。肝が据わっているようです。

送電線鉄塔のところに立つ道標は、現在地を「たきあらしの峰」としていました。

大芝山の頂上は、この標識が立っているだけで、ほかには何もありませんでした。
本当に何もない頂上で、なんか居心地も良くないので、休憩もせずにスルーしてしまいます。

大芝山の先になると、道はしばしば不明瞭となって、ヤブっぽい箇所も現れました。
この時期でこんな様子では、夏などはヤブに埋もれて歩けないのではないでしょうか。

道は送電線鉄塔の真下を抜けていきます。
ということで、真下から見上げてみました。なんかこうやって撮るのが最近流行っているようなので・・・

連続して別の送電線の下をくぐります。この鉄塔は変則的な形状をしていて、下から覗いて楽しむには不向きでした。
正面には、この日最後のピークとなる洞ノ峰がもう間近です。そしてこの後、もう1度ニホンカモシカを見かけました。今度はすぐに逃げられてしまいましたが。。。

洞ノ峰の頂上。標識には「洞ノ峰(西條城址)」とあるので、ここも城跡のようです。
ここも何もない頂上ですが、広さがあって開放的で、心地良い場所でした。欲を言えば、腰掛ける物が欲しかったかな。

木立の切れ間から、塩尻市街を見下ろします。その先で霞んでいるのが松本市街のはず。
発色は今ひとつでしたが、頂上を取り囲む木々は、ほんのりと色付いていました。

洞ノ峰からの下山路は、不明瞭だったり荒れていたりして、山慣れた人向きの道でした。
この25番鉄塔まで下れば、道も比較的穏やかになってひと息つけます。それにしても里山らしく、送電線に多く出会うルートでした。

登山口まで降りてくると、その名も「山の神社」がありました。
その後、2箇所の分岐を経て舗装道路に出ますが、分岐点はどちらもこんな具合で、登山道の案内が全くありません。
こちら側から洞ノ峰へ登るのは、下りでこの道を1度歩いた経験でもなければ難しいのではないでしょうか。

舗装道路の両脇には果樹園が広がっていて、収穫期を迎えたリンゴの赤色が鮮やかでした。いかにも信州地方らしい風景に、心がなごみます。

みどり湖駅が見えてきました。ホームと待合室があるだけの簡素な駅です。
これが駅への入口。無人駅で、改札などもありません。この駅から14:20発の列車に乗ったのは私ひとりだけでした。

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星野 保

本日はお疲れさんでした。
検索結果は、盛りだくさんで、私の知らないことだらけです。
明日は、躰のためになるもの持参して、訪問致します。
宜しくお願いいたします。
by 星野 保 (2012-04-27 22:38) 

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