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足尾山・加波山・雨引山 [茨城]

2011/12/17(土)

■第218回 : 足尾山(627m)・加波山(709m)・雨引山(409m)


筑波連山の北部を南から北へと縦走してきました。茨城県の山は、1年目の2006年に筑波山に登って以来のことで、これでやっと2度目です。低山ばかりですが、20kmを超える距離を歩きながら7つもの山を越える今回のルート、さすがに最後はかなり消耗しました。

 累積標高差(登り):1417m / 距離:21.0km / 歩行時間:5時間45分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
古淵 05:37-06:09 東神奈川 06:17-06:59 上野
上野 07:30-08:27 石岡 08:40-09:15 上曽

(登山行程)
上曽バス停 09:15
上曽峠   09:55
きのこ山  10:30-10:40
足尾山   11:20-11:30
一本杉峠  11:50
丸山    12:10
丸山直下  12:15-12:20
加波山   12:50-13:00
加波山神社 13:10-13:15
燕山    13:30
雨引山   14:45-14:55
御嶽山   15:25-15:35
岩瀬駅   16:00

(復路)
岩瀬 16:15-16:54 小山 17:06-17:36 蓮田
蓮田 17:38-18:18 新宿 18:31-19:09 相模大野
相模大野 19:25-19:35 南警察署前


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

今回は山行で初めて常磐線を利用して、まずはこの石岡駅に降り立ちます。
馴染みのないエリアで、単なる地方都市というイメージしかなかったのですが、ゴルフバッグを持った多くの人たちと一緒に降りることになりました。近くにたくさんゴルフ場でもあるのでしょうか。
私ひとりしか乗客のいないバスに終点まで揺られて、この上曽バス停からスタートします。
バス停前には、なぜかすぐ隣の住宅の車が大きな顔をして停まっていて、なんかスッキリしない写真になっています。


しばらくは、歩道はおろか路肩すらほとんどない舗装道路を進みます。
こんな状況にもかかわらず交通量は少なくないので、ここを歩くのはお薦めしません。ま、余程の物好きでない限り、こんなルートは組まないと思いますが・・・
実は、この計画を数年前に立てた時点では真壁町がスタート地点だったのですが、今年の春に筑波山口~真壁駅間のバス路線が廃止されてしまい、なんとこの山域の西側から公共交通が1つ残らず消えてしまう事態となっていました。
苦肉の策として、辛うじて東側に残されている路線バスを利用する計画に変えて出掛けたのですが、その結果、これから2時間にわたって車道歩きが続くことになります。


上曽峠まで来ました。ここから右の細い道に入ります。
ここは歴史のある峠なのかもしれませんが、こんな風に車道が交差してしまっては、その名残も全く感じられません。
車道歩きはまだまだ続きます。でもほとんど車が通らない道に入ったことで、落ち着いて歩けるようにはなりました。
すでに上曽峠の手前から「関東ふれあいの道」のルートに入っていて、この先は岩瀬駅までのほとんどの区間が「関東ふれあいの道」となります。


今日最初のピークとなるきのこ山。せっかく東屋が建っていますが、周囲を鬱蒼とした樹木に囲まれていて、展望がないばかりか、居心地も良くありません。
きのこ山の直下の車道脇には、ハングライダーの離陸場がいくつかありました。
こちらは西へ向かう離陸場。前方には関東平野がドーンと広がって、ここで鳥になりたい気持ちは良~く分かりました。
さらに車道を進むと、東への離陸場もありした。
右奥で霞ヶ浦が文字通り霞んでいたのですが、縮小写真では分かりづらくなっています。
そのすぐ先に迫っているはずの太平洋は、肉眼でもハッキリしませんでした。


足尾神社の参道入口です。車道ばかりを歩くこと約2時間、ここからようやく山道に入ることができます。
なお「関東ふれあいの道」はこの先も車道を進んで、足尾山を巻いてしまっていました。
緩やかに登った先にあるここが足尾神社の拝殿なのですが、社殿は倒壊して石組みの基礎が残るばかりになっていて、周囲も荒れるに任されている感じ。本来の厳かな雰囲気はすっかり失われて、廃墟に近い印象でした。
足尾山の頂上へは、さらに急な石段を登っていきます。
足尾山の頂上には、足尾神社の本殿がありました。
樹木が葉を落としたこの季節でも、この通り展望は今ひとつ。どの方角も幹の間から覗くような眺めしか得られません。


足尾山頂から北へ延びる山道を下っていくと、この地点で車道に出ました。
何の道標もありませんが、「関東ふれあいの道」はただ車道を進んでいるだけですから、道標の不備には当たらないのでしょう。でも車道が180度のヘアピンカーブとなる分かり易い地点なので、地図を見て歩いていればこちら側からでも発見は容易です。そして、この先も車道をショートカットして、引き続き地形図に破線が描かれた稜線上を歩きます。
途中で踏み跡がやや不明瞭になる箇所もありましたが、迷うほどではなく、この地点で再び車道に出ました。
こちらの出口はバイク類「乗入禁止」の標識が目印になりますが、「マウンティンバイク」って一体何語なんだろう?


少しだけ車道を歩いて一本杉峠へ。
現地では「これじゃ二本杉峠だろ~が」って盛大にツッコミを入れて来たのですが、帰ってからググると杉は左側の1本だけで、右側は檜らしい。すまんかった。でも檜さんの立場は?
一本杉峠の先でも、「関東ふれあいの道」の道標は車道を示していますが、稜線にも道が付いているようなので、この細い道に入ります。


踏み跡は丸山の西側を巻き、2基の風車が建つ北側に回り込みました。振り返ると、丸山はこの風車の背後になります。
風車の裏の斜面は崖地が多かったですが、崖を外した右奥に微かな踏み跡が見つかって、それを追って登っていきます。
薄いヤブを抜けて丸山の頂上に来ました。周囲を少しウロウロしても何もなかったのですが、ここが最高点のはず。
右寄りに写っている白い物体は、上の写真にも写っていた風車のタワー(幹に相当する部分)です。
ヤブっぽい丸山の頂上は落ち着かなかったので、風車の基部まで戻ってきました。
少し離れたもう1基の風車の先には、次に登る加波山が見えています(左側の一番高いピーク)。


加波山へは、しばらく急な木段が続きました。結構長くて、休み休みでないととても登り切れません。
一気に100mほど登ると、ようやく傾斜が緩みました。その後はこの日初めて歩く、穏やかな登山道に変わります。


信仰の山らしく、加波山の頂上一帯には社がたくさんありますが、南から縦走していくと、裏から入る形になります。
このためまず最初に現れたのが、本来は一番奥に当たるはずの加波山三枝祇神社・本宮拝殿でした。
頂上部にはこんな巨岩がいくつか。修験道の霊場とされるに相応の雰囲気がありました。
こちらは加波山三枝祇神社・本宮本殿。先程の本宮拝殿とともに、巨岩群を南北の両側から挟むように相対しています。
かつての修験道らしく、ハイキングコースにしてはやや険しい道を少し下ると、今度は加波山神社の本殿がありました。
続いて「たばこ神社」。山麓のたばこ農家の厚い信仰によって建立されたもので、加波山神社の境内社らしい。
正面の石柱にはJTの企業名が入ったものも。
お次は加波山神社の親宮。もうどれが何だか分からなくなります。
車道が通じている一番下まで降りてくると、加波山神社の拝殿がありました。お参りしつつ、前で少し休んでいきます。


加波山神社から登り返して、加波山とほぼ同じ高さの燕山を踏んでいきます。
山名の書かれた標柱が立っているだけのピークで、加波山神社で休んだばかりでもあり、ここはスルーしました。
燕山の先では道幅が広がって、登山道というよりもハイキングコースという呼び方が相応しい道になります。
ぐんぐん下って行くため、所々に急降下がありますが、そこを除けば快適な道でした。
ある程度標高を落とすと、急な登降がなくなって、しばらくは穏やかな道となります。
ただ、次の雨引山まではちょっと距離があって、途中では少々退屈にもなりました。
道すがらに見掛けた365.2mの四等三角点(点名は「蛇口」)。登山道のすぐ脇に、道からも良く見えるように埋まっていました。
この日は、きのこ山でも足尾山でも加波山でも三角点を見落としていたので、これが最初に見た三角点となっています。


雨引山に着きました。すでにかなり疲労が溜まってきていて、最後の登り返しは結構辛かったです。
でもここがこの日初めて、展望が開けた眺めの良いピークとなっていて、景色を見ながら少しなごんでいきます。
先程まで歩いていた山々が良く見えています。
最前面の三角錐は燕山で、その右奥に少し隠れるようにしながら、加波山や足尾山が連なっています。
その右側には、筑波山の堂々とした姿が。
さらに右に目を向けると、関東平野の大きさを感じられる眺めが広がりました。


雨引山からは、まず、登りだったら気が遠くなりそうな木段を激下りします。
やがて採石場が近付くと、道標は左折を示していますが、直進方向にも立派な道が続いています。
ここでは、道標の指示する道が採石場を迂回するために大きく下って登り返すことと、そのアップダウンを避けられる別の道が存在していることが、事前の調査で分かっていました。
後者の道筋を予め地形図から推定していたところ、直進する道がその方向と合致していて、ここは迷わず直進します。
すると思惑通りに採石場の入口付近に出て、そのまま採石場の東側を回り込むようにして歩くことができています。
そしてこの道標の地点でハイキングコースに戻りますが、出てきたのは通行止めのバリケードで塞がれた道からではなく、この写真では見切れている道標の左側からです。
その道では通行止め等の表示を全く見掛けなかったので、普通に歩いても構わない雰囲気でした。


そしてこの付近が、7つ目にして今日最後のピークとなる、御嶽山の最高点です。が、期待に反して何もありません。
良く見ると、右手のササ藪に少し切り開かれたような所が1箇所だけあります。そこを入ってみると・・・
案の定、三角点がありました。四等の「青柳」です。これを見て、ここが御嶽山の頂上なのだと断定しました。


最高点を過ぎて僅かに下って行くと、道の左側に、木の幹でこしらえたベンチのような物がありました。
そのベンチに腰掛けると、西北西の方角を眺められるようになっていました。
先のほうで連なっている低い山々は、地形図無名の大政山(283.6m)とその周辺のようです。


さらに下るとこんな道標が。はて、すでに通り過ぎたはずの御嶽山が、この先100mの所にあることになっています。
そのまま下り続けると、御嶽神社に出ました。どうやら「関東ふれあいの道」では、ここを御嶽山として案内しているようです。
神社の左手には見晴台があったので、ちょっと寄っていきます。
見晴台からは、これから下って行く岩瀬の町並みが一望できました。左隅には岩瀬駅も写っているのですが、この縮小写真では判別が難しくなっています。
右奥で採石場が痛々しい姿を見せているのは富谷山です。


御嶽山の時点で標高は230mしかなかったので、麓まで下りてくるのはあっという間でした。
山道はここまでで終わって、あとは少しだけ車道を歩いて駅へと向かいます。
ゴールの岩瀬駅。JR水戸線の利用も、山行では初めてとなりました。

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