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旧藤野町界隈の3つの金剛山 [高尾・陣馬]

2012/03/20(火・祝)

■第226回 : 旧藤野町界隈の3つの金剛山


旧・藤野町(現・相模原市)とその周辺には、「金剛山」と名付けられた山が、ごく近い範囲になぜか3つもあります。
今回はその3つの「金剛山」をはじめ、旧・藤野町内の低山をぐるっと巡る周回コースを歩いてきました。
低山ばかりとはいえ、名前の付いたピークを9つも踏んだのは、これまでの最多記録かもしれません。

 累積標高差(登り):1175m / 距離:17.0km / 歩行時間:4時間45分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
古淵 06:09-06:31 八王子 06:35-06:55 藤野

(登山行程)
藤野駅    07:00
宝山     07:55-08:00
日連山    08:05-08:10
鉢岡山    08:40-08:50
峰(日連峰山) 09:20
八坂山    09:25
峰(日連峰山) 09:30
(日連)金剛山 09:35-09:40
 (ここで道消失により35分ロス)
秋山川橋   10:35
高倉山    11:10-11:15
(名倉)金剛山 12:00-12:05
(鶴島)金剛山 12:15-12:30
葛原神社前  12:50
藤野駅    13:25

(復路)
藤野 13:36-13:49 高尾 13:50-13:57 八王子
八王子 14:10-14:21 橋本 14:24-14:34 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

この日は、藤野駅から歩き始めて、藤野駅まで戻ってくる周回ルート。下山の時間を気にせずに歩けます。
日連大橋を渡って、日連地区へ向かいます。橋の先に見えているのは、八坂山(中央)と日連金剛山(右)。
いずれもこのあと登る山々ですが、どちらも住宅地に寄り添った、いわゆる里山に当たります。
県道を外れて細い道に入ると、ちょうど正面に、最初に登る宝山(左)と日連山(右)が現れました。
集落からの距離も近くて、まさに裏山といった佇まいです。


宝山・日連山への登山道は、住宅の脇のこんな所から始まりました。
道筋は明瞭ですが、道標とかによる案内はしばらくありません。
調子良く登ったのは最初のうちだけで、送電線鉄塔を過ぎると水平に近い道に変わります。
あまりに水平移動ばかりが続くのが不安になった頃、ようやく標識が現れて、ここから斜面に取り付きます。
最初の取り付きは、補助ロープの下がる、あまり足場の良くない急斜面です。
集落の裏山にしては予想外にワイルドで、ちょっと意表をつかれました。


宝山の頂上には、三角点と、小さな標識が2つあるだけでした。
山名は、標識によって「宝山」「宝峰」と分かれていたので、複数の呼び方があるようです。
展望はあまりパッとしませんが、富士山がチラッと見える方向が開けていました。
その後、富士山は雲の中に入ってしまったので、ここで見ておけたのはちょっと得した気分です。
日連山は宝山からわずか5分ほどの距離。こちらも標識があるだけの頂上でした。


杉峠に下ってからは、林道で鉢岡山方面へ向かいます。
頂上が工事中?! どうやら悪い時に来てしまったようです。あと2週間早ければ・・・
林道が終わって細い道に変わっても、キャタピラの轍が続きます。工事用の資材でも運んだのでしょう。
でも、最後にキャタピラ道が大回りするこの場所からは、赤テープが示す左の踏み跡を追って、頂上まで直登しました。


鉢岡山の頂上は、元々電波塔があるだけなのですが、工事中のためになおさら殺風景に感じられました。
休日の、しかも早い時間のため、工事関係者の姿が全くなかったのは幸いでしたが・・・
この季節は、葉を落とした樹木の間から、西丹沢や道志方面の山々が見えていました。


鉢岡山から杉峠まで戻って、次に向かったのがこの「峰」という、ちょっと変わった名前の山。
ここは「峯」とも書くほか、「日連峰山」という呼び方もあるようです。
峰にはこの日初めて見るベンチがありました。腰掛ければ、大きく開けた西側の展望を楽しめます。
この写真では中央が権現山で、その右に緩やかな稜線がどこまでも伸びているのが印象的です。
そこは実際に歩いたことがありますが、本当に鼻歌を歌いながらでも歩けそうな、気持ちの良い尾根道でした。


峰からほんの1~2分のところにある、この八坂山にも寄って行きます。
峰と同様にベンチが置かれていて、距離が近いだけに同じような展望が楽しめました。
この地図によれば、八坂山には北側の麓から登る道もあるようです。


日連金剛山に着きました。この日最初の金剛山は、ちょうど社の修繕作業が行われている真っ最中でした。
日連金剛山は、旧・藤野町が選定していた「藤野町十五名山」のひとつです。
そういえば鉢岡山もそのひとつなのですが、さっき鉢岡山でこの標柱を見なかったのは、工事中だったからでしょうか。


日連金剛山からは、古い丁目石のある道を下ります。
山頂の社への昔からの参道ならば、歩きやすい筈と期待したのですが、急な上に荒れていて、歩きにくい道でした。
最後に鳥居をくぐって車道に出ると、そこが登山口です。
でもすぐ隣に民家が迫り、その駐車場に前を遮られて、ちょっと肩身が狭い感じの登山口でした。


ここから秋山川橋を目指して、地形図や登山地図にある道路を下りますが、川まで下って廃棄物処理場に出ると、なんと、そこで道路が終わってしまいます。
橋は見える距離にあるのですが、その方向は岸辺が崖になっていて、人が歩ける余地は全くありません。
幸い、秋山川橋に通じる別の山道があることを、先日ヤマレコで見て知っていたので、登り返してそちらへ向かいます。

秋山川橋へ下る山道は、車道を赤沢バス停の手前まで南下したところで見つかりました。
案内板が立っているなど、安心して歩けそうな様子が窺えますが、実際にはあまり歩かれていないのか、少々危なっかしい箇所もありました。
秋山川橋は歩行者専用橋。足元がメッシュになっているので、下に水面が見えています。
渡り切る頃に、さっき行き詰った廃棄物処理場が見えてきました。
そこからこの橋まで、昔は確かに歩けたようなのですが、一体どんな道があったのか、今では想像もできません。


高倉山への道は、こんな木段が果てしなく続く、かなり苦しい登りでした。
長い木段がやっと終わると間もなくこの「見晴し台」に着いて、たまらず休憩を入れていきます。
その名前に反して、ろくな展望はありませんが、ここにベンチがあることには素直に感謝できました。
「見晴し台」から先は、一転して穏やかな尾根道に変わりました。快適に歩ける道が高倉山までずっと続きます。
落ち葉がたくさん積もった道の様子からして、紅葉か落葉の頃に歩くととても気持ち良さそう。


高倉山の標識が立つ場所は、三角点からは少し離れていました。
三角点はもう少し先にあって、登山道は右手を巻いていましたが、三角点への踏み跡は前後どちらも明瞭でした。


高倉山から下って行くと、すぐにこんな標識が。「山の目」って一体何でしょう? 行ってみます。
なるほど、そういうことか。。。
帰宅後に調べてみると、これは野外彫刻の一種で、作者は有名な「緑のラブレター」と同じ人らしい。
さすが旧藤野町、芸術の町というだけあります。きちんと遠くから見てみたいものですが、どこから見られるのだろう。
なお、登山道から「山の目」までは短い距離ですが、標識がある割に、きちんとした道は付いていませんでした。
足場の悪い斜面を登り下りする必要があり、山慣れした人でなければ、この寄り道は厳しいかもしれません。


登山道は一旦下って車道に出た後、こんな石段で名倉金剛山へと登り返していきます。
この道も、日連金剛山への登山道と同じく、かつては信仰の道だったのでしょう。
急な登りが一段落したところで、ベンチのある「見晴し台」に着きます。
スルーしてしまいましたが、ベンチを見るのはここが最後だったったので、ひと息入れて行っても良かったかも。


名倉金剛山は、この日3つ目の藤野町十五名山です。
でも、ここはピークというよりは、尾根の途中の単なる平地に過ぎず、この先でまた登りが始まるような場所でした。
南側が開けていて、奥に丹沢主脈を一望します。眼下の施設は日帰り温泉の東尾垂の湯で、その背後は峰山です。


この分岐点で、明瞭な登山道は右に折れて下っていきます。
この付近が市境に当たるので、旧藤野町が整備した登山道が旧町内へ向けて下っていくのは、当然の成り行きでしょう。
しかし今回は、3つめの金剛山を目指してここを直進し、ちょこっと上野原市内にお邪魔します。
鶴島金剛山がこの日の最高点です。明瞭な道が付いていましたが、さすがにここまで来る人は少なそう。


先程の分岐点に戻ってから、名倉方面へ下ります。
良く整備された道だったので、脇にずっと続く動物除けの柵さえなければ・・・
鶴島金剛山からわずか15分ほどで、車道まで下りてきました。
当初の計画では、この後さらにもう1山踏む予定だったのですが、久しぶりの山だからか、結構足にきています。
秋山川橋への道を探して、川へ下る坂を2往復していたのも影響がありそうです。
そこで、最後の山を端折って駅へ向かうことにしたのですが、そのために車道歩きは長くなってしまいました。

タグ:高尾・陣馬
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