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丸山・堂平山 [奥武蔵・秩父]

2013/01/05(土)

■第246回 : 丸山(960m)・堂平山(875m)


奥武蔵の丸山は、標高1000mにも満たない低山ながら、第一級の大パノラマを楽しめるのが魅力の山です。
この冬一番の冷え込みとなったこの日、凍えるような寒さをついて頂上に立てば、日光連山や谷川連峰など、はるか遠くの山々まで見渡すことができました。

 累積標高差(登り):940m / 距離:14.0km / 歩行時間:3時間45分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:5時間25分 

(往路)
古淵 05:58-06:21 八王子 06:32-07:19 東飯能
東飯能 07:24-07:59 芦ヶ久保

(登山行程)
芦ヶ久保駅   08:05
丸山      09:40-10:00
高篠峠     10:25
白石峠     10:45
剣ヶ峰     11:05
堂平山     11:25-11:45
七重峠     11:55
白石車庫バス停 12:30

(復路)
白石車庫 13:00-13:34 小川町 14:22-14:47 高麗川
高麗川 14:52-15:32 八王子 15:40-16:02 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

朝8時の芦ヶ久保駅。寒い、寒すぎます! 持っていた簡易温度計は-5℃あたりを指していました。
寒さを十分に警戒して、最も暖かな格好をしてきていましたが、それでも凍り付きそうでした。
しばらく車道を登っているうちに、身体が暖まって、耐えられない寒さではなくなってきました。
ただ、少し古い登山地図で赤線が書かれている山道に入りたいのに、それが見つかりません。もしかして消滅?
結局山道は全く見つからず、集落の最上部までずっと車道ばかりを歩いて、やっと登山口にたどり着きました。


すぐに動物除けのネットを開閉して、先へ進みます。
しばらくは、中央が深く掘られて溝のようになった登山道です。
落ち葉が溜まったその溝には、時として隠れ木段とか隠れ石車とかがあって、油断禁物でした。
かなり登ったあたりで、左後方から日向山から登ってくる道が合わさりました(振り返って撮影)。
ここから先は笠山峠まで、6年前に1度歩いている道をほぼ逆行する形になります。
その後は道幅の広い道が続いて、ちょっと登山道という趣ではなくなります。
また、ところどころに急坂があって、それが何気にキツかったです。


丸山の頂上部一帯は、埼玉県の県民の森になっていて、さまざまな施設や散策路があります。
ただし12月~2月は冬期閉園中。トイレや水道が利用不可(簡易トイレのみ利用可)なので要注意です。
最後に短い急坂を登り詰めて、展望台の建つ丸山の頂上に出ました。
低山だけに、周囲を樹木に囲まれた頂上ですが、展望台の上では、ほぼ360度に近い展望が待っています。

期待通りに空気が澄んでいて、八ヶ岳・浅間山・日光連山・谷川連峰など、はるか遠くの山々まで見渡せます。
しかも、この展望で人気がある山のはずなのに、正月明けすぐという日取りが良かったのか、厳しい寒さを覚悟して早出してきた効果もあってか、私以外には2人組のグループが先着していただけ。
狭い展望台の上も3人だけならば自由に動けて、この季節ならではの大パノラマを心ゆくまで堪能できました。

こちらは南側から北西側にかけてのパノラマ。フルサイズの写真は【こちら】です。
上の写真の左半分のガイド図。南側では、手前に奥武蔵の山々が、その後方には奥多摩の山々が並んでいます。
同じく右半分のガイド図。西側に広がるのは奥秩父の山並みです。右端では西上州の山々の後方に浅間山も。

そして特に素晴らしかった、北西側から北東側にかけてのパノラマ。フルサイズの写真は【こちら】です。
上の写真の左半分のガイド図。上信越のそうそうたる山々が、白銀に輝く頂を連ねています。
右半分の主役は日光連山。右端に筑波山が見えていたことは、帰宅後に写真を編集していて気付きました。

いくつかの山をピックアップしてみます。最初は比較的ご近所の両神山(右半分)から。
左側には八ヶ岳の白い峰が2つ顔を出していますが、左端が硫黄岳でその少し右が天狗岳。
このさらに左には、主峰の赤岳がもっと立派に見えていたのですが、何故かアップの写真を撮り忘れました。
続いて浅間山(左側)と四阿山(右端の白い峰)。
この2山の間ですぐ手前にあるのが東西の御荷鉾山、さらにその手前には城峯山などが連なっています。
こちらは谷川連峰。左端に万太郎山、中央に谷川岳、そして右側は白毛門と朝日岳です。
最後は日光連山。中央が男体山で、右に女体山、左に太郎山を従えています。
下に見えるのは埼玉県北部から群馬県にかけて広がる市街地で、中央奥あたりが桐生市のはず。


丸山を後にして、東に一旦グングン下ります。
ここは冬の間、霜融けのヌルヌル道で滑りやすくなりがちなのですが、この日は霜がほとんど融けずにいて、歩きやすかったです。強い冷え込みの効果が、展望だけにとどまらず、こんな所でも発揮されていました。
途中で、芦ヶ久保駅から大野峠を経由して登ってくる道を右に見送ります。
丸山だけを登るのであれば、この道を利用すると芦ヶ久保駅からの周回が可能です。
さらに下り続けて、林道に出ました。ここからしばらくは舗装道路歩きとなります。


高篠峠は2つの林道が交差する十字路で、ここを直進します。
高篠峠から20分ほどで、今度は白石峠に到着。
白石峠では、あずまやの上に堂平山のレーダードームが見えていました。次の目的地です。


この先も、そのまま車道を歩いて堂平山に向かうことができて、しかもそのほうが楽です。
しかし、いつまでも車道を歩くのも退屈なので、白石峠からこの山道に入って、剣ヶ峰に寄り道していきます。
ほどなく、正面には剣ヶ峰に建つ電波塔が見えてきます。
ここが剣ヶ峰ですが、2基ある電波塔の敷地が頂上部のほとんどを占めていて、なんとも殺風景でした。


一旦車道に戻り、次のコブは車道で巻いて、堂平山のすぐ手前まで迫ってから、再度山道に入ります。
もう、歩く距離も、登る高低差も、ほとんどありません。これを登った先で青空の下にあるのが・・・
堂平天文台のレーダードームです。が、天文台も12/25~2/28が冬期休業となっていて、中には入れません。
天文台の隣が堂平山の頂上で、いくつかのベンチがある芝生広場となっています。三角点は一等三角点です。


堂平山でも、丸山と比べると少し見劣りするものの、大きな展望が楽しめます。しかし、先程の丸山から2時間近くが経過して、遠方の眺めは霞み気味。改めて、丸山には早い時間に登っておいて良かったと実感しました。

こちらは南側から北西側にかけてのパノラマ。この方角の見え方は、丸山にいた頃とあまり変わっていません。
フルサイズの写真は【こちら】です。
上の写真の左半分のガイド図。丸山と同様、南側には奥武蔵や奥多摩の山々を眺められます。
同じく右半分のガイド図。奥秩父の山並みや浅間山も、丸山からと同じように眺められました。

さらに北側の景色は、ドームの北側に回ると見ることができますが、こちらは丸山から見えていたほどクリアではなくなっていました。しかも、谷川連峰は雲の中に入ってしまった模様。
フルサイズの写真は【こちら】です。


ドームの北側には大きな広場があって、ハングライダーの滑空場になっていました。
堂平山から七重峠までは、10分ほどで下ってきました。
七重峠では、道路を横断したすぐ先に分岐点があり、ここを左に折れて白石車庫へ下っていきます。
6年前は直進方向の道を歩いてきたので、この先は初めて歩く道です。


白石車庫への下りは、しばらく石ゴロ道が続きます。落ち葉の下に石車があったりして、快適には歩けません。
途中で1度、車道を横切ります。
さらに下っていくと、ようやく歩きやすくなってきました。
歩きやすい道になったら、間もなく車道に出て、山道はここでおしまいでした。


バスの時間には少々早く下ってきたので、バス停の目の前にあるこのお店で蕎麦でも、と目論んでいたのですが、なんとここも11/26~3/8が休業。仕方なく、近所をブラブラして時間を潰すことになりました。
発車時刻の30分前ですが、白石車庫バス停には、折り返しとなるバスがすでに着いていました。
実は、この日が普通の休日ダイヤかどうかを確認していないことに途中で気付いていて、もし年末年始特別ダイヤで時刻が変わっていたらどうしようと少し気を揉んでいたのですが、バスがいるのを見てホッとしました。
前にこの路線に乗ったのは、川越観光バスが運行していた頃で、なんとその最終運行日(2007/02/28)だったのです。イーグルバスを利用するのは、ほかの路線を含めても、これが初めてとなりました。

展望の良い山に登ってきたのは良いのですが、そのあとが大変。写真をパノラマに加工したり、見えていた山の名前を調べたりで、次の日がまる1日つぶれてしまうのでした。ふぅ。。。

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