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鷹取山・湘南平・高麗山 [東京・神奈川(平野部)]

2013/01/26(土)

■第248回 : 鷹取山(219m)・湘南平(180m)・高麗山(168m)


「神奈川県の山」(山と溪谷社刊)に収録されている約60の山々には、未踏のものが4座ほど残っていました。
いずれも超低山なのですが、標高が低くても快適に登れる時期となったので、その中の1つに出掛けています。

この日は「山」と名前の付くピークを4つ踏みましたが、それらがどれも地味で平凡な印象にとどまったのに対して、最も楽しめたのが唯一「山」とは呼ばれていない湘南平でした。
全方位を一望できる展望台があり、とりわけ視界いっぱいに相模湾が広がる海側の眺めが素晴らしいのです。
ほぼ180度にわたって水平線近くまで見渡せる、地球の丸さを実感できる広大なパノラマが圧巻でした。

 累積標高差(登り):570m / 距離:13.4km / 歩行時間:3時間20分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
長久保 06:45-07:10 町田 07:23-07:47 本厚木
本厚木 07:52-07:59 伊勢原 08:20-08:44 長久保

(登山行程)
長久保バス停 08:45
吉沢の池   09:00-09:05
霧降りの滝  09:15-09:20
鷹取山    09:50-10:00
県道横断地点 10:20     (生沢BS付近)
赤坂第2公園 11:10-11:15
湘南平    11:35-11:45
浅間山    11:55
高麗山    12:10-12:15
大磯駅    12:45

(復路)
大磯 12:57-13:18 藤沢 13:34-13:56 相模大野
相模大野 14:05-14:20 南警察署前


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

この日は自宅最寄り(徒歩3分)の「長久保」バス停を利用して、始発の町田駅行きのバスを捕まえます。
小田急線に乗り換えて移動したのち、伊勢原駅からバスに乗って、降りたのもこの「長久保」バス停。
同じバス会社が同名のバス停を複数持っていることは珍しくないのですが、この日は途中に鉄道を挟んだとはいえ、「長久保」から乗って「長久保」で降りる形になりました。


バスの進行方向に少し歩くと「中沢橋」バス停があって、ここが今回のコースの最寄りのバス停になります。
ここで降りなかった理由は、伊勢原駅発のバスが手前の交差点を曲がってしまって、ここを通らないから。
ここまで来るためには、秦野駅発のバスに乗る必要があって、電車賃もバス代も余計に高く付くので、1区間を歩くことで節約を試みたのでした。
1つ前の写真で前方に見えている中沢橋交差点を直進すると、すぐ次の角で早速道標を発見しました。
指示に従って右折して、狭い路地で住宅の中を抜けていきます。


住宅地をすぐに抜けると、間もなくこの東屋が見えてきて、歩き始めて15分で早くも吉沢の池に到着です。
ここまでは、ずっと舗装道路が続いていました。
吉沢の池は農業用の小さな溜め池。厳しい冷え込みで、水面にはうっすらと氷が張っていました。
吉沢の池の先から、いよいよ山道が始まります。
この先で出合う遊歩道のサブコースでしかない道なのですが、良く整備されていました。


霧降りの滝に到着しました。この写真でも、右上に細く流れ落ちる滝が写っています。
この写真で、石柱のすぐ右側に見える岩の表面を伝うようにしているのが、霧降りの滝です。
滝に近付いて、真下から見上げてみました。この日は水量が少なくてチョロチョロと流れていましたが、解説板には「水量の多い時はまるで霧のように流れ散る」と書かれていて、そんな姿を見てみたかったです。


遊歩道は霧降りの滝のすぐ脇を登っていて、落ち口と同じ高さにある広場には、ベンチが置かれていました。
広場のすぐ上が、松岩寺からのメインコースと合わさる分岐点となっていて、案内図が立っていました。
このページに合わせたサイズの写真では字が潰れましたが、字が読めるサイズの写真は【こちら】です。


しばらく進むと、遊歩道は右に戻るように鋭角に折れますが、見ての通り正面にも明瞭な道が続いています。
次に向かう鷹取山も正面方向にあって、もしも道が通じていれば近道になりますから、構わず進んでみました。
正規ルートでないためか、やがて道はか細くなって、少々怪しい雰囲気に変わってしまいます。
でもプラスチック材による階段が出てきたりして、なんか送電線巡視路っぽいなぁ、と思っていたら・・・
目の前に送電線鉄塔が現れて、その脇を抜けていきました。やはり巡視路だったようです。


さらに登ると日之宮神社に出ました。ここには遊歩道の脇道が延びてきていて、非正規ルートはこれにて終了。
道標によると右に「立石」があるようなのですが、急坂を下るようなのでそちらには向かわず、左に進みます。
するとすぐに分岐点があって、ここで遊歩道のメインルートに復帰します。
ただ、近道を試みてメインルートから外れていたわけですが、後でGPSを確認したら、目指していた尾根に乗り損ねて南側を大回りしていたため、全然近道になっていませんでした。。。
ほどなく「関東ふれあいの道」のルートとなっている車道に出ました。この車道が鷹取山の頂上まで続きます。


鷹取神社のある鷹取山に着きました。周囲を樹木に囲まれていて展望は全くありません。
標高219mなんて、まともな登山ならば、ほんの登山口って所でしょうが、今日はここがもう最高点でした。
近くに三角点が見当たりません。地形図を見ると、少し離れているようなので、来た道を戻って探しました。
ここが鷹取山の最高点でもあるのですが、雑然とした林の中にあって、三角点に至る踏み跡も不明瞭でしたから、ここまで来る人は少ないようです。


鷹取山の南側は、木段が続く急降下となっていました。縮小写真では分かりにくいですが、写真左上方向には、何度も折り返しつつ下って行く木段の先が随分下まで見えていました。こちら側から登るのは大変そうです。
急坂を下り切ったあたりに鳥居が立っていて、前方には海が見えてきました。
この写真の上端で白く飛んでいるあたりが、実は全部海。もうちょっと綺麗に撮れれば良かったのですが。
急坂が終わると、しばらくは穏やかな尾根道が続きました。
集落に出た地点で振り返りました。右奥から出てきて、この角の道標に従って右折する(写真の左方向に進む)のが「関東ふれあいの道」の正しい進路。でも敢えて直進して、ここから湘南平への最短ルートに入ります。


その先で県道を横断し、細い道に入って東海道新幹線の線路の下をくぐります。
Googleの地図で、およそ地元民しか歩きそうもない山道を見つけてルートに選んだのですが、そこにこんな道標が立っていてビックリ。何かのコースになっているらしく、途中では2人のサイクリストともすれ違いました。
しかしその先で、Googleの地図に出ていた道路が実は関係者以外通行禁止で、目論見通りに歩けなくなります。
仕方なく、近くの果樹園の中を通り抜けることにしたのですが、侵入直後に猟銃の発砲音に似た爆音が至近距離で轟いて肝を冷やしました。たぶん、私の侵入を検知したセンサーが警報装置を作動させたのでしょう。
足早に通り抜け、道路があるはずの山の反対側に出たものの、その道路もまた私有地らしく失望させられます。
その先で一般道に出るまでの間は、引き続き不審者同然ですから落ち着いていられませんでした。
通れない道なんて、地図に載せないでくれよと思いましたが、そうであっても次回からは不法侵入は控えよう。


気を取り直して、赤坂台の分譲地に入ります。分譲地内は奥に向かうほど高台になっていて、もちろん蛇行する車道でも行けますが、一直線に進む階段を登りました。
分譲地の一番奥にある赤坂第2公園は、遊具も何もなく、小さな広場があるだけでした。
何も案内はありませんが、公園の奥にある階段を登った先に、湘南平へと続く道がありました。
あまり歩かれていない道のようで、踏み跡は所々で頼りなくなりますし、荒れている箇所もありました。
この道の存在は平塚市のウェブページで知ったのですが、市公認のハイキングコースとして案内するなら、もう少し整備が必要でしょうね。山を歩き慣れない人には、道があるように見えない箇所もあったのではないかと。
また、途中にあったヌタ場の近くでは、イノシシらしい動物ともニアミスしています。


湘南平に到着です。良くある事ですが、山道を登り詰めて車道に出るという、最も残念なパターンがここにも。
1つ前の写真の奥は広い駐車場。その一角にはバス停もあって、路線バスが平塚駅から1日4往復しています。
駐車場の1段上にはレストハウスがあって、上部が展望台となっています。
冒頭に書いた通り、その展望台から眺める360度のパノラマが見事でした。


まずは西側の眺めから。大きなサイズの写真は【こちら】です。
中央付近は箱根の山々で、その左には伊豆半島の山々がうっすらと続き、天城山もしっかり見えているようです。ただ、右端にあるはずの富士山が雲に隠れているのが残念でした。
お次は北側の丹沢方面。大きなサイズの写真は【こちら】です。
山肌が最も白く見えている核心部には、丹沢山や塔ノ岳などが見えていて、右に少し離れているのが大山です。
こちらは東側。大きなサイズの写真は【こちら】です。
湘南海岸や三浦半島はもちろん、その先には霞んで房総半島も見えています。三浦半島の手前には江ノ島も。
南側は水平線までずっと海なのですが、その中に伊豆大島が浮かんでいました。
丹沢をアップで見ると、14日の雪がまだ相当に残っているのが良く分かります。
中央やや右寄りで一番高く見えているのが塔ノ岳で、右端が丹沢山、左端が鍋割山といったあたりです。
これから向かう高麗山の方向は、大きな広場となっていました。かつて千畳敷と呼ばれていたのも頷けますね。
なお、もうひとつの展望台があるテレビ塔は、ご覧の通り塗装工事のため2/21まで閉鎖されていました。
テレビ塔の展望台は24時間開放なのですが、そちらが閉鎖されている現在、展望が楽しめるのはレストハウスの営業時間内に限られているようです。


一旦急に下って、同じくらい急に登れば、すぐお隣の浅間山です。
浅間山頂上の一角には、小さな鳥居と祠の浅間神社がありました。
浅間神社のすぐ裏には一等三角点があって、存在を目立たせる看板まで出ていました。


比較的穏やかな尾根道をしばらく歩くと八俵山に着きますが、地味な場所で皆さん素通りですね。
八俵山のすぐ隣が高麗山で、樹木に囲まれて展望はありませんが、広さがあって落ち着ける頂上です。
かつては、山麓にある高来神社の上宮があったらしく、その名残らしい小祠と礎石が見られました。


高麗山からは女坂経由で下ります。低山だけに、ものの10分でふもとの高来神社に着いてしまいました。
高来神社の立派な参道を歩いて、一の鳥居をくぐった所から振り返りました。
高来神社から大磯駅への途中では、一部ですが旧東海道を歩きます。
松並木や一里塚が見られたほか、松とともにツバキ(写真の赤い花)やミカンまで街路樹のようになっていたのは、温暖な地域ならではの景色でしょうか。
大磯駅は思っていたよりも小振りな駅舎で、駅前にも商店街らしきものがなく、ちょっと意外な感じでした。

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