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積雪の三頭山 (2014) [奥多摩]

2014/01/19(日)

■第274回 : 槇寄山(1188m)・大沢山(1482m)・三頭山(1531m)


この日は、夜半から未明にかけて雪が積もり、かつ、朝からはスッキリと晴れるという予報でした。
その通りならば、これ以上ないという絶好の雪山ハイキング日和ですから、これを逃す手はありません。

そこで、今年の雪山第1弾は、昨年も同じ時期に登った三頭山を、その時と全く同じルートで歩いてきました。
結果的には、天気予報は当たらず、降雪がほんのわずかにとどまって、新雪の感触を存分に味わうことはできなかったのですが、それでも元々積もっていた雪のおかげで、1年ぶりの雪道歩きは十分に楽しめています。

 累積標高差(登り):1073m / 距離:11.6km / 歩行時間:4時間5分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:5時間35分 

(往路)
古淵 05:36-05:58 八王子 06:02-06:12 立川
立川 06:30-06:59 武蔵五日市 07:20-08:16 仲の平

(登山行程)
仲の平バス停   08:20
西原峠      09:40
槇寄山      09:45-09:50
大沢山      10:50-10:55
ムシカリ峠    11:00
三頭山(西峰)   11:15-11:20
三頭山(中央峰)  11:23
三頭山(東峰)   11:25-11:35
見晴し小屋    11:50-11:55
鞘口峠      12:10
都民の森(森林館) 12:15-12:20
九頭龍神社    13:00-13:10
数馬バス停    13:15

(復路)
数馬 13:25-14:24 武蔵五日市 14:32-14:49 拝島
拝島 15:21-15:33 八王子 15:40-16:02 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

昨夜は、都心でもうっすらと雪が積もるかも、と予報されていたのに、相模原では全く降りませんでした。
せめて山では降っていて欲しいと願って出掛けたのですが、電車移動中も降雪の形跡を一切見ることがないまま、武蔵五日市駅まで着いてしまいます。さらに、駅から1時間もバスに揺られて山奥まで入っても、道路がわずかに白くなっていただけで、山肌にはこの通り、着雪なんて全然見られませんでした。完全な期待外れです。
そしてバスでは、浅間尾根登山口までに私以外の全員が降りてしまい、以降は私が唯一の乗客でした。発車時は満席だった乗客の中で、三頭山を目指すのは私だけになる模様。この日は雪だけでなく、人も少なそうです。


集落に続く道路は除雪が行き届いていました。路肩には除雪されていない部分がわずかに残されていましたが、そこで雪の厚みを計っても1~2cm程度。やはりこのあたりでも、雪はほとんど降らなかったようです。
山道に入っても、歩き始めた時点では、雪はほとんどない状況です。でも、先行者の足跡が1人分しかないという、嬉しいこともありました。もしもこの先で雪が増えてくれれば、新雪の感触を存分に味わえそうです。
とはいえ地面は当面の間、落ち葉が厚く降り積もった上に、あるかないかの雪が乗った状況が続きます。滑りやすい物どうしが重なって歩きにくく、ここでチェーンスパイクを着けてしまっても良かったのかもしれません。


この分岐点で、大平(数馬)から登ってくる道を合わせますが、そちらは全くトレースがありませんでした。
従ってこの先、笹尾根の稜線に登り詰めるまでずっと、先行者の足跡は1人分のままで変わらないはずです。
大平分岐を過ぎると、次第に雪の量が増えていき、ようやく先の展開に期待が持てそうになってきました。
稜線が近くなると、いよいよ雪が深まったので、このあたりでシューズにチェーンスパイクを装着しました。
とはいえ、雪の大半は前々から積もっていたものらしく固く締まっていて、その上にわずかばかりの新雪が乗っている程度に過ぎません。だからシューズの裏から伝わってくるのも、スパイクの刃が圧雪を噛むガリガリとした感触が主体で、残念ながら新雪を踏みしめる時の柔らかな感触には乏しかったです。


西原峠に到着すると、さすがに笹尾根稜線上の縦走路には、すでに何人分かのトレースが刻まれていました。
西原峠からほんのひと登りで、最初のピーク、槇寄山に到着です。これまで、バス停の近くで3人組のパーティーを見かけただけで、山の中に入ってからはまだ誰も見かけていません。ここも無人で静かな頂上でした。
槇寄山では南西側だけが開けていて、展望の中心が富士山でした。この方向だけ樹木を伐採したのでしょうね。
富士山をアップにしてみました。やっぱりこの時期の富士山は絵になりますね。


槇寄山から、笹尾根の稜線を北上します。北向きの斜面を下っている間は、積雪も豊富でした。
しかし南向きの斜面に変わると、途端に雪が少なくなって、地面の露出が増えてしまいます。
一面の雪景色にどっぷりと漬かる、というのを期待して来ていただけに、これではちょっと物足りません。
大沢山が近付くと、かなり標高を上げたのにもかかわらず、一旦雪がほとんどなくなってしまいました。
この日はとりわけ寒さが厳しくて、夜中に降った雪がすぐに消えてしまうような状況にはありません。元々わずかにしか降らなかった様子の雪ですが、降ったエリアにもバラつきがあったのでしょう。


途中で都民の森の周遊路を合わせると、間もなく大沢山に到着。ここまで来れば、もう三頭山は間近です。
相変わらず周囲に人の気配はなく、ほとんど展望がなくて地味なこの山頂も、ひっそりとしていました。
大沢山の北斜面に入ると、俄然雪が増えただけでなく、ようやく新雪らしいパウダースノー的な感触も楽しめるようになりました。トレースを外すと膝下まで埋まるくらいの積雪があり、ここは歩いていて楽しかったです。
大沢山と三頭山の間の鞍部に下って、三頭山避難小屋の前を通っていきます(ここでトイレを利用しました)。
小屋の手前で、初めて単独行の男性とすれ違いましたが、その後、下山するまでに見掛けた登山者を合わせても両手で数えられる人数にしかならなかったので、三頭山にこの日登った人は本当に少なかったようです。
三頭山への最後の登りは、再び南向きの斜面になるためか、木段がすっかり露出していました。
木段なんかすっかり埋まって、単なる坂道になっていると嬉しかったのですが、考えが甘かったようです。


三頭山の西峰に到着しました。先客はたったの4人だけで、こんなに静かな三頭山は初めてです。
頂上標柱の写真も、普段ならば人を入れずに撮るのが難しいのですが、この日はどうにでも撮り放題でした。
三頭山西峰からは、ほぼ展望図通りのきれいな富士山を眺めることができました。
富士山のアップです。
北側には、雲取山 ~ 七ッ石山 ~ 鷹ノ巣山といったあたりの石尾根のスカイラインが眺められます。
写真左端で一番高く見えているのが雲取山。2000m級の標高でも、積雪はあまり多くはなさそうですね。


西峰の後は、中央峰と東峰に向かいます。『三頭』山ですから、やはり3つのピークを全部踏まないことには。
中央峰の手前のベンチは、珍しく人がいないどころか、この日はまだ全く使われた形跡がありませんでした。
中央峰は特に見所はありませんが、ここが三頭山の最高点になります。
東峰も、三角点があるだけで面白味はありませんが、この少し先に展望台があるので寄っていきます。
東峰の展望台です。ここもいつもならば、なかなか人の姿が途絶えることがないのですが、着いた時に2人いた先客がやがて立ち去った後は、しばらく独占状態になりました。
展望台からは、東側の景色が眺められます。
写真左側が御前山、中央やや右寄りの突起が大岳山で、今いる三頭山と合わせて奥多摩三山となります。


三頭山を後にしたら、鞘口峠へ向けて下っていきます。
東向きのこちらの斜面は、雪がたくさん残っている箇所が多くて、楽しみながら下れました。
途中にある見晴し小屋に寄っていきます。足跡で見る限り、この日ここに来たのは私が2人目のようでした。
見晴し小屋からの眺めは東側が主体で、三頭山東峰の展望台からのものとあまり変わりませんでした。


鞘口峠まで下ってきました。
尾根上部の日当たりの良い一部の箇所で雪がなくなっていた以外は、ほぼずっと雪道を歩けた感じです。
都民の森の施設が建ち並ぶエリアに入ると、間もなく道路に迎えられて、一旦チェーンスパイクを外します。
この森林館では、トイレを使わせて頂きました。
都民の森の駐車場に出ると、停まっている車がほとんどなく、いつも賑わっている売店前も閑散としています。
実は、頂上で居合わせた人たちの会話から、奥多摩周遊道路が凍結のため通行止めになっていることが聞こえていて、それで驚かずにすんだのですが、逆に何も知らなかったら、何が起きたのかと不安になるところでした。
そんな訳で、歩道がないため、普段ならば車やバイクの脅威に晒されつつ、肩身の狭い思いをして歩かざるを得ない奥多摩周遊道路も、この時ばかりは大手を振りながら我が物顔で闊歩することができたのでした。


奥多摩周遊道路を歩く距離は短くて、すぐに数馬へ下る道が分かれます。
ここからは山道に変わるので、一旦外していたチェーンスパイクを再び装着しました。
しかしこの先には、もうあまりまとまった積雪はなく、チェーンスパイクを着ける必要はなかったような。
山道をしばらく歩いて、次に奥多摩周遊道路と出合ったら、あとは除雪された道路を下るだけになります。


いつものように、バスの時間には余裕を持って着きそうだったので、昨年同様、バス停の手前にある九頭龍神社の境内で、荷物の整理などをしながら少し時間を潰していきました。
10分ほど早めに数馬バス停に着いてみると、すでにバスが来ていたので、乗り込んで発車時刻を待ちます。
帰りも案の定、ここから乗ったのは私ひとりだけでした。

タグ:奥多摩
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