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日本平 [静岡]

2014/03/08(土)

■第278回 : 日本平(300m)


今回の目的地は、標高わずか300mの日本平と、そこからロープウェイで楽々と移動しての久能山東照宮です。
ですから、登山というよりも、観光に少々ハイキングを絡めたという程度で、軽く身体を動かしてきました。

この日最大のお目当てが、日本平から望むこの景色。ちょっと雲が出ていたのが残念でしたが、まずまずの眺めでした。海の向こうに見える富士山って、なんかいいと思いませんか?

 累積標高差(登り):480m / 距離:13.1km / 歩行時間:2時間50分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
大沼 06:05-06:15 相模大野 06:21-07:13 小田原
小田原 07:18-08:05 沼津 08:08-08:50 清水
新清水 09:07-09:12 狐ヶ崎

(登山行程(登り))
狐ヶ崎駅 09:15
馬走坂  09:30
有度山頂上付近 10:40-11:10 (頂上は踏めず)
日本平  11:20-11:35
日本平駅 11:40

(ロープウェイ)
日本平 11:45-11:50 久能山

久能山東照宮参拝 11:50-12:20

(ロープウェイ)
久能山 12:30-12:35 日本平

(登山行程(下り))
日本平駅 12:35
日本平  12:40-12:55
平澤寺  13:25-13:30
草薙駅  14:00

(復路)
草薙 14:20-15:36 熱海 15:49-16:11 小田原
小田原 16:25-17:17 相模大野 17:28-17:43 市営斎場入口


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

最近購入したゴアのシューズ。今回軽いコースを選択したのは、この履き慣らしが目的だったからです。
すでに持っていたゴアのシューズは、登山を始めて一番最初に買ったもの。普段、ゴアのシューズを履く機会は少ないのですが、それでも購入から9年が経過して少々くたびれてきたので、1月に新調していたのでした。
静岡鉄道に乗るのは、この日が初めて。東海道線を清水駅で降りて、少し離れた新清水駅まで歩いてきました。
初めて乗った静岡鉄道でしたが、ほんの3駅先までの乗車時間は、たったの5分間で終わってしまいます。
降りた狐ヶ崎駅は、駅前にロータリーも何もない、ひっそりとした駅でした。


狐ヶ崎駅からしばらくの間は、住宅街の中の舗装道路を、緩やかに登っていきます。
宅地の合間に農耕地が現れた時、それが茶畑だったりしたのは、さすがお茶どころの静岡県だと感じました。
「馬走坂の上」まで来たところで、案内標識に従って、車道を離れて左に分かれる脇道に入ります。
脇道はすぐに高台に上がり、振り返ると大きな展望が広がりましたが、富士山には雲がかかっていました。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


やがて茶畑の中を進むようになっても、道は舗装されたままでした。
林の中に入っても、まだまだ舗装道路の登りが続きます。
結局、一番高い所にある民家の前まで、ずっと舗装道路でした。ここを右に入ると、やっと山道に変わります。
舗装道路の終点で振り返ると、雪化粧した山々が見えていました。
帰宅してから調べると、見えていたのは南アルプス南部の大無間山だったようです。
143.6mの三角点は、民家の畑の脇でひっそりとしていました。そんな場所にあるとは思わず、一旦山道に進んでしまってから、通り過ぎたことに気付いて民家の前まで引き返して発見しています。


改めて山道に入りますが、この日初めて山道を歩くのに、それがいきなり下りで始まるのが変な感じです。
しかも、かなり大きく下ってしまいますし、下ったあとはまた車道になってしまうのでした。
次に山道に変わると、今度は結構長い間、山道を歩くことができました。
市街地からも遠くなって、生活雑音なども届かなくなり、静かに気持ち良く歩けるようになっています。
途中で東海自然歩道が合わさってくると、道標も立派なものに変わりました。
所々には急な登りも現れます。このあたりになると、そこそこ山深い気分が味わえるようになりました。
この分岐点で、草薙駅方面からの道を右から合わせると、もう目的地の日本平が間近に迫っています。
なお帰りは、ここまで引き返してきたのち、右の道のほうに進む予定。


日本平付近一帯には道路が張り巡らされていて、ほどなく山道も車道に迎えられてしまいます。
車道をしばらく歩いていくと、間もなく日本平の一角に出ました。
そこには土産物店などの建物と、大きな駐車場があり、マイカーのほか、ツアーの観光客を大勢乗せた観光バスなどが、頻繁に出入りしていました。
日本平の石碑の前は撮影スポットとなっていて、人の列が途絶える様子がありません。これから約2時間もの間、ここには何度か来る機会があるので、石碑の写真は後回しにして、一旦、日本平を後にしました。


当初の計画では、日本平のほか、日本平のすぐ東側にある有度山に登頂することにしていました。
日本平だけでは今ひとつ登山っぽくならないので、「山」と名が付いていて、かつ三角点ピークでもあることで標高が明確にされている有度山を目標に加えていたのです。
ネットを探しても三角点に到達した記録は少なく、最後は藪漕ぎになるようなのですが、どうなるでしょうか。


有度山を目指して、日本平パークウェイを少し下り、「NO! 不法投棄」の看板の地点で、右の脇道に入ります。
その脇道は、すぐに道としての体裁を失って、その先には不確かな踏み跡が続いているだけでした。
かなり荒れていて、しばしば木々を掻き分けて進む必要があるなど、ほとんど人が入っている様子がなさそうでしたが、それでも難なく追える程度には踏まれていたので、構わずに登り続けていきます。
ところがその踏み跡は、頂上を目指すものではありませんでした。
頂上周辺では2系統の踏み跡を確認しましたが、そのうち明瞭なものは、三角点の北側を巻くようにして、三角点に近付くことなく下っていってしまいます。もう一方の黄色いテープが示す微かな踏み跡は、三角点にかなり近付きますが、養蜂のための作業道らしく、蜜箱が置かれた場所で途絶えていました。
その両方から、それぞれ三角点への接近を試みましたが、この写真のように、全く踏まれていない所はどこも酷い藪になっていて、容易に人を通してはくれません。しかも中には棘のある樹木も混ざっていて、迂闊に進むとウェアの上からでも擦り傷ができてしまうなど、かなり不快な状況です。
三角点に、あと40~50mという近さまで迫っていましたが、短い距離にもかかわらず、その踏破には相当な労力がかかりそうです。もし、三角点からさらに先へ進む予定でいたのなら、強引に突破を試みていたと思いますが、今回は三角点に着いても、歩いた跡を引き返してくるだけですから、到達にこだわる必要もありません。
突破口が見つからないかと、この付近をウロウロ探している間に、なんと30分が経過していて、さらなる時間の浪費も避けたいところです。有度山の三角点はキッパリと諦めて、日本平の満喫に時間を使おうと決めました。


ということで、再び日本平に戻って、さきほどの石碑の前に来てみましたが、相変わらず人が次々と現れて、なかなかシャッターチャンスが訪れません。ここには後でもう1度来るので、その時に期待するしかなさそう。
私のように人物をフレームに入れない場合って、被写体の所には誰もいないわけなのです。だから、今いる人が撮り終わってチャンス到来と思っても、あとから来た人がその場所が空いていると思って遠慮なく入ってきてしまうのが難点。私と同様に単独で行動している人なら、少し離れていてもカメラを構えていれば察して頂けることも少なくないのですが、グループで行動している人はまずダメですね。。。
気を取り直して、視線を北に向けると、遠くに南アルプスの峰々が見えていました。
南アルプスを少しアップにしてみました。写真中央でうっすらと雪化粧しているのは、登ってくる途中からも見えていた大無間山のあたりなのですが、右端で真っ白く見えるのは、聖岳のようです。


石碑から離れて、ロープウェイの駅に向かっていくと、途中に展望台があったので寄ってみました。
展望台の上では、東側の景色が大きく開けていて、こんな絶景が広がっていました。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
展望の主役はやっぱり富士山なので、アップにしてみました。(冒頭と同じ写真です)
遊歩道脇では早咲きの桜が満開になっていて、ついでに花見まで楽しめてしまいました。


このあと、ロープウェイで一旦久能山まで下って、久能山東照宮を参拝していきます。
拝観料500円を払って境内に入り、まずは楼門をくぐります。
山の斜面に建立されているだけに、境内のほとんどが階段です。
拝殿は豪華絢爛でした。創建当初(400年前)の姿形がほぼ保たれているとして、国宝にも指定されています。
拝殿奥にある廟門の上では、寒緋桜が満開でした。
階段を登り詰めた、境内で一番高い場所にあるのが、徳川家康の遺骸が埋葬された神廟です。
久能山の頂上までは、あと30mほどなのですが、神廟より上は、人の立ち入りは想定されていないようでした。


ロープウェイの久能山駅に戻って、近くから海側を見下ろすと、海岸線に延々と続いているイチゴ栽培のハウスの列が印象的でした。その奥で霞んでいるのは御前崎です。
登れなかった代わりに、日本平に登り返すロープウェイの車内から、久能山を撮っておきました。
東照宮のある南側が緩やかな斜面なのとは対照的に、北側や東側は断崖になっているようです。
そしてロープウェイの進行方向を見ると、日本平の南側が、物凄い絶壁になっているのが分かりました。かなり迫力ある眺めだったのですが、少し色が入ったロープウェイの窓越しに撮ったため、色調が変になっています。


ロープウェイを降りたら、これまでスルーしていた日本平の最高点に寄っていきます。
開放的で展望の良い場所なのに、この時は人が少なくて、じっくりと眺めを楽しむことができました。
最高点からの展望です。先程の展望台との距離が近く、見える範囲がほぼ同じなので、ガイドは省略しました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。
ついつい、富士山をアップで撮りたくなってしまいます。
そして、みたび石碑の前に戻ってくると、午後になったこともあってか、ようやく人の数が減っていました。
展望を楽しむ場所ですから、なるべく条件の良いうちにと、午前中に訪れる人が多いのでしょう。
少し待っただけで、やっと人が入らない写真を撮ることができました。まさに三度目の正直です。
ところで、先程までは人がいたので気付かなかったのですが、こうして富士山をバックに石碑を撮ってみたら、どうしても駐車車両が目障りに感じてしまいました。作る時に配慮できなかったものかと思うのですが、でも石碑の横に人を並べて撮る分には隠れて問題がなさそうなので、困るというのは少数意見なのでしょうか・・・


日本平を後にしたら、すでに書いたように、まずは来た時と同じ道で分岐点まで戻ります。
分岐点から草薙方面の道に入ると、そこからは木段の連続となりました。
そして木段が終わったと思ったら、今度は階段状の石畳が続いて、なかなか気持ち良く歩かせてもらえません。
このコースは、登りに選んだ方がまだマシだったような気がしています。
車道に出た所で、草薙コースと美術館コースとに分かれます。この日のゴールは草薙駅なのですが、かといって草薙コースに入ると、あとは全て車道歩きになってしまいます。この日はただでさえ少し軽めの行程でしたから、もう少し長く山道を歩こうと、少し遠回りになりますが美術館コースを選ぶことに決めていました。


美術館コースに入ると、少し登り返しがあって凹まされたり、こんな溝の中を通過したりと、変化のある道ではありました。それにしてもこの溝、削られた深さもさることながら、幅が狭くて人ひとり通るのがやっと。結構あちこちの山を登ってきましたが、こんな箇所は初めてで、どうしてこんな道になったのか気になりました。
ほどなく平澤観音(平澤寺)の前に出たところで、美術館コースの山道もおしまいです。
平澤観音の前から、石段を下っていきます。
下ってきた石段を振り返ったところ。
最後に山門をくぐれば、もう目の前は車道。この写真は車道に出てから振り返っています。
あとは延々と車道を歩いて、草薙駅へと向かいました。

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