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始発電車に乗って、真夏の高尾山・景信山へ [高尾・陣馬]

2014/08/23(土)

■第289回 : 高尾山(599m)・小仏城山(670m)・景信山(727m)


今年の夏は、休日に安心して出掛けられる天気になった試しがありません。
7~8月はまだ1回しか山に登ることができず、いい加減身体が鈍ってきています。
この日も微妙な天気予報で、涼を求めて高い山を目指すのは諦めたほうが無難な状況だったのですが、そろそろ身体を動かしておかなければマズイと、近場の高尾山に行くことにしました。

これだけ標高が低いと、暑さとの戦いは避けられず、少しでも気温が低いうちにと、始発電車を捕まえます。
午後まで天気が持つか分からなかった上に、このところ登山が月1回ペースに落ちていたこともあって、欲張らずに少し物足りないくらいの短いコースを設定して、早い時間のうちに歩き終えてきました。

 累積標高差(登り):812m / 距離:10.3km / 歩行時間:3時間5分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:4時間0分 

(往路)
古淵 04:59-05:21 八王子 05:26-05:34 高尾
高尾 05:42-05:45 高尾山口

(登山行程)
高尾山口駅 05:50
高尾山   06:55-07:10
一丁平   07:35-07:40
小仏城山  08:00-08:10
景信山   08:50-09:10
小仏バス停 09:45

(復路)
小仏 10:00-10:21 高尾 10:25-10:31 八王子
八王子 10:40-11:02 古淵 11:13-11:18 長久保


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

始発電車に間に合わせるため、暗いうちに自宅を出発しましたが、最寄駅に着く頃には夜が明けてきました。
太陽は顔を出してくれそうですが、雲も多く出ていて、やっぱり天気は微妙なようです。
自宅から高尾までは1時間ほどで出られるため、6時前に高尾山口駅に到着しました。
乗っていたのは、この駅に着く2本目の電車で、ガラガラの車内には乗客が10人ほどしかいなかったようです。
ケーブルカーの駅前も、まだ6時前ですから、ご覧の通りに静まり返っていました。


こんな時期なので、少しでも涼しい所をと、高尾山までは沢沿いの6号路を選んで、舗装道路を歩き始めます。
この分岐点から山道に入ります。ここを通過したのが6時ちょうどでした。
すぐに琵琶滝への小道が分かれるので、寄り道していきます。この写真のほぼ中央で流れ落ちているのが琵琶滝なのですが、滝のそばまで行けるのは修行者だけなので、登山者は少し離れた場所からしか見られません。
歩き始めて約30分、ここで給水を兼ねて立ち休憩を入れました。
弱いながらも吹いている風には、意外なことに涼しさがちゃんとあって、暑いことは暑くて大量に汗をかかされてはいるものの、その暑さが厳しいと感じることはありません。早起きしただけの甲斐はあったようです。
ベンチは大山橋を渡った先にもありましたが、さきほど小休止したばかりなので、ここはスルーしました。
それにしても、前後にほとんど人の姿がありません。ここまで静かな高尾山は、たぶん初めてです。


6号路も終盤近くなると、沢の中を飛び石伝いに歩く場所が現れます。
一応、前日に雷雨に降られていないことを確認してきており、水量が少なくてどこでも歩ける具合でした。
飛び石までは一貫して緩やかな傾斜で登ってきましたが、頂上の手前になると急な木段が待ち受けています。
さほど長く続くものではありませんが、ここが最初で最後の頑張りどころです(高尾山まででは)。
木段を登り切って、舗装された5号路が現れれば、もう頂上は目前です。


高尾山の頂上には、7時前に到着となりました。居合わせた人数は10人以上20人未満といったところで、広い頂上はガラガラに近い状況です。この時間はまだランナーの姿がほとんどなく、ほぼ全員がハイカーでした。
頂上の見晴台からの展望です。雲が多いながらも、この時点では、丹沢の主要なピークは全て見られていて、富士山に雲がかかっていたことだけが残念でした。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


高尾山での休憩後は、陣馬山へと続く縦走路に入ります。いつものように、最初のもみじ台は巻いてしまったのですが、こんな時期だけに、細い道が続く南側の巻き道は、やや草深くなっていました。クモの巣を2回ほど払うことになったので、この日はまだ誰も歩いていなかったようです。
厳しい暑さでないとはいえ、高尾山と小仏城山の間では、日差しの中で木段を登らされたりして、少し消耗を感じ始めていました。そこで、一丁平園地に着いたところで、ベンチに腰掛けて5分間だけ休憩しています。
一丁平の展望デッキからの眺めは、高尾山にいた頃と大きくは変わりませんでしたが、富士山に纏わり付いていた雲がいくらか少なくなって、山の形がなんとなく分かるようになっていました。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
富士山(右)と大室山(左)のアップです。左下の丸い物体はさがみ湖リゾート・プレジャーフォレストの観覧車。
一丁平から先の区間では、新たに木道として整備された箇所が増えていました。山道のままでは維持できないほど、オーバーユースになっていたのですね。高尾山がミシュランで三ツ星を獲得して以来、ハイカーが激増したことが最大の要因でしょうが、ランナーの出現も、登山道へのダメージさらに大きくしていると思われます。


8時になるのとほぼ同時に、小仏城山に到着。茶屋では、ちょうど開店準備が始まったばかりのようでした。
この頂上も、着いた時点での先客は10人ほどだったのですが、休憩中は次第にランナーが増えるようになってきます。彼らならば、気合いを入れて始発に乗ってきたりしなくても、この時間にここまで来られるのでしょう。
天狗の後方は、先程までいた高尾山です。
高尾山の先には、都心方向の高層ビル群が辛うじて見えていました。


小仏城山から先では、木陰を歩けることが多くなり、引き続き涼しい風もあって、割と快適に下っていきます。
小仏峠まで下って旧中山道を横切ると、景信山への登りが始まります。
景信山を目指しながら、登山道に刻まれたキャタピラの跡がやけに真新しいのが気になっていたのですが、ほどなく、荷揚げ中の作業車に追い付きます。どうやら、これほどの傾斜になると、いくら動力付きでも上がれないらしく、専ら人が押すことで坂を登れている様子で、かなりの重労働に見受けられました。


景信山には8時台のうちに到着しました。平日ならば、まだ始業前という時間です。
この頃には、広い頂上には計20人くらいの人たちがいたと思いますが、北東側に面した小屋の裏手はこんな具合で、賑わい始めるのはもう少しあとのようでした。
景信山からの、南東側の展望です。高尾山にいた頃に見えていた丹沢の核心部は、すっかり雲の中に入ってしまいました。  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
南東側の展望で雨乞山の先あたりに、江ノ島や三浦半島がぼんやり見えていたのですが、お分かり頂けますか?
こちらは北東側の展望です。この時間になると、都心方向はほとんど見通しがきかなくなっていて、すぐ近くの北高尾山稜や八王子市街が見られる程度にとどまりました。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


この時点では余力を残していて、陣馬山まで行けそうな感じでしたが、これから気温が上がると厳しくなるかもしれませんし、午後まで天気が持つかも微妙だったので、当初の予定通り、ここから下山することにしました。

景信山を後にして、小仏バス停への道を下ります。結局この日は、登山を始めて間もない頃の第4回登山(約9年前)と全く同じルートを辿ることになりました。当時、少々急に感じたと記憶していた下りは、今にして見れば割とありふれた傾斜でしかなく、9年分の経験値について思いを馳せたりしていたら、もう登山口でした。
ゴールの小仏バス停です。さすがにまだ朝の10時とあって、駅からやって来たバスは、これから歩き始める登山者を何人も乗せてきましたが、折り返したバスにここから乗ったのは私だけでした。

タグ:高尾・陣馬
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