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戸倉城山・グミの木山・臼杵山 [奥多摩]

2018/04/14(土)

■第380回 : 戸倉城山(434m)・グミの木山(656m)・臼杵山(842m)


夕方から天気が崩れるという予報が出ていたこの日は、山の中で天気が持つのは昼過ぎくらいまでと考えて、近場の奥多摩を行先として計画していたコースの中から、午前中に歩き切れるものを選んで出掛けてきました。

 累積標高差(登り):1001m / 距離:8.1km / 歩行時間:3時間35分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:4時間10分 

(往路)
古淵 05:36-05:58 八王子 06:08-06:23 拝島
拝島 06:26-06:44 武蔵五日市 07:01-07:09 西戸倉

(登山行程)
西戸倉バス停 07:10
戸倉城山   07:40-07:50
盆堀山    08:10
荷田子峠   08:35
グミの木山  09:15-09:20
臼杵山(南峰) 10:05-10:10
臼杵山(北峰) 10:15-10:20
元郷バス停  11:10

(復路)
元郷 11:35-11:54 武蔵五日市 12:02-12:19 拝島
拝島 12:31-12:42 八王子 12:50-13:02 橋本
橋本 13:05-13:16 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

武蔵五日市駅から乗ったバスを、西戸倉で下車します。バスに乗っていた時間はほんの8分ほどで、駅のあたりと標高はほとんど変わらず、バス停の周辺にも住宅街が広がっていて、登山口という雰囲気はありません。
すぐに細い道に入ると、早速道標による道案内が始まって、行く手には最初に登る戸倉城山も見えていました。
道標に従って進むと、家並みが途絶えて道路が終わった先に、戸倉城山への登山道が続いていました(右上に分かれて登っていくのは山口神明社への石段で、登山道は道路の延長線上に続きます)。


かつて山城があった山だからか、比較的急な斜面が続きます。しかも、登山道はその中をほとんど直登しているため木段の箇所が多く、ろくに身体が暖まらないうちからいきなりトップギアで登らされるような具合でした。
はじめのうち道の両側に見られた石垣が終わって、一旦は傾斜が緩んだ先にも、また木段が続いていました。
小尾根に上がった先もほぼ木段の道。ようやく身体が暖まって、普段の感覚で足が動くようになってきました。
頂上直下の分岐点で、臼杵山から北東に延びてきたグミ尾根に突き当たりました。ここから山頂を往復します。
一段登ったところにはトイレがあって、利用させて頂いたところ、なかなか素朴な構造のトイレでした。


もう一段登れば戸倉城山の頂上です。さほど広くない割には、結構な数のベンチがあって、余程の大人数が居合わせなければ休憩には困らなさそう。この時はまだ朝の8時前とあってか、ほかに人の姿がなくて静かでした。
頂上標柱を正面から。その後方は唯一開けていた東側です。
頂上部で最も高い一角に三角点が設置されていて、眺めもここからが邪魔物がなく一番スッキリしていました。
といっても曇り空だけに、その展望は、五日市市街を一望できるところまででした。都心の高層ビル群はすっかり霞んでしまい、ぼんやりとその存在が分かる程度にとどまっています。


頂上から引き返したら、先程の分岐点を直進して、臼杵山まで続くグミ尾根に入ります。
まずはガクンと高度を落とします。鞍部では、送電線鉄塔越しに、これから向かう尾根を眺められました。
その後は小刻みなアップダウンが繰り返されるようになります。ほどなく現れる391m峰が盆堀山ですが‥‥。
盆堀山を通過して振り返ったところです。この通り展望も何もない地味な地点ですし、道幅も細いままで全く変わらなかったので、大半の人にとってここはただ通過するだけの地点に過ぎないのでしょう。


盆堀山の次のコブには小さな祠があり、賽銭やお酒が供えてあったので、今もお参りに来る人がいるようです。
このあたりは、登ったり下ったりを忙しくさせられるばかりで、体力を使う割に全然高度が上がりません。
大きな登り下りがないのは救いですが、登り返しにはそこそこ急な箇所もあって、じわじわと消耗が進みます。
411mピークでは西側の展望が開けていて、次に目指しているグミの木山のほか、奥多摩三山の方角(大岳山は馬頭刈山に遮られて見えていなかったけれど)を眺められました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
荷田子峠の手前のピークには展望図が設置されていたので、かつては開けていたのでしょうが、当時よりも樹木が生長してしまったのか、現在はこの通り満足な眺めはありません(落葉期なら少しは見られるのかも‥‥)。


荷田子峠を通過すると、その前後で道の様子がガラッと変わったのを実感できました。
戸倉城山から荷田子峠まで、道はほぼ忠実に尾根筋を辿っていて、従って尾根上のほとんどのコブをきっちり越えながら進んで来ました。それに対して荷田子峠から先では、道は尾根から外れて山腹を通るようになり、コブを巻いてくれるようになったほか、道の傾斜もいくらか抑えられて、しばらくは楽に登れるようになります。
しかしグミの木山が近付くと、一本調子の急登が長く続く区間に入って、ここは頑張りどころでした。
でもその道は、そのままグミの木山まで登り詰めることをせず、あと50mほどという地点で右折します。
右折地点には「戸倉山茱萸御前」と彫られた石塔もあったので、上の写真の祠が、登山地図に記載の「茱萸御前」だと思われるのですが、詳細は不明です。なお、登山道がグミの木山を巻いていることが分かっていたため、ここから直登できないか窺ったところ、急斜面が続いていて歩きにくそうだったので、断念しました。
その先で道がグミの木山の北斜面をトラバース気味に進むようになると、伐採地に入って景色が開けました。
伐採地では北側が大きく開けていて、ひとつ北隣にあたる馬頭刈尾根や大岳山などが良く見えていました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


グミの木山の北斜面を巻き終わり、登山道が尾根に戻った地点には、古びたテーブルやベンチなどがいくつかありました。ベンチの奥にあるグミの木山は、ここからなら高低差が小さく、斜面も緩やかで楽に行けそうです。
ということで、一旦登山道から外れて、この斜面を適当に歩いてピークを目指します。意外なことに踏み跡は見られなかったものの、距離が短い上にヤブもなくて、歩きやすい斜面でした。
ほんの2~3分で着いたグミの木山の頂上は、木立に囲まれたままの地味な地点でした。
ここに人が立ち寄っている気配はほとんど感じられません。私製の山名標が樹木に括り付けられていた以外には何もなく、ここで立ったまま休む気持ちにもならなかったので、先程のベンチに戻って少し足を休めました。


その後、登山道は大きなコブを2つ巻いたりしながら緩やかに登って、今度は東側が伐採された稜線に出ます。
ただ東側には、今いる地点よりも低い山しかないので、あまりパッとした眺めではありませんでした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
その先で臼杵山への最後の登りが始まると、それは2段階にわたる急登になっていて、疲労が進んでいた足には苦しかったです。頂上直下で巻き道に入り、ようやく傾斜が収まると、北峰と南峰の間にある鞍部に出ました。


鞍部からは、ひと登りで臼杵山に到着しました。あまり広さはなく、どちらかと言えば少々手狭な感じがするくらいの頂上で、腰掛けられる物も標識のそばに写っている三角点だけでした。
頂上の標識を正面から。ところでここまで、2人の登山者を見掛けただけでしたが、それはグミ尾根がマイナーなコースだからで、戸倉三山という割とポピュラーなコース上の臼杵山には誰かしらいるだろうと思っていたら、まさかの無人です。天気予報があまり良くなかったので、この日は登山者自体が少なかったのでしょうか。
臼杵山では東側だけが開けていて、見えていたのは4枚ほど上の写真と同じような範囲だったようです。
頂上付近ではツツジがはや満開になっていたりしました。


臼杵山からは少し引き返す形で、先ほど右から上がってきたこの分岐点を、今度は直進します。
軽く登り返すと、臼杵神社のある小ピークに着きます。臼杵山を双耳峰として見た場合、先程までいた南峰に対してこちらは北峰になりますが、南峰より若干低いためか、ここには頂上的な標識等はなかったようです。
上の写真にも写っている臼杵神社を、正面から撮ってみました。


臼杵山を後にしたら、北に下って元郷バス停を目指します。この日は臼杵山までは初踏のコースでしたが、臼杵山への登頂は登山を始めた年(2005年)以来2度目で、ここからの下りはその時に登った道を逆に下る形です。

その下りには、所々に補助ロープが張られた急坂が現れます。はじめのうち、あまりロープの必要性は感じていなかったのですが‥‥。
次第に足元が滑りやすい箇所が増えてきて、何箇所かでは補助ロープに助けられながらの下りになりました。
断続的な急坂は、654m標高点前後の平坦地まで下ると収まって、以降は傾斜が緩んで歩きやすくなります。
しかし最後のほうで尾根から外れると、その先は道があまり良くありませんでした。傾斜はきつくないものの、ザレた地面に足を取られやすい状況が続くようになって、あと少しなのに気持ち良くは歩かせてもらえません。


だから、唐突に集落が見えてきて山道が終わった時は、正直ヤレヤレといった心境でした。また、臼杵山からの下りでも1人の登山者とすれ違っただけで、やはりこの日は山に入る人が少なかったのでしょう。
登山道は最後まで車道を経ることがなく、バスが通る2車線の都道に直接突き当たります(割と珍しいかも)。
車道に出て左を向けば、すぐの所に元郷バス停があり、待合所のベンチに座ってバスを待つことができました。
天気が崩れる前に、という思いで午前中に歩き終えたのですが、下山してみると、むしろ朝よりも青空が増えていたりして、まだ崩れる気配はありません。結果的には、もっとガッツリと歩くコースでもOKだったのかも。

タグ:奥多摩
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