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孫山・矢ノ音・陣馬山 [高尾・陣馬]

2018/09/23(日・祝)

■第389回 : 孫山(543m)・矢ノ音(633m)・陣馬山(855m)


なかなか山に行けない週末が続いて、なんと6週間ぶりの山行です。身体が大いに鈍っていそうですし、先々週などは体調不良が1週間続いたりしたので、この日は身体の様子を窺いながら軽めのコースを歩いてきました。

行先に選んだのは、今回が8回目となる陣馬山です。
少しでも涼しい間にと、始発で出掛けて朝のうちに歩き終えるという、近場だからこそできる行程にしたところ、午前中はほぼ曇っていたこともあって、こんな時期の低山にしては、思いのほか快適に過ごせています。

 累積標高差(登り):836m / 距離:9.6km / 歩行時間:3時間5分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:4時間0分 

(往路)
古淵 04:59-05:21 八王子 05:35-05:52 相模湖

(登山行程)
相模湖駅  06:00
与瀬神社  06:10
孫山    06:55-07:00
矢ノ音   07:35-07:45
明王峠   08:00-08:10
陣馬山   08:50-09:05
和田バス停 09:45

(復路)
和田 10:05-10:19 藤野 10:36-10:50 高尾
高尾 10:51-10:58 八王子 11:10-11:22 橋本
橋本 11:25-11:35 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

最寄駅の始発電車を捕まえて、6時前に相模湖駅に到着すると、上空はどんよりとした雲に覆われていました。
はじめは線路沿いの細い道を進みます。
慈眼寺への参道になっている階段が現れたら、私製の道案内に従って、それを上がります。
階段を上がると、そこはJRの線路と中央道を跨ぐ歩道橋にもなっていて、渡った先に慈眼寺が見えてきました。
慈眼寺を右に見て進むと、今度は与瀬神社の参道に変わって、行く手にはまたしても階段が現れます。
与瀬神社の山門をくぐったら、さらに階段が。急で段差の大きいこの階段は、登るのが結構きつかったです。
急な階段を登り詰めて、与瀬神社の境内に入ります。与瀬神社は、拝殿が見事な彫刻で飾られている一方、彩色は一切施されていないようで、周囲の森に溶け込んだ姿が厳粛な雰囲気を醸し出しているように感じました。


与瀬神社までの登りは全て階段でしたが、境内の脇から、いよいよ山道が始まります。
序盤は細かなジグザグ道が続きます。まだ早朝だけに気温は低めなのですが、鬱蒼とした樹林帯で風の通りが悪いからか、昨日までの雨の影響が残っていて湿気が高く、蒸し暑さが勝って涼しさが全然感じられません。途中からは扇子を広げて、扇ぎながら歩くようでした。
20分ほど登ると、南側が開けている場所がありました。
見えていたのは、相模湖と対岸の石老山まで。その右後方に連なるはずの丹沢核心部は、ほぼ雲の中でした。


ジグザグ帯が終わって尾根道に変わると、ようやく明るい道を歩けるようになります。同時に風が感じられるようになって、朝らしい爽やかな空気に入れ替わり、不快な蒸し暑さと扇子の出番がなくなりました。
木段が続いた少し苦しい一帯を抜けると、その先はしばらく穏やかな道に。このあたりは涼しく歩けています。
穏やかな区間では、右から「えんどう坂」経由で相模湖駅から登ってくる道を合わせます。が、さすがにこの時期は歩かれていないのか、写真の右端あたりにある道は、ほぼ藪に覆われていました。
さらに登って、孫山に寄る道と巻く道との分岐点。ここは孫山を目指して、右の細い道に入ります。
孫山への道も、夏は歩く人が少ないようで上部が草深くなりましたが、歩く上で特に支障はありませんでした。


孫山の頂上に到着しました。展望は全くなく、三角点とベンチがあるだけの地味なピークです。
ここには三等三角点「孫山」があり、国土地理院の地形図がこのピークを「孫山」としているほか、相模原市が設置した山名標も「孫山」となっています。しかし登山地図では、ここが「子孫山ノ頭」となっているほか、地図によっては、北隣に接するもう1つのピークを「孫山」としているものもあるなど、このあたりの地名には少々の混乱が見られますが、この記録では地形図や現地の標識に従ってここを「孫山」とします。


孫山から軽く下っていくと、すぐに巻き道と合流します。なお、この少し先で、もう1つの「孫山」への踏み跡が分岐しますが、そこは林道工事のため立入禁止となっていました。
その後はしばらくの間、アップダウンの少ない穏やかな道が続いて、引き続きそこそこ涼しさもあるお陰で、快適に歩けます。でも気になったのは、近くをキャタピラ道が併走していたこと(交差もありました)。それが工事中の林道だとすると、その完成後は、林道と絡みながら進む味気ない道になってしまうのかもしれません。
建て替え中の大平小屋の前を通過します。歩く人の少ないコースゆえ、さほど需要があるとは思えませんが、「晩秋オープン」という情報もあって、どんな小屋になるのか気になります。その頃にまた来てみようかな。


穏やかな道は大平小屋のあたりで終わり、本格的な登りが再開すると、ほどなく矢ノ音への分岐があります。
地形図から、相当の急斜面なのは覚悟していましたが、私製の標識(にしては立派)にも「急坂」の警告が。
一般の登山道ではないその道は、本当にえげつないほどの急坂でした。特に前半は、どう見ても45度以上の勾配があって、まるで真上に登るかのような感覚です。時々普通に立っていられないような場所があり、何度か地面に手を添えなければ危なっかしくて登れなかったので、ここは下りにはあまり使わないほうが良いでしょう。
上部でようやく勾配が緩むと、ササが出てきて、矢ノ音の頂上らしい雰囲気が出てきました。
矢ノ音の頂上も、孫山と同じく展望はなく、標識のほかには気象観測装置があるだけでした。


矢ノ音から、北へ緩やかに下って行くと、一般登山道に戻ります。
林道を横断して先へと進みます(この写真は、横断後に振り返って撮りました)。
明王峠への登りは、最後に木段が続くようになります。ここまで来て初めて、前方に先行者を発見しました。
明王峠に着いたら、先程まで前方を歩いていた方が茶屋の中に入っていたので、お店のご主人だったようです。


明王峠からは、もう何度も歩いている高尾-陣馬の縦走路で、陣馬山を目指します。
いつ来ても多くの人が行き交っている縦走路も、この日は時折人とすれ違う程度で意外なほど静か。3連休なので遠出をしている人が多かったのでしょうか。
明王峠から5分ほどで、奈良子峠を通過します(通過後に振り返って撮った写真です)。
763mピーク手前の分岐は、この日も左の巻き道へ進んで、少しだけ楽をします。


陣馬山に到着です。朝からずっと曇りっぱなしだったのに、何故かこの頂上にいる間だけ晴れてくれました。
間もなく9時という少し早めの時間ですが、ベンチはあらかた埋まり、茶屋にも多くの客の姿がありました。
雲の合間から日が差したとはいえ、周囲はどの方向も雲が見えるばかりで、展望は楽しめません。ただ、朝から晴れるという予報だったのに、曇っていたためか気温の上がり方が鈍く、概ね快適に歩けたのは良かったです。


陣馬山を後にしたら、一ノ尾尾根コースを下ります。頂上直下の木段が煩わしいのですが、長くは続きません。
今回は尾根コースを末端まで下らずに、2箇所ある和田への分岐の2つめで尾根から外れてしまいます。
和田への下山路は傾斜が緩やかで歩きやすく、周囲に美しい広葉樹林が広がる気持ちの良いコースです。前日までの雨の影響が残る少々ウェットな路面状況でも、特に注意が必要な箇所はなく、快調に下れました。
車道まで下りてきたら、もう和田バス停はすぐ先です。
2015年3月に閉館となった、陣馬自然公園センターの建物です。階段を上がった先にバス停が見えているので、センターの閉館後もバス停の位置は変わっていませんでしたし、建物のトイレも以前と同様に使えました。
建物の正面側に回ると、「ゆずの里 ふじの」なる新しそうな看板が掲げられている割に、建物内はひっそりとしていて、現在どのような施設になっているかも外観からは良く分かりません。報道によると観光振興施設として開業予定があるらしく、地ビールの醸造所が入ったりしているようですが、情報が少なくて詳細は不明です。
中に入れないので、建物前のベンチで10:05発のバスを待ちます。この便を逃すと、次は13:42発までないので、これに間に合うように下って来たのです。ほどなく藤野駅からやって来たバスが、これから陣馬山などに向かうであろう多くのハイカーを下ろしたのに対して、折り返して駅に向かう便に乗ったのは私だけでした。

タグ:高尾・陣馬
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