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加治丘陵 [奥武蔵・秩父]

2019/01/02(水)

■第398回 : 加治丘陵(阿須山(188m)・桜山展望台(190m)


2019年の初歩きは、軽い山歩きですませることにして、埼玉県の加治丘陵へ。
麓からの標高差が100m少々しかなく、その名の通り、山というよりは丘と呼ぶのが相応しいような場所です。登山口を変えて2回登り下りをしましたが、それでも朝のうちに歩き終えてしまうお気楽なハイキングでした。

 累積標高差(登り):381m / 距離:8.1km / 歩行時間:1時間45分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
古淵 05:36-05:58 八王子 06:08-06:44 東飯能
東飯能 06:47-06:48 飯能 06:49-06:54 仏子

(登山行程)
仏子駅         07:00
阿須山         07:30-07:35
登山口(万亀)      07:50
登山口(阿須運動公園側) 08:00
山仕事の広場      08:15
桜山展望台       08:20-08:40
八幡神社        08:50-08:55
金子駅         09:15

(復路)
金子 09:17-09:55(延着09:59) 八王子
八王子 10:10-10:22 橋本 10:25-10:35 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

西武線の仏子駅から歩き始めます。この駅は北口のほうが開けていて、南口は小さな改札口があるだけでした。
すぐに桜山展望台への道標を発見しましたが、次の道標を見るのはかなり歩いてからになります。一方、同じ方角にある武蔵野音大への道案内はたくさんあって親切だったので、しばらくはそれに従って進む具合でした。
10分近く歩いて、武蔵野音大への道と分かれる地点に、次の道案内がありました。


桜山展望台への道は、旧サイクリングコースとして整備されたものなので、全区間が舗装されていて山道の趣はありません。ここから始まる九十九折りの登りも、旧サイクリングコースだけに傾斜は緩やかなままでした。
低い丘陵だけに、九十九折りといっても、ヘアピンカーブを3回ほど繰り返したら、そこはもう尾根上でした。
旧サイクリングコースは、大きなアップダウンを避けるように、しばしば尾根筋を外れていて、その代わりに尾根筋には明瞭な踏み跡が見られました。やはり、土の上を歩かないと味気ないと感じる人も多いのでしょうね。
とはいえ、単純な登り一辺倒ではなく、途中からは小さな登り下りの繰り返しになりました。
しばらく歩くと、ベンチがあるこの地点で、山道が右手に分かれて下っていきます。このあと阿須山まで登ったら、ここに戻ってきてその道を下る予定です。


阿須山に近付いてきましたが、旧サイクリングコースの舗装路は阿須山を巻いているので‥‥
上の写真の緊急位置表示板「北-16」を少し過ぎたあたりで、左に分かれる薄い踏み跡に入ります。すぐ先には道標が立つ分岐点も見えますが、そこにはこのあと下ってきた時に出てきそうな気がして、敢えて避けました。
その踏み跡は、途切れることなく阿須山へと続いていました。


阿須山の頂上には、あずまやのほか、少し離れた所にも別のベンチがありました。展望は全くありません。
なぜか「阿須山」そのものを示す標識等はなく、三角点に添えられた標柱がその代わりを担っていたようです。
頂上には、南側からの道が唯一整備されていた様子です。ただしその道も行先が「探検の森休憩園地」とされているなど、付近の道案内で「阿須山」が全く使われていないのが気になりました。何か理由があるのかしらん?
さて、大した登りではないからと、ハイペースで歩いて来たら、仏子駅から30分で着いてしまいました。ハイペースで歩いていたにもかかわらず、厚手のジャケットを脱ぎたくなるほど身体が暖まっていないことが、運動量の少なさを物語っています(まだ早朝なので、もちろん気温もかなり低くて寒かった訳ですが)。
このまま加治丘陵最高点の桜山展望台に直行すれば、10分で着けそうな近さまで来ていますが、元々、標高差100mほどを単純に登り下りするだけでは物足りなさそうなのが分かっていたので(しかも仏子駅-加治丘陵-金子駅という経路だと、大半が舗装路になってしまうのです)、この日は登り下りを2回繰り返す計画でした。


ということで、桜山展望台は後回しにして、一旦下ってしまいます。同じ道の往復を避けて、登ってきた時とは別の踏み跡を見つけて下って行くと、すぐに道幅の広い道に合わさって‥‥
出てきたこの地点は、案の定、さっき踏み跡から阿須山に取り付いた時に見ていた、道標のある分岐点でした。


旧サイクリングコースを少し戻って、登る途中で見てきた分岐点から、補助ロープが下がる急坂を下ります。
急坂は短いものですぐに終わりますが、その先に超ヤセ尾根が続いています。ここも距離は短いものの、道幅が極端に狭いので(整備された一般登山道では考えられないような幅しかありません)、少し緊張しました。
それでも、下りしなの難所さえやり過ごせば、あとは穏やかな山道に変わりました。
登り下りを2回しなければ通らなかった道ですが、一般的なコースの大半が舗装路の加治丘陵で、この自然豊かな道を歩けたのは貴重でした。歩きやすい上に、落ち葉が降り積もったフカフカの感触が心地良かったです。
住宅街まで下ってきました。
車道に出たところから、歩いてきた山道を振り返りました。一般的な登山道ではないからか、道標等は何もありませんでしたが、このあたりの地名が万亀なので、この記録ではこの地点を「登山口(万亀)」としています。


県道に出たら、加治丘陵に登り返すべく、次の登山口へ向けてしばらく県道を進みます。
県道を歩くのは、阿須運動公園までの間の5分ほどで、公園入口の先を左折します。
「HOT POT」というカフェ&レストランが、登山口の目印です。
ここも何も案内がないですが、カフェ&レストラン「HOT POT」を背にして、向かい側のこの景色に入ります。
すると、「土石流危険渓流」の看板脇から、山道が始まりました。細い道で、やや急な感じで登っていきます。
山道に入ると間もなく、道は二手に分かれます。どちらを進んでも良かったようですが、木段を避けて左へ。
しばらく登ると、良く歩かれている感じの広い道に合わさりました。その広い道には標識が立っていて‥‥
「あけぼの・桜山・万葉ハイキングコース」というらしい。調べてみると、駿河台大学あたりを起点とするコースのようですが、ひとつ手前の分岐点で右の木段に進んでも、ここに出て来られたのだろうと思います。
そこから先は、整備されたコースらしく、歩きやすくて気持ちの良い道に変わりました。ここも登り下りを2回しようと思わなければ通らなかったはずなので、ここをコースに含める計画にしてきて良かったと思います。


道の傾斜が緩むと、先程まで歩いていた旧サイクリングコースの少し先に突き当たります。この登山道は距離が短くて、引き続きハイペースで歩いていたら、登山口からほんの10分で最高点付近まで登ってしまいました。
旧サイクリングコースに入れば、あとはもう小さな登り下りしかなく、ほどなく「山仕事の広場」に着きます。
ゆったりとした広場は、まだ早朝とあって無人。樹木が途切れた方向に関八州見晴台などが眺められています。
「山仕事の広場」と桜山展望台の間は山道で結ばれていて、道標の案内に従って、木段の道に入ります。
木段はすぐに登り切れてしまう短いもので、その先にあったのも舗装された遊歩道のような道でした。


遊歩道に出て左を向けば、もうそこに桜山展望台が建っていました。
桜山展望台が建つのは、阿須山を上回る標高190m地点で、このあたりが加治丘陵の最高点のようです。建物の高さは20mとあり、最上層でも15mくらいはありそうなので、約200mからの展望が楽しめることになります。
ところで、現在の時刻は8時20分です。この展望台の利用時間は、普段は朝9時からとなっていて、通常ならこの時間はまだ入れません。でも年末年始だけは特別解放されて終日利用できるので(2019年現在)、なるべく展望条件が良く、人出も少ない早朝のうちにと、その特別解放期間中のこの日に合わせて訪れたのでした。


それでは、桜山展望台からの眺めです。南西側には、丹沢や奥多摩の山並みの上に、富士山が見られました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
富士山をアップで。
北西側には、秩父や奥武蔵の山々が並んでいました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
上2つのパノラマ写真の中間(西側)は樹木が少し邪魔でしたが、奥多摩の山深いあたりが眺められました。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
そして北側を見ると、赤城山の左側には、はるか先にある日光連山の雪化粧した姿も見られました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
都心方向の眺めもまずまずで、スカイツリーもどうにか見えていました。
展望台から下りてくると、そばには東屋とトイレもあって、有難いことにトイレもこの時間から利用可でした。
期待通りに空気が澄んでいて、少し霞んではいたものの日光の山々まで見渡せたので、やはり早朝の時間帯を狙ったのは正解でした。また、居合わせた人も1人だけで(しかも途中からは私だけになりました)、周囲を気にせずに写真を撮ることができたので、早い時間に来られる計画を立ててきて良かったと思います。


展望を楽しんだら、あとは下るだけです。金子駅側へ下る道もずっと舗装されていましたが、ここも舗装路と並走するように、左脇に踏み跡が続いていたので、下りはそこを歩きました。
この下り坂は距離がとても短く、ほんの5分ほどで下り終えてしまって、実にあっけなかったです。
住宅地の中へ入ったら、最短経路で金子駅を目指します。途中には八幡神社があったので‥‥
年始でもあるので、立ち寄っていくことにしました。少し石段を登りますが、さほど長いものではありません。
八幡神社の拝殿で軽くお参りしていきます。


その後、上谷ヶ貫バス停の近くでバス道路に出たら、バス道路は横断するだけで霞川沿いの道に入ります。
のどかな雰囲気で始まった霞川沿いの道は、途中から車道に変わってしまい、さらに同じ側の道が途切れて、最後は対岸に移ることになりますが、予め地図から分かっていたことなので、予定通りの道順を淡々と進みます。
八高線と並行する道路に出たら、金子駅はもう間近。短いコースだけに、ゴールも9時過ぎという早さでした。

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