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舞岡公園・舞岡ふるさとの森 [東京・神奈川(平野部)]

2019/10/20(日)

■第415回 : 舞岡公園・舞岡ふるさとの森


今回は大都会・横浜の市街地の中にあって、緑地が自然公園として維持管理されている舞岡公園と、それに隣接する山林エリアを行先として選んでみました。
公園内はかなり人工的に整備されてしまっているらしい上、アップダウンも少なめで、普段の山歩きとはかなり趣が違ってしまいそうでしたが、そもそもこの日は戸塚に野暮用があり、そのついでに近くで歩けるところを探した結果なので、元々多くを求めてはいませんでした。

とはいえ、3つあったこの日の目的のうち、首尾良く達成できたものはたった1つだけで、あとの2つは通行止めや在庫切れ(笑)で果たせずじまい。ただでさえ内容の薄い計画が、さらに消化不良となって、記事として成立させられそうもないからと、歩き終えた時点ではお蔵入りにしようと思ったほどです。
しかし通行止めについては、もしかすると「通れないという情報」にもいくらかの価値があるかもしれないと考え直して、一応記録として残しておくことにしました。

 累積標高差(登り):261m / 距離:8.9km / 歩行時間:2時間25分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
市営斎場入口 10:04-10:15 相模大野 10:20-10:34 湘南台
湘南台 10:45-10:56 緑園都市 11:17-11:26 富士山下
  ※横浜新道・戸塚PA(上り線)に立ち寄り
上矢部インター 11:48-12:01 戸塚

(登山行程)
戸塚駅      12:15
上倉田北交差点  12:30
三角点「高山」  12:40
中丸の丘     12:50
さくら休憩所   13:05-13:15
カッパ池     13:35
あずまや     13:55
舞岡熊之堂交差点 14:10
東峯八幡大神   14:30-14:40
元町交差点    14:45
戸塚駅      15:00

(復路)
戸塚 15:34-15:46 湘南台 15:52-16:14 相模大野
相模大野 16:20-16:30 市営斎場入口


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

この日、まず最初に訪れたのは富士山麓です。
といっても、あの日本一のお山ではなく、ここは横浜市戸塚区。相鉄いずみの線の緑園都市駅から路線バスで10分ほどのところで、あたりには市街地が広がっています。
「富士山下」というバス停名の由来は何だろうと思って、地図で周囲を探すと、南方に「上矢部町富士山古墳」(非公開)があり、古墳に隣接する正福寺の山号が「富士山」だということも分かりました。ただ、バス停からは直線距離で500mほど離れていて、すぐ近くとは少々言いがたく、直接の由来かどうかは微妙に思われます。

バス停から歩いて7~8分で、横浜新道の戸塚料金所と、その手前にある上り線の戸塚PAが見えてきました。
戸塚パーキングエリア(上り線)です。何をお目当てにここへ来たのかというと‥‥。
この Highway Walker なのでした。
NEXCO東日本が配布しているフリーマガジンなので、NEXCO東日本管内のSAかPAに行けばもらえるのですが、
 ・私の自宅から行きやすい海老名SA(東名道)や談合坂SA(中央道)はいずれもNEXCO中日本の管内
 ・NEXCO東日本のSAは神奈川県内はおろか隣の東京都内にすらなく、最寄りはおそらく埼玉の高坂SA(関越道)
 ・NEXCO東日本のPAならば近くにいくつかあるが、首都圏にあるPAは一般道から徒歩では入れないものが大半
ということが分かって、直接の受け取りを一旦は諦めかかっていたら、戸塚PA(上り線)のWikipediaに
  PA内施設ではないが、PA南端で本線と接続する側道にデイリーヤマザキがありアクセス可能
なる記述を発見。早速Googleマップのストリートビューで見てみたら、確かに外部から歩いて出入りできることが分かり、それでここをこの日の最初の目的地としてやって来たのでした。

が、なんということか、PA内を探しても Highway Walker が見当たらないではないですか!
ハイウェイスタンプが置かれた台の横に、それらしい棚があったものの、そこが空で何も載っていなかったのです。きっと、小さなPAだけにそんなにマメには補充されないのでしょうし、私が来るタイミングも悪かったのでしょう。ま、PDF版がウェブで見られますし、郵送対応もあるようなので、ここは潔く諦めるとしますか。。。


せっかく来たのに残念ですが、ほかにはもう戸塚PAに用などないので、さっさと先程とは別のバス停(実はこちらのほうがPAに近いのです)に移動して、戸塚駅を目指します。
余計な前置きが長くなりましたが、ようやく本日のウォーキングの起終点となる戸塚駅に到着です。なお、戸塚PAに寄り道をしなければ、湘南台駅で小田急線から横浜市営地下鉄に乗り換えるだけで来られる駅なのでした。
戸塚駅は、上の写真のように地上層が大きなバスターミナルになっていて駅前らしい景色がなかったので、階段を昇ってペデストリアンデッキに上がってみましたが、そこも工事中でパッとした写真は撮れませんでした。


戸塚駅から大通りを歩いている間はほぼ平坦だった道も、税務署への道に入ったら結構な登り坂。この日は気温が高かった上に湿気が多めでムシムシしていて、ここで早くも汗をかかされました。しかも、途中から下り坂に変わったので、近道を選んだばっかりに余計なアップダウンをしてしまったようです。
駅から15分ほどの上倉田北交差点。
交差点を渡ってからは、上倉田の小田急分譲地に入ります。
分譲地を一番奥まで進むと、小高い森へと登る階段があって、その森がもう舞岡公園の一角です。でも、ここが一般的に案内されている公園への入口ではないからか、標識も案内図も何もない、ひっそりとした場所でした。
それは階段のすぐ先にあったので、階段をすべて登り切る前に目に入ってきました。
この日のコースで見られる唯一の三角点、三等三角点の「高山」です。


階段の先からはちょっとした尾根道に変わり、いくらか山歩きっぽい雰囲気が味わえるようになった中、右側がずっと明治学院大学の敷地と接しているからか、延々とフェンスが続く景色になっているのが残念でした。
公園の中に入ったので、要所では道標を見掛けるようになりますが、中には何の案内もない分岐点もあります。
しばらくはほぼ平坦で歩きやかったです。フェンスさえなければいい感じの道なんだけどなぁ。。。
ここでフェンス沿いの道から離れて、舞岡公園の中心部へ。
中には人工物がほとんど目に入らなくなる場所も。短い間のことでしたが‥‥。
「中丸の丘」に出ました。
そこはゆったりとした雰囲気の気持ちの良い場所で、もしスッキリと晴れていれば、景色も良さそうでした。


舞岡公園の中心部は低地になっているので、「中丸の丘」の先でガクンと下ります。
手前の木段を下ってきました。ここから右へ進んだのち、ぐるっと回って向かい側の道から戻ってきます。
北門から公園の中心部に入ります。ここから先は、自然環境維持のための保護区域となっていて、日中の開門時間内しか入れませんし、犬を連れて入ることもできません。
門の中では、道の左手に耕作体験田んぼが続きます(右手側には移築された古民家などがあるエリアが)。
水車小屋もあります。中には水流で上下させた杵で精米を行える仕掛けがあり、時々実演も行われている模様。
歩いている砂利道のほかに、耕作体験田んぼに沿ったあぜ道もあったので、そこを歩いた方が楽しかったかも。
田んぼの端を過ぎると、道は森の中に入って登り坂に変わります。
南門から、一旦公園中心部の外へ。このあたりが公園の南端に当たるようです。
南門を出たところが「さくら休憩所」になっていて、ここで10分ほど休んでいきました。


少しだけ車道を歩いたら、ここからまた公園の中心部に向かいます。
こちらの道には門がなく、早朝などの開門時間外や犬連れでも歩けるようです(門は中心部への分岐点に)。
「もみじ休憩所」は名前通りにもみじの木がずらりと並んでいて、紅葉すると見事な景色が見られそうでした。
次に現れたのは「ばらの丸の丘」。名前の由来は良く分かりませんでした。
再び公園の中心部へ向かっているので、最後はガクンと下ることに。
木段を下った先は、道の左右に池がありました。右側にあったのは「宮田池」です。
そして左側にあったのが「さくらなみ池」。
「さくらなみ池」は、舞岡公園にあるいくつかの池の中で一番大きな池のようです。


見覚えのある地点に戻ってきました。ここは先程、正面の木段から下ってきたところです。
その後は公園内を北へ。「さくらなみ池」の隣では田んぼが美しい黄金色に染まっていましたが、良く見ると作物は先日の強烈な台風の影響かほとんど横倒しになっていて、きちんと収穫できるのか心配になりました。
休憩所にもなっていた「瓜久保の家」の前で、広い道からは外れます。
細い坂道に入って、軽く登っていくと「カッパ池」に出ます。
「カッパ池」の畔には、河童が相撲をとっている銅像がありました。
そろそろ舞岡公園とはお別れで、「カッパ池」の奥から木段を登って尾根道に上がります。
木段を上がったところの分岐点。右折が正解でしたが間違えて左に進んでしまい、引き返してきたところです。
ほどなく道が二俣に分かれていて、道標が「舞岡ふるさとの森」と案内している右の道へ。ここから先は、「ふるさとの森散策路」として整備された道を進みます。
すぐ先には案内図が立っていて、このあたりが「舞岡公園」と「舞岡ふるさとの森」の境界だったっぽい。


「舞岡ふるさとの森」の「ふるさとの森散策路」に入りました。舞岡公園内の道に比べると、より自然な景色にはなるものの、道はかなり人工的に整えられていて、山道らしい趣があまり感じられないのが残念です。
いくつかの分岐点には道標がきっちりと立っていて、「舞岡駅」の指示に従って進めば迷う心配はありません。
途中で一旦道路に出てしまいますが‥‥。
そこにも親切な案内図があって、散策路の続きへの道順が示されていました。
案内図に従って進むと、この階段の先が散策路の続きになるようです。
散策路は引き続き良く整備されていて、誰でも安全に歩けるように、という配慮なんでしょうけれど‥‥。
尾根が狭まる箇所に至ってはこんな具合に。ここまで過保護にされると、自然の中を歩いている気分にまったく浸れず、いささか面白味には欠けました。ここまでしないと安全性を担保できないとは思えませんが、道となる部分を目一杯人工的にする代わりに、道の外の自然を極力保護している、と考えるべきでしょうか‥‥。


さらに進むと休憩所があって、あずまやが建っていました。
あずまやの周囲にはベンチも多数あって、大人数でも休憩できそうです。
あずまやの写真を撮っていると、背後の柵の上を走るリスを発見!(写真中央) あまりにすばしっこく動くので、しばらくはカメラを構える間もなく、撮り逃がしちゃうかなと思っていたら‥‥。
柵の隅のところでしばらく佇んでくれたので、なんとか写真に収められました。 ※私が立っている場所からは少し離れていたので(だからこそ、そこで止まってくれたのでしょう)、望遠にして撮っています。
あずまやを過ぎると道は下りに変わって、階段が続くようになりました。
間もなく前方に人家が見えてきて、散策路も終わりが近付いたようです。


散策路の終点に出たら、真っ直ぐ進んで舞岡駅へ向かうのが一般的なようです。でもこの日はさらに、もうひとつ別の目的地を見つけてあったので、左へ折れて反対方向へ。
細い道を少し歩いたのち、階段を昇って、一段高い所を通っている道路に上がります。
階段を昇ったところが舞岡熊之堂交差点。この道は最近開通したようで、地形図にはまだ反映されていません。
交差点を渡った先で、交差点から斜め右前方に延びている道に入れば、間もなく次の目的地です。
すぐに道路の終点に達したら、その先に目的の山道が続いているはずでしたが、、、なんだか様子が変です。
なんと、墓園の造成工事で通行止め! 看板によると、もう1年も前からこの状態らしいのに、あまりにマイナーで情報の少ない道だけに(ヤマレコの記録もごく僅か)、通行止めという情報も見つからなかったのでした。
ちなみに私がこの道の存在を知ったのは、Googleマップのストリートビューで下のキャプチャのように、道のない所に点々と画像を示す丸印が並んでいたから(この状況は2019/10/25の記事作成時も変わっていません)。
さらに、下の画像にマウスを乗せると、同じ縮尺にした地形図に切り替わりますが、そこが南北方向に細長い形で裾野をのばす小さな山の尾根にあたっていて、実線や破線で道が描かれていることも分かります。
そして、ストリートビューの丸印をクリックするとこんな画像が表示されるので、先程までの散策路よりもずっと自然が濃い中で、より山歩きらしい感覚が味わえるのではと楽しみにしていたのでした。
看板を見ると通行止めは大がかりなもので、ここにある小さな山はほぼ全域がその範囲に含まれています。コースを変えれば歩ける場所を探せる、という感じでは全然なく、ここはきっぱりと諦めざるを得ないようです。
とはいえ、まだ大して歩いていないので、ここから戸塚駅(割と近かった)に戻ったりすると物足りない印象で終わってしまいそう。改めて地図を見ると、車道歩きにはなってしまうものの、山裾を同じ方向に歩ける道があるようなので(2つ上の図の「迂回コース」)、そこを通り、予定コースに途中から復帰することにしました。


てな訳で、歩きたかった山を右手に見ながらの車道歩き。パッと見、山の上は何事もなさそうなんですけどね。
しばらく進むと、なるほど墓園の造成工事が行われている箇所もありました。ここに関しては、確かに尾根もザックリと削り取られている模様で、元々あった尾根道も無事ではないのでしょう。
でもそこを過ぎると、山際にフェンスが続いて入れないものの、山の姿にはあまり変わった様子がありません。
その先でフェンスが途絶えたあたりから振り返っても、山全体を通行止めにするほど大それた工事は行われていないように見えました。だとすると、尾根を削った箇所だけ迂回路でも設ければ十分に思われて、もしも山道の利用者が多ければ何らかの形で工事との共存が図られたかもしれませんが、そのために払うリスクやコストが利用の少なさに見合わないと判断されたのでしょうか。まぁ一見しただけの部外者ゆえ、本当の事情は何も分かりませんが、これだけのことで全然通れなくなっているというのは、せっかく訪れた者としては残念でした。


元々通る予定だった十字路まで来ました。当初の予定では、ここには右から出てくるはずだったのです。
十字路からは、山から下りてくる予定だったあたりが眺められて、そこは通行が規制されていないようでした。
山道からの出口付近をアップで(このスロープを下ってくる予定でした)。平穏な様子に見えるのは、宅地が近いだけにこの付近は土地の所有者が違うなどしていて、通行止めにできる範囲から外れているとかなのかな?


元々の予定コースに復帰して、細い路地で坂を上っていくと、ほどなく東峯八幡大神の参道の途中に出ました。
せっかくなので、休憩も兼ねて東峯八幡大神に立ち寄って行きます。
境内には巨大なシイの古木が。幹回りは4.6mもあって、御神木としての風格が見事でした。
東峯八幡大神を後にしたら、参道を戻るようにして入口へ。
参道の入口を振り返りました。
あとは戸塚駅まで車道を歩くだけ。元町交差点で広い道に突き当たると、そこから先は昼前に戸塚PAから戸塚駅へ向かった時にバスに乗って通った道になります。
元町交差点には元町バス停もありますが、ここから乗っても2区間だけなので、駅まで歩いてしまいます。
戸塚駅に戻ってきました。舞岡公園内やそこからの散策路に期待ほどの自然な雰囲気はなく、その後も予定外に車道歩きが長くなり、最初の戸塚PAでの空振りもあったりと、消化不良気味に終わった今回のお出掛けでした。

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