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初沢山・草戸山 [高尾・陣馬]

2019/12/31(火)

■第421回 : 初沢山(294m)・草戸山(364m)


大晦日のこの日は、行き慣れた高尾エリアにあって未踏だった初沢山を訪れたのち、同じくまだ歩いていなかったマイナーな尾根で草戸山へと向かい、その後は城山湖を経て下るコースを軽く歩いてきました。

 累積標高差(登り):599m / 距離:9.7km / 歩行時間:2時間55分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
古淵 05:51-06:13 八王子 06:18-06:25 高尾

(登山行程)
高尾駅     06:30
高尾天神社   06:40
初沢山     06:55-07:10
343m峰     08:05-08:10
草戸峠     08:25
草戸山     08:35-08:50
城山湖     09:10
評議原     09:25-09:30
円林寺前バス停 10:05

(復路)
円林寺前 10:14-10:23 相原 10:29-10:43 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

高尾駅の南口からスタートします。時間について深く考えずに来てしまったら、改札口を出てもほぼ真っ暗なのを見てシマッタと思いましたが、幸いにも歩き始めたら少しずつ明るんでいく頃合だったのでホッとしました。
5分ほど歩いて、高尾みころも霊堂の入口へ。カメラが明るく撮っていますが実際はまだ薄暗い時間で、写真の通り階段途中のチェーンをくぐって入るしかなく、本来は入るべき時間ではなかったのかもしれません。
霊堂の前へ進みます。京王線高尾駅のホームから良く見える建物なので、ずっと前から何なのだろうと気になっていて、その変わった形から宗教的な施設とかかなと思っていたら、産業殉職者の慰霊堂だったのですね。


霊堂の手前で池に突き当たり、そこを右に折れると、高尾天神社への石段が現れます。
天神様らしく、石段を登ったところには菅原道真公のブロンズ像が。5m近い高さの大きな像でした。
奥に進んで高尾天神社へ。石燈籠が並んだ先に、割と簡素な社殿があるだけの、慎ましい佇まいです。
境内から高尾の街並みを眺めると、夜が明けきらない中で、照明が煌々と灯る駅の明るさが際立っていました。


高尾天神社の裏手から、初沢山への登山道が始まりました。登山地図には載っていないマイナーコースです。
里山だけに道が入り組んでいますが、分岐点には道標が立っていて、迷わずに歩けます。
穏やかな傾斜の歩きやすい道です。
ここを道標に従って直進すると、山頂が近くなってやや傾斜がきつくなりました。


初沢山に到着する頃には、すっかり明るくなっていました。まだ7時前とあって、誰もいない静かな山頂ですが、元々このエリアの中では人が少ない山らしいので、いつ来ても静かに過ごせることが多いのでしょう。
山城跡だけに、「初沢城跡」の標柱があるだけで山名標はなく、素人目に分かるような遺構もなさそうです。
ベンチと標柱のほかに三角点があります。また私設の解説板には、この一帯の森が、所有者からの寄付で八王子市の自然公園になっていることが記されていました。
木々に囲まれた山頂では見通せる方角が限られていて、南側に丹沢の山々を眺められた程度でした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


初沢山からは、来た道を少し引き返して、頂上直下の分岐点を直進します。というのも、先程ここを通った時に(左から登ってきて右折)、分岐方向が紅葉台だろうと見当を付けていたのですが、それが実は間違いでした。
道案内は全くないものの、小尾根を末端まで進むと階段が現れて、その立派さに何も疑わうことなく下ります。
階段の先にも良く踏まれた道が続くことに気を良くして下っていたら、ある地点から急に道が細くなりました。
しかも、進行方向がどうも変です。右手に見える尾根の反対側に出たいのに、沢筋を下っていくばかりのようで、越えるべき尾根がどんどん高くなってしまいます。どう考えてもおかしいので、ここで引き返しました。


結局、山頂のすぐ手前まで戻ることになって、10分ほどロスしたでしょうか。もう1本右手にあった別の道に入ると、労せずに配水所のタンクの脇に出て、このタンクの右側を巻いていくのが、紅葉台への正しい道でした。
この大きなタンクは、先程間違えた道からも良く見えていたので、強引にここを目指せば良かったのかも‥‥。
タンクの先は車も通れる道に変わり、少し進むと大きく開けた場所に出て、眼下に紅葉台の住宅地を見下ろす先に、丹沢方面がスッキリと見渡せました。初沢山からよりも広い範囲が眺められて、なかなかの迫力です。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


紅葉台の住宅地に下りたら、直進して住宅地を横切ります。
紅葉台西公園に近付いたあたりには、「草戸山登山道」の小さな道標が立っていました。
ここから紅葉台西公園に入ります。
小さな公園を奥まで進むと、「登山口」の標識を発見です。小さな標識が奥まった所にひっそりとある感じで、これだけだと見落としやすいのかもしれませんが、この手前にももう1つ別の標識が立っていました。


ここから草戸山への道も、一般の登山地図には載っていませんが、某詳細図には「拓殖大西尾根コース」として記載されています(拓大尾根と略されることも)。尾根に乗るまでの短い間は急登になっていました。
この尾根はずっと拓殖大学の敷地の境界になっているようで、左手には有刺鉄線の柵が設置されています。
なので、尾根上の山道もその柵に沿って続いていきます。
序盤の急登は階段状になっている箇所が多く、一般登山道ではないながらも、最小限の整備はされていました。
その後は小さなアップダウンを繰り返す穏やかな尾根道になって、とても気持ち良く歩けます。
送電線鉄塔の真下を通過。地形図を見ながら歩いていれば、ここが現在地を確認できる格好の地点になります。


送電線鉄塔を過ぎると、有刺鉄線の柵のすぐ脇を進むようになりました。
するとほどなく、343m三角点がある地点(「343m峰」として記録)に出て、ここでひと息入れていきます。
三角点の地点で登山道は右に折れていて、こちらは右折後に振り返ったところ。この通り、そこにはただ三角点が埋まっているだけのスペースしかなく、単なる曲がり角に過ぎない地点でした。
右折して少し通り過ぎたあたりに私製のプレートが。この地点には「八方台」という名前もあるようですね。


343m峰の次の小ピークで、四辻(高尾駅方面)からの一般登山道が右から合わさります。分岐点に出る手前から撮ったこの写真の通り、歩いてきた道には、道標による案内は何も出ていませんでした。
その後も草戸峠までは、有刺鉄線の柵に沿った道が続きました。
小さな登り下りが続くのも相変わらずで、次の鞍部を少し過ぎたあたりで、梅ノ木平への細い道を分けます。
草戸峠まで来れば、草戸山まではあとひと登りです。
草戸峠では西側が開けていて、高尾山や薬王院があるあたりを眺められました。


草戸山に到着。ここまで全く人に会わずに来て、ここでようやく先着していたハイカーの姿を見ました。
そこには立派な鳥居があって、山の神が祀られています。
草戸山の山頂は、「松見平休憩所」にもなっていて、展望所も建てられていますが‥‥。
以前よりも樹木が伸びてしまったのか、開けているのは橋本市街を遠望する方角くらいで、展望所からの眺めは今ひとつ。右下で樹木の間に見えているのは(光が反射している箇所も)、これから向かう城山湖の湖面です。
山頂の東側からは八王子方面を眺められましたが、その先の都心部は霞んでいてクリアには見えませんでした。


草戸山から城山湖へ下り始めると、すぐに境川源流への分岐が。面白そうなので次に来た時は寄ってみよう。
その後は木段の多い道を下りますが、城山湖までの標高差は100mもないので、木段も長くは続きません。
途中には「はなさき休憩所」がありました。
「はなさき休憩所」からの眺めも樹木越しでパッとせず、城山湖にかなり近付いたことが分かる程度でした。


城山湖の手前にはフェンスの門があります。開門時間が9時なので、ついさっき開いたばかりのはず。
城山湖は本沢ダムによって堰き止められた人造湖です。このあと城山湖の湖岸を進んだのち、ダムの堰堤上を通って対岸へと渡ります。左上に写っている斜面には、植栽で「しろやまこ」の文字が。
ダムの堰堤部分に近付きました。揚水発電用のダム湖である城山湖は水位変動が激しいため、湖岸への立ち入りは制限されていて、歩くことができるのは柵で囲まれた遊歩道の中だけです。
ここからがダムの堰堤になります。
ダム堰堤上からの下流側の眺め。下に写っている展望図によれば、見えているのは東京都心方向のようです。
一方こちらは上流側の山並みで、名の知られた山は、先程までいた草戸山がやや右寄りに見えている程度かな。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。
ダムを少し離れたあたりから振り返ると、ロックフィルダムなので、堤体の下流側は緩斜面になっていました。


城山湖から5分ほどで金刀比羅宮の前まで来ると、何台もの車が路上駐車していて、境内を見ても作業服姿の人たちが行き交っているなど、なんだか慌ただしい雰囲気。初詣客を迎える準備でも行われていたのでしょうか。
落ち着かなそうなので、境内には立ち寄らずに石段を降りてきてから、かなり急だった石段を振り返りました。
金刀比羅宮の石段を降りてくると、道路を挟んだ向かい側に小松ハイキングコースの入口があります。ここからはそのコースを歩いて、バス停がある市街地へと向かいます。


小松ハイキングコースは、全体を通して穏やかな道が続いて、急な登り下りはありません。
軽く下っていくと、すぐに少し開けた場所が現れます。
そこが評議原で、隠れた紅葉の名所として、この地域では少し知られた場所です。
冬枯れのこの時期は何が見られるという訳ではないけれど、心が和らぐ落ち着いた場所でした。
その後も、のどかな雰囲気の道を気持ち良く歩いていきます。草戸山から先はハイカーを見掛けることが増えていましたが、このハイキングコースではジョギングする人やお散歩らしい軽装の人などもいて、多くの人たちとすれ違いました。のんびりとした気分で歩ける穏やかな道は、きっと地元の方々に親しまれているのでしょう。
ベンチをたびたび見掛けたのも親切に感じました。中には老朽化で使用禁止とされた物が結構あって気になったけれど、良く見れば確かに傷んではいたものの、でもどれもただ腰掛けるだけなら問題なさそうに見えました。
途中には「小松城跡」の解説板があります。遺構は大半が消滅していると書かれていたのを読みながらも‥‥。
一応、脇道に入ってみたところ、やはり、この小さな祠があった以外に目立ったものはなかったようです。
最後は車道に突き当たって、小松ハイキングコースは終わります。
小松ハイキングコースの入口を振り返りました。


あとは車道歩きです。出てきたこの通りにもバス停があるにはありますが、1日に数本という路線なので‥‥。
細い道で団地の中を抜けていき、もっとバスの本数が多い道路まで歩いて、円林寺の前へ。
円林寺前バス停は、その名の通り、円林寺の真ん前にありました。ここからは橋本駅と相原駅に行くバスが割と頻繁に出ていて、相原駅なら橋本駅行きに乗っても行くことができます(降りてから駅まで少し歩くけれど)。
大晦日ということもあり、近場の行先を選んでコースも軽めにした上で早出してきたので、帰宅してもまだ午前中。このあと、やり残した新年を迎える準備などをして過ごしました。皆様来年もよろしくお願いいたします。

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