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天子ヶ岳・長者ヶ岳 [富士山とその周辺]

2010/07/18(日)

■第178回 : 天子ヶ岳(1330m)・長者ヶ岳(1335m)


今回は、白糸の滝からスタートして、天子ヶ岳と長者ヶ岳を巡り、田貫湖に下るというルート。
登山半分・観光半分といったお気楽気分で出掛けていたのですが、酷暑に見舞われたことで、天子ヶ岳への登りではかなり苦しい思いもさせられました。

 累積標高差(登り):1072m / 距離:12.7km / 歩行時間:4時間5分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:5時間45分 

(往路)
古淵 05:15-05:19 町田 05:33-05:55 本厚木 05:59-06:40 小田原
小田原 06:46-07:58 富士 08:03-08:21 富士宮 08:30-09:00 権現橋

(登山行程)
権現橋バス停    09:00
音止の滝・白糸の滝 ~09:25
立石バス停     09:40
天子ヶ岳登山口   09:50
天子ヶ岳      11:35
長者ヶ岳      12:05-12:20
田貫湖キャンプ場  13:05-13:20
休暇村富士バス停  13:35

(復路)
休暇村富士 14:05-14:50 富士宮 15:05-15:23 富士 15:29-16:11 熱海
熱海 16:15-16:36 小田原 16:41-17:35 相模大野 17:45-17:55 南警察署前


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

富士宮駅から乗った足形行きのバスの乗客は、わずか5人だけ。しかも驚いたことに、観光客は私1人のようです。確かに少々早い時間ではありますが、連休中に超有名な観光地へ向かうバスでの、この状況には少々拍子抜けしてしまいます。地元の人たちは途中で次々と降りてしまい、しばらく経つと私が唯一の乗客となっていました。

「白糸滝」バス停の1つ手前の「権現橋」バス停で降ります。ここが音止の滝→白糸の滝と続く遊歩道に最も近いバス停。すでに観光客の姿も多い中、まずは2つの滝を巡っていきます。朝からかなり気温が上がっていましたが、滝の近くはヒンヤリと涼しくて、ここだけは別世界のようでした。

音止の滝

白糸の滝

白糸の滝の先にも遊歩道は続いているはずで、そこを歩くほうが天子ヶ岳へも近道になるはずなのですが、道の続きがどこにあるのかが分かりませんでした。仕方なく来た道を引き返して、音止の滝の横を通り、再び「権現橋」バス停の前に出てから天子ヶ岳方面を目指します。

さすがに車道歩きは暑さがこたえます。15分ほどで信号のある交差点に出ると、そこには「立石」バス停があり、白糸の滝に寄らなければここまでバスに乗ってくることもできます。
ここからは細い道に入って、さらに歩くこと10分。ようやく登山口に到着します。駐車スペースに停められていた車は、10台以上はあったでしょうか。

登山道は、しばらくは緩やかな傾斜が続きます。しかし次第にぬかるみが酷くなり、しまいには川のようになっている箇所すら出てくるなど、ほとんど快適には歩けませんでした。
そして林道を横断すると、やっと乾いた道になる代わりに、ぐっと傾斜は強まります。広い尾根状の地形を進むようになりますが、表土が洗い流されて、なんと痛々しい道でしょうか。広い道幅全体が荒れ果てて、樹林帯なのに荒涼とした雰囲気が漂い、あまり楽しい気分では歩けませんでした。

一旦傾斜が収まった先で、ようやく普通の樹林帯に入りますが、登りはここからが本番でした。急斜面に小刻みなジグザグを刻んだ道がずっと続きます。しかも、登るにつれて、傾斜がきつくなる一方。やがて周囲にササが出てくると、いよいよ傾斜はピークに達して、段差の大きな箇所も断続的に現れるようになります。

登山口以来ずっと樹林帯の木陰の中を歩いてきて、しかも中腹から雲の中に入っていたので、日差しの影響はなかったのですが、それでも大変な暑さです。おまけに先週までの梅雨の影響か、湿気が残ってとにかく蒸し暑く、さらに風がほとんどなくて、暑さと湿気が束になってかかってきます。
そんなコンディションの中で、登れば登るほどきつくなる傾斜というのは、もう拷問に近いものがありました。

それでもなんとか稜線に達して、芝川方面への分岐を見送ると、ようやく急登も収まって、あとはなだらかな登りで天子ヶ岳の頂上に至ります。
まずは頂上直下の広場に出ますが、ここでは10人以上の団体さんがシートを広げて休憩中、これでは落ち着きません。また、少し下った所には展望台がある模様で、分岐標識も出ていましたが、雲で何も見えないのが確実に思われたので、そこもスルーしてさっさと頂上へ向かいました。
が、すぐ上の頂上も、標識があるだけで展望が全くないばかりか、あまり居心地の良い場所でもありません。結局は、ここも素通りしてそのまま歩き続けてしまいました。

天子ヶ岳から長者ヶ岳へは、一旦100m以上下ってから、再び同じだけ登り返すという具合です。
鞍部で西から東海自然歩道が合わさってきて、これから向かう先も東海自然歩道となります。鞍部からの登り返しは比較的穏やかで、疲れた身体でも快調に歩けました。

長者ヶ岳の頂上には8人ほどの先客がありましたが、2つあるテーブルとベンチの組のうちの片方が2人分空いていて、そこに腰を下ろすことができました。
上空には雲の切れ間があって、時折日が差してくる瞬間はありますが、下界側は雲に覆われていて、展望は全くありません。それでも毛無山方向の分岐の先を見ると、近くに見える山(熊森山とか雪見岳あたりだろうか?)だけは頂上が顔を出していました。

長者ヶ岳から田貫湖への下りも、引き続き東海自然歩道です。ほとんどが歩きやすい傾斜の道で、特に急だったり危険だったりする箇所はありません。しかし大部分が木段の道になっているのは、やや過剰に感じられました。しかもその多くは土が流されていて、木材だけがハードルのようにして残り、単なる障害物と化している有様です。
なるべく自然には負荷をかけない形で登山を楽しみたいと思っていますが、それがいかに難しいことなのかを、少し考えさせられました。

田貫湖へ下るまでの間、展望が楽しめるのは、何箇所かのベンチが置かれていた地点だけでした。でもその全てを例外なく先客が埋めていたため、ほとんど何も見ずに一気に下っていきます。数えるほどの人としか会わなかった天子ヶ岳への登りと比べて、田貫湖と長者ヶ岳を結ぶ道は、遥かに多くの人に歩かれているようです。
しばらく下ったところで、右に折れる田貫湖キャンプ場への分岐道に入ると、すぐにバンガローが点在する中の道に変わって、間もなく湖畔に降り立ちました。

キャンプ場前の湖畔は広場となっていて、ベンチもあったりしてくつろげる空間になっています。私もしばらくここで過ごしていくことにしました。
なお私はここに「田貫湖キャンプ場」バス停があると思っていたのですが、現在ここにはバスは来ないようです。

田貫湖キャンプ場からは、湖畔の遊歩道を歩いて、バスの始点でもある休暇村富士に向かいます。この遊歩道には、たくさんの人が散策に出ていたほか、レンタルでサイクリングを楽しんでいる人も多かったです。
また途中では、ダイヤモンド富士のスポットも通過しますが、雲が多い今日の眺めはこんな具合でパッとしませんでした。

休暇村富士のバス停は、休暇村富士の本館玄関前にありました。バス停の所にはベンチもありますが、まだバスを待つ人の姿は見当たりません。
そこで私も、休暇村富士の館内で土産物を見たりして時間をつぶします。5分前になって折り返すバスが現れると、それを待っていたように人が集まってきましたが、それでも私を入れて7人だけ。しかも私以外の人たちは、河口湖方面への乗り換え地点か、白糸の滝で全員が降りてしまいます。入れ替わりに途中からの乗客はありましたが、富士宮駅まで通しで乗ったのは私だけでした。

タグ:富士山
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