SSブログ

高尾山・小仏城山・景信山 [高尾・陣馬]

2010/09/26(日)

■第183回 : 高尾山(599m)・小仏城山(670m)・景信山(727m)


前回の富士山(五合目まで)以来、持病が悪化してついに医者にかかるなどしていて、実に1ヶ月以上ぶりの山です。9月も末になってようやく、調子に少し落ち着いた気配が出てきたので、現在の体調がどの程度山に適応できるものなのかを見極めに、近場の高尾山へ。
軽~く山を歩きたいと思った時に、高尾山みたいな便利なところがすぐ近場にあるというのは、なんて恵まれていることなのでしょうか。近場だけに、9時頃起き出して、それから用意を始めて、それでも出掛けられてしまうのですから‥‥

行き慣れた山だけに、出掛けに軽く登山地図を眺めて、予定ルートを何となく決めて頭に入れたら、それで出発します。今回は珍しく地形図なしで、その登山地図をザックに入れただけ。そして、電車の時刻も全く調べなかったので、本当にぶらりと出掛ける形です。
ちなみに、この時点では行先は小仏城山までのつもりでした。

 累積標高差(登り):969m / 距離:14.6km / 歩行時間:3時間50分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:6時間5分 

(往路)
古淵 10:38-11:00 八王子 11:06-11:14 高尾

(登山行程)
高尾駅    11:20
蛇滝口バス停 11:50
蛇滝     12:05
十一丁目   12:25-12:30
高尾山    12:55-13:05
一丁平    13:30
小仏城山   13:45-14:00
小仏峠    14:10
景信山    14:35-14:50
小下沢    15:25-15:30
日影バス停  16:00

(復路)
日影 16:13-16:25 高尾 16:33-16:39 八王子 17:10-17:32 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

高尾山の登山ルートはあらかた歩いていますが、残り僅かな未踏ルートの中から、蛇滝ルートを選びました。
このルートで高尾山に登る場合、普通は蛇滝口バス停までバスに乗ったりするのでしょう。でも今回は体調を見極めたいので、高尾駅から歩き始めます。
そして蛇滝口バス停まで来ると、目の前にいや~な景色が現れました。実は、この先を左折した所から登山道が始まるのですが、この様子では工事中の圏央道の真下を歩くような按配になってしまいそう。

それにしても無粋ですね(私はこの区間の圏央道建設には反対の立場です)。
開通すれば、確かに便利になる面はあり、副次的な影響の波及まで含めれば、実に多く人がその恩恵に預かることになるのは間違いないでしょう。
しかしその恩恵は、地球上でほぼ唯一、人間にとってだけのものでしかありません。まぁ人間のすることですから、その人間にとって好都合でありさえすれば良い、という考え方もあるとは思います。
でも、生態系を破壊するなどして他の生物を棲めなくさせてしまった結果が巡り巡った末に、結局は肝心な人間自身にとっても棲みにくい環境に変わってしまうのだということを、私たちはこれまでの歴史を通じて学んできたはずではないのでしょうか。

心配は杞憂でした。登山道は、建設中の圏央道を少し通り過ぎた地点から分かれていました。
しばらくはコンクリートで舗装された道が続きますが、左手にずっと小さな沢が寄り添っていて、ここだけは空気も涼しくて快適に登っていきます。

小さな駐車場を見送り、一般車が通行止になった後も、舗装道路は続いて、ほどなく蛇滝に到着です。
滝のそばまで近寄れるのは修行者だけのようで、登山者に許されているのは、登山道から遠巻きにする眺めだけでした。
中央奥に辛うじて写っている細い滝が蛇滝でしょうか。
  (後日追記:どうやら蛇滝は通行人からは見えないようになっているらしいですね。写真の滝も、修行で打たれるには細すぎる気がするので、たぶん違うのでしょう)

蛇滝を過ぎると、ここからやっと登山道になります。しかし気になるのは、上の方から、拡声器で増幅された人の声がず~っと続けて聞こえてくること。内容はまだ聞き取れませんが、ケーブルカーやリフトの乗車案内にしては不自然なほど長い話ですし、なにより喋り方が演説調なのです。
その正体は十一丁目まで登り着いたときに判明しました。ビアマウントを貸し切りにして開かれていたのは、某政治家の後援会でした。

どんな演説だったか知りませんが、ビアマウント内に集まった人が不自由なく聞ける程度の音量で十分だったはずで、まだ山のふもとにいるうちから聞こえる程の大音量の必要性が全く理解できません。
一般の登山者は、自然を満喫するために訪れているのであって、聞きたいのも、風が木の葉を揺らす音とか、鳥や虫のさえずりとか、そんな自然の音のはず。
あんな暴力的な音量で演説をするのは、都会の駅前など元々生活雑音に溢れている所だけにしてもらいたいものです。
今日ビアマウントの近くを歩いた人で、この政治家についての印象を悪くした人って、少なくないんじゃないでしょうか。

帰宅してから調べてみたら、この政治家、自民党所属の八王子市議会議員で、なんと住所が高尾でした。
高尾に住んでいながら、高尾山を愛する人の気持ちが分からないなんて、この人終わってませんか?

気を取り直して頂上へ向かいます。両手で数えるほどの人しか見なかった蛇滝コースと打って変わって、一号路はさすがに人が多かったです。
頂上に着いてもこんな混雑で、ちらっと展望とかを確認したら、そそくさと先へと進みます。
なおその展望ですが、丹沢は全山がハッキリと見えていましたが、そこまでが精一杯。昨日初冠雪が観測された富士山は全く見られませんでした。今日は出掛けるのが遅すぎましたが、午前中はどうだったのでしょうか。

高尾山から小仏城山までの間は、今日は北側の巻き道を主体にして歩いてみました。メインルートよりも階段が少なくて、歩きやすかった印象です。
通る人も少なくて静かだった、と書きたいところでしたが、たまたま開催されていたトレイルラン競技会のコースに当たってしまい、大勢のランナーに抜かされまくりでした。

小仏城山の頂上から、なんとなく都心方面の眺めを見ていて、私は気付いていなかったのですが、すぐ後ろにいる人たちが、「あれって東京スカイツリーだよね?」とか言って騒ぎ出しました。
エッと思って良く見たら、確かに都心のビル群の先に、ひときわ高いタワーが、ちゃんと見えていました。
でもデジカメの写真では全く写っていませんね。原寸で見ても確認できませんでした(下の写真も原寸のままトリミングしたもの。都心のビル群すら不明瞭です)。画素数を上げるなり、ズームで撮るなりすれば良かったと、帰ってきてから思いました。

小仏城山まで普通に歩けたので、予定通りここから下山せずに景信山まで足を伸ばしてみることにしました。
景信山の頂上からは、関東平野が広く見渡せて実に爽快な眺めが楽しめます。東京スカイツリーも、まだ辛うじて見えていました。

頂上にいるうちに、いよいよ曇ってきてしまいました。雨が降り出す前に帰宅したいので、景信山から下山することにして、まだ歩いたことのなかった小下沢ルートに向かいます。
途中までは小仏バス停に向かう道と同じですが、15分ほどでその分岐を見送ると、そこから先は初めて歩く道。
でもしばらくして尾根を外すと、か細いトラバース道が続くようになり、中には崩れかかった箇所もあるなど、少し気を遣う道でした。トラバース区間を抜けて道が再び下りに変わっても、今度はザレ気味の下り坂が続き、あまり快適には歩けません。登りならばともかく、下山路として使うには、少なくとも初心者向きではないでしょう。

沢まで下って、その沢沿いを進む道に変わると、ようやく傾斜も収まって普通に歩ける道になります。
ほどなく小下沢を木橋で渡れば、目の前に林道が現れて、ここが登山口でした。ちょうど真向かいの北高尾方面からも、単独行の男性が降り着いたところです。
写真は、木橋を渡り終えた後に振り返って撮影しています。

あとは砂利敷きの林道をひたすら歩いて、バス通りを目指します。
高尾駅まで歩いてしまおうかな、なんて考えもなくはなかったのですが、雲行きが思った以上に悪くなってきましたし、なにより久々の山で足にも結構疲労が出ています。
ここは素直にバスに乗ることにしました。バスはなんと3台連なって来ましたが、3台目がガラガラだったので、2人掛けの席にゆったりと座って駅に向かいました。

タグ:高尾・陣馬
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。