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浜石岳 [静岡]

2011/01/22(土)

■第196回 : 浜石岳(707m)


今回の行先は静岡県の浜石岳。山頂が富士山や駿河湾の格好の展望台となっているのですが、しかし最も楽しみにしていたのは、その山頂からの眺めではありません。
下山路の中で寄ることにしていた「さった峠」からは、歌川広重が「東海道五拾三次」の「由井 さった嶺」で描いた富士山を、今もほぼ同じ構図で望むことができるのです。
多くの宿場が時代とともにその姿を変えてしまう中で、この由比は広重の浮世絵の景色とほとんど変わらない眺望を今なお楽しめる、数少ない場所として知られています。

 累積標高差(登り):1203m / 距離:17.9km / 歩行時間:4時間20分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
古淵 06:07-06:10 町田 06:21-07:13 小田原
小田原 07:18-08:05 沼津 08:09-08:41 由比

(登山行程)
由比駅    08:45
野外センター 10:00-10:10
浜石岳    10:35-10:50
立花池    11:45-12:00
 (この間、さった山方面への寄り道で約20分ロス)
さった峠   13:10-13:20
由比駅    13:55

(復路)
由比 14:00-14:42 三島 14:56-15:10 熱海
熱海 15:18-15:40 小田原 15:56-16:47 相模大野
相模大野 17:05-17:20 南警察署前


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

楽しみにしていた「さった峠」からの富士山は、この日はこんな姿でした。右側に垂れ込めている雲がちょっと残念な感じです。それと、1月なのになぜ富士山の雪がこんなに少ないのでしょうか。もっと真っ白く輝いてくれるほうがサマになるのですが・・・
ちなみに歌川広重が描いた「東海道五拾三次」の「由井 さった嶺」はこちら。

順序が前後しますが、今日のスタートでもあり、ゴールでもある由比駅です。

東海道を離れて細い道に入ると、前方にはすぐに浜石岳が見えてきました。頂上に電波塔があるので分かりやすいです。

少し登ると「ちょっと一休み」と書かれた休憩所がありました。ちょうど暑くなってきたところなので、ここでジャケットを脱いでいきます。中央に白く見えているのはもちろん富士山。
振り返れば太平洋がいっぱいに広がっています。このあとも、振り返るたびに海が大きく見えるようになっていきます。

1時間ほど林道を歩き続けて、ようやくこの分岐から登山道に入ります。

登山道に入ると、ほどなく野外センターに着きます。写っているのは炊事場とその奥のトイレ棟ですが、登山道が通っているのはセンターの裏手に当たるようで、管理棟などは少し離れて建っていました。
野外センターには展望台があって、こんな富士山や、駿河湾などを一望できました。

浜石岳は広い草地の頂上。この時間、まだ人は少なかったです。
もちろん富士山の眺めは素晴らしいです。
南アルプスも見えていました。中央が北岳で、その左が間ノ岳。右端には甲斐駒ヶ岳の姿もあります。

さった峠へ向かう長い道のりの途中で、立花池に寄って行きます。立花池への分岐は2箇所ありますが、1箇所目のほうはウェブで「迷った」「池が見つからない」といった記事が多くを占めていたため無視して、2箇所目を入りました。
立花池。あるのはこの倒れた看板ひとつだけで、何がどう「千古の神秘と幽玄の境地」なのかは分からないままです。池の表面には軽く氷が張っていました。
ぐるっと1周する道筋が付いていたので、歩いてみましたが、どこも荒れていて落ち着ける場所はありませんでした。これは上の写真のちょうど反対側から。

500m三角点ピークは、地形図では破線路が踏んでいますが、実際の登山道は巻いていました。でもピンクテープの目印とともに、踏み跡が付いていたので寄って行きます。三角点以外には何もないような場所でした。

かなり下ると、たわわに実ったみかん畑の中を縫う道になります。海の向こうは伊豆半島で、根本から先端まで全部見えていました。

さった峠に着きました。展望台からの眺めはトップの写真の通り。
峠に関する古い石碑などを、展望台や駐車場がある現在の峠からは、少し由比側に歩いた所で見かけました。ここが旧来の峠だったのでしょうか。

最後は、一部で古い建物も残る旧東海道を歩いて行きます。この小池邸は明治期に建てられたもので、邸内が公開されており、休憩に入ることもできました。

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