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阿須丘陵・霞丘陵 ~塩船観音寺で初詣~ [奥多摩]

2012/01/07(土)

■第221回 : 阿須丘陵・霞丘陵 ~塩船観音寺で初詣~


今年は三が日にどこにも出掛けずにいて、この日が遅めの初詣となります。行先には青梅市の塩船観音寺を選びました。
初詣がメインとはいえ、ただ参詣するだけでは面白味がないので、飯能市側からスタートして、阿須丘陵と霞丘陵を結んだルートを歩いていきます。
そしてその軽いハイキングの最後に塩船観音寺に寄って、今年1年の無事と健康を願ってきました。

 累積標高差(登り):328m / 距離:10.7km / 歩行時間:2時間40分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
古淵 06:51-07:13 八王子 07:18-08:10 東飯能
東飯能 08:24-08:26 飯能 08:49-08:54 阿須

(登山行程)
阿須バス停 09:00
15番道標  09:15-09:55
七国峠   10:40
笹仁田峠  11:05
塩船観音寺 11:40-12:10
大塚山公園 12:30-12:35
東青梅駅  12:40

(復路)
東青梅 12:43-13:09 立川 13:13-13:24 八王子
八王子 13:30-13:41 橋本 13:44-13:54 古淵
15:30-16:56 町田 17:03-17:25 長久保


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

飯能駅からホンの5~6分だけバスに揺られて、この阿須バス停から歩き始めます。
ここから「阿須丘陵七国コース」を歩きたいのですが、その入口の場所は、ネットでいくら調べても分かりませんでした。
とりあえず、すぐ次の角(3段重ねの道路標識が立っている所)を左に入ってみます。
日頃の行いが良いのか、細い道の奥で、すぐに「阿須丘陵七国コース」の標識が見つかりました。
ただし、ここがゴール地点となっていて、そのためかコースを逆行する人への案内がありません。
山に取り付く道が2本出ていて迷いましたが、この写真の右端に見えている砂利道は見送って、さらに右にあった木段の山道を登ってみます。
するとすぐにこの16番標識が出てきて、コースに正しく入れたと分かりました。これでひと安心です。
この先もしばらくはこの標識を頼りに進みますが、今回歩いた方向は、各標識の矢印とは常に反対向きとなります。


右手側は住宅地が比較的近くにあるのに、意外にも森が深くて、あまりそのことを感じさせません。
はじめは登り坂が続きますが、この通り傾斜は緩やかで、阿須丘陵エリア内では急な坂は1度も見ませんでした。
すぐに139.8mの三角点の脇を通過していきます。標石は、見えている四角い枠の中に埋まっていました。


コースを逆行しているので、先程の標識よりも番号が1つ小さくなりました。
この15番標識は、山道が十字に交差する地点にあって、この写真は出てきた所を振り返って撮っています。
14番標識は三叉路の所に立っていました。このほかに、番号付きの標識が立っていない分岐点も多々あります。
枝道を何本も合わせていくうち、どんどん道幅が広がってきました。このあたりは「旧上州道」とされています。

コースは210.3mの三角点の左側を巻いてしまったので、右手のヤブっぽい林に分け入って、三角点を見つけました。
コースから僅かに外れただけでしたが、「阿須丘陵七国コース」自体がマイナーだからでしょうか、三角点までの間に踏み跡らしい踏み跡はありませんでした。


その後も道幅はさらに広がって、こうなると、かつて車道であったことが明白です。というか、現在でも車の乗り入れがありそうですね。
13番標識も三叉路に立っていました。分かれていく道は「飯能駅近道」「秋葉神社ヲ経テ尾根下ニ至ル」だそうです。
岩蔵温泉からの道が合わさる地点では、いきなり標識がグレードアップしていました。
これから向かう霞丘陵の案内を載せているガイドブックを2冊持っていますが、どちらも霞丘陵と岩蔵温泉を結んだルートを紹介しているので、岩蔵温泉への道は歩く人も多くて、そのために標識もしっかりしているのでしょう。


なぜかここで番号が少し飛んで、10番標識になります。少々分かりにくい不親切な標識ですが、左手の「旧上州道」側の道を進んできました。
すぐ近くに秋葉大権現があるので、ちょっと寄り道していきます(右手の道を少しだけ進んでから、左に分かれる踏み跡を登りました)。
秋葉大権現は、この石碑だけがポツンと立っていました。230m圏のピークにあって、ここがこの日の最高点に当たる模様です。
側面には「文化十四丁丑年三月」とあり、これは1817年に当たります。もうすぐ200年目を迎えるのですね。


七国峠の標識が立つ地点は、現在は単なる分岐点でしかなく、七つの国が見渡せたという往時の面影は全くありません。
写真を撮る気がなければ、足を止めることもなかったでしょう。ちょっとは楽しみにしていた地点だったのですが。
その先の七国広場も、もしもベンチがあれば腰掛けて休憩でも、と思っていたのですが、ほとんど駐車場でしかない場所で、ここもスルーとなります。
七国広場でメインコースを外れて、左手の高みに登っていくと、三角点がありました。
この場所も、飯能市の資料では「三角点見晴台」となっていたのですが、木立に囲まれて見晴台と呼べる程の景色はありません。
この界隈は、先程の七国峠といい、七国広場といい、この見晴台といい、ちょっと期待外れが続いてガッカリです。


笹仁田峠へ下るには、七国広場の奥にあるこの道を進みます。
広場の手前にあった道標(2つ前の写真に写っている物)がこの道と同じ方角を示していたものの、道の入口にはこの通り何もなくて、少しの間は不安でした。
笹仁田峠で車道を渡ります。


笹仁田峠の先で、すぐに立正佼成会の敷地内に入ります。この門には「青梅練成道場」と書かれていました。
道路はすぐに車両通行止めとなり、その先でこんな気持ちの良い道となりました。ここはぜひ、ほかの季節の姿も見てみたいところですね。桜の木が続いているようなので、とりわけ春は見事なのでしょう。
それにしても、なんで舗装道路なんかにしてしまったんだろう。
上の写真のような景色がしばらく続いて、反対側のゲートから立正佼成会の敷地を後にします。


少しだけ車道を歩いて、ここから今度は霞丘陵のハイキングコースが始まります。
歩き始めはこんな穏やかな道でした。でもこのあと、少々登ったり下ったりさせられます。
やがて、コースの右手はゴルフ場に変わりました。写真の中央やや右下にグリーンが写っています。
ちょっと幾何学的な造形の休憩舎が建っていました。


塩船観音寺には裏手から入る形になって、まず高台にある観音像の前に出ます。
観音像の周囲が展望台になっていて、そこに立つと、奥多摩の山並みの上に富士山が顔を出していました。
ここから見る奥多摩の山々は、横いっぱいに広がりのある眺めとなっていました。
1本だけ伸びた樹木のすぐ右側の突起が大岳山で、左端には富士山も入っています。
こちらは横浜方面に当たっているようです。
少し下った所から、観音像を振り返りました。
観音像


これが塩船観音寺の本堂。室町時代の建立で、国の重要文化財に指定されています。
続いて護摩堂でもお参り。こちらは新しい建物でした。
桃山時代の建物と推定されている薬師堂。「ぼけ封じ」の幟を見て、思わず念入りに拝んでしまいました。


塩船観音寺を後にして、ガイドブックの案内通りに「観音通り」を通って行きますが、何の見所もなく、ただ単に遠回りさせられただけという印象でした。
そのまま東青梅駅まで歩いてしまいます。さほど交通量の多い道路ではありませんが、路側帯は狭くて、人が並んで歩いたりするとちょっと危険です。
数人以上のグルーブで訪れた時は、バスを使ったほうが余計な心配をせずにすみそう。


地図を見ながら東青梅駅近くまで来た時に、駅の手前にちょっとした小山があるのを発見します。
そういえば、今日は「山」と名が付く所が全然出てこなかったな、と思って、ちょっと寄り道を試みました。
その小山の中腹は公園になっていて、そのまま頂上まで登れそうに見えたのですが・・・
頂上寸前でフェンスに行く手を遮られて万事休す。頂上部には水道施設があって立入禁止で、珍しくこの日は登頂した「山」がゼロで終わります。
山の格好で出掛けて、登った山が全くなかったのは、2005年の上高地散策以来のことで、これが2度目になりました。
ちなみに反対側に下ったら、この公園が「大塚山公園」だと分かったので、山の名前もきっと「大塚山」なのでしょう。
ゴールの東青梅駅。ショートコースだっただけに、歩き終えたのはまだお昼過ぎという時間でした。

タグ:奥多摩
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