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三浦富士・砲台山・武山 / 猿島 [三浦半島]

2012/04/07(土)

■第228回 : 三浦富士(183m)・砲台山(204m)・武山(202m) / 猿島


この日は三浦半島の低山を軽く歩いてきました。
登った3つの山はいずれも標高200mほどしかなく、近い範囲にまとまっていることもあって、歩行時間は正味で2時間にも満たないミニハイクです。
それだけでは物足りなさそうなので、そのあとで猿島の散策をプラスしました。猿島は東京湾に浮かぶ唯一の自然島で、周囲約1.6kmという小さな島。
起伏に富んだ島内を、潮風を受けながら巡ったことで、山と海の両方の雰囲気を味わえた1日となりました。

 累積標高差(登り):372m / 距離:7.2km / 歩行時間:1時間45分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
南警察署前 06:16-06:26 相模大野 06:34-06:54 湘南台
湘南台 07:01-07:23 上大岡 07:27-07:56 京急久里浜
京急久里浜 07:59-08:06 京急長沢

(登山行程)
京急長沢駅 08:10
三浦富士  08:40-08:50
砲台山   09:10-09:15
武山    09:25-09:50
津久井浜駅 10:35

(途中移動)
津久井浜 10:39-10:55 横須賀中央 11:00-(徒歩)-11:15 三笠桟橋
三笠桟橋 11:30-11:40 猿島

(猿島・散策行程)
猿島桟橋 11:40
日蓮洞窟 11:55-12:00
台場跡  12:05-12:10
展望広場 12:15-12:25
猿島桟橋 12:35

(復路)
猿島 12:45-12:55 三笠桟橋 12:55-(徒歩)-13:10 横須賀中央
横須賀中央 13:16-13:35 上大岡 13:42-14:04 湘南台
湘南台 14:11-14:29 町田 14:33-14:55 長久保


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

京急長沢駅からスタート。駅前では桜が満開で、ようやく春本番ですね。
少しだけ車道を歩いて、この階段から登山道に入ります。
縮小して字が潰れましたが、写真中央付近の白い標識が「三浦富士→」と案内してくれていました。
最初からガッツリ登らされますが、それは短い間でした。傾斜が落ち着くと、フェンス沿いの緩やかな道に変わります。
このあたりで、たくさんのリスの姿を見ました。あまりにすばしっこくて、カメラには収まってくれませんでしたが‥‥
登るにつれて、道は少し細くなっていきます。
森は照葉樹が主体で、この時期でも緑が力強いのは、温暖な三浦半島らしいですね。


三浦富士までは駅から30分ほど。ほんのひと登り、という感覚で到着となりました。
山頂には浅間神社奥宮が祀られていて、古くから人々の厚い信仰が寄せられていた様子が窺えます。
二等三角点の標石は、割と良好な状態でした。ベンチがないので、この上に腰を下ろして休んでいきます。


南側を中心にほぼ180度で海を眺められますが、西側が樹木に邪魔されずにスッキリと見られました。
そして、この標識が指示する方向に視線を移すと・・・
春霞の中に、どうにかぼんやりと姿を現していました。


三浦富士から砲台山への道は、引き続き緑が豊かで穏やかな道でした。
途中で北から登ってくる幅広い道が合わさると、そこから先はその林道のような道の続きとなります。
恐らく砲台山に建っている施設の管理道路となっていて、時には関係車両が通行することがあるのでしょう。


さらに進むと、こんな「見晴し台」がありました。
「見晴し台」からは、三浦半島が南端まで見渡せました。


砲台山は、本来は大塚山というらしいのですが、かつて海軍が砲台を設置したことで、こんな名前が付けられたようです。すり鉢の中央に高角砲が据えられていて、側面に開けられた四角い穴は、弾薬庫として使用されていたとのこと。
こちらは現役の施設で、海上保安庁の電波中継所です。
このあたりが最高点に当たりそうなのですが、特に山頂標識のようなものは見当たりませんでした。
振り返ると、相模湾を広く見渡すことができました。
電波塔が見えているのが、次に向かう武山です。


砲台山から武山までは、短い道のりです。鞍部まで下った後は、こんな木段の連続で武山に登っていきます。
ふいに樹木が途切れて、この電波塔が唐突に目の前に現れたら、もうそこは武山の山頂の一角でした。


一番高いところに、武山不動の本堂がありました。
境内にあった鐘楼は、自由に撞けるようになっていました。
ということで、1回撞かせて頂きました。
朝早い時間に来たのが正解だったらしく、ほかに誰もいないので、ゆっくりと撞けて良かったです。


武山の山頂には展望台もあるので、もちろん登っていきます。
三浦半島の南端方向。その先にあるはずの伊豆大島は、この日は確認できませんでした。
ほぼ全周の展望がありましたが、やはり目を奪われるのは海の眺めですね。
こちらは先程までいた砲台山。その背後にうっすらと見えているシルエットは、房総半島です。
眼下には、YRP(横須賀リサーチパーク)が見えていました。移動体通信技術に関する、研究開発の一大拠点だとか。


津久井浜方面に下る道は、途中に滑りやすい急坂があって、そこを通過すると階段の連続となりました。
階段になっていることで、滑らず安全に歩けるのは有り難いことなのですが、それにしても長い・・・
結局、登山口へ下るまでの間の、かなりの部分が階段だったような気がします。


車道に出てからは、道標が指示しているコースを外れて、両脇に畑が広がる、のどかな農道を選んで駅に向かいます。
観光農園を経由する一般的なコースと違って、車の通行がほとんどないので、落ち着いて歩けました。
振り返れば、登ってきた山々を仰ぐことができました。左が武山、右が砲台山です。
これと同じ標識を複数見たのですが、そのどれもが間違っていて、全て同様に突っ込まれているのがおかしかったです。
普通、設置するまでの間に、誰かが気付いて直すでしょ。


津久井浜駅そばの浅間神社では、満開の桜が見事でした。
津久井浜駅で、この日の山歩きの部は終了。ここから京急に乗って、横須賀中央駅へ移動します。


横須賀中央駅から歩いて15分の三笠桟橋は、思っていたよりもこぢんまりしていました。
待合所のようなものはなくて、こうして皆さん道路上で次の船を待っています。
左がこれから乗る船で、右の岸壁の上に見えているのが、行先の猿島です。


ほんの10分の船旅で、猿島にはあっという間に到着です。横須賀市街との距離感はこんな感じ。
海岸で砂浜を歩くなんて、何年ぶりだったでしょうか。


明治初期に建造された要塞が、そのまま現在の猿島のメインロードとなっています。
このように山を深く削り込んだことで、島外からは全く見えない構造になっています。両脇の壁には、兵舎や弾薬庫などの部屋が見られました。
さらに進むとトンネルがあります。司令部などは地下に設置されていた模様。
円形の砲台跡は、島内のあちこちで見ることができました。


九十九折りの鉄階段を下った先に、日蓮洞窟があるというので、行ってみます。
海岸線まで降りてくると、そこには磯の香りが満ちていました。
肝心の洞窟は、内部で風化が進んで危険のため立入禁止となっていて、入口から覗くだけとなりました。
名前は日蓮の伝説にちなんだものですが、もっと古く弥生時代から利用されていた住居跡と考えられているようです。


この台場跡は、幕末に異国船の侵入阻止を目的として作られたもので、3門の大砲が据えられていたとか。
台場跡から階段で海岸に下ると、たくさんの釣り人が糸を垂れていました。その先に見えているのは房総半島です。
この島には、海岸でのバーベキューや釣りを楽しみに来た人が大半で、少なくともこの時間は、純粋に散策を目的としているらしい人をほとんど見掛けませんでした。


こちらは展望広場。なのに老朽化した展望台が封鎖されている上、樹木に囲まれた広場からは、展望など全くありません。この広場は名前を変えるか、または展望台を改修するかしないと、来る人をガッカリさせるだけでは?
桟橋に戻る手前には、こんな広場もありました。ここは単に「広場」とされているだけで、特別な名前はないようです。


猿島側には、小さな桟橋のほかに目立った港湾施設がなく、乗船予定の人たちも、桟橋上で船の接岸を待ちます。
滞在は1時間だけでしたが、小さな島だっただけに、要所をひと通り見るには十分だったかな。

最後に、横須賀中央駅へ戻る途中でYYポート横須賀(観光案内所)に寄って、この「YRP携帯サブレー」を購入。
でも中身は単なる長方形のサブレで、辛うじて「YRP」の3文字がデザインされているのみ。携帯電話らしいのは包装のイラストだけという、なんとも脱力系のお土産でした。

タグ:三浦半島
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