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浅間山・鷹巣山 (箱根・湯坂路) [箱根]

2012/05/05(土・祝)

■第230回 : 浅間山(802m)・鷹巣山(834m)


この日は箱根のショートコースに出掛けてきました。
行先に選んだのは、鎌倉時代から歩かれているという湯坂路。大型連休真っ只中の観光地ということで、バスを使わず、電車での移動も最小限で済むコースです。
箱根の山としては最も低いエリアなのですが、ちょうど新緑が輝くタイミングに当たって、気持ち良く歩けています。

 累積標高差(登り):808m / 距離:8.0km / 歩行時間:2時間40分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:3時間20分 

(往路)
大沼 06:06-06:16 相模大野 06:24-07:13 小田原
小田原 07:24-07:39 箱根湯本

(登山行程)
箱根湯本駅 07:45
湯坂山付近 08:50-08:55
浅間山   09:35-09:45
鷹巣山   10:05-10:15
千条ノ滝  10:40-10:50
小涌谷駅  11:00

(復路)
小涌谷 11:13-11:46 箱根湯本 11:52-12:09 小田原
小田原 12:56-13:47 相模大野 14:05-14:15 南警察署前


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

スタートの箱根湯本駅。観光地の玄関口も、さすがにまだ朝8時前とあって、ガラ~ンとしていました。
歩き終えた後で、昼前にここに戻ってきた時には、もう大変なことになっていたのですが・・・
湯坂路への入口は、国道1号線脇のこんな所に、割と唐突に現れます。
それは良いのですが、この手前で国道の歩道が少し途切れるのは、なんとかして欲しい気がします。
まだ交通量の少ない時間だったので、今回はほとんど危険を感じることなく済んでいますが・・・
歴史を感じる石畳の道ですが、石が整然と敷かれている所は少なくて、荒れてしまって歩きにくい箇所が目立ちました。
手入れをする人がいないと、風雨にさらされたり、人が転がしてしまったりして、乱れていく一方なのでしょうね。


ひと登りで、「湯坂城跡」の解説板の立つ地点まで来ました。ただし山城の遺構は、ほとんど残っていないようです。
湯坂城跡を過ぎると、傾斜が緩くなったためか、状態の良い石畳の道が続くようになります。
さらに登ると、今度は木の根が露出しまくった一帯に出ます。
登山道を歩いていれば珍しくないことですが、人が歩くことによって、地中にあったものが地表に出てきてしまうのですから、ちょっと考えさせられる光景ではあります。


湯坂山の手前に差し掛かると、新緑のプロムナードが始まりました。いい季節になりましたね。
輝いていた緑の葉っぱの正体は、モミジでした。秋にはこのあたりが紅葉のトンネルとなるのでしょう。


この付近が湯坂山のはずですが、標識はおろか、あるはずの三角点すら見つからず、その場所を特定できませんでした。
ただ気になったのは、この一帯でずっと緩やかな登りが続いていて、ピークと呼ぶべき地点が存在しなかったことです。
もしかして、「三角点のある場所が山頂になる」という良く分からない法則で、むりやり山にされてしまったのかも。


湯坂山とされている付近を過ぎると、なだらかな傾斜の場所が多くなって、新緑が輝く気持ちの良い道が続きます。
左右の樹木で展望はありませんが、防火帯なので上空が常に開けていて、明るくて風通しが良いのも清々しかったです。
湯坂山と同様に標識はありませんでしたが、ここが城山(743m)のはずです。
ここが湯坂山と違うのは、ほんの僅かでも盛り上がっていたこと(山と呼べるレベルかどうかは大いに疑問ですが)。
周囲には桜の木が目立つようになっていました。地面にはたくさんの花びらが残っていたので、もう少し早ければ‥‥
しばらく1本道でしたが、大平台へ下る道が分岐するこの地点で、初めて前方からのハイカーとすれ違いました。
全く花びらを残していない桜が大半だった中で、ほぼ満開の木が1本だけありました。この極端な差は何なのだろう。


ほとんど人に会わずに歩いてきましたが、浅間山の広い頂上も無人。早い時間から歩き始めたのが良かったようです。
到着から5分ほど経った頃、2人組のハイカーが現れますが、すぐに去ってしまったので、ずっと静かなままでした。
草原の先に見えているのは、駒ヶ岳(中央・平たい頂上)と箱根最高峰の神山(右)です。
三角点は道の中央にあるせいか、結構ボコボコにされていました。


浅間山から鷹巣山へは、まず、なぜか両側にツバキが咲いている道を下ります。
鞍部まで下って林道を横切ると、その先には急登が待っていました。
石畳と木段が並ぶ急斜面を、頻繁にジグザグを繰り返しながら登り詰めていきます。
上のほうでは垂直に近い斜度になり、かなり苦しい登りでした(でもずっと木段の道なので、危険は全くありません)。


この日の最高点、鷹巣山の頂上です。ここも、着いた時点では無人でした。
先のほうに見えている、明神ヶ岳・明星ヶ岳とそこを結ぶ稜線は、実はこの日の行先候補に最後まで残っていたのです。
こんなに天気が良いのなら、展望の良いあっちに行くのが正解だったと、ちょっと恨めしげに眺めてみたりしました。


浅間山との鞍部まで戻って、この分岐から千条ノ滝を目指して下ります。
鞍部から千条ノ滝へ下る道は、悪路と呼ぶほどではないものの、酷く荒れている箇所が多くて歩きにくかったです。
沢辺まで下ると、これから渡る橋の先に、千条ノ滝が見えてきました。


千条ノ滝は、落差はないものの、幾筋もの細い流れが横一列に並んでいる、繊細で優美な滝でした。
すぐ脇を流れる蛇骨川も、きれいな水に新緑が映ってきれいでした。


滝の前のちょっとした広場を後にすると、ここから先は遊歩道となっていて、もう山道を歩くことはありません。
遊歩道からは、蛇骨川に流れ込む支沢の美しい姿も見られました。


小涌谷駅に着くと、ちょうど登山電車が出発するところでした。でもまたすぐ来るので、次を待ちます。
そして朝に降りた箱根湯本駅まで戻ってくると、4時間前とは状況が一変していました。
強羅へ向かう下り線は大混雑で入場規制が行われ、電車を待つ人の列が駅の外まで続いています。
上り線ホームはこの通り平和でしたが、国道1号線を見ると、数珠繋ぎとなった車列が全く動いていませんでした。


帰りは小田原で寄り道。
駅から少し歩いた所にある「菜の花 あ・ん工房」で、この店舗限定の「白うさぎ」を購入します。
「白うさぎ」は珍しい白あんのどら焼きです。
大きな豆の入った甘めの餡も良かったですが、もちっとした皮がなんとも美味でした。
そして近くにある風月堂にも寄って、この「城下町もなか」もお買い上げ。
中の餡が好みではなかったのが残念でしたが、この半端ではないリアルさは特筆モノですし、ちゃんと立つのも見事。
パッケージから出したらただの四角いサブレだった前々回の「YRP携帯サブレー」も、この心意気を見習ってみては?

タグ:箱根
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