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霧ヶ峰 [八ヶ岳とその周辺]

2012/07/28(土)

■第233回 : 霧ヶ峰(車山(1925m))・南の耳(1838m)・北の耳(1829m)


4年前に次いで2度目となる霧ヶ峰に、ニッコウキスゲとの再会を果たしに出掛けてきました。
この花、近年は鹿による食害が著しく、一旦は全滅に近い状況にまで追い込まれていた様子に、心を痛めていたのです。
ところが保護活動のおかげで、どうにか楽しめるだけの株数が復活したと聞き、その現状をこの目で確かめてきました。

至る所で草原を黄色に染め抜いていた4年前を知る者として、電気柵に囲われて保護された中でしか花を見られないというのは、甚だ残念な光景だというのが率直な印象です。
しかし再生へ向けた取り組みが大きな効果を上げているのも確かで、関係各位のご尽力に感謝するとともに、今後さらに復元が進むことを願わずにはいられませんでした。

ニッコウキスゲを見た後は山彦尾根コースに向かい、緑一色の開放的な草原に伸びる気持ちの良い道を歩いてきました。
車山の混雑とは対照的に、数えるほどしか人に会わないコースで、素晴らしい景色を静かに心ゆくまで楽しめています。

 累積標高差(登り):741m / 距離:12.0km / 歩行時間:3時間40分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:4時間35分 

(往路)
古淵 05:58-06:21 八王子 06:35-08:10 甲府
甲府 08:29-09:08 茅野 09:35-10:22 大門峠

(登山行程)
大門峠バス停  10:30
霧ヶ峰(車山)  12:15-12:35
南の耳     13:15-13:20
北の耳     13:30-13:40
大笹峰     13:50
ゼブラ山    14:10-14:25
八島湿原バス停 15:00

(復路)
八島湿原 15:15-15:24 霧ヶ峰インターチェンジ 16:11-16:45 上諏訪
上諏訪 17:22-19:02 八王子 19:07-19:29 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

茅野駅前のバスのりば。左側が霧ヶ峰方面のバス停で、先頭に置かれているのが私のザックです。
大門峠でバスを降りて、ここから歩き始めます。後方が大門峠の交差点。
これから歩く中央分水嶺トレイルは、交差点のすぐ脇を通っていて、入口に渡されたロープをまたいで入ります。


しばらくはガレて歩きにくい急坂が続きます。しかも周囲の草木で風通しが悪く、うだるような暑さで苦しかったです。
少し歩いたところで振り返りました。眼下に白樺湖を見下ろし、その後方に蓼科山を仰ぎます。


なんとか1641mピークに到着。ガレた急坂と酷暑で、汗がとめどなく落ち続けており、すでにかなり消耗してします。
車山まで行ったら、もうそこから先はキャンセルして、山を降りるほうが身のためかも、なんて弱気になっていました。
1641mピークに立つと、前方には車山(中央やや左寄りのピーク)と、冬期はスキー場になる車山高原が見えてきました。
1641mピークから軽く下って、ここで高原内の散策路に合流すると、あとは歩きやすい道に変わります。


車山高原の下部では、電気柵の中でもニッコウキスゲは散発的でした。見頃はとうに過ぎていたようです。
それでも中腹まで上がると、かなり楽しめるようになりました。もう1週間早ければ、もっと咲き揃っていたようです。
草原が黄色に染まっていた4年前とは比較になりませんが、でも今後に期待できる風景だと思います。
少しアップで撮ってみました。
車山へ登る道は、最後で急な木段に変わります。所々に段差の大きな箇所があって苦しいですが、頂上はもうすぐ。


頂上に着きました。建っているのは、遠くからも良く目立つ気象レーダー観測所。
リフトに乗って、ほとんど歩かずにやって来た人たちも多く、かなり賑わっています。
1つ前の写真にも写っていますが、上空にはたくさんのトンボが舞っていました。
ほとんど人が入らない写真が撮れました。
人は多かったのですが、観光客が大半のためか、三角点に興味を示す人を全く見掛けませんでした。


どの方角も遠くは霞んでしまって、大きな展望はありません。
でも八ヶ岳は近いだけあって、どうにか全部見えていました。(拡大した画像はこちら)
20分ほど休んでいる間に、体力は復活してきました。幸いに、山の上では風が通っていて極端な暑さもありません。
ここまで登ってしまえば、あとは高低差の少ない、楽に歩けるルートなので、気を取り直して予定通りに先へ進みます。
こちらが進行方向の山彦尾根や車山湿原方面。右奥で霞んでいるのは美ヶ原、ゴールの八島ヶ原湿原も左端に見えます。


多くの人が行き交う車山湿原への道から外れて、山彦尾根へ向かうと、それまでの賑わいが嘘のように静まりました。
こんな広い草原の中に、緩やかな道が延びていきます。歩いていて気持ちの良いことといったら。
やがて行く手に、これから登る山々が見えてきました。
左手前が南の耳、その先で中央にあるのが北の耳、そして右端が大笹峰。いずれも僅かな標高差で楽に登れる山々です。


南の耳に着きました。標柱の後方は蓼科山です。
次に向かう北の耳(左)と大笹峰(右奥)。尾根歩きになっても、開放的な草原が続いて気分爽快です。
奥の大笹峰に、なんか可愛らしい建物が見えるのが気になってきました。
南の耳から10分で北の耳。背景はやはり蓼科山です。ここは無人の頂上で、10分ほど静かに過ごしました。


北の耳から大笹峰を往復します。あまり歩かれてなさそうな細い道ですが、道幅分はしっかり刈り払いされていました。
大笹峰に到着。気になっていた建物は、スキー客向けの休憩所で、この時期は使われていないようです。
一応、一番高い所に登ってみましたが、草に埋もれるようにして三角点があるだけでした。


ゼブラ山はこの日最後のピーク。背景は美ヶ原です。
ゼブラ山から北の耳(左)と南の耳(右)を振り返って、なるほど、「耳」と呼ばれるのが良く分かりました。
そして眼下には、下山先の八島ヶ原湿原が見えてきました。


その八島ヶ原湿原まで下りてくると、途端に賑やかになりました。ツアーの団体客も多かったようです。
かなり広い湿原です。湿原の先には、車山頂上のレーダードームが見えています(中央奥やや左寄り)。
ところどころに池塘があります。
湿原の外周を回る遊歩道からは、中央部の様子がほとんど分かりませんが、環境を保つためには仕方ないのでしょう。
八島ビジターセンターに到着です。余力があれば、さらに車山肩まで周回するプランもあったのですが、暑さがこたえてか、かなり足にきていたので、大人しくバスに乗ることにしました。
このあたり、多くの人でごった返していたので、バスも混むかと思いきや、意外にも乗ってきた人は少なめでした。

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