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蕎麦粒山 [奥多摩]

2012/11/03(土・祝)

■第241回 : 笙ノ岩山(1254m)・蕎麦粒山(1472m)・日向沢ノ峰(1356m)


いよいよ近場の低山の季節が到来となって、久しぶりに奥多摩に出掛けてきました。
ちょうど紅葉が、この日に登った標高のあたりで見頃を迎え、この季節らしい色彩を楽しめています。なかでも、広くて気持ちの良い防火帯の尾根道が秋色に染まったさまは、別天地とも言うべき印象的な光景でした。

 累積標高差(登り):1272m / 距離:16.3km / 歩行時間:5時間10分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
古淵 05:27-05:48 八王子 05:50-06:03 拝島
拝島 06:05-06:23 青梅 06:35-07:17 奥多摩
奥多摩 07:25-07:38 川乗橋

(登山行程)
川乗橋バス停 07:40
笙ノ岩山   09:25-09:35
松岩ノ頭   09:55-10:00
蕎麦粒山   10:45-10:55
日向沢ノ峰  11:25-11:30
踊平     11:45
細倉橋    12:50
川乗橋バス停 13:20

(復路)
川乗橋 13:41-13:57 奥多摩 14:08-14:45 青梅
青梅 14:54-15:10 拝島 15:20-15:32 八王子
八王子 15:49-16:00 橋本 16:03-16:13 古淵
古淵 16:14-16:30 長久保


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

川乗橋バス停です。奥多摩駅からのバスは2台出ましたが、どちらもほぼ満員で、その半数近くがここで降りました。ほとんどの人たちは、川苔山を目指すのでしょうね。
上の写真にも写っているゲートの脇から林道に入ります。
ほんの1~2分で左手に小さな道標を見て、ここから斜面に取り付きます。
この先は登山地図の破線ルート。しばらく経ってから振り返ってみても、後続は誰もいないようでした。


破線ルートですが、道は明瞭に続いていて、そこそこ歩かれているようです。道標等による案内は一切なく、時折テープに導かれる程度ですが、紛らわしい脇道のない分かりやすい1本道でした。
下部はずっと植林地が続きます。ちょうど今年度の事業対象地だったらしく、山仕事の跡が多々見受けられました。この道が良く歩かれて明瞭になっているのは、そういった方々のお陰でもあるのでしょう。
変わり映えのしない、こんな景色が長く続いて、淡々と歩いていくしかありません。展望もなく楽しみは少ないですが、緩やかでも急でもない、一定の傾斜がずっと保たれた、登りやすい道でした。


やっと、前方の景色に変化が見られました。植林地と自然林の境界に出たようです。
登山口から400mほどの標高差を登って、標高が800mを超えたあたりでした。
自然林に入ってすぐ、この登山道で最も傾斜が急な区間を通過すると、木段やロープが設置されていました。また、下る際に道の続きが探しにくい箇所があり、そこには親切に「川乗橋バス停→」という案内がありました。


自然林の中では、散発的にでしたが、紅葉を楽しめるようになっていきます。
とりわけここは、赤と黄のコントラストが美しかったです。これで晴れていれば、もっと綺麗に撮れたのに。


この日最初のピーク、笙ノ岩山に着きました。樹木に囲まれて展望のない狭い頂上は、当然無人でした。すでに800m以上の標高差を登ってきましたが、歩きやすい道のお陰か疲労感はなく、到着も予定より早かったです。ただ風が冷たくて、休憩中はフリースの上にウインドブレーカーを重ねました。山の上はもう冬が近いですね。
笙ノ岩山では展望がなかったのですが、さらに歩いて行くと、お隣の川苔山が良く見える地点がありました。
川苔山の頂上付近は程よく紅葉している様子です。一緒にバスを降りた人たちが、これを楽しんでいる頃かな。


その後、塩地ノ頭、松岩ノ頭と、登山地図に名前のある2つのピークを通過しますが、どちらも標識はありません。松岩ノ頭では登山道が僅かに右手を巻いていて、左手の高みにこの標石を見つけました。
引き続き、散発的な紅葉を楽しんでいきます。上部では道が時折やや不明瞭になりますが、山を歩き慣れた人であれば、道の続きを見失うほどではないでしょう。また、右側の支尾根に迷い込みやすい地点が2~3箇所ありましたが、地形図を見ながら歩いている限り、進むべき方向は明快でした。
最上部はかなりの急坂になっていました。ここは、巻き道と交差する十字路を過ぎたあとの、最後の登りです。
このあたりの標高では落葉が進んでいて、落ち葉を踏みしめて歩く道でした。


この日の最高点となる蕎麦粒山は、岩だらけの狭い頂上で、先客はわずかに6人だけでした。
ただ、平坦なスペースが少ないため、それでも居場所を探すのに不自由しましたが。。。
ほとんどの方角は、葉を落とした木々の枝越しの展望となりますが、川苔山の方向はスッキリ見えていました。


蕎麦粒山から、次に向かう日向沢ノ峰までの間は、防火帯の広い尾根道が続きます。
葉を落とした樹木も多かったですが、広い尾根いっぱいに敷き詰められた落ち葉が、この季節らしい彩りを楽しませてくれました。
このあたりのどこかが桂谷ノ峰のはずなのですが、全く目印が見つからず、特定できないまま通過しています。


いつ歩いても気持ち良さそうな広い尾根道では、鮮やかな紅葉が、さらに別天地の雰囲気を醸し出していました。落ち葉を踏みしめて歩く感触も、とても心地良かったです。


日向沢ノ峰は、岩がゴロゴロしていただけの、ささやかな小ピークでした。
うっすら富士山が見えていると、休憩中の方から教えて頂きました。自分では気付けなかったように思います。


日向沢ノ峰を過ぎても、少しの間は紅葉が健在でした。
しかしその後は急降下が多くなり、紅葉を楽しんでのんびりと歩く余裕はなくなります。
川苔山との鞍部まで下り切った踊平は、なんてことのない、単なる十字路でした。


踊平付近からは、すぐ下にこの林道が見えていて、下り始めたら林道まではあっという間でした。
このトンネルの真上を山道で越えてから、この写真よりもずっと右手側の斜面を下っています。
ここからスタート地点の川乗橋バス停まで、林道を8km以上歩き続けます。
当初は15:01発のバスを予定していたのですが、ここまで順調過ぎるペースで歩けていて、頑張れば13:41発に間に合いそう。というか、間に合わないと1時間近くバスを待つことになりそうなので、ここでさらにペースを上げました。


林道を歩き始めたら、ようやく青空と晴れ間が出てきました。もう遅いっつうの。
林道上から見る紅葉も綺麗でした。今の季節でなければ、何の見所もない退屈な景色が延々と続くところです。


百尋ノ滝は、川苔山登山道の途中で寄り道して見るのが普通ですが、林道からも遠巻きにほんの少し見られました。滝本体は木々にほとんど隠されて、しぶきを上げる滝壺と、その近くの登山者が小さく見えた程度ですが。
見上げれば、山々の紅葉が明るい日差しに映えています。このコントラストを山の中でも見たかったな。。。


細倉橋を渡る手前で、川苔山からの登山道が合流します。左端の建物はバイオトイレで、きれいで臭いもしなかったのは良いのですが、使用後のペーパーが持ち帰られておらず、床に散らかっていたのはいただけません。
川乗橋バス停に戻る頃には、固い路面の林道8km超を1時間半で歩いた無理が出て、足の裏が痛くなっていました。このあと、バスを待つ人数は10人ほどになりましたが、まだ早い時間のため、1台で来たバスに全員が座れたほか、青梅線もまだ空いていて、帰り道でゆっくりと足を休めていけたのは良かったです。

タグ:奥多摩
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