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陣馬山・矢ノ音・イタドリ沢ノ頭 [高尾・陣馬]

2013/04/20(土)

■第253回 : 陣馬山(857m)・矢ノ音(633m)・イタドリ沢ノ頭(505m)


この日は午後から天気が崩れるようなので、前回同様、午前中で歩けるコースを見繕って出掛けてきました。
登りも下りも今回初めて歩く道を選んで、その2つの道を結んだだけのショートコースの予定で出発です。

ところが、折り返し地点になる予定だった明王峠に来た時点で、天気の崩れはまだまだ先という気配。
そこで、さらに陣馬山まで往復することにしたので、結果的にはそこそこ歩き甲斐のある山行になりました。

 累積標高差(登り):862m / 距離:14.1km / 歩行時間:3時間35分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:5時間30分 

(往路)
古淵 06:21-06:44 八王子 06:49-06:56 高尾
高尾 07:02-07:11 相模湖 07:16-07:22 底沢

(登山行程)
底沢バス停   07:25
底沢峠     08:40
明王峠     08:50
陣馬山     09:15-09:25
明王峠     09:50
矢ノ音     10:10-10:15
イタドリ沢ノ頭 10:40-10:50
藤野駅     11:25

(復路)
藤野 11:27-11:41 高尾 11:46-11:53 八王子
八王子 12:00-12:22 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

相模湖駅。この駅がゴールになった山行は過去何度かありましたが、朝ここで降りるのは初めてだったかも。
ほんの5~6分だけバスに揺られて、底沢バス停から歩き始めます。
駅からも歩ける距離ですが、ほぼずっと国道なので、歩くのが好きな私でもあまり気が進まない道のりです。
それに、天気が下り坂なので、アプローチを省略して早く歩き始めたのは正解だったことでしょう。


車道を15分ほど歩いていくと、美女谷温泉の前を通りますが、看板には「廃業しました」との張り紙が。
近年は日帰り入浴をやめて、旅館業だけにしていたようなのですが、それも継続困難となったのでしょうか。廃業時期は、ウェブで調べようとしても全く記事がヒットしないので、割と最近のことなのかもしれません。
美女谷温泉の先の角を右折すると、間もなく左側に登山道の入口が現れて、この先ですぐ山道が始まります。


登山道は最初からなかなか急で、100m以上を一気に登らされます。
こんな風に穏やかな道になるのは、かなり登ってからでした。
しばらく登っていくと竹林が現れます。タケノコを採った後で捨てたらしい皮がいくつか落ちていました。
かと思えば、足元にササが広がるようになったりします。植林の中を進むだけで単調な景色ばかりが続くかと思っていたら、意外にも変化のある道でした。ただし展望は全くありません。


前方に歩き慣れた高尾・陣馬縦走路が見えてきました。底沢峠に到着したようです。
ところでこの地点、登山地図によると十字路のはずなのに、直進方向の道が見当たらずT字路となっています。
その直進方向の道は、縦走路を僅かに陣馬山方向に進んだ所から分かれていました(写真は振り返って撮影)。
底沢峠は、南北へ下る道の分岐点が200mくらいズレている、変則的な十字路なのでした。
高尾・陣馬縦走路に入って、一気にすれ違う人が増えた中、底沢峠から10分ほどで明王峠に到着です。
当初はここから下ってしまう予定だったのですが、もう少し天気が持ちそうなので、それでは勿体ない感じ。
そこで、せっかくここまで来たのだからと、陣馬山まで往復して戻ってくることにしました。


ということで、何度も歩いている縦走路の続きを進みます。やはりトレランの人が多いですね。ま、登山者よりも速く移動しているわけですから、その分だけすれ違う頻度が高いだけなのかもしれませんが。
予定外の寄り道につき、サクサクと歩いて、陣馬山に到着です。
時間はまだ朝の9時過ぎ。頂上の人数はこの通り少なくて、静かな山頂でした。
午後には雨が降り始めるとあって、すでに遠景はきかず、眺められたのは近くの山々が中心でした。
こちらは比較的良く見えていた西から北にかけての展望ですが、奥多摩の山並みですら霞んでいました。
大きなサイズの写真は【こちら】
山頂の周辺では、何本かのサクラの木が満開に近い状況になっていました。


冬のような寒さが戻ってきたこの日、吹きさらしの頂上にあるベンチで長居はできませんでした。
(頂上で休憩中の人が少なかったのには、そんな理由もあったのかもしれません)
私も休憩を10分で切り上げて、明王峠まで縦走路を引き返しています。


明王峠から相模湖駅・藤野駅方面に下る道に入ると、途端にすれ違う人の数が減って静かになりました。
それは良かったのですが、急勾配で木段になっている箇所が多いのが少々煩わしかったです。
途中で林道を横切ると登り返しに変わって、ほどなく手製の標識が案内する矢ノ音への分岐点に出ました。
実はここまでの道は7年前にも1度下っているのですが、その時はここを直進して相模湖駅に向かっています。当時は恐らく矢ノ音への道などほとんど歩かれていなくて、たぶん標識もなかったことでしょう。
分岐点から矢ノ音へは、穏やかな道を少しずつ登っていきます。この先はもう誰とも会わなくなりました。
ちょうどこのあたりの標高では、新緑がいい感じになりつつあり、静けさと合わさって好ましい雰囲気です。


矢ノ音の頂上は、標識のほかには気象観測機器があるだけでした。
旧藤野町(現相模原市)の標識によれば、山麓にある集落名「吉野」を先頭に付けるのが正式名称らしいのですが、そうして区別しなければ紛らわしくなる「矢ノ音」がほかにもあるのでしょうか?
こちらの標識は、旧藤野町が「藤野町十五名山」に選定する前からあったのでしょうね。


矢ノ音からイタドリ沢ノ頭を目指して進むと、その方向にはいくつかの道が錯綜していました。
最短経路の道(登山地図の赤破線)を選択しましたが、道標は吉野バス停に下る道しか案内しておらず、何度か道標を無視して脇道に入ることになります。地形図だけでは心許なくて、度々GPSで位置確認をしました。
ここでは、ドラム缶の脇を右へ下る踏み跡を追うのが正解です(ドラム缶の近くに手書きの案内あり)。
そしてここでは、栃谷に下る右斜め前方への道を見送って直進します。
このほか、途中には道標も何もない所での分岐もあって、GPSがなかったら不安だったと思います。


順調にイタドリ沢ノ頭に着きました。展望こそありませんが、意外なことにベンチが置かれていて、狭いながらも少人数ならば落ち着ける場所になっていました。マイナールートらしく、三角点も状態は良好です。
ここでも、ベンチから少し離れた場所で、矢ノ音で見てきたのと同じ体裁の標識を見つけました。


イタドリ沢ノ頭を後にすると、まずは、すぐ隣にある大沢ノ頭を通過します(手書きの標識あり)。
そしてここから暫くの間が、かなりの急降下でした。この日は路面が乾燥していて問題なく通過できていますが、路面状況が良い時でないと、ここを下るのは少し厄介かもしれません。
途中にはヤブっぽい箇所も現れて、道が正しいのか心配になる局面もありましたが、道筋はずっと明瞭でした。
送電線鉄塔が建つ開けた場所まで来れば、下の集落の建物が目に入ってきて、終わりが見えてホッとします。
この擁壁の上を下ってきて、道路に降り立ちました。あとはこの道路を藤野駅まで歩くだけです。
藤野駅に着きました。2012年の改装後は初めて来たのですが、2分後には電車が来るというタイミングで、しかも上り線に出るためには、駅構内に入ってから跨線橋を渡る必要もあるのです。このあと改札口を走り抜けるようにしてホームへ急ぐことになって、新駅舎を観察する余裕はありませんでした。

タグ:高尾・陣馬
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