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吾妻山・権現山・弘法山 [丹沢]

2015/06/28(日)

■第306回 : 吾妻山(140m)・権現山(243m)・弘法山(235m)


今回は出掛けるのが午後からとなったので、片道1時間圏内にある近場の低山くらいしか選択肢がありません。
そこで、暑い時間帯に歩いても問題なさそうな軽めのコースを選んで、すでに何度か登っている弘法山・権現山あたりを歩いてきましたが、実はこれ、本来は寒い時期用の計画としてストックしていたコースなのでした。

 累積標高差(登り):360m / 距離:7.7km / 歩行時間:1時間55分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:2時間25分 

(往路)
市営斎場入口 12:55-13:10 相模大野 13:23-13:46 鶴巻温泉

(登山行程)
鶴巻温泉駅  13:50
吾妻山    14:15-14:20
権現山    15:05-15:20
弘法山    15:30-15:45
146.6m三角点 15:55
東海大学前駅 16:20

(復路)
東海大学前 16:30-16:55 相模大野 17:10-17:20 市営斎場入口


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

鶴巻温泉駅で降りたのは、間もなく午後2時になろうとしている頃。これまでで最も遅い時間のスタートです。
はじめは車道歩きです。駅からの道案内はしっかりしていて、最初の左折点にも道標が設置されていました。
ほどなく東名高速道路の下をくぐります。ここまではほぼ平坦な道でした。
東名道の先で急坂を登っていくと、民家の脇から山道が始まりました。


稜線に上がるまでは、一気に登っていくような具合です。
稜線に出たところで、反対側から登ってきた坪ノ内バス停からの道を合わせました。
その道は2012年2月に登ってきたことがあり、ここから先はその時にも歩いているコースとなります。
その後も、吾妻山までは割と急な登りが続きます。
こんな時期の、しかも午後に低山を歩いているわけですから、暑くて汗が噴き出てきます。でも、このあとほぼずっと稜線上を歩くことから、風が吹いてくれていることが多くて、極端な暑さにはならずにすみました。


吾妻山では大人数の団体さんが休憩中でしたが、空いているベンチもあったので、少し足を休めていきます。
ただ、この吾妻山はちょっと変です。普通の山頂であれば、そこを越えると下りに変わるのに、ここは通り過ぎた先も登りが続いていて、要するに登り坂の途中でしかないのです。
何故かここには「吾妻山」の標識が立っているのですが、山頂と呼ぶに相応しい地点ではないのでした。


吾妻山を過ぎると、傾斜の穏やかなアップダウンの道に変わって、比較的楽に歩けるようになります。
送電線鉄塔の脇を通過する箇所は、地形図で現在地を確認する絶好のポイント。
送電線鉄塔のすぐ先にある199m標高点ピークには、いくつかのベンチが置かれていました。
その後、一旦下りが優勢になって高度を落とすと、車道が絡んできたところには飲み物の自販機もありました。


弘法山の手前では、めんようの里への道が右に分かれていて、その道で弘法山を巻くこともできます。今回は弘法山から東海大学前駅へ下山する計画なので、弘法山は後回しにして、先に権現山へ向かうことにしました。
ほぼ平坦な道を歩いていくと、やがてめんようの里の放牧地が現れました。
この道からは、放牧地の下のほうに1匹だけ羊がいるのが分かりました。
ところで、秦野市街の先にそびえる丹沢の山々は、鶴巻温泉駅までの小田急線の車窓からは概ね見えていたのですが、ここまで歩いてくる間に、すっかり雲に隠れてしまったようです。


めんようの里には向かわずにそのまま直進すると、弘法山を越えて下ってきた道と合わさりました。
ここから先は弘法山公園に入るので、権現山までは遊歩道を歩くだけになります。
広くて平坦な、気持ちの良い道がしばらく続きます。
春に見事な桜並木が楽しめる道には、紫陽花もたくさん植えられていて、ちょうど見頃を迎えていました。
権現山の手前になると登り坂が始まって、緩やかな階段道の先が頂上になります。


権現山の頂上も弘法山公園の一角にあって、ゆったりとした雰囲気の気持ちの良い広場になっています。奥にある展望台は小田急線の車窓からも良く目立つので、来たことがないのに見覚えがあるという方も多いのでは?
いつも賑わっているこの場所も、さすがに午後3時を過ぎると閑散としていて、静かに静かに過ごせました。
三角点は、展望台の近くに設置されています。
こんな空模様では何も期待できないと分かっていますが、来たからには一応、展望台にも登っておきましょう。
比較的スッキリと見えていたのは、南側にある曽我丘陵くらいのものでした。
西側を見ると、平べったい山容の松田山が辛うじて雲を逃れていましたが(写真左半分)、その右に連なっているはずの西丹沢の山並みは、もう完全に雲の中でした。
そして塔ノ岳など丹沢の核心部は、つい先程めんようの里付近から見た時よりもさらに雲が厚くなっていたので、天気は明らかに下り坂のようです。


権現山からは、来た道を引き返して、今度こそは弘法山に向かいます。
めんようの里への分岐点まで戻ってきました。先程は左の道路から出てきましたが、今度は右の山道へ。
間もなく始まった弘法山への登りは、こちらも紫陽花に彩られた階段道でした。
階段道と並行して、右隣には土の道もあったので、こちらを登りました。


弘法山の頂上に着きました。弘法大師が千座の護摩を修めたといわれる、信仰の山です。
鐘楼と井戸。古い井戸は使えなくなっていましたが、すぐ隣にあった新しい井戸では、ちゃんと水を汲むことができました。山の頂上だというのに、すぐ下には水脈があるんですね。
釈迦堂(大師堂)は昭和39年に再建されたもので、私と同い年なのでした。
この日は釈迦堂が御開帳されていたので、中に安置されている弘法大師像を見ることができました。


弘法山を後にしたら、「東海大学前駅へ」の道標に従って下山します。
下り始めは少々急で、しばらく木段が続きました。
尾根道を下っている途中で、左前方にわずかな高みが現れたら、直進するメインルートを外れて、その高みを目指して左折します。この地点に標識はなく、左の道に入ると、その先にはもう道案内は一切ありませんでした。
その道は、高みの頂点をわずかに巻いてしまいますが、適当に道を外れて探せば、お目当ての物はすぐに見つかりました。これがその146.6m四等三角点です。周囲はやや草深くなっていて、訪れる人は少なそうでした。
元の道に戻ると、ほとんど知られてなさそうな道なのに、ずっと明瞭な道が続いているのが意外でした。これだけ明瞭ならば、地形図に載っているのも納得ですが、遠くから来た人が通るような道ではないので、地元の人たちにでも歩かれているのでしょうか。傾斜が緩やかでとても歩きやすく、気持ちの良い道でもありました。


しばらく続いて欲しいような道でしたが、5分も歩いていると、すぐに車道に出て終わってしまいました。
車道に降りた地点から、歩いてきた山道を振り返りました。ここにも、標識などは全くありません。
そして前方にはすぐに分岐があるので、左後方に鋭角に折れるようにして進みます。
すると、すぐに道路は終わって、草むらの中を進むような道に変わりました。
写真では道の所在が不明瞭に見えますが、実際は明瞭な道筋が付いていて、進路に迷う心配はありません。
住宅地まであと少しというところで、急に草深くなってしまいますが、道は続いているので構わずに進みます。
間もなく、草むらの中を抜けそうです。
こんな所から出てきました(道路に出た地点で振り返っています)。
ここも一応、弘法山への登山口と言えなくもないと思うのですが、それらしい案内は一切ありませんでした。


正面に現れたのは新興住宅地で、ここからは車道歩きになります。
すぐに直進方向の道が細くなりますが、そのまま進むのが正解です。
すると、こんな階段道を経て、その先の道路と繋がっていました。あとは普通に歩いて駅を目指します。
東海大学前駅です。本当は反対側の北口に出たのですが、そちらには殺風景な入口があるだけで、絵になるような駅前っぽい風景がなかったため、わざわざ踏切を渡って南口に回りました。

タグ:丹沢
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