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日の出山・御岳山・大塚山 [奥多摩]

2017/08/26(土)

■第358回 : 日の出山(902m)・御岳山(929m)・大塚山(920m)


間隔が1ヶ月以上開いて、8月唯一の山行となる今回は、できれば夏らしい行先を選びたいところでした。しかし、どこに出掛けても昼頃から雨に降られそうな予報を受けて、行先を近場の奥多摩・御岳山にしています。
午前中に歩き終えてしまう計画で、雨が降る前に歩き切れるのがベストですが、朝から降水確率が高かったので、いつ降られても雨具を出さずに傘さえ差せば歩けるよう、登り下りとも林道コースを選んで臨んでいます。

また、ちょうど御岳山ではレンゲショウマが最盛期を迎えていたので、私には珍しくお花も楽しみました。

 累積標高差(登り):934m / 距離:11.5km / 歩行時間:3時間30分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
古淵 05:36-05:58 八王子 06:08-06:23 拝島
拝島 06:26-06:44 武蔵五日市 07:10-07:27 松尾

(登山行程)
松尾バス停 07:30
日の出山  08:50-09:05
御岳山   09:45-09:55
富士峰園地 10:15-10:35
大塚山   10:50-11:05
丹三郎園地 11:50-12:10
古里駅   12:20

(復路)
古里 12:44-13:08 青梅 13:13-13:45 立川
立川 13:47-13:58 八王子 14:10-14:22 橋本
橋本 14:24-14:35 古淵 14:43-14:48 長久保


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

武蔵五日市駅から松尾行きのバスに乗って、終点で下車します。3名いた乗客のうち、登山者は私だけでした。
従来、この次のバス停はつるつる温泉だったのですが、昨年この先にある登山口の近くにバス停が新設されて、歩く距離がいくらか短縮されたところです。でも朝7時台までの便は、今もこの松尾止まりのままでした。
歩き始めるとすぐに、昨年新設された日の出山登山口バス停の前を通過します。
松尾バス停からほんの3分ほどなので、歩く距離の短縮効果は知れていますが、そのわずかな間に料金が30円上がってしまうあたり、登山者の便宜を図ったように見せかけて、体の良い増収策でもあるのではないかと。それから、経路検索等でここを目的地にしてしまうと、8時台以降のバスしか検索されない点にも注意が必要です。
日の出山登山口バス停のすぐ先にあるY字路でバス道路から離れて、左の細い道に入ります。


車道の脇を流れているのは、多摩川の支流のひとつ平井川で、これから歩く道は、日の出山の直下にある源流部まで、ずっとこの沢に沿って登り詰めます。沢沿いだけに、少し空気がヒンヤリとして、暑さを和らげてくれていました。こんな夏の盛りに低い山に登るのですから、最低限このくらいの工夫はしておきませんとね‥‥。
松尾バス停から15分ほど歩いて、日の出山の登山口まで来ました。普通はここから山道に入るのですが、朝から雨の可能性もあったこの日は、傘を差すだけで歩けるように、このまま林道を登る予定にしていました。現在は晴れていて、雨の気配は全くないものの、林道の様子も見ておきたいので、予定通り林道を進むことにします。
車道だから、急な坂にはならないだろうと気楽に考えていたら、傾斜が緩やかだったのは登山口まで。登山口を過ぎると、次第に勾配が増してしまいます。隣に寄り添う沢も、小さな滝を頻繁に遡ったり、このような大きな堰堤が現れたりして、グングンと高度を上げてきます。いくら空気に涼しさがあっても、これでは結構キツイ。
しかしその後も坂はきつくなる一方で、しまいには、一般の車道ではあり得ないような急坂に。手前の登山口から一般車は進入禁止になっていましたが、普通車だったら仮に入ってきてもここを登るのは難しそうです。こうなると、もう沢沿いのささやかな涼しさなんて運動量が遙かに上回ってしまい、大汗をかかされる始末でした。


急坂に耐えてしばらく登っていると、左に別の林道が分岐して、標識には麻生山林道と書かれていました。見るからに新しいので、ここまで延びてきたのは比較的最近らしく、道幅もこちらより広めで高規格のようですね。
分岐を過ぎても相変わらず急坂が続きます。このあたりまで来ると、林道沿いの沢も枝分かれを繰り返して流れが細くなり、空気を冷やす効果も微々たるものとなっていて、急坂と酷暑のダブルパンチに苦しめられました。
さらに進んで、急に前方が開けると、そこには見慣れた景色がありました。行く手に立ちはだかる斜面は、こうして下から見上げるのは初めてですが、上のほうには日の出山から麻生山を経て武蔵五日市駅へと至る登山道が通っているのです。その道はもう何度も歩いているため、ひと目見てその下まで来たのだと分かりました。
それまでほぼ直線的に進んできた林道が、前方に立ちはだかる斜面に突き当たると、そこには何かの碑が。
それは日の出町などが設置した、「平井川源流の地」の碑でした。


突き当たりで、林道が鋭角に大きなカーブを描くと同時に、そこから先が未舗装に変わります。でも、もう終点は近いはずなので、この林道はほとんど全区間が舗装済みだと確認できました。今後もし日の出山にいる時に雨に降られたりしたら、この林道経由ならば傘を差すだけで安全に下山できそうだと分かったのは収穫です。
景色が開けた分、炎天下に晒されて、さらに暑さが厳しくなりましたが、ここまで来ればもうひと頑張りです。
ほどなく、下の登山口で見送ってきた登山道が合わさりました(この写真は通過後に振り返って撮影したもの)。そして、このあたりから再び日陰に入り、道の傾斜も少し緩んで、一旦ひと息つけています。


もう少し登って、麻生山・武蔵五日市駅方面への分岐点まで来た時、ようやく自分以外の登山者と会いました。
分岐点にはこの日初めてのベンチがあり、ここまでの急登と暑さに消耗気味だったので、少し休んでいきます。
上の写真でも右下隅に写っているこの道標には、昨年新設されたバス停がすでに反映済みでした。仕事が早い!
日の出山への最後の登りは、このような木段が相次いで現れます。見るからに苦しそうではありますが‥‥。
でも、このあたりの木段は最近再整備され、段差が小さめに抑えられて、以前より登りやすくなっていました。


日の出山に到着しました。さすがにここには、こんな時期でも人がいますね。南側から登って来る間は分からなかったけれど、頂上に出ると北からの涼しい風が受けられるようになって、意外にも過ごしやすかったです。
日の出山の最高点(中央の岩のてっぺんあたり)と頂上標柱です。
最高点付近には、三角点のほか「関東ふれあいの道」の標柱と展望図が設置されていました。
雲が多いことは分かっていたので期待はしていませんでしたが、やはり都心方向はこんな景色でした。
南東側も、クッキリ見えているのは、すぐお隣の麻生山まで。その先になるともう霞んでしまいます。
西側も同様に、次に向かう御岳山(左寄りのピーク)が見えているだけで、奥多摩の核心部は雲の中でした。
大岳山も、頂上部には雲がかかっていました。


日の出山から先、御岳山と大塚山を経て古里駅までは、富士峰園地への寄り道を除けばもう何度も歩いている道なので、あまり写真も撮りませんでしたし、コメントもさらっとした内容にとどめたいと思います。

日の出山と御岳山の間は、概ね緩やかで歩きやすい道が続きます。しかも鞍部までの下りでは、日の出山の頂上でも感じた涼しい風を正面から受けられて、真夏の低山とは思えないほどの快適さでした。
この鳥居をくぐった先から、御岳山に登り返します。さすがに登りに変わると、少々風があっても暑いですね。
宿坊が建ち並ぶ御岳山の山上集落に入る頃には、上空が雲に覆われるようになってきました。
門前の商店街で、ケーブルカーで登って来た人たちと一緒になったのち、武蔵御嶽神社の石段を登り始めます。
約330段あったらしい石段も、神社の境内まであと残りわずか。


御岳山の頂上部は、武蔵御嶽神社の境内が占めています。
先程までいた日の出山を振り返りました。だんだん上空の雲の色が濃くなってきているようです。
境内を奥のほうに進むと、所々でレンゲショウマが見られました。
レンゲショウマのアップです。
境内でも最も奥まった所にある大口真神社が位置しているのが、御岳山の最高点です(山頂標柱もあります)。


御岳山を後にしたら、レンゲショウマの群生地を目指して、大塚山と富士峰園地の分岐点まで来ました。普段はここから大塚山に直行することがほとんどなのですが、この日ばかりは富士峰園地がお目当てなので右へ。
まずは、富士峰園地のあるピークに登ってしまいましょう。頂上の手前には休憩舎があります。
そして頂上には、武蔵御嶽神社の摂社である産安社があります。これまではいつ来ても無人だったのに、レンゲショウマの見頃を書き入れ時とみてか、この日は中に人がいて、お守りやおみくじなどの授与をしていました。


それではいよいよ、富士峰園地の北側斜面に広がるレンゲショウマの群生地へ。
3000株以上が咲いて見頃との情報通り、たくさんの花が咲いていました。その分、人も多かったけれど。
なんて可憐な花なのでしょう。まず色合いが上品ですし、下を向いてうつ向き加減に咲く慎ましさも素敵です。
ただ、下向きに咲いているだけに、アップの写真は花の下に入り込んで見上げる形でしか撮ることができません。だから、どうしても不安定な体勢にならざるを得ず、あまり上手には撮れませんでした。


レンゲショウマを堪能したら、あとは舗装されている御岳山の表参道を下る予定にしていました。というのも、ぼちぼち雨に降られているか、今にも降りそうになっている頃合いだろうと予測していたからです。
しかし、今も空は十分に明るく、時折雲の合間から日が差したりしていて、まだ当分は持ちこたえてくれそうな気配。だったら車道なんかよりも山道を歩く方が楽しいので、大塚山から古里駅に下るコースに変更しました。

ということで、富士峰園地西側の分岐点から大塚山へ向かいます。
分岐点からは穏やかな登りで、大塚山に到着しました。いつ来ても賑わっている御岳山のすぐ近くにあるのに、いつ来ても割と静かで落ち着いて過ごせるのが気に入っている場所です。
しかし、到着した時点では無人だったものの、すぐに大人数のグループが現れます。格好が登山者風ではなく、植物を良く見ながら歩いていた様子なので、自然観察のグループでしょうか。大人数の割には静かな方々だったので、気持ち良く同席できるかと思った矢先、そのうちの1人が私のすぐ隣(しかも風上)で煙草を吸い始めたお陰で、先着していた私が別のベンチに避難せざるを得なくなったのには閉口しました。


大塚山からは、丹三郎園地の登山口へ下ってから、古里駅まで歩きます。はじめ、北向きの尾根を下っている間は、歩きやすい道が続く上に、北からの涼しい風を常時正面から受けられて、真夏の真っ昼間に低山にいるということを忘れてしまえる程に快適です。そして、これから登ってくる人と次々とすれ違ったのも意外でした。こんな時期の低山なのに人が多いのは、やはりレンゲショウマ効果でしょうか。
やがて道は尾根から外れて、植林帯の斜面を下るようになります。すると、風が通らなくなった上に、標高が下がるにつれて気温が上がって、しまいには時期相応の厳しい暑さとなりました。
集落が見えてきたら、動物除けのフェンスの扉を開閉して、登山口となっている丹三郎園地に入ります。
丹三郎園地には、きれいな水洗トイレと休憩スペースがあります。そのままでは電車に乗るのが憚られるような汗のかき方をしていたので、ここで少し長めの休憩を取って、着替えとかを済ませていきました。
最後は少しだけ車道を歩きます。歩道が完備されているので安全ですが、トラックなど大型車の通行が多くてしばしば空気が悪くなり、登山の締めくくりなのにあまり良い気分では歩かせてもらえないのが残念でした。
ゴールの古里駅は無人駅です。結局天気は持ってくれて、最後まで雨には降られずに済みました。

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