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大桁山・鍬柄岳 [上信越]

2018/04/21(土)

■第381回 : 大桁山(836m)・鍬柄岳(598m)


この日は珍しく、西上州の山に出掛けてきました。
険しい岩山ばかりが連なり、切り立った岩稜にクサリで挑むような山が多くて、まだほとんど馴染みのないエリアです。鍬柄岳も小さな岩峰ながらその例に漏れず、頂上部では100mに及ぶ長いクサリを登下降する山ですが、このエリアの山にしては珍しく難易度が低めで、岩場の経験値が低い私でも無理なく登ることができました。

(往路)
古淵 04:45-05:17 東神奈川 05:18-05:21 横浜
横浜 05:25-06:25 大宮 06:54-07:18 高崎
高崎 07:39-08:42 下仁田 09:20-09:34 虻田

(登山行程)
虻田バス停  09:35
林道終点   10:40
大桁山    10:55-11:05
鍬柄岳    11:55-12:10
鍬柄岳登山口 12:30
千平駅    12:50

(復路)
千平 13:12-14:07 高崎 14:52-16:29 赤羽
赤羽 16:32-16:47 新宿 16:57-17:31 相模大野
相模大野 17:48-18:03 市営斎場入口


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

高崎でJRから上信電鉄に乗り換えます。登山以外のお出掛けも含めて、上信電鉄の利用はこれが初めてでした。
上信電鉄線の終点・下仁田で下車します。同じ電車から降りた乗客は、私を含めて3人だけでした。
駅前からバスに乗り継ぎますが、待ち時間はなんと40分。しかも、次の電車が着く3分前の発車なので、電車との接続は全く考慮されていないようです。バス乗り場には待合室があって、座って待つこともできましたが‥‥
時間があり過ぎるので、適当に駅の周りをウロウロ。下仁田駅の構内越しに西側を眺めると、次にこのエリアに来た時に行先の候補にしている鹿岳の、いかにも西上州の岩山らしいゴツゴツとした稜線が見えていました。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。

マイクロバスで運行されていた「しもにたバス」(下仁田町のコミュニティバス)に15分ほど乗って、虻田で下車します。利用者はたった2人だけでしたが、朝ですから需要があるのは折り返す便のほうなのでしょうね。
大桁山を経て千平駅へ至るコースは「関東ふれあいの道」に指定されていて、今回はその途中で鍬柄岳を経由するようアレンジしたコースを歩きます。バス道路から林道に入る地点には、道標と案内図が立っていました。

道が舗装されていたのは、はじめのうちだけでした。
ほどなく道が二手に分かれます。パッと見たところ道標類がなさそうなので、戸惑いかけましたが‥‥。
良く見たら上の写真中央にある柱状の物の根元で、こんな案内標識が草に埋もれかけていました。ちゃんと分かったから良いけれど、「関東ふれあいの道」にしては、道案内のクオリティがお粗末なのではないでしょうか。
そこからは砂利道に変わるとともに、日差しを遮るものがなくなりました。季節外れの夏日を記録したこの日は、朝から汗ばむほどの陽気の中を半袖姿で歩き始めていたところで、この炎天下はキツかったです。
それでも、次の分岐点で左に折れると‥‥。
その先は日陰が主体の道に変わってホッとしました。風が爽やかに吹いていたので、日陰なら登りでもあまり暑い思いをせずに歩けるのです。同時に土の道に変わったことで、山道に近い感覚で歩けるようにもなりました。
比較的快適に歩けるのは救いですが、同じような景色の林道歩きが延々と続いて、やや退屈に感じました。また途中に道案内のない分岐があるなど、やはり「関東ふれあいの道」の割に、整備状況が今一歩という印象です。

林道を丸々1時間かけて終点まで歩いたら、ようやくここから登山道が始まります。といっても、林道だけで400m近く登ってしまったので、登山道で登れる分はもう100m少々しか残っていないのでしたが‥‥。
その登山道も、なんだか少し荒れ気味の植林の中を進む具合で、はじめはあまり気持ち良く歩けません。
でも、少し登ると自然な感じの雑木林に変わりました。芽吹いたばかりの柔らかな緑が目に心地良かったです。
登山道には、「関東ふれあいの道」に付き物の木段がたびたび現れます。しかし、そのどれもが全く歩かれておらず、横に別の道ができてしまっていて、木段はもはや邪魔なだけの障害物となり果てていました。
頂上間近で長く続いた木段も、登山者から総スカンを食らった形で、実際に歩かれているのはその脇でした。整備費用がムダ遣いに終わったことが一目瞭然ですし、全く同じ光景を、今まで各地でどれほど見てきたことか。
そうこうしているうち、いよいよ頂上が目前となりました。

大桁山の頂上は、ゆったりとした広さのある、居心地の良い場所でした。
頂上標柱と「関東ふれあいの道」の距離標のほか、三角点の解説板が設置されていました。
大桁山では、南東側を中心した方角が広く開けていました。が、時期外れの気温の高さゆえか空気が淀んでいて、展望は近い範囲ですら霞んで見える具合ににとどまってしまったのが残念でした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
北側には、妙義山の一角が辛うじて眺められました。ギザギザの険しい稜線は、一見してそれと分かりますね。
さて、無人で静かだった頂上に、数分後、突然バイクのエンジン音が響き渡ります。あれ、頂上のすぐ下を通る林道なんてあったっけ?、と思う間もなく、その直後にはもうバイク自体が頂上に現れていて驚愕しました。てっきり音だけの存在で終わると思って油断していた私には100%想定外の出来事で、まさに不意を突かれた感じ。

降り立ったのは若い男女2人乗りのライダーで、ここまでの私と同じ道のりを辿ってきたと思われるものの、林道終点からの取り付きをはじめ、何箇所かあった急坂をどう切り抜けたのかは謎です。もしバイクでも頂上に到達可能という情報が広まっているとしたら、それが木道脇で別の道が広がるなど登山道の拡幅を助長した一因なのかも、という思いも頭をよぎりましたが、挨拶を交わしてみたら礼儀正しくて気持ちの良い人たちでした。

登山者の情報も付け加えますと、頂上に着く直前と、このあと下り始めて少し経った頃に、それぞれ単独行の男性とすれ違っていて、2人とも、朝乗ってきた上信電鉄線で、千平駅で下車するのを見た方々だったように思います。いずれも私と同じコースを逆向き(そのほうが一般的らしい)で歩かれていたのではないでしょうか。

大桁山からの下りは、木段での急降下がしばらく続きます。さすがに傾斜がきついので、ここは木段がちゃんと歩かれている感じでした。
頂上直下を下り終えると緩斜面に変わりますが、そこに入っても木段は執拗に続いていました。
どんなに緩やかな場所でも、わずかでも傾斜があればことごとく木段になっていて、鬱陶しいばかりか、もう滑稽にすら思えてきます。もしかして、木段を造ること自体が目的だったのかと、疑わざるを得ない状況でした。
林道に出ると、さすがに木段ではなくなって、ようやく快適に歩ける坂道になりました。
登山地図で「変形十字路」として示された地点を過ぎると、一旦登り坂になる区間があり、再び下りに変わった先に鍬柄岳への分岐がありました。ここで、これまでずっと歩いてきた「関東ふれあいの道」から外れます。
鍬柄岳への道は赤破線路ですが、分岐点には私製ではなさそうな立派な標識が立っていました。

鍬柄岳への道に入ると、少々草深い区間もあって赤破線路らしい雰囲気が漂うものの、踏み跡は明瞭です。
ただ未整備に近い細い道だけに、何箇所かの急坂では足元が滑りやすく、下るのに少し神経を遣ったので、この方向に歩く場合は道の状況が良い日を選ぶほうが良さそうでした(逆方向なら登りになるので問題なさそう)。
途中で林道を横断します。林道への降下点は急な崖になっていて、そこをこんなハシゴで下りました。
林道の横断後、ご年配3人のグループとすれ違ったのを最後に、もう誰とも会わなくなったので、この日見掛けた登山者は、高崎駅07:39発の上信電鉄線で一緒だった2人のほかは、この3人だけという結果になっています。

最後に、足元のやや不安定な登り下りを経て、千平駅側から登ってきた鍬柄岳の登山道に合わさりました。
上の写真の分岐点から鍬柄岳への案内に従って少し進むと、いよいよ長いクサリの区間が始まります。
ただ、確かに距離の長いクサリ場ではあるものの、傾斜はさほどでもなく、このように斜めに上がるような区間が多かったり、岩の凹凸も足を置きやすい状況になっていたりして、難易度は低めです。下がスッパリ切れ落ちているという程でもないので、高度感もほとんど意識させられないうちに通過できました。
垂直に近い傾斜を登る箇所は限られていて、岩壁にも手掛かりが多かったため、両手でクサリを掴むような局面は少なかったです。私のほかに人の姿がなく、順番待ちもすれ違いもなかったことで、快調に登っていきます。
長いクサリ場は岩稜の東端に出るまででしたが、そこから西端の頂上に向かうと、再びクサリ場となりました。
最後にはちょっとしたナイフリッジの通過もありますが、ここは有名な戸隠山の「蟻の塔渡り」のようにリッジ上を進むのではなく、クサリを掴みながら少し下をトラバース状に進むので危険は小さかったです。

鍬柄岳の頂上に到着しました。ちょうどお昼時なので、誰かしらいるものと思っていたら、まさかの無人の頂上です。手前に写っているのは幟を立てる台で、祭礼の時にでも使われるのでしょうか。
一番高い地点には石祠が祀られていました。地元では石尊山とも呼ばれているなど、昔からの信仰の山らしい。
石祠は全部で3座が祀られていて、その周りを囲むようにしてツツジが見頃を迎えていました。
さほど広さはありませんが、周囲に遮るものが何もなくて、開放感に溢れています。
そんな訳で、鍬柄岳からの展望は360度。北側には、先程登ってきた大桁山の全容を眺められました。
そして南側には、暖気に霞みながらも、西上州の山々を広く見渡せたのが壮観でした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

鍬柄岳を後にしたら、登ってきたクサリ場を引き返します。一般的には下りのほうが難しくて慎重さが求められるクサリ場ですが、ここはさほど傾斜がきつくないため、大半の箇所で前を向いたまま(岩壁に正対せずに)下れてしまいます。だからほとんど緊張もせず、難なく通過できたことに拍子抜けしてしまったほどでした。
ほかに誰もいないため、終始自分のペースで進めたこともあって、下りは10分もかからずに先程の分岐点へ。
分岐点まで下ってしまえば、その先には歩きやすい緩やかな道が続いていました。
阿夫利神社の前を通過すると、登山道も残すところわずかです。

舗装道路に出たところが鍬柄岳登山口で、鍬柄岳の北側を迂回してきた「関東ふれあいの道」に復帰します。
道路を下っていくと、次第に沿道には人家が見られるようになります。人家の庭では菜の花やハナモモなどが咲き乱れていて、山里の春らしい美しい佇まいを見せていました。
その道路からは、ところどころで鍬柄岳を振り返ることができました。
鍬柄岳をアップにしてみましたが、岩峰が空に突き出した荒々しい姿を撮りたかったのに、先に登ってきた大桁山が後ろに重なったことで輪郭が分かりにくくなり、今ひとつ説得力に欠ける写真になってしまいました。

最後までほとんど車の通らない道をのんびりと歩いて、この日のゴール、千平駅に到着です。
千平駅はホーム上に小さな待合室があるだけの無人駅。次の電車を待つ人も、私のほかには現れませんでした。

タグ:上信越
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