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相模原市南区の山岳展望4選 [街歩き]

2022/04/08(金)

結局この冬は全く山に行かずじまいでしたが、ここ最近の出掛けないと勿体ない陽気につい誘われました。そんな、あまり計画的ではなかった今回は、山に登って楽しむのではなく、山を見て楽しむのに徹してみることに。

相模原市は、北部の緑区には最高峰の蛭ヶ岳をはじめとする丹沢の山々が多く含まれるものの、私が住む南区になると山なんて1つもありません。その代わり、山岳展望に優れた場所なら何箇所かあるので、その中からベストと思える次の4箇所を選んで、周回するコースを歩いています。(1~4の数字は単なる立ち寄り順です)
   [1] グリーンタワー相模原(相模原麻溝公園内)
   [2] 展望台(県立相模原公園内)
   [3] 八景の棚
   [4] 三段の滝

この日は春本番の陽気に空が少し霞んでしまい、あまりクリアな眺めではなかったけれど、雲が少なかったお陰で丹沢の山並みをどうにか見渡すことができて、それなりに楽しんで歩けました。
三段の滝展望広場(の上のテラス)から丹沢山系を望む

 累積標高差(登り):140m / 距離:6.4km / 歩行時間:1時間15分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
自宅-自転車移動(約4.5km)-相模原麻溝公園

(散策行程)
相模原麻溝公園     10:50
グリーンタワー相模原  10:55-11:05
展望台(県立相模原公園) 11:15-11:20
八景の棚        11:40-11:50
下溝駅         11:55
三段の滝        12:00-12:15
相模原麻溝公園     12:45

(復路)
相模原麻溝公園 -自転車移動(約4.5km)-自宅


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

相模原麻溝公園の駐輪場からスタート。自宅から自転車で20分ほどで、日頃から良く来ている場所です。
まず最初に、公園のシンボルでもある、展望塔のグリーンタワー相模原へ。駐輪場からはほんの2~3分。
展望塔は建物としての高さは55m。展望室は38mの高さにあって、無料のエレベーターで登れます。
展望室に上がりました。東西南北すべての方向を、展望写真と見比べながら眺めることができます。


  《 [1] グリーンタワー相模原からの山岳展望 》  

地上38mの展望室からは、丹沢の山々を一望できるばかりか、高尾山や奥多摩のあたりまで眺められて、なかなか壮観です。この時は、丹沢の核心部に雲がかかっていたのが少々残念だったけれど。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
同じ写真から、丹沢だけをクローズアップしてみました(変えたのはトリミングする領域と縮小倍率だけ)。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

グリーンタワー相模原は、展望室が高い所にあるだけに、広い範囲をズラリ見渡せるのが特色だと思います。
その一方で、ガラスウインドウ越しの眺めなので、撮影の際はウインドウの枠がやや邪魔だったり、ガラスに展望室内からの反射が写り込んだりする不自由さもあって、綺麗に写真を撮るにはあまり向いていないかも。
ただ、今回は山岳展望がテーマなので丹沢がそびえる西側だけを撮りましたが、360度全方向に展望があって、相模原市街はもちろん、多摩丘陵・横浜・湘南といったパノラマを楽しめるのは、ここだけの魅力でしょうか。



グリーンタワー相模原から降りたら、相模原麻溝公園を出て、「水道みち緑道」を進みます。
この緑道、あと1週間早ければ、桜並木だったんだろうなぁ。。。
10分ほど歩いて、相模原麻溝公園に隣接する県立相模原公園の、中央駐車場の出入口まで来ました。
すると、その向かい側に、次の目的地があります。
それが、県立相模原公園の展望台です。
せっかく展望図があるのに、図の前からの眺めは遮られていて、年月を経て木々が生長してしまったらしい。
少し左に動けば、丹沢方面は概ね見られるように。でも展望図右側の津久井方面まで眺めるのは難しそうです。


  《 [2] 県立相模原公園の展望台からの山岳展望 》  

この通り、眺められるのが丹沢一帯に限られていて、インパクトはやや弱めでしたし、無粋な電柱や電線などが入ってしまって、あまり絵になりませんでした。(でも、丹沢核心部の雲はかなり薄くなってきたかな?)
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

県立相模原公園の展望台からの展望は、今回巡った4箇所の中では、見られる範囲が一番狭かったです。
すぐ近くにグリーンタワー相模原がありますから、普段は敢えてここを訪れる理由がなさそう。実際に私もここには度々来ていますが、ここで人の姿を見るのは稀です(相模原公園の中でも辺鄙な場所に当たりますし)。
それでも、グリーンタワー相模原に登れるのが日中に限られているので、その時間外(早朝の散歩などで)に景色を楽しんでひと息入れるにはいい場所かもしれません。

なお、県立相模原公園内には、ほかに「森の木展望台」なる施設もありますが、昨年からずっと利用が中止されていて(破損箇所がある模様)、そこからの眺めは未確認です。さほど高さがない上に周囲を木々に囲まれていて、あまり遠くまで見渡せそうな感じには見受けられませんが。。。



このあとは、相模川へ向けて、河岸段丘を下っていきます。この坂で、これまでいた上段から中段へ。
県道52号(相模原町田線)を下原交差点まで下ってきたら、ここからは住宅街の細い道へ。
このあたりは予め道順を考えてあり、かつ地図を見ながらでないと、迷わずには歩けなかったでしょう。
「石橋」という名の小さな橋で鳩川を渡ったら、そこから先は車が入れないような狭い道を抜けて行きます。
だからJR相模線を渡る踏切(畑中第一踏切)も、歩行者専用でした。
ほどなく広い道(県道46号・相模原茅ヶ崎線)に出たら、次の目的地はもうすぐの距離。
3箇所目の展望地・八景の棚に着きました。
そこは河岸段丘の中段と下段を隔てる崖に面した場所で、相模川を見下ろす先に、丹沢山系を一望できます。
いくつかのベンチのほか、分かりやすい展望図も設置されていました。


  《 [3] 八景の棚からの山岳展望 》  

八景の棚からは丹沢山系を一望で、まさに端から端まで全部というパノラマが楽しめました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
丹沢核心部の雲もあらかた取れて、最高峰の蛭ヶ岳などには雪が残っている様子も分かるように。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

上記の通り、八景の棚では丹沢山系を一望する眺めが見事で、しかも展望の邪魔になる物が何もなくスッキリと眺められますし、これまでの2箇所よりも山に近付いて、山の姿もより雄大に感じられるようになりました。



その後は県道46号(相模原茅ヶ崎線)を南下します。その途中、ここを左折してちょっと寄り道。
立ち寄ったのはJR相模線の下溝駅で、構内にあるトイレを利用させて頂きました。
鉄道を利用するわけでもなく、なのに無人駅だからとタダで入出場したのには若干の後ろめたさもありましたが、自動券売機に入場券はなく、昨年から交通系ICカードが入場券として使えるようになったサービスも、ゲート型の自動改札機だけの対応で簡易改札機は非対応らしく、ほかにやりようもなかったようです。
※いい機会なので、無人駅の構内に勝手に入るのがOKなのか調べてみたところ、事業者ごとに見解が異なり、入場可とする事業者も少なくない一方で、JR東日本は「(入場券の発売がない駅は)乗車以外の目的での駅構内への立ち入りはご遠慮ください」というスタンスらしいと分かりました。私は今回それに反した行動を取ってしまったようで、今後はこの点に留意したいと思います。

下溝駅を過ぎて、間もなく新磯橋入口交差点に着いたら、道路を渡った反対側に最後の目的地があります。
それが「三段の滝展望広場」で、このゲートが入口になります。
「展望広場」自体は、階段を下り終えた先に見下ろす河川敷の芝生広場なんだろうと思いますが、展望が素晴らしいのは階段の上部にあるこのテラス。ということで、まずはここからの眺めを楽しみました。


  《 [4] 三段の滝からの山岳展望 》  

八景の棚からの距離が近くて、河岸段丘の崖の縁(へり)から眺めるという点も一緒ですから、八景の棚からとかなり似た具合にはなるものの、視界は断然こちらのほうが広く、スケールが大きい圧巻の眺めです。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
大山を少しアップに。端正な三角形が目を引く山容で、丹沢の左端でひときわ存在感を示しています。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
こちらは丹沢核心部のアップ。せっかく雲が薄くなってくれたのに、空気が霞んでいるのだけが残念でした。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
そして丹沢の右側には、大いに霞みながらも、陣馬・高尾エリアや奥多摩の山並みが連なっていました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

今回巡った4箇所の中では、ここからの展望が最も雄大で見応えがあったと思います。前面に相模川の流れを配し、その後方に丹沢山系がいっぱいに広がるという構図も秀逸で、いくら見ていても飽きない眺めでした。



展望を楽しんだら、階段を下りて川岸の展望広場へ。そこからだと、この通り山の姿を木々が少し遮ります。
でも、開放的な場所でベンチもいくつかあり、のんびりと過ごすにはこちらのほうが向いているかと。
先程まで展望写真を撮っていた、崖上のテラスを振り返りました。
    ※下の写真にマウスを乗せると、テラス等の位置を明示します。


4箇所を巡り終えたので、「三段の滝展望広場」を後にしたら、自転車を停めた相模原麻溝公園に帰ります。階段を登り返し、県道46号を少し戻ったあたりから、この踏切(中島第二踏切)でJR相模線を越えます。
その後は、寄り添うように2本並んで流れている、鳩川と道保川を相次いで渡ります。鳩川には大盛橋。
続けて渡る道保川には泉橋。
泉橋の袂からは遊歩道が整備されているので、しばらくはその遊歩道を上流方向にたどります。
あまり人工的な景観にならないよう配慮されているのか、緑が多くて気持ち良く歩ける遊歩道でした。
遊歩道の終点が近付くと、今日最初に下った河岸段丘の崖が右手に迫ってきて、このあとそこを登り返します。
その崖に付けられた大正坂と呼ばれる坂道を、車道は大きなカーブで傾斜を緩和しつつ登っていきますが‥‥
歩道は途中から分かれて、直線的な階段道に入ります。
少々急な階段ではあるものの、さほど長く続くものではなく、山歩きに慣れた人なら楽に登れる程度でした。
大正坂を登り終えて、間もなく相模原ギオンスタジアムの脇に出たら、そこはもう相模原麻溝公園の一角。
だから駐車場の先に見えてきた、最初に登ったグリーンタワー相模原の姿が、もう間近でした。
ほどなく相模原麻溝公園のメインエリアに入って、芝生広場越しにグリーンタワー相模原を眺めて歩きます。
駐輪場まで戻ってきました。

今回は、4箇所の展望地を、2時間ほどでひと回りしたことになります。距離は6km少々、歩いていた時間は1時間15分ほどで、気構えて出掛ける必要のない、ちょっとしたお散歩程度のコースでした。
この日いくらか心残りだったのは、空気が霞んでいたり、初めのうちは少し雲も出ていたりで、クリアな山岳展望とは言い難かったことでしょうか。自転車に乗るだけで気軽に来られる場所ですし、坂を登ったり下ったりがいい運動にもなりましたから、また折を見て、より条件の良さそうな時に再訪してみたいと思います。

タグ:街歩き
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