SSブログ

百合ヶ丘駅~新百合ヶ丘駅コース [街歩き]

2022/07/08(金)

所用で新百合ヶ丘駅まで出掛けたこの日は、せっかくなのでその足で、小田急電鉄が紹介している「小田急沿線 自然ふれあい歩道」の中から「百合ヶ丘駅~新百合ヶ丘駅コース」を歩いてきました。
「眺望の良い起伏に富んだ丘陵地に展開する、里山の植物に親しみながら巡るコースです」と書かれた通りにアップダウンが多いコースは、盛夏の真っ昼間に歩くのは少々厳しくて、汗だくになってしまいましたけれど。

 累積標高差(登り):258m / 距離:6.9km / 歩行時間:1時間30分 (休憩除く) 

(散策行程)
百合ヶ丘駅     12:15
高石神社      12:25-12:30
香林寺       12:40-12:50
タブノキ      13:00
向原の森公園    13:15-13:25
金程万葉苑     13:30
勝坂        13:35
もみじが丘公園   13:45
万福寺さとやま公園 13:50-13:55
新百合ヶ丘駅    14:15


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

まずは、所用を先に済ませてしまおうと、小田急線の新百合ヶ丘駅にやって来ました。
当初の目的地は、駅前のこの建物内にあるイオンシネマでした。実際には駅の改札口付近で目的が達せられてしまい、ここまで来る必要はなくなっていましたが、一応現地の様子も見ておこうと建物前に来てみたところ。
というのも、某ソーシャルゲームが本日封切の某映画とタイアップして、上映館でアプリを操作するとゲーム内で使えるアイテムを獲得できるというキャンペーンが開催中で、それをお目当てに来ていたのです。
スマホの位置情報をどこまで厳密に判定するものなのかと、試しに駅に着くなり改札口前でアプリを動かしてみたら、案の定、館内にいるものとして扱われたので、誤差を織り込んだ緩めの条件にしているのでしょう。
※ちなみに、キャンペーンは3週にわたって行われ、毎週異なるアイテムが獲得できるので、ここにはあと2回来る予定です。


さて、ここからが本題です。
歩きに来たコースは、その名前の通り小田急線の百合ヶ丘駅と新百合ヶ丘駅とを結んでいて、現在いる新百合ヶ丘駅から歩き始めることもできます。でも、紹介の通り百合ヶ丘駅→新百合ヶ丘駅の方向で歩くほうが良さそうに思えたので、少々余計な鉄道利用に感じつつ、ひと駅間だけ乗って百合ヶ丘駅からのスタートとしました。
これから歩くコースです。小田急電鉄はこのようなコースを多数設定・紹介していて(ほぼ全駅分あるのではないかと)、案内図のPDFはウェブサイトからダウンロードできます。
「百合ヶ丘駅~新百合ヶ丘駅コース」は、道順はやや複雑なものの、曲がり角をはじめとする要所に目印となる情報がたっぷりと書かれた親切な案内図で、これさえ持っていれば間違えずに歩けるようになっていました。
このコースを百合ヶ丘駅→新百合ヶ丘駅の方向に歩くと、「みどころポイント」に設定された次の7箇所を番号順に巡ることになるので、この記事でもこれらのポイントを中心に書いていきます。
     [1] 高石神社
     [2] 香林寺・五重塔
     [3] タブノキ
     [4] 向原の森公園
     [5] 金程万葉苑
     [6] 史跡勝坂
     [7] もみじが丘公園

最初に向かう高石神社については、百合ヶ丘駅の駅前にこのような案内図も掲げられていました。ただ、小田急のコースはこれとは少々異なる道順となっていて、今回は小田急のコース通りに歩こうと思います。
広範に住宅地が連なるエリアなので、コースはずっと住宅街の中を進みます。そして最初から結構な登り坂。
案内図に従って車道から外れて、「高石見晴し緑地」に入ります。
が、せっかく高台にあるのに、植物に覆われたフェンスが斜面側に続いて、眺めはここからだけでした。


 みどころポイント[1] 高石神社 
「高石見晴し緑地」を横切って進むと、その先に高石神社への石段が現れました。
石段を登って高石神社の境内へ。1654年創建の歴史ある神社で、立派な社殿は1984年に改築されたもの。
社殿左手にある記念碑(写真左)の裏に回ると、展望が楽しめるようです。
高石神社からの展望です。あにいく、丹沢方面やその奥の富士山などは雲がかかって望めませんでしたが、高尾や奥多摩の山々を眺めることはできて、右端には次に向かう香林寺の五重塔も。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
社殿の背後には参拝者用の駐車場があって、そちら側の参道(?)から出てきて振り返ったところです。
高台にあった高石神社の先は、階段道などで一旦ガクンと下ります。
下り坂がバス道路に出るあたりまで続いたのち、香林寺五重塔の案内に従って進むと‥‥
再び登り坂に。炎天下で日差しを遮るものもない車道歩きに加えて、登り下りの連続に汗が止まりません。


 みどころポイント[2] 香林寺・五重塔 
そろそろ登り坂が収まろうか、というあたりに、香林寺への入口がありました。
アジサイに彩られた、心休まる雰囲気の参道を進みます。
山門をくぐると、すぐ先に本堂がありました。
香林寺は1525年創建の臨済宗の寺院で、ここは本堂のほかにも見所があるのです。
本堂の左手を抜けてさらに奥へ進み、墓地が広がる中を登っていくと、前方にその一部が見えてきました。
香林寺の五重塔。ここが、このコースで一番の見所だったでしょうか。1987年に建立された新しい五重塔は、古来の工法に近代的な手法を加えて建築されたものだとか。外観も今風に洗練されている印象を持ちました。
五重塔のそばには、墓参りの人のためらしいあずまやがあり、日差しを避けて休むことができました。
香林寺の先で緩やかに下ったのも束の間、ほどなくまた登りに変わると、今度はそれがかなり長く続きます。


 みどころポイント[3] タブノキ 
住宅街のただ中に、ポツンと1本そびえ立つ巨樹が現れました。これはクスノキの一種で、樹齢800年というだけに、幹回りがとにかく太くて、近寄ると圧倒されるような威圧感めいたものすら感じるほどでした。
勾配が緩やかになってきたものの、登り坂はまだまだ続きます。
尾根っぽいところに出て間もなく、道の先が下り坂に変わるこのあたりが、七国峠と呼ばれるこのコースの最高点。しかし、あたりに地名を記した標識類などがない上に、左側を家並み・右側を木立にそれぞれ阻まれて、かつて七つもの国々を見渡せたであろうことを彷彿とさせるような景色もありません。
※それ故か、小田急のコース案内でも、紹介文では途中で七国峠なる地点を通ることに触れておきながら、案内図には七国峠の位置について全く記されておらず、何の事前知識もなく歩いた場合にここが七国峠だと気付くのは難しいと思われました。
左側の家並みが少し途切れても、一段下にある住宅の屋根などが間近で、特段の眺めはありませんでした。
でも、コースを少しだけ外れて、すぐ近くの「千代ヶ丘西久保緑地」に寄り道すると‥‥
「麻生ビューポイント10 七国峠周辺」と題された石碑があり、「その昔は相模、武蔵、伊豆、安房、下総、常陸、甲斐の国々が見えたといわれています」と書かれていました。
ただこの公園も建物や樹木に囲まれて、石碑左前方の隙間から覗き見るような景色しかないのが残念でした。


 みどころポイント[4] 向原の森公園 
緩やかな下り坂の途中で、右手に現れるのが向原の森公園。小田急のコースマップで示されている道順は、ここで車道を道なりに進むだけになっていて、公園内には入らないような書き方になっていますが、みどころポイントに挙げられている公園ですから、ここはやはりその中も歩いておきたいところです。
ということで園内に入ると、斜面の緑地をまるごと公園にしたような具合なので、園路は大半が階段道になっています。先程の入口が斜面の上部にあったようで、そこから入るとどんどん下っていくことに。
あまり広くない公園ゆえ、森の深さもそれなりですが、ちょっとした山道を歩くような気分が味わえました。
傾斜地という立地を活かした大きめの遊具もあり、登ったり下ったりと子どもたちが存分に動き回れそう。
階段道を下り切って公園の反対側へ。入口としてはこちら側がメインなのか、案内図などはここにありました。
元の入口に戻ります。右奥に小さく写る階段道を下ってきたので、登り返しは左手前のこの階段道で。
3枚前の写真で下から見上げていた遊具の上部に出ました。これで遊べばバランス感覚が養われそうですね。
先程の入口から車道に戻ったら、車道を先へと進みます。相変わらず坂道が続きますが、一番高かった七国峠を過ぎたことで、それまでと一転してほぼ下り坂ばかりに変わり、以降は楽に歩けるようになりました。


 みどころポイント[5] 金程万葉苑 
次に訪れた金程万葉苑は、住宅地の中に現れた小さな緑地でした。
私有地とみられますが、一般開放されていて、自由に中へ入ることができます。
中には、ぐるっと1周できるような具合に、散策路が設けられていました。
緑地の中央付近にベンチが置かれた小高い丘が。風の通りが良くて気持ち良く過ごせたので、ここで少し休んでいきます(先程の向原の森公園は少々鬱蒼とした森のせいか、虫に寄り着かれて落ち着かなかったのです)。
小さな緑地だけに、ほんの数分でひと回りしてしまい、あまり構えて来てしまうと拍子抜けかもしれません。
また、ここでは万葉集で詠まれた草花を数多く見ることができ、かつては、それぞれの草花に詠み込んだ万葉歌の札が掲げられていたようなのですが、現在はなくなってしまったようです。このため、小さな林の中をただ歩いたというだけの印象で、特段の見所があるようには感じられませんでした。
※小田急の「自然ふれあい歩道」のサイトは、案内図には随時メンテナンスを行って最新の状況を反映している様子なのに対して、紹介文は古いままなのか、金程万葉苑については今も「それらの植物を詠み込んだ万葉集の和歌の札も掛けられています」と書かれていて、私もそれが見られるつもりで来ていたこともあって、なおさら残念でした。紹介文の更新を望みたいと思います。


 みどころポイント[6] 史跡勝坂 
金程万葉苑からは割と短い距離で、勝坂と呼ばれる見晴らしの良い地点に出ました。
そこからは南側が大きく開けていて、視界いっぱいに広がる住宅街を一望です。左端がゴールの新百合ヶ丘駅付近で、右端で遠くに連なって見えるのは町田駅周辺のビル群でしょうか。
右には丹沢の山々が。あいにく雲が多くて、丹沢主脈や、その上に顔を出すはずの富士山は雲の中でしたが。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
斜面の上部を横切る道路を進む間、右側が見晴らしの良い状況がずっと続くのに、崖のような急斜面が間近だからか、その方向に無粋なフェンスが続いて、スッキリとした眺めを楽しめる箇所が限られるのが難点です。
またこの場所は、戦国大名の北条氏康が初陣を勝利で飾った地とされ、小田急のコース案内でも「“史跡” 勝坂」と表記されています。しかし、かつてこのあたりに立っていたらしい史跡の案内板は撤去済みですでになく(桜の大木の脇にその痕跡だけが残る)、現在はここが史跡であることを窺わせる物は何もないようです。
その後は、住宅街をひたすら下ります。比較的穏やかな下り坂なので、足への負担はほとんど感じません。


 みどころポイント[7] もみじが丘公園 
最後に立ち寄るもみじが丘公園は、入口から見えるこの範囲がほぼ全てというような、とても小さな公園。
奥に階段があったので、まだ何かあるのだろうと登ってみましたが‥‥
階段以外に何がある訳でもなく、登った先もマンションっぽい建物の入口に繋がっているだけ。狭くて落ち着いて過ごせる場所の少ないこの公園のどこが見所なのかは全く分からずじまいです。小田急の案内では公園内の植物について触れていて、単に植物に明るくない私がその価値を理解できなかっただけなのかもしれませんが。
階段を戻る途中の分岐で、来た道とは違うほうを選んだら、隣接する「万福寺さとやま公園」に出ました。
こちらは対照的に結構な広さがあり、快適に過ごせる場所もあって、私にはこの公園のほうが印象的でした。
公園内に、近隣住民が生活道路としても使っているような、平坦で道幅の広い立派な遊歩道があるのに対して、小田急のコースはこんな山道へ。こんな時期ですし、草藪がうるさそうに見えて入るのを躊躇いましたが‥‥
道は細いながら、草藪のような鬱陶しい箇所はありません。ハイカーなら、楽しく歩けるのはこちらの道かも。
途中には少々のアップダウンもあって、緑の中を自然な感じに近い道を歩けるのが気持ち良かったです。
平坦な遊歩道に合流すれば、間もなく公園の反対側の端に出ます。


公園から出たら、あとはもう、駅に向かって住宅街を進むだけ。
新百合ヶ丘駅付近の建物が近くなってきました。
ゴールの新百合ヶ丘駅に到着。スタートからちょうど2時間後で、そのうち歩いていたのは1時間半でした。
今回は単なる街歩きのため、山歩きのウェブサイトには記録を載せず、このブログだけの記事としたので、ウェブ用の高低グラフを最後に添えておきます(ブログサイズに合わせて、縦横ともウェブ版の1.6倍の大きさ)。
歩いた距離は6km台で、もっと快適な時期だったら物足りなく感じていたかもしれませんが、思いのほかアップダウンが多いコースは、この暑さの中で歩くにはちょうどいい按配だったのではないでしょうか。


タグ:街歩き
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。