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柿生駅(王禅寺)コース [街歩き]

2022/07/17(日)

この日も新百合ヶ丘駅まで所用で出掛けたので、前回と同様に、小田急電鉄が紹介している「小田急沿線 自然ふれあい歩道」の中から「柿生駅(王禅寺)コース」を歩いてきました。
「標高70~80m程度の丘陵が連続する起伏の多いコースです」という紹介文の通り、今回もアップダウンが多めの、盛夏の真っ昼間に歩くのは少々厳しいコースで、またしても汗だくになってしまいました。

 累積標高差(登り):262m / 距離:8.9km / 歩行時間:2時間20分 (休憩除く) 

(散策行程)
柿生駅       13:50
茶臼山緑地     14:00
むじなが池公園   14:20
白山神社      14:25-14:30
王禅寺ふるさと公園 14:45
王禅寺       15:00
琴平神社      15:10-15:15
籠口ノ池公園    15:30
東柿生小交差点   15:35
下麻生花島公園   15:40-15:50
月読神社      15:55
おっ越し山緑地   16:15-16:20
浄慶寺       16:25-16:30
柿生駅       16:40


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

この日もまずは小田急線の新百合ヶ丘駅へ(写真は撮り忘れていて前回の使い回しです)。
やって来たお目当ても前回同様、某ゲームのアイテムですが、本題から外れるため詳しくは触れません。
今回も映画館まで行くことなく、改札口付近で目的を果たせました。

ここから本題に入ります。
「小田急沿線 自然ふれあい歩道」のうち、新百合ヶ丘駅を起終点にできるコースは前回歩いてしまったので、今回はお隣の柿生駅から歩けるコースのうち、「柿生駅(王禅寺)コース」を選びました。
上図の通り、やや複雑な道順をたどる長めのコースながら、曲がり角をはじめとする要所に目印となる情報がたっぷり書かれた親切な案内図を手に、今回も迷わずに歩くことができました。コースは途中で「みどころポイント」に設定された以下の各所を巡っていて、当記事もこれらのポイントを中心に書き進めていきます。
     [1] 茶臼山緑地
     [2] 白山神社
     [3] 王禅寺ふるさと公園
     [4] 王禅寺
     [5] 琴平神社
     [6] 籠口ノ池公園
     [7] 道標(東柿生小交差点)
     [9] 月読神社
     [10] おっ越し山緑地
     [11] 浄慶寺と秋葉神社
                ※「[8]歩道沿いの植物」は良く分からず通り過ぎていたので割愛します

ということで、小田急線でひと区間だけ移動したら、柿生駅の南口からスタートです。
はじめは線路沿いの道を新宿方面に進みます。
線路沿いを離れる目印は、小田急線の車窓から良く見ていたこの蕎麦屋さん。店の前を通る小道に入ります。
すぐの分岐点には「茶臼山・日光台」の道標が立って、左の上り坂を案内していました。


 みどころポイント[1] 茶臼山緑地 
細い道を登って尾根まで上がると、宅地化された右手側の斜面とは対照的に、左手側の斜面には樹木が茂っていて、これが「茶臼山緑地」のようです。
その斜面も、開発の手はすぐ下まで及んでいて、緑地は道路沿いに細々と残るのみ。狭い上に崖が間近に迫るからか、ガードレールが続いて緑地内に入れるようにはなっておらず、ただ案内板が立っているだけです。
案内板は2箇所に立っていて、茶臼山という地名の由来などが記されていました。
尾根上を歩く間、左手側にはずっと緑地が続きますが、その狭さゆえか公園等としての利用は全くされていません。中に入れず外からただ眺めただけでは、「みどころ」としては今ひとつ、というのが率直な印象でした。
尾根の先端で緑地が途切れると、そこから階段道に変わって、さっき登った分をあらかた下ってしまいます。
下った先でバス道路を横断すると、一転して道は上り坂に。今回もアップダウンの多いコースなのでした。
住宅街から道を1本外れると、左手に「むじなが池公園」の森が続く静かな通りに出ました。
小田急のコース案内では、ここを道なりに直進となっています。しかしそれだと「むじなが池公園」にはかなりの遠回りになってしまうので、左に分かれる階段を下ってショートカットします。

団地の中を抜けるような具合で、公園の入口へ。ここは「みどころポイント」には選ばれていません。
「むじなが池公園」に入るとすぐに大きな池が。釣り人が糸を垂れていたので何か釣れるのでしょう。
池の奥へ行けそうな道は、小田急のコースから外れますし、少々鬱蒼とした様子にも見えて、見送りました。
池からは、調整池の脇の遊歩道を進みます(小田急のコース案内通りに歩くと、ここが往復になります)。


 みどころポイント[2] 白山神社 
遊歩道が終わって広場に出ると、そこに白山神社の鳥居が建っていました。
神社へは、さほど長いものではないものの、細くて急な石段を登ります。
白山神社は江戸時代初期以前の創立とされていて、この地域の鎮守のひとつだったようです。
石段は上部が特に急勾配で、上から見下ろすと真下に転がりそうでした(脇にはもう少し緩やかな階段も)。
バス道路を横断した先で、「島田生長の森緑地」に入ります。
道の両脇に森が続く程度で、さほど広い緑地ではありませんが、ほぼずっと木陰を歩けて助かりました。
その後はしばらくの間、住宅街を進みます。
住宅街のただ中にあった王禅寺中公園。コース沿いにあったので、公園内にもちょっと寄って行きました。
15分ほど歩いて突き当たったT字路の向こうが、次のポイントの王禅寺ふるさと公園です。


 みどころポイント[3] 王禅寺ふるさと公園 
池の畔にあずまやが建つ入口から、王禅寺ふるさと公園に入ります。
ここは川崎市の市制60周年を記念して、多摩丘陵の豊かな自然を生かして作られた、水と緑がテーマのとても広々とした公園で、周囲を住宅街に囲まれていながら、中に入るとそれを全く感じないほど広大です。
入口付近には多摩川をイメージしたという小さな流れがあって、こどもたちが水遊びをしていました。
園内は起伏に富んでいます。小田急のコースから外れるためこの階段は登りませんでしたが、この先にはかなり歩き応えがありそうな散策園路が続いていて、工夫して歩けば山歩きの良いトレーニングにもなりそう。
緑の豊かさに、舗装された散策路を歩いていても、とても清々しい気分になれます。
緩やかな坂道を上がって行くと、景色が次第に開放的になってきて、左右に広場が現れます。
爽やかで癒しのある風景に、つい暑さを忘れてしまうほど。この公園、とても気に入りました。
広場の脇から公園の外へ。小田急のコース通りに歩いたことから、今回は広い公園のほんの一部を見ただけになってしまったので、ここにはまた改めて来たいですし、その時は公園全体を巡りたいと思います。


 みどころポイント[4] 王禅寺 
王禅寺ふるさと公園に隣接するような位置に王禅寺の西門があって、ここから王禅寺の境内へ。
境内に入るとすぐ、左手に観音堂があります。
ひっそりと佇んでる感じの観音堂。本尊の観世音菩薩はこちらに安置されているらしい。
さらに進むと本堂が建ち、その前には日本最古の甘柿といわれる「禅寺丸」の原木も。
木々に囲まれた本堂は、近寄って撮影するしかなく、全体像が写せません。さらに、ゆっくり過ごしたかったのに、蚊に付きまとわれて落ち着かず、来た時期が悪かったようです。さっきの公園で休んでおけば良かった。
本堂から石段の参道を経て表参道に向かうと、あたりにほとんど人の気配がなくなって静かになります。
東門から王禅寺の境内を後にします。表参道を歩いてきた以上、本来はこちらが正門なのではと思われますが、現在では西門よりアクセスが悪いからか、なんか廃れた雰囲気すらあって裏口のような風情に感じました。

さて今回のコースでは、王禅寺付近が柿生駅から最も離れていて、ここを境に進行方向が柿生駅へ戻る方角に変わるため、地図を見ながら歩いていると、このあたりで折り返し点を過ぎたような感覚になります。
少し車道を進むと、右手に緑地が現れて、そこも先程までいた王禅寺ふるさと公園の一角らしい。
緑地に入ると展望デッキのようになっている場所があります。小田急のコース案内には「天気の良い日には、丹沢連峰越しに富士山がみえます」と書かれていて、その眺めを楽しみにしてきたのでしたが‥‥
その方向は雲がやたらと多くて、その合間に稜線っぽいラインが途切れ途切れにうっすら見える程度でした。
少し下ったあたりの園内に公衆トイレがあって、有難く利用させて頂きました。


 みどころポイント[5] 琴平神社 
車道に戻ったあとは、小さな墓地の中を通って、琴平神社の裏手に出ました。
ここだけを見ると、本殿があるだけのこぢんまりとした神社という印象ですが、少し離れた所に大きくて立派な儀式殿・社務所があり、季節ごとの儀式も数多く行われるなど、地域の人々の信仰を集めているようです。
きれいな本殿は火災による焼失後、2011年に再建されたもので、周囲の手入れも行き届いている様子でした。
この石段も相当の急勾配でした(ほかに、もう少し緩やかな階段があり、車道からはスロープもあります)。
下ってきた石段を振り返ったところです。
その後はバス通りを少し歩いて、この消防倉庫を目印に脇道に入ります。
細い道の途中には、神明社の小さな社がありました。
さらに歩行者しか通れない細い道に入ったら、ジグザグの階段道を登ったりして進みます。
次のポイントの籠口ノ池公園に突き当たりました。右折側にある公園入口を目指す前に左を向くと‥‥
そのT字路が下り坂の頂上になっていて、丹沢の山々が連なる西側が大きく開けています。が、相変わらず雲が多くて、霞みながらもハッキリと見られたのは丹沢前衛の高取山・仏果山・経ヶ岳のシルエットまで。その上に重なるはずの核心部の山並みは、所々が朧気に見え隠れするさまから想像するしかありませんでした。


 みどころポイント[6] 籠口ノ池公園 
籠口ノ池公園へはこの入口から。斜面上に立地する公園は、その面積の大半を森が占めています。
高いほうの入口から入ったので、池に向かって山道を下って行きます。
池まで下りてきました。池畔にはサクラが並んでいたので、春にはお花見ができそうです。
しかしこの時期はあまり見るものもなく、休めるかと思ったあずまやも虫に寄り付かれて落ち着きません。
反対側の入口まで歩いてやっと見つけたベンチも、日なたで長居する気になれず、ここでも休憩はお預けに。
籠口ノ池公園の先では、案内図に書かれた「水路にふたがしてある道」を目印に進みます。


 みどころポイント[7] 道標 
「水路にふたがしてある道」が東柿生小交差点に突き当たると、そこに次のみどころポイントがありました。
それは交差点の一角にあるこの道標。昭和4年のものでさほどの古さはなく、周囲にも特に説明等が見当たらないものの、各方向に行先として書かれた地名が、当時の人々の行動範囲を知る上で興味深いものだそうな。
さらに進むと、右手に下麻生花島公園が現れます。住宅街の中の小さな公園ですから、何よりまず虫がいませんし、開放的で風の通りも良く、木陰のベンチで涼しく過ごせたので、ここで暫く休んでいきました。
※小田急もここが休憩適地と考えているのか、案内図でもこの公園内に入るようにコースが書かれています。
その後、不動橋で真福寺川を渡った先では、「月読神社入口」の案内に従って細い道へ。
細い道はすぐに人しか通れない道幅になり、やがて山道に変わって登っていきます。


 みどころポイント[9] 月読神社 
登った先にあったのが、月読神社。小さな神社ですが創建は1534年とされていて、古い歴史があるようです。
社殿を正面に見る方向に鳥居があり、その先には長い石段が続いていて、そちらが本来の参道なのでしょう。
月読神社から先は進路の目印がやや少なくなって、悩ましい箇所があったものの、森の脇の道に入れば‥‥
ほどなく竹林の中の道に出て、コースを間違えずに進めていることを確認できました。
その先も森の中を進むのに道は舗装されていて、すれ違う人も多かったですし、こんな細い道でも近隣の方々の生活道路になっているようです。このT字路から先は、直進方向にあるおっ越し山緑地まで往復することに。


 みどころポイント[10] おっ越し山緑地 
細い道を直進すると、右手にこんもりとした高まりが現れて、「おっ越し山ふれあいの森」の標識が現れました。標識の脇から高みへ登るらしい木段が分かれますが、ここは見送って舗装路を進んでみます。
※小田急がここの名称を「おっ越し山緑地」としているのに対して、現地の標識等はもれなく「おっ越し山ふれあいの森」となっていて、Googleマップでも後者が採用されています。この記事では前者を用いましたが、後者を使うほうがより適切かもしれません。
すると舗装路が住宅街に近付く一方で、右手に登る木段がもう1箇所あったので、そこに入ってみました。
そこから登るべき高低差はいくらもなくて、あっという間に頂上が見えてきます。
おっ越し山緑地の頂上は、展望には恵まれないものの、明るくて居心地も良く、少し足を休めていきました。
なおここには、特に山名標のようなものはなく、山としての名前は定かではありません(手前のT字路にあった案内板に、かつてこの一帯が丸山と呼ばれていたとの記載がありますが、現在も通用する名前かは不明)。
先程のT字路まで引き返したら、右折して次のポイントへ向かいます。
森の中にある、まるで山道のような道が、引き続き舗装されていることに少々の違和感を持ちつつ進みます。


 みどころポイント[11] 浄慶寺と秋葉神社 
舗装路を下って行くと、右手に秋葉神社が現れました。江戸時代に遠州秋葉神社を勧請したものとされていて、その総本山たる遠州秋葉神社を訪れた 2018年3月の山行(秋葉山に登った時)が思い出されます。
軽く手を合わせた後で石段を下ると、下った先が隣接する浄慶寺の参道になっていました。
参道に下りたら、もう浄慶寺は目の前にあります
境内は小振りながら良く整えられていますし、静かで落ち着いた佇まいでした。
浄慶寺は16世紀末~17世紀初期頃の創建とみられる古刹です(創建年は資料によって1584年だったり1615年だったり)。しかし、穏やかな雰囲気の建物には格式ばったところがなく、くつろげる雰囲気だったのが好印象。
庭園風の前庭には1000株を超えるアジサイが植えられ、「柿生のあじさい寺」とも呼ばれているらしい。
さらに庭のあちこちに表情豊かな数々の羅漢像が並び、それらを見ているのも楽しかったです(ここまでの写真にも多数写っています)。これらは懇意にしている石材店が毎年1~2体ずつ納めているものだとか。
羅漢像は表情が豊かなだけでなく、その仕草もとても親しみやすくユーモラスです。このようにパソコンを打っているかと思えば、お団子を食べていたり、将棋を指していたりと様々で、見ているだけで心が和みました。
浄慶寺を後にしたところで、歩いてきた参道を振り返りました。門の少し奥に見える鳥居は秋葉神社のもの。
門前の道を少し歩いてすぐに2車線の道路に突き当たったら、それが柿生駅の駅前を通る道。
浄慶寺から10分ほどで、スタート地点の柿生駅南口に戻ってきました。

今回も街歩きの記事につき、ブログだけに載せるので、高低グラフを添えます(サイズはいつもの1.25倍)。
小田急のマップで約7.5kmと書かれたコースを、公園内なども含めてほぼ忠実にたどったはずが(なんなら1回近道をした箇所すらあったのに)、実際の歩行距離は9km近くなっていて、かなり乖離が大きいです。
恐らく、柿生駅からの純粋な周回部分(経路が単純な円を描くように簡略化した道順)だけが勘定され、むじなが池公園や白山神社やおっ越し山緑地などでの、枝道を往復する区間が計算から外れているのではないかと。

そして最後に‥‥

このコースは、白山神社→王禅寺→琴平神社→月読神社→秋葉神社→浄慶寺の順に6つの寺社を巡りますが、正面から入れたのが白山神社と浄慶寺だけ(ともに正面からの往復)だったのが少々気になりました。
王禅寺なんて裏手から入って参拝後に表参道へ抜ける順路でしたし、琴平神社と秋葉神社もともに横っ腹から入ったあとで参道の石段を下って出てくる具合だったのが、参拝の作法をいささか軽んじてしまったようで残念に思われたのです(月読神社は参道を全く歩かなかったので順路を変えても印象は同じでしょう)。
順路を逆向きにすることで、これら3つの寺社にもきちんと表口から入れるようになるので、特に礼節を重んじる方であれば、そのほうがより晴れやかな気持ちでお参りできるかもしれません。ご参考まで。

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