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高尾山・小仏城山 [高尾・陣馬]

2019/08/12(月・祝)

■第411回 : 高尾山(599m)・小仏城山(670m)


今年の夏は記録的な猛暑に加えて雷雨が連日のように続き、なかなか山に行かれないままお盆休みに突入。
こうなると、遠出なんてしようものなら帰省ラッシュに巻き込まれるのが必至なので、この日は行先を近場の高尾山にして、暑さが厳しくなる前の早朝のうちに歩き終えてしまうことにしました。

 累積標高差(登り):663m / 距離:8.9km / 歩行時間:3時間5分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:4時間5分 

(往路)
古淵 04:59-05:21 八王子 05:26-05:34 高尾
高尾 05:38-05:41 高尾山口

(登山行程)
高尾山口駅 05:45
霞台    06:30
高尾山   07:15-07:30
一丁平   07:55
小仏城山  08:15-08:30
小仏峠   08:45
小仏バス停 09:20

(復路)
小仏 09:40-10:01 高尾 10:06-10:14 八王子
八王子 10:20-10:43 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

最寄駅の始発電車から乗り継いで、高尾山口駅に2番電車で到着。まだ5時台の静かな駅前から歩き始めます。
自宅周辺は、夜明け前の出発時点でも蒸し暑かったのに対して、ここまで来ると多少は空気が違っていて、いくらか涼しさが感じられました。それでも、歩き始めたらすぐに汗をかかされてしまったのですが‥‥。
ケーブルカーの駅前も閑散としています。駅舎には東京オリンピックのエンブレムが掲示されていました。


はじめは6号路の車道を進み、山道が始まるところで6号路を左に見送ったら、車道をさらに直進します。
東京高尾病院の前を過ぎて、建物の裏手に回ったところから、山道が始まります。このコースも数年前からは「山と高原地図」に載るようになっていました。
少し登ると、石仏広場の前で、琵琶滝からの道を合わせます。
その先で、高尾山界隈の山道で一番険しいと思われる区間に入りますが、岩が露出した路面が少々ワイルドに感じられる程度の、登山者にとってはありふれた景色なので、面喰らうとすれば観光客くらいのものでしょう。
とはいえ、短い距離で高尾山までの標高差の大半を登ってしまうため、それなりの傾斜があります。蒸し暑い中での急な登りに、汗が大量に噴き出してきて止まらず、扇子を広げて扇ぎながらでないと登れませんでした。
岩が露出した一帯を抜けると、道の様子は穏やかになるものの、あまり傾斜は緩みません。
その後は木段が断続的に現れて、さらに高度を稼いでいきます。


最後に石段を登ると、霞台の展望台に出て1号路に合流します。湿気が高いからか、都心方向は霞の中でした。
まだケーブルカーが動いていませんから、1号路を行き交う人は稀で、霞台の十一丁目茶屋も開店前でした。
霞台からは、少しだけ1号路を進みます。このあたりはほとんど平坦で、ほどなく「たこ杉」の脇を通過。
浄心門の前まで来たら、門をくぐって直進する1号路を見送り、右に分かれる4号路に入ります。


4号路を歩くのは、高尾山に最初に登った2005年以来。ですから途中に吊り橋があるということ以外は何も記憶がなかったのですが、はじめは緩やかに下っていく一方だったのですね。
夏の盛りだからか、緑が濃くて道が狭く感じる箇所もあります。
結局吊り橋までは、ほぼずっと下りでした。緩い下り坂だったので、そんなに大きくは下っていないのですが。
4号路名物の吊り橋を渡ります。両側とも間近まで木々が生い茂っていて、橋の上から見る景色は今ひとつ。
吊り橋を渡った対岸から、登り返しが始まりました。
4号路は途中で「いろはの森コース」と交差していて、それが単純な十字路ではないやや変則的な交わり方をしているので、道標をきっちり確認して4号路の続きへ。
その後も登りが続きますが、先程の霞台まででかなり登ってきていたので、もう大きな登りはありません。
山頂直下の2階建てトイレの脇で、再び1号路に合流。もう山頂は目と鼻の先です。


高尾山に到着しました。朝7時過ぎの山頂はまだ人が少なくて静かです。
なので山頂の標識も最高点にある三角点も、全く人が入らない写真を撮ることができています。
雲が多かったこの日は、富士山はもとより、比較的近くにある丹沢の山々すらほとんど眺められませんでした。


山頂の西側に一段下ったところのベンチで少し休んだら、「ここから奥高尾へ」の標識に従って先へ進みます。
鞍部まで下り、5号路を突っ切った先では、もみじ台には登らずに北側の巻き道へ。
北側の巻き道は道幅が広くて、林道のような雰囲気。以降はランナーの方々に次々と抜かれながら進みます。
しばらくして、もみじ台を経由してきたメインのコースと合わさると、小仏城山へ向けての登りが始まります。
緩やかな箇所も含めて坂道が全て階段状になっているのは、通行量の多いコースゆえに仕方のないことですね。
休憩舎やトイレがある一丁平を通過します。
さらに少し登ると一丁平の展望台に出ますが、やはり富士山や丹沢の山々は雲の中でした。
視線を少し左に移してもこんな具合で、雲の手前で見えているのは多くが名を知られていない地味な山でした。
朝のうちは曇りという予報だった割に、実際は結構晴れていて、日差しを浴びつつの登りは少々きつかったのですが、奥高尾に入ると湿気をあまり感じないカラッとした空気に変わって、蒸し暑さからは開放されました。


小仏城山に到着したのは8時過ぎ。2軒ある茶屋がちょうど営業を始めた頃合だったようです。
歩いてきた方向を振り返っても、見えているのは高尾山あたりまでがせいぜいでした。
まだ幾らかの余力は残っていたので、小仏城山から下山するか、景信山まで足を伸ばすかで少々迷いましたが、1ヶ月ぶりの山だけにあまり調子に乗らないほうが良さそうに思えたほか、猛暑の中で大量の汗をかいていたこともあって、大人しくここから下山することにして、小仏城山での休憩後は小仏峠へと下ります。


しばらく下って、小仏峠に着く直前、茶屋跡の廃屋がある地点の手前にある、以前は何もなかった広場に、多数のベンチが設置されていました。でも、この中途半端な場所にこんな大量のベンチ、需要あるのでしょうか?
小仏峠まで下ってきました。ここで奥高尾の縦走路からは外れて、さらに小仏バス停へと下ります。
が、小仏バス停への道に入ってみたら吃驚! 前回歩いた時はもっと道幅が狭く、路面が凸凹していたり所々に段差があったりする、歴とした登山道で、それゆえに少々歩きにくい箇所があったりもしたのですが‥‥。
この通り、何かしらの重機を通したらしい均一の道幅が続き、路面も平らに均された上に細かな砂利まで敷かれていて、もうほとんど林道同然。登山道を歩く趣など全く感じられない、退屈な道になってしまいました。
そして、そのことと関連があるかどうかは不明ですが、このような警告板が随所に立てられていました。ここで「道路」という表現に違和感を覚える方がいるかもしれませんが、この登山道の前身は古くからの甲州街道であり、現在も東京都道・神奈川県道516号(浅川相模湖線)に指定されている、歴とした「道路」なのです。
さらに下って行くとこんな光景が。なるほど、恐らくはどこかの茶店が、軽トラの荷台に載せてきた荷揚げ用の車両をここで下ろし、ここからその車両を走らせて、道の体裁までそれに都合の良いように変えてしまったのでしょう。それが何らかの許可を得た上で行われたのなら軽々に批判できませんが、上記警告板の存在はそれが違法裏に行われたことを物語っているように思われ、もしもその通りならば、これは暴挙という以外ありません。
ところで私は、景信山の茶店が小型トラクターでの荷揚げ中の現場に遭遇したことがありますが、その際は登山道に余計な負荷をかけないようトラクターを操作していたようでしたし、現に景信山への道は現在も登山道らしさを留めていると思いますので、そういう配慮をしない別の業者が現れた、ということになるのでしょうか。
それはともかく、もはや歩いていても何もつまらない道になり果ててしまったので、今後はこの道を歩くことに気が進まなくなってしまいました。これにはきっと、旧甲州街道の看板も泣いていることでしょう。


その後、沢沿いまで下るとさらに道幅が広がって、すっかり車道のようになります。このあたりは前からこうだったような記憶もありますが、とは言えここまで整然とした道だっただろうか、という気もします‥‥。
舗装された道路の終点まで来ました。一般車が入れるのはここまでです。
小仏バス停に到着。タイミング的には1本前のバスに間に合いましたが、汗だくのまま乗りたくなかったですし、20分間隔ですぐに次が来るので、前のバスの発車を見送り、帰りの身支度をして次のバスを待ちました。

タグ:高尾・陣馬
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