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三頭山 [奥多摩]

2019/09/12(木)

■第412回 : 三頭山(1531m)


この日の行先は奥多摩の三頭山です。今年の夏は連日のように雷雨が発生するなど不安定な天気が続いて、すっかり山に行く回数が減っていたところへ、久しぶりに安定して晴れる予報が出たので平日に出掛けてきたのですが、あいにく山の上は雲の中。終始、霧にけむる景色を見続けるだけで終わった山歩きでした。

 累積標高差(登り):598m / 距離:5.5km / 歩行時間:2時間50分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:3時間10分 

(往路)
古淵 06:37-06:59 八王子 07:05-07:16 立川
立川 07:26-07:59 武蔵五日市 08:22-09:30(早着09:20) 都民の森

(登山行程)
都民の森バス停 09:25
鞘口峠     09:45
三頭山(東峰)  11:00
三頭山(中央峰) 11:05
三頭山(西峰)  11:10-11:20
ムシカリ峠   11:30
三頭大滝    12:05-12:10
都民の森バス停 12:30

(復路)
都民の森 13:05-13:16 数馬 13:19-14:19 武蔵五日市
武蔵五日市 14:39-14:56 拝島 15:01-15:12 八王子
八王子 15:22-15:45 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

武蔵五日市駅からバスに乗っておよそ1時間、都民の森まで上がってきました。三頭山に登る時はたいてい、もっと下から登り始めているのですが、ここ4ヶ月ほどは月に1回ずつしか山に登れていないことで身体が鈍っているはずなので、今回は標高1000mまで交通機関で上がってしまう軽めのコース設定にしたのです。
冒頭に書いた通り、好天の予報が出ていたはずなのに(少なくとも前夜までは)、標高1000m付近から上は雲の中に入っているようで、バス停の周辺もこんな景色。当面はガスに巻かれて歩くことになりそうです。
それでも予報を信じて、天気の好転を期待して歩き始めます。平日だからか、バスの乗客は10人を少し上回る程度だったほか、車で来ている人も少ないようで、登山道も人影はまばらでした。


森林館へ昇る階段は、下半分ほどがクッション性のある素材で作り替えられていて、その区間は快適でした。
森林館の建物もすっかり霧に煙っています。
森林館を過ぎて山道を歩くようになると、木々の下に入った時に水滴が落ちてくるようになったので、きっと少し前までは雨が降っていたのでしょう。でも鞘口峠に上がるまでは、ほとんど濡れることもありませんでした。
十字路になっている鞘口峠を左折して、引き続き三頭山を目指します。
その後は登るにつれて、木々から落ちてくる水滴の量が増えていきます。中にはかなり降り方の激しい所も出てきたため、確信はないながらも再び雨が降ってきたらしいと感じて、途中の平坦地で雨具を着込んでいます。


鞘口峠から三頭山への道は、途中で2度ほど「登山道」と「ブナの路」に分かれますが、今回はどちらも右に分かれる「登山道」のほうを選びました。こちらは1度目の分岐点です。
少しの間、雨具を着て歩いていましたが、上空が開けた場所に出てみたら、なんと実際は雨なんて全然降っていなくて、とんだ勘違いだったようです。なので、以降は荷物が濡れないようにザックカバーを着けたままにしただけで、雨具は脱いで行動することに。少し前に降ったらしい雨も量は少なかったらしく、登山道も多少湿っている程度で、雨の影響をほとんど感じることなく歩けました。
「登山道」と「ブナの路」は、ここで一旦は合流しますが‥‥。
ほどなく再び分かれることに。ここも右に分かれる「登山道」を選びました。
9日の早朝に強烈な台風が通過した影響で、都民の森の公式HPによると「登山道に倒木が多数でています」とのことでしたが、今回歩いたコースに倒木は一切見られず、所々で枝葉が少しばかり散乱している程度で、歩く上での支障は全くありませんでした。きっとこの2日間でかなり手入れをされたのでしょう。感謝です。
2度目の合流点です。ここでは登山道側に「道幅狭し 足元注意」の掲示があって、確かにここまで来る途中、下る時には少し注意して歩くほうが良さそうな場所がありました。
高度が上がるにつれて、ガスはいっそう濃くなっていきます。
すれ違う人は僅かですし、木々から滴が落ちる音が聞こえてくるだけの、少し物寂しい雰囲気です。


頂上直下にある、三頭山東峰への分岐点まで登ってきました。
そこからは、わずかな登りで三頭山の東峰に到着です。この調子では、当分天気の好転なんて望めなさそう。
近くにある展望台に向かってみても、こんな天気だからか誰もいません。
展望台のテラスに立っても、もちろん何も見えませんでした。
東峰に戻って、稜線を少し進んだところが中央峰で、あまりパッとしない場所ですが、三頭山の最高点です。
中央峰から西峰に向かうには、一旦鞍部の御堂峠まで下って、登り返します。
御堂峠から西峰への最後の登りです。
3年ぶりに訪れた三頭山の西峰には、大理石製の立派な標識が出現していました。カネかかってんだろ~な~。
結局ここまで天候はずっと変わらず、展望は皆無。富士山はおろか、数m先の樹木すら霞んでいる状況でした。
場所を選べば、頭上の木々から落ちてくる水滴を避けられるベンチがあったので、少し休憩していきます。10分ほど滞在している間、ほかの登山者は全く現れず、ずっと私ひとりの山頂でした。平日なので元々人が少ないだろうとは思っていましたが、ここまで静かだったのは意外です。


三頭山の西峰からは南へと下ります。すぐ下のムシカリ峠までは、ほぼ木段ばかりの道でした。
ムシカリ峠からは、そのまま三頭大滝へと下ります。当初はここから大沢山に向かったのち、やや大回りな経路で出発地へ戻る予定でしたが、ずっとガスガスの中であまりテンションが上がらず、計画を縮小したのでした。
ムシカリ峠から下る道が、歩きやすい土の道だったのは、はじめのうちだけでした。
ほどなく石ゴロの道に変わってしまい、一歩一歩の足の置き場に気を遣う状況が結構長く続きます。
しばらく下ってからは、道は三頭沢に沿うようになります。最初の徒渉点では、沢の流れはまだ穏やかでした。
その後も石ゴロの道が続きます。この日は三頭山に登頂した時点ではほとんど疲労がなくて、軽めのコース設定にしただけに体力的には余裕だったと思っていたら、この下りで膝がガクガクし始めました。やはり、このところの運動不足から確実に筋力は落ちていたらしく、先程さらにコースを縮小しておいて大正解だったようです。
そして下るとともに、三頭沢の流れも水嵩が増していきます。
ただ、良く整備された登山道だけあって、徒渉点はあまり靴を濡らさずに難なく渡れるようになっていました。
野鳥観察小屋からの道を合わせる地点には、「ブナの路テラス」がありました。
その後も何度か徒渉を繰り返しますが、以降の徒渉点はそれまで以上に人工的になって、渡るのは楽々でした。


石ゴロの道がようやく終わって広い道に出ると、間もなく大滝休憩小屋の前を通過します。
すると右手には吊り橋が見えてきて‥‥。
その吊り橋への分岐に出るので、迷わず橋に寄って行きます。
滝見橋というその橋は、対岸へ行ってもその先に道はなく、橋上から滝を見るためだけにある変わった橋です。
滝見橋を渡り始めると、右手の上流方向に三頭大滝が見えてきました。
三頭大滝は落差が35mある雄大な滝で、この橋もこの時は私だけだったので、ゆっくりと眺めていきました。


元の道に戻ると、その先はウッドチップが敷かれたほぼ平坦な歩きやすい道。三頭大滝から森林館までの約1kmの区間は、2007年に東京都内で初めて「森林セラピーロード」に認定され、「大滝の路」と呼ばれています。
森林館まで戻ってきました。登る前は建物が霧に煙っていたので、ガスが下から少し晴れてきているようです。
最後は都民の森駐車場にあるバス停で、帰りのバスを待ちます。あいにくの天気にはガッカリでしたが、途中で出会った登山者は十数名と少なくて、最後まで静かに歩けたのは良かったかな。

タグ:奥多摩
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