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丸山・中山・にゅう [八ヶ岳とその周辺]

2019/09/20(金)

■第413回 : 丸山(2329m)・中山(2496m)・にゅう(2352m)


この日は久しぶりに八ヶ岳へ行って来ました。
麦草峠から丸山への道を歩き始めると、早速苔生した登山道がお出迎え

北八ヶ岳らしさ全開の、苔が美しく彩る針葉樹林に気分が癒され、また天気にも恵まれたことで、縦走した各山頂からは素晴らしい眺望が堪能できて、大満足の山行となっています。
その反面、登山道は岩がゴロゴロした区間が大半で決して歩きやすくはなく、最後は相当に足が重くなってしまったので、このところ山を歩く頻度が減っていたことによる脚力の衰えが露呈する結果ともなりました。

(往路)
古淵 05:27-05:49 八王子 05:51-05:58 高尾
高尾 06:15-08:48 茅野 09:30-10:34 麦草峠

(登山行程)
麦草峠バス停  10:45
丸山      11:30-11:35
高見石小屋   11:50
中山展望台   12:50-12:55
中山      13:00-13:10
にゅう     13:55-14:05
白駒池     15:00-15:20
白駒の池バス停 15:30

(復路)
白駒の池 15:43-16:52 茅野 17:52-19:33 八王子
八王子 19:47-20:09 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

まずは茅野駅のバス乗り場で、毎日運行されている麦草峠行きのバスを待ちます。ただでさえ平日なのに、少し早めの鈍行で着いたからか、しばらくバス停には私のほかに誰も現れませんでしたが、少し経って特急が着いた頃からぼちぼち人が並び始めて、最終的には12~13人を乗せて発車しています。
約1時間揺られて、麦草峠に到着。標高が2100mを超えているため、少し涼しいかもと思って、今秋始めて防寒対策をして臨んでいたものの、風もなく穏やかに晴れていたからか意外なほどポカポカと暖かく感じられて、最初から山シャツ姿で歩き始めていますし、この日は最後までその格好のままで快適に過ごせました。
麦草峠に建っている麦草ヒュッテ。以前に立ち寄って山菜うどんを食べたのが、はや10年前のことになります。とても雰囲気が良くて好印象だった小屋ですが、今回はスタート地点なので、立ち寄らずに行動開始しました。
が、まずは少し離れた駐車場に向かって、その一角にある公衆トイレへ。平日なのに駐車場はほぼ満車でした。

ヒュッテの前に戻ったら、いざ登山道へ。振り返ると、峠の反対側に10年前に登った茶臼山が見えていました。
はじめ少しだけ砂利が敷かれた遊歩道的な道を進んで、この分岐点から山道が始まります。
序盤の登山道は深く抉られていて、大小の石や落ち枝なども多く、最初からあまり歩きやすくはありません。
少し登って登山道の様子が落ち着いてくると、コケと針葉樹が織りなす美しい景色が広がるようになりました。
コケが美しいことで知られるこのエリアは、「八ヶ岳白駒池周辺の原生林」が日本蘚苔類学会より「日本の貴重なコケの森」に選定されていて、コケの観察会なども盛んに行われています。ここは10ヶ所あるらしい、名前が付けられたコケの森のひとつだったようで、苔の種類などが書かれた解説板が設置されていました。
が、登るにつれて登山道には大きな岩がゴロゴロするようになり、足の置き場を選ぶのに注意が必要になって、次第に景色を楽しむ余裕はなくなっていきます。
登りなので、歩くのがさほど難しくないだけまだマシですが、ここを下るとなると結構気疲れするでしょう。

この日最初のピークとなる丸山に着きました。三角点がここにある一方で、頂上を示す物は何もありません。
丸山頂上の標柱は、さらに少し進んだ地点にありました(標柱前の標石は三角点ではなく宮界標です)。なお2009年に訪れた時は、ここを展望が開けた居心地の良い地点として記録していたのに、現在は全く展望がなく、この10年の間にすっかり様変わりした感じでしたが、手頃な岩に腰掛けて、ここで少し休んでいきます。

丸山からの下りは、比較的斜度が穏やかだったので、石ゴロの道にしてはさほど歩きにくくはありません。
10分も下れば道はほぼ平坦になって、ほどなく星空観察で有名な高見石小屋の前に出ます。ここには四方から登山道が集まっているからか、平日にもかかわらず小屋の前では結構な数の登山者が休憩中でした。
小屋から中山へ向かう道は、はじめは緩やかな下り坂。ここにも森の名前を記したコケの解説板がありました。
すぐに登り坂に変わると、先程の丸山への登りと似たような岩ゴロ道の再現となって、これが長く続きます。
が、丸山への登りと比べて、斜度がいくぶん穏やかなのが救いで、ゆっくり登ればそんなにキツくありません。
とはいえ、転がる岩の乱雑さはこちらのほうが上で、登りでも時には足運びに細心の注意が必要でした。
ようやく傾斜が収まって開けた場所が現れるようになると、頂上はもう近いです。

まずは頂上手前にある中山展望台に出たので、そこからの展望を楽しんでいきます。
そこでは西側を中心にした方角が大きく開けていて、累々と岩が折り重なる先に、大展望が広がっていました。
南西側には中央アルプスと御嶽山が見えていて、その左に南アルプスの一部も頂上だけが見えていました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
そして北西側には北アルプスの峰々がズラリと。もっと空気がクリアであれば壮観だっただろうなぁ‥‥。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
そのさらに右側は、雲が多くてぼんやりしていたものの、北東側にある浅間山あたりまで見えていました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
北アルプスの核心部をアップで。この見事なパノラマを、いつまでも眺めていたい気持ちになりました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

展望台を後にして、さらに少し進んだ地点が中山の頂上でした。この場所自体は展望がありませんが‥‥。
ほんの少し頂上を行き過ぎると、今度は東側が大きく開けて、西上州や奥秩父の山々が広く見渡せたので、その眺めを楽しみながら休憩しています。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
さらに右を向くと、八ヶ岳の南部が少しだけ。手前の双耳峰は東西の天狗岳で、その左奥が硫黄岳です。

中山の先は、大岩が連なる中を両手も駆使して下る厳しい道で、もしも長く続いたら音を上げそうでしたが、幸いにもそれは頂上直下だけ。ほんの数分もすると、割と普通に歩ける道に変わってホッとしました。
分岐点に出たら、15分の直進で2007年に通った中山峠を再訪できますが、今回はにゅうを目指して左折します。
分岐点を過ぎると、この日のコースで初めて普通に歩ける土の道に変わり、結果的にここがこの日のコースで唯一の歩きやい区間だったのでした。緩やかな下りなので快調に歩けますし、ここまで岩ゴロの道ばかりで思うようにペースが上がらず、あまり時間に余裕がないことが気になってもいたので、少し飛ばして歩いています。
しばらく続いてくれた歩きやすい道も、やがて登り勾配に変わると、岩ゴロ道が復活してしまいます。
ほどなく、前方に目指す“にゅう”の岩塔が見えてきました。あんな所を登るのか!
にゅうに近付くと、これまで以上に大きな岩が次々と現れて行く手を遮るようになり、乗り越えたり脇をすり抜けたりで忙しくなったほか、時にはアクロバティックな身のこなしを要求されて、ガクンとペースが落ちます。

やっとこさ、岩頭の基部まで来ました。一体どうやって登るのだろうと案じていた岩頭には、思いのほか上手く道が付けられていて、さほど難しいことをしなくても上がれています。
にゅうの頂上にあったのは三角点だけで、標識とかの類は何もなかったようです。
にゅうの頂上では、ほぼ360度の展望があって、一番開けていた東側はこんな眺めでした。先程までいた中山からの展望と、そんなに変わりませんが‥‥。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
南側には、やはり中山からと似た感じで、双耳峰の天狗岳(右)と硫黄岳(左)が見えていました。
そして北側には、蓼科山や北横岳などの北八ッの山々を眺められて、眼下にはこれから向かう白駒池も。

にゅうから白駒池への下りも、あまりいい道ではありません。特に下りしなでは手を使うような箇所が続いて慎重さが必要でしたし、途中には道が不明瞭になる地点もあって少し時間をロスしたりしました。
しばらく下ると、特段の障害こそなくなりますが、相変わらずの岩ゴロ道で、なかなか快調には下れません。
稲子方面への2回目の分岐点を過ぎると、道の傾斜が収まってくる一方で、随所に小さなアップダウンが現れるようになって、それが疲れが溜まってきた足にこたえます。
森の名前を記したコケの解説板もこれが3回目。でも、疲労が進む中で歩きにくい道が続いている状況では、もう周囲の景色を楽しむ余裕なんて残っていませんでした。
この少し手前でなんか木道が始まったと思ったら、唐突に開けた場所に出ました。
そこは白駒湿原。あまり広くはないものの、鬱蒼とした景色がずっと続いていた中にあって、開放的で心が安まるオアシスのような場所でした。
白駒湿原を過ぎれば、白駒池まではあと少し。でも、こうして木道を歩ける快適な区間があるかと思えば、そうでない区間は岩ゴロのボコボコ道で、疲れた足で歩くのが実に煩わしく、最後はかなり足が重たくなりました。

やっとの思いで白駒池の池畔に着いて、池の周囲を一周できる遊歩道に出ました。ここからは、すっかり重たくなった足を引きずって遊歩道の木道を進んでいきます。
5分ほどで建物が二棟ある白駒荘の前へ。ゆっくり歩くのがやっとの岩ゴロ道が多くて、一時は帰りのバスに間に合うのか心配になったほどでしたが、中山からにゅうの手前までをハイペースで歩けたのが幸いして、いくらか時間の余裕を残せていたので、池畔では最後に少しのんびりと過ごすことができました。
白駒荘の前から見た景色。夕刻が迫る平日だけに、もう行き交う人は少なくて、時間も静かに流れていました。

あとは、駐車場まで遊歩道のような道を少し歩くだけ。
国道に出たところある白駒池の駐車場が、この日のゴールです。ここにはチップ制の公衆トイレもありました。
最後は土産物店の脇にあったバス停でバスを待ちます。帰りの便の乗客は、ここと麦草峠からそれぞれ4名ずつが乗っただけで、朝来る時の便よりも人数は少なく、また顔ぶれも結構入れ替わっていた感じでした。

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八子ヶ峰 [八ヶ岳とその周辺]

2018/07/14(土)

■第386回 : 八子ヶ峰(1869m)


この日の行先は2回目の訪問となる八子ヶ峰。八ヶ岳の北西に位置する、開放的な草原状の頂上を持つ山です。
前回の2011年は一般登山道で登り下りしたので、今回はその時とは違うコースを歩こうと、東急リゾートタウン蓼科のトレッキングコースを利用しています。ただそのために、車で訪れることしか想定されていないらしいリゾート地内へ、どうにかして歩いて向かうことになり、それが少々悩ましい問題だったのではありますが‥‥。

(往路)
古淵 04:59-05:21 八王子 05:35-05:42 高尾
高尾 06:14-08:49 茅野 09:25-09:56 蓼科湖前

(登山行程)
蓼科湖前バス停         10:05
こぶしの小径(到達点)     10:30
東急トレッキングコース入口   10:55
信濃路自然歩道分岐       11:45
ヒュッテアルビレオ       12:00-12:10
八子ヶ峰(東峰)         12:15
八子ヶ峰(西峰)         12:35-12:45
展望台(満月のベンチ)      13:25-13:55
東急ハーベストクラブ蓼科(本館) 14:00

(復路)
東急ハーベストクラブ蓼科(本館) 14:15-15:00 茅野
茅野 15:18-16:49 八王子 17:00-17:23 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

茅野駅から乗った八ヶ岳ロープウェイ行きのバスは、3連休の初日とあってほぼ満員。途中の蓼科湖で降りてしまう私は、茅野駅に少し早めに着くようにして、バス乗り場の先頭に並んでおき、最前列の席を確保しました。
せっかく蓼科湖前バス停で降りましたが、蓼科湖は遠目でちらっと見る程度にとどめて、足早に立ち去ります。

先を急いだのは、これから歩こうとしているいくつかの経路が、まず最初の目的地である東急リゾートタウン蓼科に通じているかどうかが事前には分かっておらず、そこで右往左往したりする可能性があったからなのです。

もちろんリゾート地ですから、立派な道路で結ばれていて、車で訪れる分には何も不自由しないことでしょう。
ところが公共交通利用でとなると話は別。路線バスに乗ってもその道路の入口付近にはバス停がなく、前後どちらのバス停からも1km近く離れているのです。そこを我慢して歩いたとしても、リゾート地への道路ときたら、交通量は多いのに、全区間を通して歩道のない道が2km以上も続くので、身の危険を感じずにはいられません。
しかもそんな、歩行者を拒絶するかのような道が、なんと同リゾートに通じるほぼ唯一の道路らしいのでした。というのも、どの地図をどう見ても、ほかにはリゾート地内へ繋がっている道が全く見当たらなかったのです。

一旦は途方に暮れたのでしたが、詳細な地図でリゾート地の周囲を良く見ると、東側に隣接する別荘地の道が、リゾート地内の道に3箇所ほどでかなり接近していることが分かります(古い地形図では繋がって書かれた箇所も)。その中に、歩いて通れる箇所が1つくらいあることに期待して、確証のないまま出掛けてきたのでした。

ということで、バスから降りたらすぐ、蓼科湖に背を向ける形で、鹿山別荘地への道に入ります。
10分ほど歩くと、リゾート地へ出られそうな最初の経路への分岐点に出て、ここを左に入ってみます。古い地形図で道が繋がっているのがこの先なので、ここが一番可能性が高いと見ていましたし、最初の候補地でうまく道を見つけられれば、時間のロスも抑えられて最高なのですが、果たしてそう上手くいくのでしょうか。
その道を進むと、すぐに左折する地点から、お誂え向きにリゾート地がある右方向への踏み跡が派生しているのを発見(写真左端)。確実にどこかへ通じていそうな様子に、これ幸いとあまり深く考えずに入り込んでしまった結果、本来進もうとしていた方角とは若干のズレがあることに、この時点ではまだ気付いていませんでした。
踏み跡は最後のほうで怪しくなって、とある別荘の敷地を通ることになってしまったものの、難なくリゾート地側の道路に迎えられました。予定通りなら、すぐ先でゴルフ場に出て、そこからは散策路を歩けるはずです。
しかし、その道路は別荘が建ち並ぶ中をウネウネと曲がりながら続くばかりで、全然どこにも出られません。しばらく歩いたあたりで地形図を確認して、当初の目論見よりも1本右側にある道に出てしまったと分かりましたが、この道でも問題はなかったので(距離的にはむしろ近道になっていたり)、そのまま前進を続けました。

道路を10分ほど歩いた頃、元々歩くつもりだった散策路の「こぶしの小径」と交差したので、ここからその道に入りました。ここまでの経路は、想定とは若干違ってしまいましたが、この先はもう迷う心配はなさそうです。
「こぶしの小径」は、細い沢沿いを進む清々しい道。あまり歩かれていない様子なのが気になりましたが‥‥。
案の定、途中には笹ヤブが出現して、しばらくの間は笹を掻き分けて進むことに。ヤブはこの1箇所だけでしたが、笹の葉が草露で濡れまくっていて、突破したらウェアがビショビショになってしまいました。
穏やかな区間では心が癒される景色も。この日は暑くて仕方なかったけれど、もっといい季節に歩いてみたい。
山道の合間で、別荘地内の道路を何本も横断しながら、緩やかに登り続けていきます。

最後に木段の急な登りを経て、別荘地の一番上の道路に出ると、そこが東急リゾートのトレッキングコースの入口でした。大きな標識が立つなど、登山口として目立った姿を想像していたら、意外にも控え目な佇まいです。
右側に写っているポストのような物の中に、コースの案内図が入っていました。

東急トレッキングコースに入って10分ほどで、行先が蓼科湖と案内される道が右から合わさりました。これが車道経由とかではなく山道で、かつまともに歩ける状況ならば、こちらを歩きたかったと思いましたが、地図に載っていない道ですし、帰宅後にヤマレコを確認しても記録がないコースのようなので、詳細は今も不明です。
最初はそれなりに急な傾斜の道が続きます。この日は物凄く気温が高かった上、このくらいの標高では涼しさなど全くなく、無風でうだるような暑さの中での登りに大汗が吹き出します。まだ序盤なのに体力的にも堪えて早くも足取りが重たくなり、最後まで歩き通せるか不安になりましたし、熱中症の心配も頭をよぎるほどでした。
酷暑に耐えて尾根筋まで登ると、ようやく弱いながら風が通り始めて、暑さが幾らか凌げるようになりました。
道の傾斜は、登るにつれて穏やかになっていましたが、上部では再び急な登りになってカラマツ林に入ります。

急な道を登り詰めると、見覚えのある分岐点に出ました。右から合わさってきたのは2011年に歩いた信濃路自然歩道で、ここから八子ヶ峰の西峰までの間は、その時と同じ道を進むことになります。
分岐点の少し東寄りには、茂みの中に埋もれるようにして、御料局三角点がありました。
分岐点は八子ヶ峰の肩にあたる地点になっていて、ここまで来れば残す登りはあとわずか。次第に景色も開け始めて、木立の間には時折、頂上部に広がる草原や、ヒュッテアルビレオの屋根が見られるようになりました。
進むにつれて景色はいよいよ開放的になって、正面には蓼科山がその堂々とした姿を現しました。
頂上直下で、蓼科山との鞍部にあるすずらん峠からの登山道を合わせれば、頂上まではあとひと息。

ヒュッテアルビレオが建つ頂上部に出ました。ここから先は日差しを遮る物が何もなくなってしまうので、建物が作ってくれた日陰で少し休憩していきます。
八子ヶ峰の頂上には、のびやかな草原がいっぱいに広がっていて、これからこの中を進みます。
少し通り過ぎてから、ヒュッテアルビレオを振り返りました。背後に見える八ヶ岳の南部は雲の中のようです。
ヒュッテから5分ほどの軽い登りで、八子ヶ峰の東峰に到着しました。ただ、ここがこの山の最高点なのに、なぜか標柱がポツンと1本立っているだけで、ほとんど山頂らしさが感じられない地点です。
この通り、標柱のほかには何もなく、周囲にも人が休めるような広さはありません。だから他の人たちと同様に、私も写真を撮る間だけの滞在となりましたが、草原の植物保護にはなっているのかな(背景は蓼科山です)。

草原で良く見られた花々をいくつか。こちらはタカネマツムシソウでしょうか(自信なし)。
こちらはエゾカワラナデシコのようですね。このほかにハクサンフウロもたくさん見掛けました。
もうひとつ多かったものといえば、このトンボです。時には、彼らの大群の中を縫うように進むことも。
引き続き、大きく景色が開けた気分爽快の道を進みます。少し遠くには、霧ヶ峰や美ヶ原が見えてきました。

三角点ピークを越えた先で、八子ヶ峰の西峰に到着しました。東峰より若干低いにもかかわらず、明瞭に盛り上がっていて山頂然としているためか、一般的に八子ヶ峰の頂上と言えばこちらを指す場合が多いようです。
歩いてきた草原の道を振り返りました。その背景は、蓼科山(左)と北横岳(右)です。
八子ヶ峰西峰からの展望です。東側には間近に八ヶ岳の峰々が並んでいて、全部見えたらさぞかし壮観だったでしょうけれど、南八ツは稜線上に雲が纏わり付いていて、天狗岳より南のピークはハッキリしませんでした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
西側は、美ヶ原あたりまで見えていたのが精一杯で、残念ながら北アルプスは雲の向こう側でした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
南側では南アルプスも雲の中でした(南アは、朝に中央線の車窓から見ていた時点でも雲の中でした)。なお写真を縮小して不鮮明になってしまいましたが、中央付近に、本日のスタート地点である蓼科湖が写っています。

八子ヶ峰西峰から、2011年に歩いた白樺湖への道を見送って、東急トレッキングコースの続きを進みます。
5分ほどで着くショートコースへの分岐点あたりまでは、概ね草原状の中を下りました。
その後は樹林帯に入りますが、登ってきたコースに比べるとこちらは木陰が少なくて、下りなのに少々暑苦しかったです。また所々で傾斜がやや急になって、特に上部はあまり快適な下りとは言えなかったように思います。
しばらく進むと、建ち並ぶ別荘の脇を抜けるようになり、この頃には傾斜も緩んで歩きやすい道になりました。

かなり下って終点に近付いてくると、その手前に展望台への分岐がありました。
展望台とは名ばかりで、ベンチの先の眺めは樹木によって完全に遮られていました。
ベンチからの実際の景色はこの通り。設置当初は開けていたところへ、樹木が成長してしまったのでしょうね。
ここまで来ればゴールは目と鼻の先で、送迎バスの時間にも余裕があったので、ここでタップリと休んで、しっかり汗が引き、身だしなみを調えてから行動を再開しました(このあと高級リゾートホテルに入るので‥‥)。
なお、この「展望台」は、最新の案内図では「満月のベンチ」とされていて、現在は上空を見上げるスポットとして紹介するようになったようです(でも現地の標識が「展望台」のままなのは、紛らわしく感じましたが)。

「展望台」から1~2分も歩けば、コース終点の案内が現れました。
そこから短い階段を下ると、
東急ハーベストクラブ蓼科の本館エントランス前に降り立ちました。外にいると暑いので、館内に入って送迎バスを待ちましたが、施設の利用者でもないのに、ホテルの受付の方には親切に案内をして頂いています。
最後は東急リゾートタウン蓼科の送迎バスで、茅野駅まで運んでもらいました(駅前で降りたところです)。
リゾートタウン内では一切お金を落としていないので、無料の送迎バスを利用しても良いものやら判断が付きかねたのですが、同リゾートの送迎バスの案内ページに「トレッキングコース利用者」に向けた記載もあることから、少なくとも招かざる客ではなさそうだと思われたので、今回利用してみました。結果的に、ホテルの方も運転手の方も、明らかに登山だけをしに来たような姿の私に対して、ほかの客と同じように接して頂いたので、少なくともこの送迎バスが利用者を選ぶようなことをしていないのは確かなようでした。
とはいえ、そのことをこうして開けっぴろげに書いてしまうことで、何かしらの問題が生じなければという危惧はあるのですが‥‥(大した影響力もないブログなのを良いことに書いてしまいましたけれど)。
最後に、今回は東急トレッキングコースの中で最も長い距離のコースを選択したので、歩き始める時間を少しでも早めようと、行きは自力でコースまでたどり着く計画としていました。送迎バスの行きの便は、一番早いものでもお昼近い時間までなく、それでは遅いだろうという判断からです。
ただ、ここでは起終点の選び方によって、所要2~3時間程度のショートコースを設定することもできますので、その場合には往復ともに送迎バスを利用することが可能になると思われます。
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霧ヶ峰(観音沢から) [八ヶ岳とその周辺]

2017/09/30(土)

■第361回 : 霧ヶ峰(観音沢から車山(1924m)


今回は、前々回の美ヶ原に続いて、『車でも登れる百名山を、登山地図にも載らない超マイナーな道で、麓からガッツリ登る』 シリーズの第2弾です。

この日歩いた「観音沢コース」は、昔良く歩かれていた頃の道標が一部に残るとはいえほぼ未整備に等しく、実際に歩かれている様子もほとんどなくて、知名度は限りなくゼロに近そうな状況。その証拠に、ヤマレコにはここを歩いた記録が1件もなく、ネット全体を見渡しても、ほんの数件の記事しか存在していないようです。
だからこの日の私も、辛うじて見つかったネット上の数少ない記事を頼りにして、歩いてきたのでした。

(往路)
古淵 06:21-06:44 八王子 06:49-06:56 高尾
高尾 07:06-08:38 甲府 08:53-10:25 下諏訪
下諏訪 10:48-11:17 斧立

(登山行程)
斧立バス停  11:20
大平     11:50
屏風岩    13:05
旧御射山   13:45-13:50
沢渡     14:05
車山肩    14:30
車山     15:00-15:15
車山肩バス停 15:35

(復路)
車山肩 16:13-17:10 茅野 17:28-19:02(遅延17:40-19:22) 八王子
八王子 19:26-19:49 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

中央本線で下諏訪駅へ。乗り継ぐバスの時間が遅めなので、のんびりと普通列車ばかりを乗り継いで来ました。
11時前に発車する下諏訪町のコミュニティバスを待ちます。この1本前は8時台発で、始発で出てきても乗り継げないため、これでも日帰りでは最速の選択なのです。こんな時間から登り始めたのでは、下山時に間に合うのが最終バスしかなく、最初から全く余裕のない行程しか組めないので、せめてその間にもう1本あれば‥‥。
もう昼も近い11時20分に、斧立バス停から歩き始めます。乗り継ぎの都合から仕方ないこととはいえ、近場の低山ならともかく、これから1000m登ることを考えると、あまり褒められたものではありませんけれど。

しばらく車道を歩きます。ちなみにここは、有名な諏訪大社の御柱祭で、下社の山出しとして8本の御柱が曳かれていく道でもあります。バス停付近には家並みが見られましたが、沿道からはすぐに建物がなくなりました。
10分ほど歩いた頃、なにやら左手に分岐していく遊歩道が現れました。
標識には「御柱古道」と書かれていました。この道の詳しい由来は調べても分かりませんでしたが、御柱祭の山出しで御柱が今歩いている車道を下っている間、上る人用の迂回路としても使われたりするようです。
「御柱古道」は車道沿いの少し高い所を通っているようで、左手の斜面には時折それらしい道が見られました。
歩いている車道にも、所々に古い石垣で守られた箇所があって、古くから使われてきた道だと実感できました。
写真を縮小したら分かりにくくなりましたが、登るにつれて右手を流れる東俣川との距離が近くなり、水音をすぐ近くに聞きながら歩くことも。このあと山道が沿って進む観音沢も、この川の上流に当たります。

30分ほど歩いて、間もなく大平に着こうかというあたりで、「御柱古道」が車道に降りてきて合流しました。
大平に着きました。ここは棚木場、すなわち諏訪大社下社の山出しの開始地点でもあります。
大平にはかつて人が住み、バスが発着していたらしく、当時のバスの待合所が残っていました。
大平のすぐ先で、右に未舗装の道を分けます。それが、観音沢沿いを遡って霧ヶ峰に至る、由緒ある歴史の道で、ここが実質的な観音沢コースの登山口と言えるでしょう。道の由緒については、長くなるため当ブログでは割愛しますが、HPには少し詳しく書きましたので、もしご興味を持たれましたら こちら でご参照下さい。
分岐点には道しるべを兼ねた石碑(上の写真にも中央に小さく写っている)が立っていて、「火の用心」の両脇に、白い文字で「右 観音澤を経て旧御射山」「左 観光道路を経て八島平」と書かれています。
この石碑は、NHK-BSプレミアムの番組「にっぽん百名山」が「霧ヶ峰」編(2017/01/23放送)でこのコースを取り上げた時にも、コース入口の目印として紹介されていました。

歩き始めは、Googleマップで車道のように書かれている通り、車でも通れるほどの道を少し進みます。
ほどなく橋が現れて、右岸から左岸へ移ります。
橋の上から見た観音沢の上流方向。このあたりではまだ水量が多く、かなり大きな音を立てて流れていました。
橋を渡るとすぐに、道が二手に分かれます。ここには古い道標が残っていて、指示標の角度にはやや難があるものの、右に登る道を示していると見ることができます。事前に参考に見てきたネット上の記録でも、コースの下部は左岸を大きく高巻くとされていたので、その点からも右のほうが正しそうだと思いました。
ただ、なぜか左の道のほうが立派ですし、「にっぽん百名山・霧ヶ峰」編の映像も、ずっと沢沿いを進んでいるかのような構成でしたし(短時間にまとめる編集上の都合そうなったのでしょうが)、もし本当に沢の近くを歩けるのならばそのほうが気持ち良さそう、とも思って、まずは左に進んでみることにしました。
ところが少し登ると、廃屋のようになった建物の所で道が終わってしまったので、分岐点まで引き返すことに。
今度は右の道を選んで登っていくと、すぐにまた古い道標が現れて、こちらが正しい道だと教えてくれました。
続いて左下に見えてきたのは、先程の行き止まりにあった廃屋です。ということは、引き返さずに、この斜面を適当に登ってきても良かったのかもしれません。でも、このあたりは道が不明瞭だったため、闇雲に歩いて来た場合、ここに道があることが分からなかった可能性が高く、やはり引き返したのは正解だったと思っています。

再び道が明瞭になると、しばらくは穏やかな道が続きます。沢から少し離れた所を進むので、沢沿いのコースにいる実感はありませんが、水量の多さと流れの激しさから、沢音だけはかなりの音量で聞こえ続けていました。
深く道が抉れている具合から、かつては良く歩かれていた様子が窺えます。
地面を見ると、最近降った雨の後で足跡を残しているのは動物ばかりで、人が歩いた形跡が見当たりません。
途中で林道のような道が合わさって、以降は道幅の広い状況がしばらく続きました。
とはいえ、こんな倒木に道が遮られていることが数回あったので、車が通らなくなってから久しいようです。

急に道が草深くなったと思った矢先、割と唐突な感じで、観音沢林道に突き当たりました。
観音沢林道に出て、歩いてきた道からの出口を振り返ったところです。上の写真からも分かる通り、ただでさえ道が草に埋もれかけているのに、道標も進行方向の指示標があるだけで、来た道を示す物が何もありません(もう片方の指示標は落ちてしまった?)。登りで歩いてきた経験がないと、ここが下り口だとは分からないかも。
少しだけ観音沢林道を歩き、前方に観音沢に架かる橋が見えてきたら、その手前に山道への入口がありました。
いよいよここから、観音沢コースの核心部に入ります。ここまで数える程しか見なかった道標も、ここから先は良く見掛けるようになりました。

道のほうも、それまでの林道のような道から、まぎれもない山道に変わります。
苔むした岩に囲まれるようになって、沢沿いらしく瑞々しい雰囲気も増してきました。
そしてついに、道は観音沢に沿って進むように。水量はまだまだ豊富で、谷間に響く沢音にも迫力を感じます。
美しい苔の間を縫うようにして進む道に、テンションも上がりっぱなし。来て良かったです。
こんなに綺麗で気持ちの良い道なのに、どうして誰も歩いていないのだろう。

そうこうするうち、前方に垂直な岩壁が現れました。観音沢コースのハイライト、屏風岩まで来たようです。
すると、すぐに現れた道標が木橋を指していて、一旦左岸から右岸に渡ることを教えてくれました。
それがこの木橋です。この先、いくつもの木橋を渡って沢の両岸を行き来することになりますが、1つを除いて、こんな感じの頼りない木橋ばかりでした。
対岸に渡ったことで、屏風岩が良く見えるようになりました。
柱状節理が巨大に連なり、一部がハングするなど、屏風岩は迫力満点。ハングしているのは、下部が崩れているからで、落盤回避のために登山道が対岸に渡っているようです。なお解説板には、屏風岩の中断に千手観音が安置されていると書かれていて、それが観音沢の名前の由来らしかったのに、この時は見つけられませんでした。
右岸にいたのはほんの短い距離で、またすぐに木橋を渡り返します。
左岸に戻ると、振り返るようにして見る屏風岩は、ここで見納めとなりました。

その後も、美しい沢沿いの道が続きます。上流になるほど、道の続きが見つかりにくい場所が増えてきますが、目印のテープが所々に付けられていたので、道が不明瞭になるたび、次のテープを慎重に探しながら進みます。
この橋だけは、比較的最近に補修されたらしく頑丈でした(とはいえ、かなりの登り傾斜がついていて、濡れている時は滑りそう)。このコース、完全に放置されている訳ではなく、最小限の手入れはされているようです。
さらに進むと、足場の悪い箇所を何度か通過するようになり、急な段差が登りにくい箇所もありました。観音沢林道までは誰でも歩けそうな道でしたが、林道から上の区間は、所々で道が不明瞭になることもあり、山歩きに慣れた人向きでしょう。なおかつ、登るのは問題ないとしても、あまり下りには使わないほうが良さそうです。
だいぶ、水量が少なくなってきました。
またまた木橋で対岸へ。でもここまで水量が減ってくると、増水時以外なら飛び石でも難なく渡れそうですね。
次に渡るこの木橋は、ちょっとクセ者でした。
というのも、後半部分が丸太2本分の太さしかなくて不安定な上、途中で邪魔をしているピンクテープを跨ぎ越さなければならず、平均台競技さながらの身のこなしが必要でした(この写真は渡り終えてから撮ったもの)。
谷に深さがなくなって、谷底が明るくなってきました。流れも一段と穏やかに変わって、最上流部の様相です。
木橋を渡るのも、これが最後になりました。徒渉点を撮った写真はその全てを載せてきましたが、いずれの徒渉点にも木橋が架かっていて、飛び石での徒渉など増水時に問題が起きそうな箇所はなかったことになります。

進行方向から車の走行音が聞こえてきて、沢沿いのコースも終わりが近付いてくると、八島高原キャンプ場への分岐が現れました。現在は存在不明なキャンプ場ですが、道は明瞭で、八島湿原のバス停付近に出られる模様。
ヤマレコで「観音沢」を検索するとヒットする数件の記事は、いずれもこの道を利用して、ここから上だけを周回したものでした。その周回コースだと、観音沢はこの道標のすぐ先で横切る時に1度接するだけですから、記事のタイトルに付けるほどには観音沢を見ないで終わっている感じだろうと思います。
さらに進むと、ビーナスラインに架かる観音橋が現れます。ただ、橋の手前のこの付近で笹が濃くなると、その中に張られたクモの巣に何度も引っ掛かったりして、最後の最後まで最近人が入った様子がなさそうでした。
橋の下をくぐると、木立の向こうに霧ヶ峰の一角が見えてきました。
木立を抜けると風景が一転、霧ヶ峰らしい開放的な景色が目の前いっぱいに広がりました。

旧御射山の分岐点に着いたら、あとはどちらに進んでも、霧ヶ峰に張り巡らされた一般登山道なので、もう安心です。ちなみに歩いてきた道は、この道標によると「観音沢トレッキングコース」だそうで、そんな名前だったことを、コース全体を歩き終えた今、初めて知りました(爆)。ところで道標は、何の注意喚起もなくそのコースを案内していますが、すでに書いた通り、今はまだ一般の登山者が下るにはあまり適さない状況だと思います。
せっかく歴史あるコースを登ってきたのですから、先に進む前に、その歴史を今に伝える遺跡を少し見ていきましょう。旧御射山神社があるこのあたりで、鎌倉時代の武士達が流鏑馬などで技を競っていたのですね。
さて霧ヶ峰に入ったら、あとはお気軽な、それこそ「トレッキングコース」です。標高が1600mを越えて、さすがに周囲はすっかり秋の景色。沢渡への道は、両脇でススキの穂が輝いていました。
旧御射山から沢渡までは、大半が平坦に近い道でしたが、この沢渡を過ぎると、再びガッツリ登らされます。

沢渡から車山肩への登りが始まりました。はじめは木陰が多い中を登れて、少し楽だったのでしたが‥‥。
振り返ると、いつの間にやら展望が良くなっていて、今月初めに登った美ヶ原などを眺められるようになっていました。今日はこんな時間まで遠くを望めているので、この調子なら頂上からの展望にも期待が持てそうです。
  ※下の写真にマウスを乗せると山名ガイドを表示します。
登っていくうちに、日差しを遮るものがなくなりました。でも、さすがにもう夏の日差しではないですし、午後になっても空気にも涼しさが感じられるので、暑苦しいほどにはならず、さほど汗もかかずに登れました。
車山肩の手前にある小ピークをあらかた登り終えた頃、ようやく頂上のレーダードームが見えてきました。

車山肩が近付いてきました。ここも開放的で気持ちの良い場所です。
車山肩に到着すれば、もう頂上まではあとひと登り。中央に写っているのは、7基あったバイオトイレです。
そして左手の木立の中に建っていたのは、ころぼっくるひゅって。とても雰囲気のありそうな山小屋でした。

車山への最後の登りは、大きく迂回するようにして傾斜が抑えられた、緩やかな道を進みます。車山肩から上だけなら、ここまで車で訪れた軽装の観光客でも歩けるので、この先はすれ違う人も多くなりました。
緩やかな道が東へと向きを変えると、稜線の上に富士山が姿を現しました。こんな時間まで見えているとは。
  ※少し分かりにくいので、下の写真にマウスを乗せると富士山の位置を示します。
ただ、なにしろ大きく迂回している道だけに、標高差が少ししかない割にはなかなか頂上に近付きません。次にレーダードームが見えてきた所でも、道はまた明後日の方角に曲がっていってしまうのでした。
結構サクサクと歩いていたつもりですが、結局30分近くかかって、やっと頂上が目の前に迫ってきました。

車山の頂上に到着しました。午後3時になって登頂という、完全に山をナメ切ったような行程になりましたが、すぐ下まで車で来られるような山なので(さらに反対側からはリフトが頂上まで通じていて、ほとんど自分の足で歩かずに頂上に立てたりもします)、観光客を含めてまだまだたくさんの人で賑わっています。
頂上の標識その1。後方の平らな頂上は美ヶ原、左のほうで遠くに見えているのは北アルプスです。
頂上の標識その2。右端にハッキリ見えているのは鉢伏山、その後方は北アルプスの穂高連峰です。
頂上の東側には車山神社、すぐ下にはリフトの駅もあります。後方は蓼科山をはじめする北八ヶ岳の山々です。

こんな時間になっても、360度どの方角も遠望がきいて、素晴らしい展望が楽しめました。北から順に時計回りで紹介します。北側に見えていたのは、浅間山とその周辺の山々でした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
八ヶ岳はすぐお隣という距離なので、どの峰々もクッキリと見えていました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
南アルプス方面も、なかなか迫力ある眺めでした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
中央アルプスは良く晴れていたのに、逆光気味で少々マッタリとした写り方になってしまいました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
最後は北アルプスです。こちらも肉眼では良く見えていたのですが、さすがにこの距離では写真を撮る時は望遠にしないと厳しかったようです。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

展望を楽しんだら、あとは先程の道を車山肩まで戻るだけ。緩やかな道を快調に下っていきます(当初は反対側の車山高原に下る計画だったのですが、予定より登頂が遅くなったので、より近くの下山先に変更しました)。
最後は車山肩バス停で、茅野駅行きのバスを待ちます。バスが思いのほか空いていたのは(むしろガラガラに近かった)、前後をともに3連休に挟まれた普通の週末だったからでしょうか。茅野からの中央線もスーパーあずさ号の指定席がまだ取れる状況で、一番早い乗り継ぎでスムーズに帰って来られました。

最後に、観音沢コースはなかなか情報に乏しいので、本日時点の状況をまとめておきたいと思います。

【前半】大平~観音沢林道
(1) 観音沢沿いを歩けるのは、最初の数分間の、ほぼ車道と言える区間だけです。
(2) すぐに橋を渡り、少しだけ登山道っぽい区間を経た後は、左岸を高巻いて続く、林道のように道幅の広い道を延々と歩くことになります。見られる景色も殺風景なものに終始して、あまり歩いていて楽しい道ではありません。それ故か、「にっぽん百名山・霧ヶ峰」(2017/01/23放送)では、この区間は完全にカットされました。
(3) ほぼ車道と林道ばかりなので、倒木を避ける以外には歩きにくい箇所がなく、誰でも問題なく歩けそう。
(4) 道標は、橋を渡った先で何度か見た程度で、林道状の道に入るとほとんどありません。観音沢林道への合流点で久々に見た道標も、進行方向の指示標しかなく、来た道を示す指示標が欠落しているようでした。
(5) 唯一の登山道っぽい区間には、踏み跡の薄い箇所があります(橋を渡った直後、18枚目の写真の分岐を右に入り、登って行くと間もなく差し掛かる、廃屋を見下ろす斜面を通過する間(分岐の3枚後の写真の箇所))。
(6) 下りで歩く場合は、(4)の通り観音沢林道からの分岐に適切な案内がなく、かつ分岐点に立っても下り口が草深くなっているため、分岐道の存在が分かりにくいことに要注意(こちらも本文の写真を参照して下さい)。

【後半】観音沢林道~旧御射山
(1) ほぼずっと観音沢に沿って歩きます。観音沢を楽しむには、この後半部分だけを歩けば十分でしょう。
(2) 時々道標を見掛けるようになりますが、それ以上に道が不明瞭になるため、道標の案内だけでは道を見失う可能性があります(特に上流部)。その代わりコースの目印として、テープが最小限の間隔で付けられています。道が分からなくなった時は、前方を良く探せば次のテープが見つかるので、それを頼りに進むことが可能です。
(3) 徒渉点がいくつもありますが、全ての箇所に木橋が設置されていて、沢に降りて渡る箇所はありません。
(4) 上流に進むにつれて、道の不明瞭さに加えて、足場が悪いなど若干の歩きにくさを伴う箇所がいくつか現れます。危険を感じるほどの箇所はないので、登山地図の赤破線コースを苦にしない人なら問題なく歩けそうですが、1箇所だけ下るのが難しそうに思われた箇所があったことから、登りで歩くことをお勧めしたい。
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