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大菩薩嶺 [大菩薩とその周辺]

2022/11/08(火)

■第458回 : 大菩薩嶺(2056m)


今回の行先は、訪れるのが4回目(※)となる大菩薩嶺。高尾山界隈を除けば、ここまでメジャー感のある山は久しぶりで、標高が2000mを超えるのも3年前の八ヶ岳以来となります。ほとんど雲がなく視界良好だったこの日、見通しの良い稜線からの広角な展望を存分に楽しんできました。(※グループ山行を含めると6回目)

大菩薩峠付近からの展望。どの方角も割と遠くまでスッキリと眺められました。

 累積標高差(登り):679m / 距離:7.1km / 歩行時間:3時間5分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:3時間55分 

(往路)
古淵 05:59-06:21 八王子 06:35-07:38 甲斐大和
甲斐大和 08:10-08:46 小屋平

(登山行程)
小屋平バス停  08:55
石丸峠     09:45-09:50
熊沢山     10:00
大菩薩峠    10:15-10:25
親不知ノ頭   10:40
雷岩      11:05
大菩薩嶺    11:15-11:20
雷岩      11:25-11:40
福ちゃん荘   12:10-12:20
上日川峠バス停 12:35

(復路)
上日川峠 14:00-14:45 甲斐大和 15:24-16:30 高尾
高尾 16:32-16:39 八王子 16:48-17:10 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

甲斐大和駅で電車を降りたら、バス乗り場が駅北側のロータリーに変わっていました。さらに、ロータリー自体や待合所は前々からあるものですが、そこにきれいなトイレもできていて、しばらく来ないでいると、いろいろと変わるものですね。明るくて日当たりが良いこの場所は、気持ち良く寛げるのが駅のホームとは大違いで、バスから電車への接続があまりよろしくない帰りも、いつものようにここでまったりと過ごしていきました。
終点の少し手前の小屋平では、私を含めて6人ほどが下車。きっと石丸峠までは皆さん同じコースでしょう。


小屋平からの道は、急ではないけれどグングンと登る具合。この時期にしては気温が高く、すぐに汗をかかされた一方で、風が吹けばそれは冷たくて体温を奪われるため薄着にもなれず、ウェアの調整は難しかったです。
20分ほど登ると一旦林道に出ます。
ほぼ平坦な林道を少しだけ歩いて、ここから再び山道へ。
その後もササ原の尾根を、割と一本調子に登っていきます。
割ときつめの登りが続いて息が上がってきた頃、道は尾根を外すようになって、ようやく勾配も緩やかに。
途中で右手が開けた地点に出ると、早くも富士山や南アルプスなどを眺められました。登っている最中でこの眺めなら、上ではもっと素晴らしいパノラマが広がっていると期待できそうで、テンションが上がります。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
富士山に近い方角を少し大きめに。見た感じ、今は日川尾根よりも下あたりが紅葉の盛りでしょうか。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
進むにつれてササ原から樹木が少なくなっていき、雰囲気がだんだん石丸峠っぽくなってきます。


石丸峠が目の前に迫りました。景色がとても気に入っていて、いつも一番の楽しみにして来ている場所です。
石丸峠に到着。この日の景色ももちろん素敵でしたが、でももう少し緑が濃い時期のほうがより好みかな。
峠から、左折して次に向かう熊沢山を見上げたところ。熊沢山を越えて下った先が大菩薩峠になります。
石丸峠からの眺めでは、すぐ南に連なる小金沢連嶺によって、富士山が半分がた隠れてしまっていました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
ここで景色をじっくり楽しむつもりでいたら、とにかく風が冷たい上にそれがそこそこの強風で、じっとしていると身体が冷えてしまいます(気温はさほど低くなく、風さえなければ割と快適なのに!)。仕方なく、後ろ髪を引かれる思いですぐに熊沢山へ出発。半分ほど登ったところで、名残惜しい石丸峠を振り返りました。


こちらは進行方向の熊沢山。峠からだと標高差は100mもないので、あまり時間はかかりません。
ほぼ登り切ったあたりで再び石丸峠を振り返ると、その奥に丹沢の山並みがうっすらと見えていました。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
樹林に覆われた山頂部に入ったら、すぐにピークっぽい地点に出ます。てっきり熊沢山は巻いてしまうものと思っていたので(過去に3回訪れた当時は巻き道しかなかったはず)、これには少々意表を突かれました。
なんとそこには山名標も。以前は微かな踏み跡を追って踏み入るしかなく、しかも水道局の標識しかなかった場所なのに(2015年頃まではそうだったような)、今や立派な道が通り、私製とはいえ山名標まであるなんて。
尾根通しの道は熊沢山を越えた先も続いていて、そこを少し進みましたが、ちょっと気になって‥‥。
左側の斜面下方を窺うと、やはりそこにも道が見えたので降りてみたら、巻き道も健在でした。どうも、山頂手前にあったはずの分岐を見落として来たようです(巻き道しかないと思い込んでいて注意力散漫だったかも)。
やや道が不明瞭になる大菩薩峠への下りは、テープによる誘導を確かめつつ進みます。


介山荘の建物裏に下ってきました。一番手前がトイレなので、まずは用を足しておきます。
介山荘の建物の間を抜けた先に、大菩薩峠の大きな標識が見えてきました。
大菩薩峠に到着です。こんなにスッキリとした青空が広がっていて、気持ちの良いことといったら。ほかの方角を見渡しても、余程遠くのスカイライン上を除けば、全くと言っていいほど雲が見当たりませんでした。
大菩薩峠から、介山荘と、越えてきた熊沢山を振り返りました。
青空の下で、大きく開けている南西側には、富士山や南アルプスなどの見事なパノラマを眺められました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
南側の、富士山やその周辺の山々を少し大きくしてみました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
それに続く西側には南アルプスの峰々がズラリと。なかなか壮観です。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
さらに、丹波方面への下り口付近では東側も開けていて、奥多摩の山並みを望むこともできました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
このあと向かう山頂方向です。左側のピークが次に立ち寄ることになる親不知ノ頭で、右側のピークは登山道が通っていない妙見ノ頭(でも踏み跡を追って登ることができ、この時も何人もの登山者の姿がありました)。
富士山は、山頂方向に少し歩いてからのほうが、熊沢山に隠れなくなってきれいな姿を見られました。


大菩薩嶺の山頂方向に少し登ったあたりで、大菩薩峠を振り返りました。
ひと登りで親不知ノ頭へ。ピークは大菩薩嶺への登山道から僅かに外れていますが、もちろん寄って行きます。
小ピークの親不知ノ頭には、山名標などの類は特になかったようです。奥に見えているのは南アルプス。
親不知ノ頭では展望が少し北側にも広がり、八ヶ岳や北アルプス(乗鞍岳付近だけですが)も眺められました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
その、八ヶ岳や北アルプス(乗鞍岳付近だけ)を少し大きめに。乗鞍岳は見え方が少々微妙でしたが。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


親不知ノ頭から軽く下ると賽ノ河原です。そこから大菩薩嶺へは、正面の妙見ノ頭を巻く形で左上に進路を取りますが、妙見ノ頭にも向かう道筋が見られて、難なく登れそうなのが分かります。
妙見ノ頭を巻いたあとは、見晴らしの良い稜線を大菩薩嶺へと進みます。
標高2000m地点の標柱。左端に写っている神部岩の少し手前の地点です。
雷岩まで来れば、もう大菩薩嶺にも登ったも同然。
大菩薩嶺に向かう前に、雷岩からの展望も楽しんでおきます。八ヶ岳の編笠山より右は確か樹木で見えなかったので、途中にあった親不知ノ頭からが一番広角な眺めを得られていたでしょうか。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


見通し良好な稜線歩きは雷岩までで、さらに先へ進むと道は樹林の中に入ります。
山頂部を覆う針葉樹林の中に、登りらしい登りはもうなくて、穏やかな道を10分も進めば‥‥。
大菩薩嶺の山頂に到着。木立に囲まれて展望の一切ない、地味なピークです。
2本の山頂標柱と三角点のほかには、道標類があるくらい。一旦は、少し離れた場所に適当な高さの岩を見つけて腰を下ろしてみたものの、特段見るものもなくて手持ち無沙汰なので、休憩は短めで切り上げました。


雷岩に戻ってきたら、時間には余裕がタップリあるからと、好展望の爽快感を噛みしめつつ長居をしていこうと考えていました。しかし、ここで実際に過ごしてみると、あまり大きな岩塊ではないからか、風下側に比較的穏やかそうな場所を見つけても、冷たい風をなかなか避けきれません(風向きも一定ではないですし)。
それでも15分位は頑張っていてみたけれど、身体が冷える一方なので、先に下ってしまうことにしました。進行方向に富士山を眺めながら、唐松尾根を下り始めます。
急坂ではないにせよ、石ゴロで不安定な路面が続き、足を取られないよう注意しつつ、グングンと下ります。
しばらく下って樹林帯に入りかける頃には、いくらか道の傾斜が落ち着いてきました。
笹原に入ったのち、ほぼ平坦で(登り返しも少しあったような)穏やかな区間を挟みます。
その後は石ゴロ道ではなくなり勾配も緩やかで、あまり足元を気遣うことなく楽に下れるようになりました。
福ちゃん荘の建物が見えてきました。ここまで下れば風もさほど強くは吹かず、日なたでは暖かく過ごせます。
ということで建物前のベンチで少し足を休めましたが、ここではあまりすることもなく、長居はせずに先へ。


最後の下りは、このところ林道を歩くことが多かったので、今回は山道のほうを選んでみました。
笹原に続く穏やかな道を、気持ち良く歩きます。もう少し早く来て、カラマツの紅葉に当たっていたらなぁ。
途中に3回ほど登り返しがあって、林道ほどすんなりとは下れませんが、さほど大きな登りではありません。
15分ほどでロッヂ長兵衛が建つ上日川峠へ。帰りのバスにはまだ1時間半近くあって、ここでどう過ごそう?
上日川峠のバス停にはすでにバスがスタンバイ。でも乗車案内は発車の15分前くらいになってからでした。
行動食は一応持ってきていたけれど、時間がありすぎるのでロッヂ長兵衛で‥‥。
きのこ汁を注文。なんとこれが、コロナ禍以降で初の外食になりました。ほどよく身体が温まったことで、このあと外で過ごした1時間近い間も寒くならずに済み、この行動は大正解だったようです。
お腹を満たしたら、ロッヂ向かいのテント場が割と居心地が良かったのでしばらくマッタリしたり、周辺の遊歩道を散策したりしているうち、バスの時間が近付いてきたので、バス停にでき始めていた列に加わりました。

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大菩薩嶺 [大菩薩とその周辺]

2017/07/15(土)

■第356回 : 大菩薩嶺(2056m)


この日の行先は、2年ぶりの登頂となる大菩薩嶺です。
様々なコースが考えられる中、今回は標高1500m近い柳沢峠までバスで上がってしまいます。そこから丸川峠までは、約6kmをかけて200mほどしか登らない緩やかな登山道で、じっくりと大菩薩嶺にアプローチしました。

傾斜が緩やかなコースだけに、この暑い時期でも涼しさが勝って、歩き心地は快適そのもの。水源林として保護された美しい針葉樹林や、苔生した瑞々しい景色に心を癒されて、トレッキング気分を満喫しながら進みます。
その後、昼頃になると雲が増えてしまって、大菩薩嶺からの展望は楽しめませんでしたが、それなりの距離をじっくりと歩けて、充実感のある山行となりました。

 累積標高差(登り):834m / 距離:13.4km / 歩行時間:3時間50分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:5時間35分 

(往路)
古淵 05:51-06:13 八王子 06:35-07:49 塩山
塩山 08:30-09:20 柳沢峠

(登山行程)
柳沢峠バス停  09:20
展望台     09:45-09:50
六本木峠    10:05
寺尾峠     10:45-10:50
丸川峠     11:10-11:20
大菩薩嶺    12:25-12:35
大菩薩峠    13:05-13:15
上日川峠バス停 13:55

(復路)
上日川峠 14:00-14:45 甲斐大和 15:30-16:30 高尾
高尾 16:31-16:37 八王子 16:49-17:01 橋本
橋本 17:04-17:15 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

中央線の塩山駅で、2011年に朝夕2往復が落合まで延伸された、大菩薩峠登山口行きのバスに乗り換えます。
落合まで入る便は、すでに帰りでは3回乗っていますが、行きで利用するのは今回が初めて。混み具合が分からないので少し早い電車で来てみたら、8時前に並んだのは私を含めて7人だけ。8:12分着の電車からは多くの人が乗り継いできて、ようやく乗り場の行列も延びましたが、全員がちょうど着席できる人数に収まりました。
一方、同じ時間に発車する隣の西沢渓谷行きの乗り場のほうは、かなりの盛況で長い行列ができていて、2台でやって来たバスにぎゅうぎゅうに詰め込んで、どうにか乗り切れた具合に見えました。
なお余談ですが、乗り場で行列を整理していたバス会社の人の話によると、3連休の初日とあって、南アルプス行きの早朝便は、甲府駅発・芦安駐車場発ともに最大限の8台ずつを配車したにもかかわらず、なお計200人ほどを積み残したとのこと。きっと登山道も、相当に混み合っていたのではないでしょうか。


連日の猛暑が続いていて、下界はこの日も朝から暑かったのですが、柳沢峠でバスを降りると、空気がいくらかヒンヤリしています。暑さを少しでも和らげようと、標高1400m台まで上がってきただけのことはありました。
山歩きの支度を終えたら、道路を渡って登山口の階段を上がり、まずは六本木峠に向かいます。同じバスから降りた人たちは、こちらに来る気配がなかったので、多くは反対側の三窪高原を目指していたのかもしれません。
登山道は緩やかな傾斜が続いて、とても気持ち良く歩けます。
柳沢峠の周囲には、短時間で周回できる遊歩道が複数ありますが、分岐点には道標や案内図がきちんと設置されていました。しっかり整備されているのに、ほかに歩いている人がいないのが勿体ない気持ちになります。
空気がヒンヤリしているとはいえ、さすがに登っていると少しは汗もかかされます。それでも傾斜が緩やかなので、暑さが勝るようなことがなく、涼しさが優位を保っている感じで、思いのほか快適に歩けました。


「梅の木尾根」と書かれた分岐点に来ました。柳沢峠からの遊歩道は、ここまでを周回する形になっています。
遊歩道の要所に設置されていた案内図です。登山地図では、小さな縮尺の中に登山道と遊歩道が交錯して書かれていて、細部が読み取れなかったのですが、現地のこの案内図を見てようやく遊歩道の様子が分かりました。
案内図によると、すぐ近くに「多摩川源流部の眺望」と書かれた地点があるので、少し寄り道していきます。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。
その展望地は、分岐点から1分も歩かないうちに、すぐに現れました。
大気の状態が不安定だったこの日、午後には雷雨の可能性も予報されていましたが、この時間はまだ雲が少なくて、設置されていた展望図通りに、多摩川源流域の山並みを望むことができました。
首都圏近郊といえども、このエリアになるとそれなりに山深くて、公共交通だけが頼りでしかも日帰りとなると行ける山が限られます。ここから見えている山の中で、登ったことがあるのは笠取山だけでした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


分岐点に戻って、さらに登山道を奥へと進むと、遊歩道エリアよりは道が細くなって、いかにも登山道という体裁の道に変わります。その一方で、アップダウンが少なくなったので、ここからは快調に足が進みました。
上の写真もそうですが、このあたりでは東京都の水源林らしい、瑞々しい雰囲気の森が続きます。歩いていてもとても清々しい気持ちになりますし、苔生した鮮やかに緑には、見た目でも心が癒される感じでした。
T字路になっている六本木峠に着いたら、歩くのはこの日が初めてという区間はここまで。この場所には2012年にも来ていて、ここから丸川峠まではその時と逆方向に歩き、丸川峠からはいよいよ大菩薩嶺を目指します。


六本木峠と丸川峠の間も、引き続き平坦に近い穏やかな道が続いて、まさにトレッキングという気分を満喫できますし、ここまでと同じように涼しさのほうが勝って、とても快適な道のりです。
しかも、柳沢峠で同じバスから降りた人たちを見送って以降、誰にも会っていないという静けさも心地良かったです。六本木峠と丸川峠の間は歩く人が少ない区間なので、このまま丸川峠までは静かに歩けることでしょう。
そして道はやがて、2012年に歩いた時にもとても印象的だった、コケの美しい区間に入りました。
心が洗われるような景色に、ついつい立ち止まって写真ばかり撮ってしまいます。
しばらく続いた苔生した道も、この先で見納めのようです。
しかしその後も、針葉樹林特有の芳香に満ちた森の中を進んで、その爽快感はひとしおでした。


長らく穏やかな道が続いていましたが、さすがにずっと同じ高さにいる訳にもいかず、途中には登りが続く区間も現れました。こうなると、これまでの快適さはどこへやら、暑さをこらえつつ登る具合になってしまいます。
そんな登りの中程にある、およそ峠らしくない地点に、天庭峠の標識がなんだか場違いのように立っていました。それでも峠の地名が付いているということは、ここにかつて峠越えの道でも通っていたのでしょうか。
天庭峠を過ぎると、登り方がいくぶん緩やかになり、暑さと涼しさの中間くらいで折り合いが付く感じでした。
寺尾峠は、さほど顕著な峠地形の地点ではないものの、かつてここを横切っていた峠越えの道らしい道形がしっかりと残っています。特に東側に下る道などは、今でもそこそこ歩かれているかのように明瞭に見えました。


寺尾峠から先になると、小さなアップダウンが続く程度の道に変わって、再び割と楽に歩けるようになります。
そしてこのあたりで、初めて対向者とすれ違いました(丸川峠までの間に出会った唯一のハイカーでした)。
道はやがて、苔生した岩の間を縫うようになって、美しい景色の再現となります。
あまり長くは続きませんでしたし、やや滑りやすい箇所があって足元注意でしたが、気持ち良く歩けました。


急に前方の景色が開けたら、間もなく丸川峠に到着です。
丸川荘が建つ丸川峠です。ここからは大菩薩嶺の周回ルートに入るので、登山道を行き交う人も増えました。
上の写真でも左端に写っていますが、丸川荘の背後には開放的な広場があります。この空間の心安らぐ雰囲気が好きで、この日もここで10分ほど休憩し、息を整えて大菩薩嶺への登りに備えました。


丸川荘から大菩薩嶺への登りは、いきなりの急登で始まりました(しかも足元も悪かった)。でも急なのは少しの間だけで、ほどなく傾斜が落ち着いたら、あとはほぼ一定の傾斜で登れるようになります。
この道は、2006年に最初に大菩薩嶺に登った時に下っていますが、当時の記憶はもう曖昧で、ほぼ初めて歩く感覚でした。一本調子の登りが続き、景色が開ける地点もほとんどなくて、登山道としては少々地味な印象です。
時折、木々の間から頂上付近を望めますが、傾斜が緩やかなだけに、それがなかなか近付いてきません。そうこうするうちに上空には雲が増え、頂上の周囲もガスってくるのが見えました。ただ、丸川峠からの登りは暑さとの戦いになっていたので、日差しが遮られたのは有難く感じられ、これ以上に崩れなければむしろ好都合かも。
途中に軽く下り気味の区間を挟むと、その先は岩の露出が多い道に変わりました。
苔生した岩で、滑りやすい箇所もあります。登る分には問題ないものの、下りでは足元に注意が必要でしょう。


大菩薩嶺の頂上に着きました。柳沢峠からの長いコースを歩いているうちに、ポピュラーでお気軽なコースからの登頂のピークは過ぎていたらしく、人の数は思っていたよりも少なかったです。
頂上の反対側から、登ってきた方向を振り返りました。この通り樹木に取り囲まれて、展望は全くありません。
ここで見るべき物といえば、日本百名山と山梨百名山の標柱くらい。多くの人は、標柱の前で記念写真だけ撮ったら、早々に引き返していきます。日本百名山の中でも屈指の地味な頂上なのではないでしょうか。


大菩薩嶺の頂上で少し休憩した後は、もう何度も歩いた道で、まずは大菩薩峠まで下ります。
南に5分ほど軽く下って、この雷岩の前に出ると、ちょっとした広場になっていて、景色が大きく開けました。
頂上で全く展望がない代わり、この雷岩からの展望はなかなか素晴らしい、と書きたいところでしたが、この時間は雲が増えていてこの有様。本来なら、大菩薩湖の左上あたりに富士山が見えるはずなのですが‥‥。
南アルプス方面もまた然り。前回、2015年にここに来た時は、曇っていてもそこそこの展望が楽しめたのに、この日は全然ダメでした。参考までに、その2015年の時の展望写真を こちら に挙げておきます。


雷岩からは、次に向かう大菩薩峠が小さく見えていて、稜線上の登山道には、多くの登山者の姿もありました。
避難小屋のある賽ノ河原を通過します。ここが本来の大菩薩峠で、かつての青梅街道はここを越えていました。
賽ノ河原から、大菩薩嶺の頂上付近を振り返りました(写真左上)。
賽ノ河原の先で、登山道は軽い登り返しとなり、親不知ノ頭を踏んでいきます。そのピークに立った時、つい先ほど雷岩にいた時よりも雲が減って、富士山が僅かながら部分的に見えていることに気付きました。写真を縮小したら、ほとんど分からなくなるような見え方ですが、下の写真にマウスを乗せると富士山の位置を示します。


親不知ノ頭を越えたら、大菩薩峠までは岩道を軽く下るだけです。
大菩薩峠では、多くの人たちが休憩していました。
大菩薩峠には、立派な標識や展望図などがあります。標柱の背後は、今しがた越えてきた親不知ノ頭。
峠には介山荘があって、軽食のほか、この時期らしくかき氷を注文する人などで賑わっていました。


大菩薩峠を後にしたら、林道のような幅広い道を下ります。介山荘の車が通るほどなので、ここから先の道に、もう登山道らしい趣はありません。その代わり傾斜が緩やかなので、足への負担は軽かったのではないかと。
途中からは、舗装された箇所が現れるなど、すっかり車道と化してしまいます。
福ちゃん荘の前を通過します。ここまで、上日川峠15:00発のバスに乗るつもりで下ってきたのですが、あまりに快調なペースで下れていたので、急げば14:00発のバスに間に合いそうです。
ということで、福ちゃん荘からは車道を飛ばして、上日川峠まで10分で到着しました。時間的には1本早いバスに間に合いましたが、あとは乗れるかどうか‥‥。
バスにはすでに多くの登山者が乗り込んでいましたが(先に満員になった1台目が少し前に出発していて、これが2台目だった模様)、発車時刻5分前でも空席が残っていて、幸いにも次を待たずに乗ることができました。

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お伊勢山・花咲山・岩殿山 [大菩薩とその周辺]

2016/01/16(土)

■第319回 : お伊勢山(550m)・花咲山(750m)・岩殿山(634m)


この日は、大月市選定の秀麗富嶽十二景の中で唯一踏んでいなかったお伊勢山を手始めに、登山地図の赤破線コースをたどって花咲山を踏み、一旦山里に下った後は、垂直の大絶壁が迫力満点の稚児落しを経て、最後は堅固な山城があったことで知られ、JR中央線の車窓からもその異様な山容がひときわ目を惹く岩殿山に登るという、変化に富んで緊張する箇所も多かったルートを歩いてきました。

 累積標高差(登り):1110m / 距離:12.5km / 歩行時間:4時間35分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:6時間35分 

(往路)
古淵 06:51-07:13 八王子 07:15-07:22 高尾
高尾 07:46-08:28 大月 08:40-08:58 上真木

(登山行程)
上真木バス停 09:00
お伊勢山   09:05-09:10
大月西小学校 09:25
花咲山    10:15-10:25
サス平    10:45
浅利公民館  11:15
稚児落し   12:00-12:10
天神山    12:25
岩殿山    13:25-13:35
岩殿上バス停 13:50
猿橋駅    14:10

(復路)
猿橋 14:19-14:51 高尾 14:54-15:00 八王子
八王子 15:20-15:42 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

大月駅で下車したのは約5年ぶり。駅舎を改装している様子は、その間も富士急線への乗り換え時などに見ていましたが、久々に駅前に出るとロータリーも新装されて、バスやタクシーの乗り場もスッキリとしていました。
背後は、最後に登る岩殿山です。頂上部の絶壁がまさに天然の要塞となっていて、戦国時代に鉄壁の守備を誇る山城が築かれていたこの山は、JR中央線の車窓風景の中でもとりわけ異彩を放つ存在なので、山に興味がなくても、その姿を目に留めたことがある方は多いのではないでしょうか。

ハマイバ前行きのバスの乗客は4人。うち2人は大月中央病院までの乗車で、残った2人が登山者だったのですが、私がこの上真木バス停で降りた後ももう1人の方は乗って行かれたので、黒岳方面に向かわれたのかも。
上真木バス停前はY字路になっていて、バスを降りたら、バス通りから右手に分かれていく細い道に入ります。
ほんの2~3分登れば、右後方に折り返すような脇道の入口に、お伊勢山を示す道標が立っていました。
さらに道標に従って進むと、最後だけ申し訳程度に山道を歩くことができました。


バス停からたった5分で、あっという間にお伊勢山とされる地点に到着しました。しかし地形的には、この後方にもっと高いエリアが控えていて、山頂とするのが適当な場所ではありません。バス停からの標高差も僅か50mと、登山の対象とするには物足りず、それで秀麗富嶽十二景の中でこれまで唯一登り残していたのでした。
奥に設置されているのは、大月市出身の山岳写真家・白籏史朗氏の顕彰碑です。このほか、秀麗富嶽十二景のパネルなどがいくつも並べて立てられていました。
山それ自体としての魅力はともかく、秀麗富嶽十二景の一座だけに、富士山の眺めはサマになっています。
富士山のアップです。先週まで少なかった雪がようやく増えて、この時期らしい見映えになってきました。
斜面では何本かの紅梅がすでに満開で、周囲に甘い香りを漂わせていました。でも実はこの場所、桜の名所として売り出されていて、春になると桜の花越しに富士山が見られるようです。確かに桜の木が多く見られました。


この周囲には「五福参り」の散策路が整備されていて、お伊勢山から南に延びる尾根に付けられた山道を、その案内に従って進みます。最初に出てくる愛宕神社を見送ったすぐ先には、この上真木大神社がありました。
尾根道なので多少のアップダウンがあり、続いて天満宮のある小さなコブを越えていきます。
天満宮からの下りは桜並木の道になっていて、満開になると見事な景色が見られそうです。お伊勢山一帯では4月に「さくらまつり」が開かれるのですが、夜間はライトアップされるのか、照明も点々と続いていました。
随所にこの「五福参り」の標識があったほか、要所には案内図も設置されていました。
尾根の突端付近にあった根神神社。五福のうちの四福までは、歩いてきた短い尾根道で見られたのでした。


根神神社のすぐ下で住宅地に入ると、次の花咲山に向かうためには、まず大月西小学校を目標に進むことになります。何も案内がなかった代わりに、道路に降りたら進行方向にもう学校の建物が見えていてホッとしました。
その道路は行き止まりでしたが、この細い路地で1本右側の道路に移ると、小学校の前に出られました。
大月西小学校に突き当たったT字路で、花咲山を示す道標を発見しました。登山地図の赤破線コースですが、道案内はほぼ万全で、どちら側から登っても、道標に従っているだけで迷わずに歩けるのではないかと思います。
すぐに小さな川を渡ると、その先に再び標識が立っていて、ここから山道が始まりました。


山道を登り始めたら、すぐに車道を横断します。まだいくらも登っていないのに、ポカポカ陽気にすっかり身体が暖まり、早くもジャケットが不要になって、フリースも前ファスナー全開で歩くことが多くなりました。
車道の先で本格的な山道に入ってからも、道は明瞭に続きます。ヤブっぽくなりそうな区間がしっかり刈り払いされていて、1本道で紛らわしい分岐もないなど、当面はあまり赤破線コースっぽい雰囲気はありません。
しばらく登ると、岩が露出した一帯に出て、左側の展望が開けました。
その露岩には女幕岩という名前が付けられているようです。
露岩帯からの北西側の眺め。この方向がスッキリ見られたのは、この日のコースではここだけだったようです。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
花咲山の手前で、まず717m標高点ピークを越えていきます(この写真はピークの少し手前付近)。
717m峰には大岩山という名前があるらしいのですが、ピークに標識は見当たりませんでした。
717m峰の先に、ロープが下がる急降下が現れました。ロープが途切れた後も、立ち木に身体を委ねるようにしての急下降がしばらく続くので、ここを抜けるにはかなり気を遣っています。地形が急峻なだけでなく、地面がザレて脆いため足場も常に不安定で、単なる足元注意レベルではなく、久しぶりに登山道で危険を感じました。
最近の登山地図でも、ここには「危」マークが記入されています。この箇所の存在が、道案内がしっかりしていて進路が明瞭なこのコースを赤破線で記載している、最大の理由なのかもしれません。


鞍部まで注意深く下ったところで緊張から解放されて、改めて登り返していけば、花咲山に到着です。
露岩帯の手前で6人ほどのグループを抜いてきましたが、その後は全く人の気配がなく、頂上でも1人で静かに過ごしていきます。結果的に、このあとはもう下山するまで誰も見掛けることがありませんでした。
花咲山からの展望は、どの方向も木の枝越しに辛うじて見る形となっていて、木々が葉を落とした季節でなければ、たぶん何も見られないと思います。こちらは、先程露岩帯から眺めてきたのと同じ南大菩薩方向。
東側も、枝と枝の間から百蔵山と扇山を覗くのが精一杯でした(その右下で岩殿山が樹木と重なっています)。


花咲山からの下りは、写真を撮る間もない程の急坂が長く続きました。地面が乾燥していたこの日は、落ち葉が滑るのにさえ気を付ければ普通に下れましたが、雨後や降雪などで地面が緩んでいたら危ないかもしれません。
長い急坂を下り切った鞍部が花咲峠で、写真は下ってきた急斜面を振り返っています。
急坂を下ったと思ったら、そこからは急なコブを2つほど登り下りさせられて、体力的にこたえました。
2つ目のコブを少し過ぎたあたりで、三角点のあるサス平を通過していきます。
ところで、この頃になるとさらに気温が上がって(急な登下降の影響もあったでしょうが)ついにフリースも着ていられなくなり、ここから先は山シャツ姿で行動することになります。この日は、とても真冬とは思えないほどの超小春日和で、これ以降はゴールの猿橋駅までずっと、そのままの格好で快適に過ごせてしまいました。


その後も急な下り坂が断続的に現れます。地面が乾いていなかったら、どこまで安全に下れていたものか‥‥。
頻繁に足を踏ん張る必要があるため、下りなのに決して楽ではなく、かなり足への負担も大きかったと感じました。また逆ルートだとこれが登りになるので、相当キツイのではないでしょうか。
ようやく尾根の末端が近付いてくると、これから向かう天神山や岩殿山などが見られるようになりました。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
その後も軽いアップダウンが続いて、すんなりと下らせてはもらえません。それでも、この小さな祠のあるコブへの登り返しが最後となって、祠の前に立てば眼下に中央道が見えてきました。
小さな祠のコブからは階段道に変わって、車道まではあっという間でした。


降りてきたのは中央道のすぐ脇。道標はここから大月駅への道順を案内していましたが、浅利集落に出たところで浅利公民館前のT字路を左に進んで、稚児落しへの登山口へと向かいます。
右手を流れる浅利川を見ながら車道を進んでいくと、ほどなく瑞仙橋という小さな吊り橋が現れます。古い地図ではこれを渡る経路が案内されていますが、老朽化による危険のため現在は通行禁止となっていました。
近寄ってみると、渡してある板の傷みが激しくて、あちこちで損壊が見られます。これを渡れればかなり近道になるのですが、この状況では大人しく迂回するしかないでしょう。
ということで、さらに上流にある車道で浅利川を渡って、稚児落しへの登山口まで来ました。


登山口から稚児落しへは、割と急な登りの連続でした。花咲山が登り下りとも結構急で、予想外にかなりの疲労を感じていたところへ、しばしば段差が大きな箇所のある急登が続いて、一向にペースが上がりません。
ゆっくりとしか登れませんが、それでも登るにつれて、稚児落しの大絶壁が間近に迫ってきました。
このあたりまで来ると、その上端あたりを歩くハイカーの姿も見えるようになっています。
なんとか登り詰めて、稚児落しの上端に出ました。すぐ右側で先程見上げた大絶壁がストンと切れ落ちていますが、そちらに身を乗り出してカメラを構える勇気もないので、なんだか良く分からない写真になっています。
でも少し右を向けば、かなり先まで続いている大絶壁がこんな具合に見られました(奥は最後に登る岩殿山)。なお、稚児落しにまつわる伝承については割愛しますので、興味を持たれましたら他の資料をご参照下さい。
稚児落しの向こう端まで先に行ってしまうことにして、その途中で分岐点を通過します。
2007年に大月駅から岩殿山に登った時は、この分岐点で稚児落しを離れて、セーメーバンを目指したのでした。
稚児落しの東側の絶壁上に来ました。右側が切れ落ちているのはここでも変わりません。
最初に通ってきた、北側の絶壁を振り返りました。すごい迫力ですし、崖側に手すりもロープも何もない、自然なままの姿がその迫力をさらにリアルにしていると感じます。もしここで事故でも起きてしまったら、今の世の中だと危険防止柵の設置なんて方向に話が進んでしまいそうなので、そうならないことを切に願うばかりです。
富士山には少し雲がかかってしまいましたが、絶壁上からの展望を楽しみつつ、少し足を休めていきます。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。


最後にもう1度稚児落しを振り返ったら、岩殿山へと向かいます。
小さなコブを2つほど越えて、天神山を踏んでいきます。疲労はさらに進み、この頃になると小さなアップダウンも辛くなっていたので、予定通りのコースを全うできるか少し不安になっていました。
さて、天神山から岩殿山との鞍部へ向けては、クサリ場の下降が2箇所に出てきます。
そのうち最初のクサリ場については、少し手前ですれ違った方から、大団体がネックになって酷い渋滞が起きていると聞かされていました。そして実際に近付いてみると、クサリ場終点のコブ上はその団体だけで超満員で立錐の余地もなく、しかも聞こえてくる会話によると、これから登る人がまだまだいるというではありませんか。
いつまで待たされるか見当も付かないので、戻って林間コースに迂回しましたが、そちらにもロープを頼らないとどうしようもない程の険悪な急登があったりして、危険度は大して変わらなかったのではないでしょうか。


そのため2つ目のクサリ場は、たとえ混んでいても空くまで待って下ろうと行ってみると、こちらは人っ子ひとりいなくて拍子抜け。だから順番を気にせずに自分のペースで下れたのは良かったものの、下降中に右ふくらはぎが攣りそうになったのには慌てました。やはり、花咲山の登り下りの負担が大きかったのでしょう。
ということで、いつになくヘロヘロの状況で岩殿山へ。特に、大月駅からのコースが合流(写真はその合流点)してからの階段の連続は堪えましたが、1歩1歩という感じでどうにか足を進めます。
最後は肩で息をしながら、岩殿山の頂上部に到達。まずは、休憩舎の建つ展望台ピークに寄っていきます。
展望台の前や休憩舎は、多くの家族連れなどで賑わっていました。この時は、登山者の格好をした人よりも、観光客っぽい軽装の人たちが多かったようです。
岩殿山では、南側を中心に180度近い広範囲が見渡せたので、展望写真は2枚に分けました。こちらは南東側。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
続いて南西側ですが、富士山がすっかり霞んで見えなくなっていたのが残念でした。
  ※下の写真は山名ガイドを入れた縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
最後に、何もないと分かっていましたが、一応最高点にも登っておきます。
最高点は電波施設に大半が占有されていて、登山者としては肩身が狭く、展望もほとんどなかったのですが、そのぶん誰もいなくて静かだったので、こちらで休憩していきました。


岩殿山を後にして、猿橋駅に向かいます。下り始めだけは、普通の坂道だったのですが‥‥。
急斜面ばかりの山だけに、やがて階段が始まると、ほとんどの区間が階段になっていました。コンクリート階段ってのがどうにも味気ないのですが、こうでもしないと道を維持できないのでしょう。
階段が九十九折りになっていて、いかに斜面が急なのかが良く分かります。
何箇所か、穏やかな尾根道に変わる区間もありますが、どれも長くは続きませんでした。
下を走る国道が見えてきたら、長い階段もようやく終わりです。


国道に降りたら、岩殿上バス停の裏側を下って、猿橋駅へのコースに入ります。
あとは猿橋駅まで、車道を歩くだけです。左手には、百蔵山(左)と扇山(右)がずっと見えていました。
猿橋駅に到着。体力的は少し持ち直していて、岩殿山からの下りはいつも通りのペースで歩くことができましたが、それにしても今回はなかなか歩き甲斐のあるコースでした。

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