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草戸山・東高尾山稜 [高尾・陣馬]

2023/08/25(金)

■第467回 : 草戸山(364m)・東高尾山稜


この日は朝一番のバスを利用して、まだ涼しさが残る時間のうちに、東高尾山稜を軽く歩いてきました。
前回の山歩きの際に、途中で少し体調がおかしくなりかけたりしたので、それが一過性のものだったかの確認も兼ねて、短めのコースに出掛けてきたのです。結果的に今回は普通に歩き通すことができ、次回以降は以前と同じ調子で計画を立てても大丈夫そうなのでひと安心。あとは、この暑さが早く収まってくれれば‥‥。

 累積標高差(登り):179m / 距離:7.1km / 歩行時間:2時間30分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録域外か、非掲載の登山道を含む) 

(往路)
古淵 05:35-05:49 相原 06:05-06:18 ネイチャーファクトリー東京町田

(登山行程)
ネイチャーファクトリー東京町田バス停 06:20
Nature Factory 東京町田        06:35   (旧:大地沢青少年センター、2023年4月改称)
境川源流               06:50
草戸山                07:00-07:10
草戸峠                07:20
四辻                 08:10
御室社                08:45-09:00
高尾山口駅              09:15

(復路)
高尾山口 09:22-09:24 高尾 09:33-09:39 八王子
八王子 09:40-10:03 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

今回のコースは、最後の御室社への寄り道区間を除けば、どこももう何度も歩いているお馴染みの道。やや体調面に不安があったので、比較的楽に歩けるだけでなく、慣れ親しんでもいるコースを選んでいました。
JR横浜線の相原駅で路線バスに乗り換えて、「ネイチャーファクトリー東京町田」で下車します。少し前まで「青少年センター入口」という名前だったバス停は、施設の改称を受けてこの4月から変わっていました。
その施設までは車道が続きますが、駐車場が現れて一般車両が入れなくなった先には、別の道もあって‥‥
車道を外れて駐車場を突っ切ると、その先の森の中を木道で歩けるのです。木道の脇には田んぼが並び(農業体験用?)、その奥は東京都町田市と神奈川県相模原市を隔てる境川で、これからその流れを源流まで辿ります。
その森がすでに施設のエリア内らしく、キャンプ用の設備が並ぶ中を進むと、やがて建物が見えてきました。
それが町田市内唯一の公共宿泊施設とされる、Nature Factory東京町田(旧:大地沢青少年センター)の本館で、外観は改称前とほぼ変わりがないようです。なお、バス停名には採用されなかったようですが、施設名の「ネイチャーファクトリー」の部分をアルファベットで表記するのが正式名称っぽい。
少し先の屋外トイレが一般開放されていて、有難く利用させて頂きました(本館内の施設は利用者限定か?)。
舗装されていた車道はここから砂利道に変わります。道に隣接するテントサイトには宿泊者の姿もちらほら。


車道の終点まで来ました。この先は山道となって、境川の源頭へと向かいます。
が、境川沿いを歩くのはほんの初めだけ。すぐに折り返しが現れると、沢を高巻くように斜面に取り付きます。
急な登りで、沢はあっという間にはるか下に。酷暑続きの今月にしては、昨夜は珍しく寝苦しくない気温まで下がっていて、今もまだ朝6時台だけに割と過ごしやすく、車道の緩やかな登り坂は沢沿いのヒンヤリした空気にも助けられて快適に歩けていたのに、沢から離れた上に急登が重なり、途端に暑くなってしまいました。
大きく高巻いただけに、次に沢に近付いたと思ったら、そこはもう、まさに源流部でした。
境川源流の標識があり、写真中央の窪みで、最初の一滴が見られたりするのでしょう(この日は確認できず)。


境川源流からは、すぐ上に迫っている草戸山を目指して、沢の源頭部を急登していきます。
城山湖から登ってくる登山道に合わされば、頂上はもう目と鼻の先。
草戸山頂上の東側斜面には山の神の小さな祠が祀られています。軽く手を合わせていきました。
草戸山の頂上に到着。東京都八王子市と町田市、および神奈川県相模原市の3市の市境にあり、町田市の最高峰にもなっています。平日の早朝にもかかわらず、意外にもご夫婦らしいお二方が先着していました。
展望台を兼ねた休憩舎は、老朽化のためもう何年も前から立入禁止。でも周囲の樹木の生長により、立入禁止になる前からすでに展望なんてほとんどなくなっていたような記憶があります。
このため、草戸山からの展望は北東側の一部(その方角だけ樹木の枝を落としたっぽい)に限られています。
その展望がこちら。割と目立って見えているのが地上41階建のサザンスカイタワー八王子と館クリーンセンターの高い煙突のようなので、北東側で間違いないでしょう。背後の街並みは暖気にすっかり霞んでいました。
頂上のこの掲示を見て初めて知りましたが、城山湖からの登山道って、今は通行止めになっているんですね。
文章で説明だけ添えれば十分と思って大きな写真は撮らなかったのだけれど、ほぼ今年度の上半期いっぱいの期間、城山湖手前の金刀比羅宮あたりから、城山湖の堰堤を経て草戸山の東尾根に上がるまでの区間が対象です。


草戸山の頂上を後にしたら、東高尾山稜を北上して高尾方面を目指します。
10分ほどで、分岐点にもなっている草戸峠の小さなピークを通過します。草戸峠で左を向けば‥‥
高尾山南面の稜線を眺められました。頂上は、左端で樹木と重なるあたりにギリギリ見えていたかどうか。


東高尾山稜は小さなアップダウンが絶え間なく連なって、穏やかな道になる所のほうが少ないくらい。これまで南下する方向に歩くことが多く、北上するのは2009年以来で初めてに近い感触で歩いていますが、この方向なら徐々に標高を落としていくからトータルでは下りの方が多くなって、そんなにキツくはないはず。でも、時計の針が進んでさすがにもう朝の涼しさはなく、こんな標高ですから、次第に暑さで苦しくなってきました。


草戸峠から2~3分経った頃、左に梅ノ木平への分岐道を見送ります。
少し下ったと思ったら、それと同じくらい(気のせいか?)登ってしまう、みたいなのが繰り返されます。
草戸峠から10分ほどで、今度は拓大尾根への分岐点(その方向に道標はないけれど)を通過します。
さらに数分が経過して、送電線鉄塔の脇を抜けていきます。
草戸峠から20分ほどの地点では、高尾山口を示す私製の分岐標識を見ます。どんな道なのだろう?
なんか登り返しが意外に多く、トータルで下っている感じがしません。暑さも加わり、思っていたよりキツい。
こんな小さなコブを、いったいいくつ越えていったことか。
それにしても結構登ったよなぁ、と思って帰宅後に改めて地形図を確認したら、そもそも草戸峠から四辻までの区間で下げる標高はほんの50mほどだったのでした。その間には無数のアップダウンが挟まっていますから、50mなんてもう誤差みたいなもので、感覚的には下ったのと登ったのがほぼ同じくらいだったような。。。
やっと、左手の樹木越しに下界の建物なんかが見られるようになって、高尾山口に近付いてきた気配です。
四辻に着きました。ここを左に折れて高尾山口駅へ直行するのが、東高尾山稜の一般的なコースですが‥‥
時刻は8時過ぎで、今から電車で帰ろうとすると通勤通学のラッシュに巻き込まれてしまいそう。幸い今日は体調に問題がなさそうですし、短めのコースだけにまだ余力もあるので、もう少し歩き続けることにしました。


ということで、東高尾山稜の続きをさらに北へ。少し進むと、稜線の東側が開けてきて、都心方向を眺められたりしました(縮小写真では判別不能になってしまったけれど、スカイツリーもしっかり見えていたり)。
しかし東側が開けたということは、日差しを浴び続けるということでもあって、もう暑いのなんの。
数分ほど耐えたら、登山道は森の中に入ってくれて、再び木陰を歩けるように。でも結局は暑かったけれど。
暑さが収まらないのは、最後まで小刻みにアップダウンが繰り返されたからなのでした。穏やかな気分で気持ち良く歩けるところなんて、本当に少なかったなぁ。
次の分岐点が東高尾山稜のほぼ北端です(写真は歩いて来た道を振り返ったもの)。道標はないもののここを直進すれば、この先で向きを東へと変える尾根の続きをもう少し進めますが、今回はここで尾根を外れることに。
また道標が案内する右折方向には、もう三和団地の家並みが見えていました(写真中央の白飛びの部分に)。


でもそのいずれでもない、左折方向に進んでみると、細いながらも明瞭な道が続いていました。ここから高尾山口駅までは、この日のコースの中で唯一、初めて歩くことになった区間です。
ひと下りすると、ほどなく京王線の線路脇に出て、少しの間だけ線路に沿って進みます。
駅へ直行するなら、このまま線路沿いを進めば間もなく住宅街に入りますが、そうせずに左の道を上がると‥‥
すぐに、御室社の境内に入りました。
この覆屋の中に、御室社・山王社の2社の社殿が祀られています。
早朝にでもどなたかがお掃除をされたのか、きれいに整えられて手入れも行き届いた印象の境内は、とても居心地の良い空間でした。平日の朝だけに、期待通りに全く人気(ひとけ)がなく静かに過ごせますし、少し高い場所ゆえに下の住宅街から人目もほとんど届かないので、ここで帰路に備えて身支度などもさせて頂きました。


短い石段を下れば、線路の先はもう住宅街です。でも線路の手前を左折すれば、線路沿いにも進めるはず。
しかしあるはずの山道は、こんな時期には歩かれていないのか草に埋もれていて、仕方なく引き返しました。
なので大人しく線路の下をくぐって甲州街道(国道20号)に出たら、あとはその歩道を進みます。
高尾山口駅に到着。まだ朝の9時過ぎですから、電車が着くたびに多くのハイカーが降りて、高尾山など思い思いの方向へと繰り出していく中、その流れに逆らうようにして帰路に就きました。今からじゃ暑いでしょ!


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嵐山(相模嵐山) [高尾・陣馬]

2023/05/02(火)

■第463回 : 嵐山(相模嵐山)(406m)


1つ前の記事で少し触れた通り、このところ多忙で満足に身体を動かせておらず、いきなりマトモに山を歩けるのかが微妙な感じ。そこで今回は思いっ切りグレードを下げて、相模湖の東岸でちょこんと盛り上がっている程度の相模嵐山を行先に選んでみました。スタート地点からの標高差となると200mもないような低山です。
相模湖駅のホームから望む嵐山は、実際にすぐにでも登れそうな高さに見えます。

ただその数字からだと、逆に物足りなさ過ぎてしまいそうにも思えますが、でも以前に歩いた時の印象から、登山道には(特に序盤のうちは)アップダウンの繰り返しが多く、単純な標高差よりはずっと登り応えがあると分かっていたので、ちょうど良い按配の運動になるのではと目論んで出掛けてきました。

 累積標高差(登り):395m / 距離:4.3km / 歩行時間:1時間40分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:2時間10分 

(往路)
古淵 09:43-09:54 橋本 09:55(延発09:59)-10:31 三ケ木
三ケ木 11:05-11:13 プレジャーフォレスト前

(登山行程)
プレジャーフォレスト前バス停   11:15
嵐山(相模嵐山)          12:25-12:40
嵐山登山口(やまなみミニパーク前) 12:55
相模湖駅             13:10

(復路)
相模湖 13:42-13:51 高尾 13:53-13:59 八王子
八王子 14:09-14:21 橋本 14:24-14:35 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

嵐山は相模湖側からだと本当にあっけなく登れてしまえそうなので、スタートは南麓の「プレジャーフォレスト前バス停」から。写真右端が、バス停名にも入っている有名なレジャー施設の正面ゲートで、その真上には、目玉となるアトラクションの「マッスルモンスター」や「風天」などの構造物も見えています。
相模湖の方向に少し進んだら、すぐに右に分かれる脇道を上がります。
レジャー施設の中を突っ切れば最短距離で嵐山に向かえますが、入場有料の施設だけにそうもいかず、当面は施設の敷地との境界に沿って迂回するような道筋になっていて、それがアップダウンが多い理由でもありそう。
軽く登ってT字路に突き当たると、そこに立つ道標には重要な注意書きが添えられていました。
そう、すぐ先のこの地点で右に分かれるのが正しい道順なのに、ここには案内が何もなくて少々不親切なのです。先程の道標をしっかり見ておけば問題ないとはいえ、もっとスマートに案内できないものでしょうか。
右の坂を上がると、ガードレールの末端付近に次の道標が立っていたものの、登る前の地点(上の写真)からだと樹木の陰ですし、角度的にも近付かないと見つけにくいのでした。もう少し手前に立てれば全然違うのにね。


道は小さな畑や墓地の脇を抜けたのち、ほどなく山道に変わりました。
すぐに開放的な場所に出ると、左側が大きく開けていたほか、正面の山の上にはプレジャーフォレストの「マッスルモンスター」が見えています。なお嵐山までの道中で、景色を楽しめたのは結果的にここだけでした。
開けていたのは西側で、写真の左半分には権現山(右)と扇山(左)が並び、その間では遠くに黒岳や雁ヶ腹摺山などが霞んでいました。また相模湖の右上は、昨年歩いたばかりの岩戸山から鷹取山へと続く稜線です。
一方、右手のフェンスの向こう側は、駐車場などが広がるレジャー施設の敷地。この先で道がウネウネと曲がりくねっても、フェンスも一緒に付いてきたりして、施設との境界沿いに進んでいることを実感できました。


やがて道は森の中へと入り、緩やかな登りが続くようになります。
嵐山まで1.9kmの道標。最初の道標から500mほど進んだことになります。ここまでは登り坂でしたが‥‥
その先で道は下りに変わって、せっかく一旦は稼いだ高度を落としてしまいます。
しまいには階段道まで現れて、結構ガクンと下ることに。
下った先には沢があって木橋が架かっていました。どうやらこの沢を越えるために仕方なく下ったようです。
沢を渡った先で登り返したと思ったら、またすぐに同じくらい下って、再び沢を渡ることに。
その後は登り坂がしばらく続くようになって、ようやく本格的に登り始めたかと期待したのでしたが....。
でもこのコブを越えたら、その先でまたしても下り坂に。なんだか全然登れている気がしません。
唐突に左から道幅の広い砂利道が現れて、そこに合わさりました。
でも砂利道を進む距離はほんの短いもので、すぐにこの道標に従って右の斜面に取り付きます。
するとその先には竹林を抜けていく区間があって、ここだけはちょっと趣を感じられる雰囲気でした。
竹林を抜けると、今度はベンチが置かれた落ち着ける感じの場所もありました。
さらに進むと急な木段が現れて、いよいよ頂上を目指して登り始めるのかと思ったら‥‥
期待もむなしく、じきに下り坂に変わったと思ったら、ここでも結構下ってしまいます。
案の定、下った先にはまたもや沢が。道標は嵐山まで0.8kmとなっていて、ここまでもう1.6kmを歩いてきたことになるのに、その間は登ったり下ったりを何度も繰り返すばかりで、ほとんど登った気がしなかったのでした。まぁ今回はそれを見込んだ上で決めた行先だったから、特段そのことで凹んだりはしなかったのですが。
帰宅後に作成した標高グラフがこちら。深い沢が点在する入り組んだ地形ゆえ、GPSの精度は低めでしたが、ガーミン機とiphoneの両方の軌跡を平均化したので、実際のコース状況にかなり近付けられているでしょう。
この時の現在地は1.8km付近の最後の鞍部です。実際に登山口からここまで、トータルではほとんど高度を上げられていなかったことが良く分かりますし、途中には登山口よりも低そうな地点すらあったほどでした。
その後、続けざまに小さな沢を渡ると、木橋を見るのもこれが最後になりました。
すると、以降はさすがに登り一辺倒の道に。頂上までの距離が800mを切っていますから、もうアップダウンなどしている余地などないということでもあるのでしょう。
そして右手側は、木立によって直接は見通せないもののプレジャーフォレストの「マッスルモンスター」にほど近いあたりまで来ているようで、右上のほうから歓声などが届いてくるようになってきました。
ここはやや長い登りで、似たような景色がずっと続きます。でも次第に、「マッスルモンスター」からの歓声が同じくらいの高さから聞こえるように変わってきて、確実に高度が上がっていることを実感できました。
頂上手前の小ピークに上がると、鉄塔っぽいもの(写真中央)が立っている脇をやや巻き気味に通過します。
あと0.2kmの道標を過ぎれば、一旦軽く下ったりもして、短い間ですが緩やかで歩きやすい道に。
いよいよここが頂上への最後の登りになりました。


嵐山の頂上にほぼ到着、奥に見えてきた広場が最高点のようですが、その手前に灯籠があって左を向くと‥‥
水上神社の小さなお宮が鎮座していました。由緒書によれば、相模湖の湖水の浄化と平安を祈って、昭和30年に創建されたとのこと。
ここが嵐山の頂上です。広さはそこそこですが、上空が開けていて明るく居心地の良い場所でした。
上の写真でベンチの左手前に写っていたのがこの三角点。奥は東海自然歩道の案内板です。
ベンチの奥が相模湖に面した展望台になっていて、そこに頂上標柱なども立っていました。
展望台からは、相模湖を見下ろすその先に、中央線沿線の山々を見渡せました。この写真では樹木と重なってしまいましたが、立ち位置を少し変えれば、大菩薩嶺や奈良倉山もちゃんと見えるようになります。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


しばらく足を休めたら、相模湖駅を目指して下山を開始します。
こちらの尾根は等高線がかなり密なことから、急な下りを覚悟していたら、やはり階段道で始まりました。
しかし階段道は長いものではなく、意外なことにその先では楽に下れる程度の坂道が続くようになります。
ジグザグの道形が勾配を緩和してくれて、以降も急な傾斜や段差が大きな箇所などのない、比較的歩きやすい道でした。運動不足ゆえ、急な下りで足がプルプルしないかという不安も、杞憂に終わって安堵しています。
道が歩きやすければ、なにしろ標高差も200mほどですから、10分も下れば早くも木々の間に下界の景色が。
そしてあっという間に登山口へ。頂上からわずか15分ほどという、実にあっけない下山でした。
車道に下りてから、登山口を振り返りました。


登山口から相模湖駅までは約1km少々の距離。まずは相模湖を堰き止めている相模ダムの堤頂を渡ります。
ダム上から相模湖を眺めると、橋の奥で右カーブした先にある大部分が見えなくて、なんか小さく感じました。
相模湖の対岸に渡って、このスロープを上がれば、あとは車道を歩くだけです。
ゴールの相模湖駅に到着。
最後に、相模湖駅のホームから嵐山を振り返りました(冒頭と同じ写真です)。


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高尾山・小仏城山 [高尾・陣馬]

2022/09/28(水)

■第455回 : 高尾山(599m)・小仏城山(670m)


今年は夏以降が少し長めのブランクになっていて、前回が久々の山でした。そもそもコロナ禍で丸2年以上、思うようには身体を動かせていないところへ、さらに山から遠ざかってしまう形になっていたのです。

そのため、すっかり今の自分の力量が分からなくなっていたので、この日は以前との比較ができる歩き慣れたコースで現状を見極めようと、朝一番で高尾山を歩いてきました。

 累積標高差(登り):739m / 距離:11.1km / 歩行時間:3時間15分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:3時間55分 

(往路)
古淵 04:59-05:21 八王子 05:26-05:34 高尾
高尾 05:46-05:48 高尾山口

(登山行程)
高尾山口駅     05:50
大山橋       06:30
高尾山       07:00-07:15
一丁平(展望デッキ) 07:40-07:45
小仏城山      08:00-08:15
千木良バス停    08:55
弁天橋       09:10
相模湖駅      09:40

(復路)
相模湖 09:55-10:04 高尾 10:05-10:11 八王子
八王子 10:20-10:43 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

久しぶりに最寄駅の始発電車を捕まえて、高尾山口駅に2番電車で到着する、高尾山に登る時のお決まりのパターンでやって来ました。同じ電車に乗っていたハイカーは3~4人で、この日は少なかったなぁ。
平日の早朝だけに、ケーブルカー・リフトの駅前も閑散の極み。
この日は何も捻らずにオーソドックスなコースを歩こうと、ここから6号路に入ります。


すぐに現れる、琵琶滝への分岐点は直進します。
ずっと谷間を進むため、この時間だと日差しがほとんど届かず、若干の暗さが残る中を歩きました。
歩き始めて40分ほどで、小さな大山橋を渡ります。6号路の序盤は緩やかな傾斜が続いて、距離上はここで高尾山までの2/3を進んだのに対して、標高差だとやっと半分を登ったところ。この先で登りがきつくなります。
特に変わった様子がなかった登山道も、大山橋を過ぎると少々荒れた箇所が見られるように。ここなどは元あったはずの路盤が流されていて、水流のすぐ脇を歩かされました。増水時でも無事に通れるのでしょうか。
稲荷山コースへの連絡路を分けて、飛び石の区間に入ります。ようやく日差しが届く高さまで来たらしい。
あれれ、以前は飛び石を伝って歩ける箇所が多かったのに、すっかり様子が変わり、川の中をただ歩くだけって具合になっていて、なんか面白味も減ってしまったような。台風などによる豪雨が何度か続いた影響かも。
一応はゴアのシューズを履いて来ているものの、いい加減くたびれてメンブレンが一部破けたりするなど、防水性が落ちているのを我慢して使い続けているので、足の置き場には気を遣いながら歩きました。


川から離れて本格的な登りの区間に入ったと思ったら‥‥、真新しい立派な階段が忽然と現れました。しかもそれが長く続きます。こんな事になっていたなんて全く知らずに来ていたので、これにはちょっとビックリ。
傾斜が緩む箇所でも全く途切れず、執拗に階段が続く様子から、登山者の安全性向上というよりは、植生保護や裸地化対策としての措置だと思われます。だから必要性は理解できるけれど、こんなに整備されたら登山の趣なんて消し飛んでしまうし、今後はもうここを歩きたいと思えなくなったので、私にとっては残念でした。
それにしてもこれ、どこまで続くんだろう?
やっと終わりまで来ました。結構長かったなぁ。(帰宅後に調べたところ、2020年12月末から翌年3月末まで、登山道改修工事のため通行止めになっていたようなので、その期間に整備されたようです)
所々に段数がマジック書きされているのを見ると、最上段は383段目だったようです。
そこは6号路終点の広場。結局6号路は、尾根筋を登り始めたら最後まで全部がこの階段になったのでした。
巷で話題のカエンタケの蔓延は、高尾山界隈にも及んでいるようです。皆さんどうぞご注意を!
山頂直下の2階建トイレ(大見晴トイレ)は、この時間に登って来るといつも閉まっているなぁ。。。


高尾山の山頂に到着した時、居合わせたのはほんの5~6人。これまでで最も落ち着いた雰囲気だったかと。
最高点にある三角点です。
展望デッキもほとんど人がいなくて、どの方角も気兼ねなく見たいだけ見放題。自由だわぁ。
富士山は笠をかぶっていました。このあと、どちらも特に天気が崩れたりはしなかったと思うのですけれど。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
高尾山からの展望です。この時は雲が少なくスッキリと晴れていて、丹沢や道志の山並みをきれいに見渡せました。これよりさらに西側は雲に覆われたり霞んだりして、遠望はきかなかったものの十分楽しめています。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


山頂で少し休んだら、奥高尾方面への縦走路へ進みます。
5号路を横切った先の分岐は、もみじ台へは向かわずに北側のまき道へ。
まき道が終わった先には、ススキの穂が道にかぶさる箇所もあって、山の上だけに少し早めに秋の気配が。
一丁平には誰もいません。というか、この日は縦走路全体がいつもよりも静かだったような。
一丁平の展望デッキにも寄っていきます。富士山の笠はあらかた取れていたようでした。
一丁平からの展望は、来るたびに樹木の目障りさが増しているように思います。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
それでも方角を絞れば、あまり樹木が邪魔に感じないですむアングルも。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
巻き道への分岐まで来れば、小仏城山まであとひと登りです。


小仏城山も着いた時は無人で静まり返っていました。すぐに、後続のハイカーが何人か現れましたが。
休日なら開店する頃合の茶屋も、店内に人の姿は見られずひっそり。手前は三角点です。
開けている南東側は、横浜のビル群が眺められて、ランドマークタワーもしっかり見えていました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
西側は雲が増えてきて、富士山の頂上部はまだ雲の上に出ていたけれど、このあとはどうだったのだろう。


今回は、小仏城山から下山を開始して、相模湖方面へ向かいます。最終目標は相模湖駅ですが、そこまで歩くには最後にもうひと仕事頑張ることになるので、どこをゴールにするかは足と相談しながら決めることに。
相模湖への道は、下りはじめは木段になっている箇所が大半でした。
中盤になると、傾斜が緩んで普通の坂道を快適に歩ける場所も現れますが‥‥、
さらに下るとやや勾配が増した上に、路面が滑りやすい赤土で、足を取られないよう要注意でした。
茶屋の前まで下ったところが登山口で、車道に迎えられます。この茶屋も平日だからか閉まっていました。
車道を少し歩けば千木良バス停。でもまだ余力があったので、相模湖駅まで歩いてしまうことにします。
ここからバスに乗れば、ほんの10分ほどで相模湖駅に着きますし、本数もそこそこあって割と使い勝手も良い路線です。前回(といっても2008年のこと)こちらに下ってきた時は、バスのお世話になっていたのでした。


ということで、ここから先は初めて歩く区間になり、それを楽しみにして来ていました。このあとはすぐに相模川を渡るため、住宅地を抜けた先のこの地点から、川へと下る山道に入ります。
橋が割と高い所に架かっていてくれたら、そんなに下らなくて済むかも、などと虫の良いことを考えていたら、やがてその橋がはるか下に架かっているのが小さく見えてきて、ちょっとげっそりとした瞬間です。
橋の見え方から、長く続くかと思っていた下りは案外短いもので、下ったのは60~70mほどでしょうか。
吊り橋の弁天橋を渡ります。橋の袂には両岸とも狭いスペースしかない、写真を撮るには不自由な橋でした。
だから橋の外観の写真は、渡った先でのこの角度のものが目一杯。これではなんだか良く分かりませんね。
橋まで下ってきた訳ですから、渡った先は当然登り返し。疲れが溜まった終盤にこれはなかなかこたえます。
登り返しの階段の途中には弁天島公衆便所があって、足を休ませがてら利用させて頂きました。
階段状の山道がさほど長くなかった代わりに、その先にも車道の急坂が続いて、それなりにきつかったです。
そんな登りも、前方に2車線の車道が見えてくれば、そこで一旦は収まります。


しばらく車道を歩いたら、今度は相模ダムの天端を通って、相模川を渡り返します。
相模ダムの天端の様子です。
相模ダム天端からの下流側の眺め。
ダム湖の相模湖は、遊覧船などもある観光地ですが、災害級の豪雨が続いてまだ間がないためか湖水が濁ったままで、湖面を撮った写真はあまり絵になりませんでした。これは渡り終えた天端を振り返ったところ。
駅は湖面よりも少し高い場所にあって、最後にもうひと頑張りです。
朝方は涼しくて、小仏城山あたりまでは実に快適に歩けていたのに、さすがに日が高くなると気温も上がって、終盤以降の登りでは結構汗もかかされつつ、やっと駅前へ。
相模湖駅への到着は、早朝から歩き始めていただけに、まだ朝の10時前。午前中のうちに帰宅できました。

歩いてみた結果、スタミナ的にはあまり問題なさそうで、コロナ前とほぼ変わらない感触だった一方、さすがに運動不足は否めず、下る途中で足が少しプルプルしたり、翌日に筋肉痛になってしまったりしました。

なので、やはりあまり欲張らずに、抑えめのコースから慣らしていく段階を経て、徐々に標高差や距離を伸ばしていくほうが良さそうです。とはいえ、今後も当分の間はある程度抑制した行動が必要とされそうで、思い描いたように伸ばしていくなんて難しそうですから、現実的には現状を維持できればそれでも御の字でしょうか。

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