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木もれびの森(相模原市)ウォーキング [東京・神奈川(平野部)]

2021/09/07(火)

■第441回 : 木もれびの森(相模原市)ウォーキング


感染症が爆発的な広がりを見せていて、蔓延している地域では、「人を見たら感染源と思え」くらいの感覚でいないと安心して過ごせそうもありません。まさに私もそんな地域のただ中にいるので、今回は徒にお出掛けをするのは避けて、普段から日常的に歩いている近所の森を紹介したいと思います。

相模原市南区の「木もれびの森」は、コナラやクヌギなどの雑木林が連なる緑地で、今もなお相模野の面影を残しているといわれる広々とした林内には、四季折々の自然を感じられる散策路や芝生広場が整備されています。
木もれびの森(大野台地区)の中にあったコブシ広場

周囲が住宅密集地で、交通量の多い道路にも隣接する環境にありながら、「木もれびの森」の広さは73haに及びます。森林の多くが山間の傾斜地として残る中、都市圏に広大な平地林が残るのは極めて貴重なのだとか。

市街地と隣り合わせの森ですから、散策や森林浴などの利用者が多く見られる割に、その広さゆえか、ネットでもその全容が見られる記事は少ないようなので、今回は森の全域を満遍なく歩いて記事にしてみました。

 距離:13.8km / 歩行時間:3時間50分 (休憩除く) 

(散策行程)
相模原南病院前の交差点 10:06
案内看板 No.1~2    10:08(No.1), 10:34(No.2)
中央広場        10:36
案内看板 No.3~5    10:53(No.3), 11:04(No.4), 11:15(No.5)
イヌシデ広場      11:17
コブシ広場       11:24
案内看板 No.6~12    11:34(No.6), 11:41(No.7), 11:46(No.8), 11:50(No.9)
            11:56(No.10), 12:18(No.11), 12:25(No.12)
相模原南病院前の交差点 12:44
ベンチ(相模緑道緑地) 12:50-12:55
案内看板 No.13~16   12:58(No.13), 13:15(No.14), 13:20(No.15), 13:56(No.16)
相模原市慰霊塔     14:01


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

あまり知られてなさそうなので、まずは相模原市の地図で「木もれびの森」の大まかな位置を示します。相模原市の南区にあって、JR横浜線の古淵駅から徒歩で、小田急線の相模大野駅からバスで、アクセス可能です。

森の様子はこんな具合(下図で緑色のエリアです)。全体がひと続きではなく、いくつかの地区に分かれていて、中には赤破線が示す散策路が張り巡らされています(散策路はかなり省略されていて実際はもっと多い)。
また、地図を縮小したので少し分かりにくいですが、林内の16箇所に番号が付いた案内看板が立てられていて(下図にマウスを載せると○印で示します)、今回はこれを1番から16番へと、番号順に巡ることにします。
  ※下の写真は縮小して文字が潰れているので、大き目の写真を こちら に置いておきます。

森の様子を別バージョンの地図で。森がすぐ住宅街に接していたり、国道をはじめとする幹線道路がすぐ脇を何本も通っているさまがお分かり頂けるかと思います。私の自宅ももちろんこの地図の中にあります。
これ以降、記事中の要所では、この地図の縮小版を使って現在地を示しながら書いていきたいと思います。







前置きはこのくらいにして、ここからが本文です。
スタート地点に選んだ現在地はここ。

そこは相模原南病院の前にある交差点。自宅から10分もあれば歩いて来られる場所です。
交差点のすぐ先で、相模緑道緑地(以下「緑道」)が分かれます。この緑道は用水路跡を整備したもので、総延長は10km以上に及び、ここはその途中に過ぎません。なぜ中途半端な地点をスタートに選んだかというと‥‥
ここに「木もれびの森」の1番目の案内看板があるからなのでした(上の写真にも小さく写っています)。


案内に従って、まずは「木もれびの森」の大野台地区に向けて、緑道を進むことにします。元が用水路だけに、ほぼ真っ直ぐにのびている緑道は、日頃から散策でしばしば来ているコースでもあり、歩き慣れた道です。
しばらく進んで、右手の住宅地が途切れた先に見えてきたのが、「木もれびの森」の一部です。
事前に入手していた、「木もれびの森」大野台地区の詳細な散策路のマップがこちら。このマップは森の何箇所かに置かれていたのを以前の散策時に持ち帰っていたもので、今回歩くコースもこれを元に考えてありました。
  ※下の写真は縮小して文字が潰れているので、大き目の写真を こちら に置いておきます。







現在地はここ。
最初に歩くのは、「木もれびの森」の大野台地区のうち、
左図で明るい緑色にハイライトしたブロックです。
この森の中を赤矢印のような道順で進みます。

ここから「木もれびの森」の中に入ります。
入ってすぐのあたりは、盛夏だからか、侵入防止柵を覆い隠すほど緑が濃かったです。
その後も森の様子をカメラに収めていきますが、冒頭でも触れた通り森の全域を満遍なく歩いたので、写真の数が多くなった上に、平地林ゆえに景色の変化が少なく、さほど変わり映えのしない写真が揃ってしまうことに。
全部を同じように載せると冗長な記事になってしまうので、一部の写真は縮小率を上げて見た目がコンパクトになるようにしました。 ※赤枠を付けた小さな写真は、クリックするとほかの写真と同じサイズで見られます。

森の中には細い小道のほか、車が通れるほどの砂利道もあって、
途中でその砂利道の1本を横切ります。
 (その後も何度か横切りますが以降は省略)


すると、整然としてスッキリした感じの景色の中を歩ける場所も。


このブロックの北端付近で左折すると、道が少し細くなります。


さらに砂利道を横切ると、このブロックの西端あたりでは、
少し草深い道になりました。


途中で砂利道に入って、入口の近くへ戻る方向に進路を変えます。


最後は再び土の道に入って、先程まで歩いていた緑道の続きへ。

相模緑道緑地に戻ると、緑道の左側に用水路の遺構が現れました。
昭和38年に完成した畑地かんがい用水の大野支線は、その大部分が相模緑道緑地として整備され暗渠になったりしているのに対して、この場所では用水路が開渠のまま残されていて、当時の様子を伝える貴重なものらしい。


さらに進むと、いくつもの道が合わさる一角に出ました。





現在地はここ。
「木もれびの森」の大野台地区のほぼ真ん中に位置し、
少し先に2番目の案内看板が立っていて、
左手には中央広場があります。

正面に立っていたのが、相模原市登録有形文化財「畑地かんがい用水大野支線」の解説板。
さらに左奥にも、大きな案内図などが立っていて、この写真の右端に写っているのが‥‥
2番目の案内看板でした。
左手に現れた中央広場は、入口付近にテーブルやベンチがいくつも置かれていて、この時も多くの人が寛いでいました。なお、「中央広場」という名前は公的な案内には一切出てきませんが、先に紹介した大野台地区の詳細図にそう書かれていたのを採用しています。きっとこのあたりの人たちにはそう呼ばれているのでしょう。
それなりに広さがあって、気持ち良く過ごせる草地の広場です。奥の方には、佇まいが印象的な1本の樹木が。
中央広場の入口あたりを、奥のほうから振り返りました。







現在地はここ。
中央広場の北端あたりから、細い道に入って、
左図で明るい緑色にハイライトしたブロックを歩きます。

すると、道の脇には次々と歌碑が現れるようになりました。
最初に見た歌碑は詠み人が柿本人麿でした。

その後も矢継ぎ早に歌碑を見ます。
こちらは詠み手が額田王でした。


三差路を右折します。ここにも歌碑が。
歌碑の中には「作者不明」のものも結構ありました。


この小道には「森の散策路」という名前が付けられていました。


森の外れに出ると、「東の入口」という標柱が立っていました。
中央広場とその周囲の森を合わせた、今歩いているあたり一帯は
「相模原中央緑地」とされていて、そこへの入口ということらしい。


次の分岐を左に入って、車道のすぐ脇を進みます。

ちょっとした広場に出ると、ここでもベンチには寛いでいる人たちの姿が。ここも森の外れで車道に接していて、自転車が何台か停められていることから、相模原中央緑地への入口としても利用されているようでした。
広場にはさらに、万葉集と歌碑についての解説板もありました。「相模原中央緑地では ‥(中略)‥ 12種類の植物を万葉の歌で紹介してあります」とあるので、数々の歌碑は、植物観察の助けとして立てられたのでしょう。

広場を右に折れた先にも、歌碑が並ぶ道が続きます。
この歌碑は詠み人が大伴家持でした。


このあたりでは歌碑のほかにベンチも多く見られるなど、
広い森の中でも相模原中央緑地とされる一帯は良く整備されて
いましたし、ここでは散歩中の人なども多く見掛けました。


十字路に出たら右折します。


すると、ちょっと細い道になって‥‥


先程歩いた中央広場の奥をかすめるように通っていきます。


その後も細い道に入って進みます。


前方に道路や建物が見えてくると、
そこが次の目標としていた地点です。








現在地はここで、3番目の案内看板とトイレがあります。
このあと、左図で明るい緑色にハイライトしたブロック(小さくて
分かりにくいけれど)を赤矢印のように歩きます。

見えてきた建物は公衆トイレ。今回のコースだと、この先トイレは終点の慰霊塔までなく、とても貴重な存在。
そこにもベンチが置かれた小さな広場があって、談笑している人たちの姿がありました。
ここが相模原中央緑地の「西の入口」になっていて、次に目指していたものが道路を渡った先に見えています。今はその方向には進まないのですが、番号順に巡っている都合で、とりあえず写真だけは撮っていくことに。
それがこの3番目の案内看板です。写真を撮った後は、また道路を渡って、それまでいた側に戻りました。

その後は、車道に沿った道を少し歩きます。


T字路を左折した先にはベンチが。本当に良く整備されています。


その道は「森の中道」という名前のようです。


十字路を右折すると、今度は「思索の道」に入りました。


前方に道路が見えてきたら、その手前を右に折れれば、
次の目標としていた地点は間もなくです。








現在地はここ。
ここからは、相模原中央緑地を外れて、左図で明るい緑色に
ハイライトしたブロックを赤矢印のように歩きます。

そこは、車道がT字路になっている地点で‥‥
車道に出てから歩いてきた道を振り返ったところ。ここが相模原中央緑地の「南の入口」になっていました。
上の写真でも右端に小さく写っていますが、そこに4番目の案内看板がありました。
余談ですが、1~3番目の案内看板はどれも北が下だったのに、4番目では北が上に変わりました。だから、それまでの看板のイメージで現在地を探そうとしたら、地図上でちょっとした迷子になって一瞬戸惑うことに。
実はこのあとも、全16枚の案内看板は北が上のものと下のものとが混在していました。どうやら看板の立つ向きに合わせてそうしてあるようで、個々の看板を単独で捉えるならば、その方式にも十分な合理性があると言えそうです。まぁ、この森では上下が完全に逆の2種類だけだったので、そうと分かれば現状でも混乱せずに見られたのですが、全部を一連のものとして見るときには、統一性のあるほうが分かりやすいような気もします。
広い公園とかに行った時、見るたびに全然違う向きの案内図が現れたりして(酷い所だとデザインまでマチマチだったり)、かえって分かりにくいのにと感じることもありますよね‥‥。

4番目の案内看板に背を向けて車道を渡ったら、この細い道で
その先の森の中へと入ります。


そこは、大野台地区の詳細図で「境界木の並木道」となって
いた道。そのためか、比較的立派な幹周りの樹木が並ぶ一画も
ありましたが‥‥


すぐに、割とありふれた感じの樹木に戻ってしまいます。
「境界木」という言葉にも馴染みがないので、正直なところ
あまり良く分からず、ここは説明が欲しかったような。。。


そうこうするうち、1本先の車道に出てしまいます。


少し車道を歩いて、ゴミ集積所のところから、さらに向こうの
森の中へと入ります。

すると、すこぶる気持ちの良い森に入りました。今回歩いた全コース中で、このあたりの雰囲気が一番だったような。雑木林にありがちな雑然さを感じない、調和のとれた景色で、どこかの高原の森みたいにきれい。
そこは「木もれびの森」大野台地区でも端のほうに位置します(もう1つ隣が南西端のブロック)。住宅街から少し離れるからか、散策でここまで足を延ばす人も少ないようで、静かに歩けるのもとても心地良かったです。

美しい森のブロックを横切った先で車道に出ました。


歩くコースをなるべく一筆書きに近くしたかった都合で、
少しだけ舗装道路を進んで、ここから右手の森へ。


そこは「木もれびの森」大野台地区の南西端のブロック。
ここも隣のブロックと雰囲気が近くて、気持ち良く歩ける森でした。

しばらく進むと、すぐ右手を並走する車道に、次の案内看板が立っているのが見えました。このあとは、今歩いている道をそのまま進みますが(写真の左上方向に)、案内看板は見たいのでそこまで往復してきましょう。







現在地はここ。
「木もれびの森」大野台地区で、南西端のブロックとその隣の
ブロックとを隔てる車道上です。

案内看板の前まで来ました。看板の奥に何やら広場が見えるので、そこまで行ってみることにします。
5番目の案内看板です。
案内看板の先にあったのはイヌシデ広場。ベンチがたくさん置かれていて、のんびりと過ごせる雰囲気です。
ここはいつ来ても誰かがひと休みしているイメージがありますが、この時は無人でひっそりとしていました。







現在地は1つ前と同じ地点。
ここから左図で明るい緑色にハイライトしたブロックを歩き、
3番目の案内看板の近くに出たら、そこからは森を外れて
赤矢印の方向に進みます。

5番目の案内看板とイヌシデ広場を往復したら、元の道に戻ってその続きを進みます。

森の外れで車道に出たら‥‥


斜め前方の入口から、向かい側の森の中へ


そこも森の端っこを通り抜けるだけのような形ですが、
さらに車道を横断したら、その先を右に折れて、
再び森の奥へと向かいます。

すると森の雰囲気が良くなって、左手に広場が見えてきたので、この先の十字路を左に曲がります。
見えていたのはコブシ広場。「木もれびの森」の大野台地区は、随所にこういった広場があるのも良いですね。
7~8人が腰を下ろせる程度の小さな広場で、ここもこの時は無人でした。

コブシ広場を過ぎて先へと進みます。
このあたりの森も、なかなか好ましい雰囲気でした。


前方に車道が見えてきたら、そこはすでに歩いた
相模原中央緑地の一画なので、左折して森の出口へと
向かってしまいます。


ここから森の外に出たら、少し車道を歩きます。

はじめに歩いていた相模緑道緑地の続きに入ったら、ここで一旦は森から離れる方向に進みます。







現在地はここで、森からは遠ざかって、緑道の両側は住宅地です。
次に進むのは赤矢印の方向。

緑道を突き当たりまで進むと、そこに6番目の案内看板がありました。
6番目の案内看板の場所は、1番目の看板と同様に、森からは少々外れていますが、ここから緑道を進むと「木もれびの森」大野台地区のシンボル的な中央広場に出られるので、2つの看板はその目印になるのでしょう。
突き当たりを左折して、引き続き緑道を進みます(突き当たりは緑道の分岐点でもあり、右折方向にも緑道は延びています)。すると道の左側はしばらく住宅地が続き、右側には相模原ゴルフクラブの木立が並んでいます。
しばらく進んで、道の左側に続いていた住宅地が途切れたら、その先に現れたのは、先程も少し歩いていた「木もれびの森」大野台地区の南西端のブロックで、再びその中を歩くことができます。







現在地はここ。
ここから左図で明るい緑色にハイライトした、大野台地区南西端の
ブロックを、赤矢印の方向に歩きます。

車道を横断すると、そこに森への入口と次の案内看板がありました。
7番目の案内看板です。
森の中へ入ると、せっかく良い雰囲気の森なのに、すぐ脇を2車線の車道が並走していて、クルマの走行音がひっきりなしに聞こえてしまうのがいささか興ざめでした。
ほどなく森の外れが近くなり、この先で車道に出てしまうと、「木もれびの森」の大野台地区はほぼ歩き納めとなります(正確には、このあとでまた近くまで戻ってきて、南端あたりを少しだけかすめて歩くのですが)。







現在地はここ。
ここからは、車道に沿って続く相模緑道緑地を歩いて、
赤矢印の方向に向かいます。

車道に出て、森からの出口を振り返りました。
そこには8番目の案内看板が。ここまで約5.3kmを歩いて、16個ある案内看板の半数をようやく巡ったことになりますが、距離の上ではまだ全体行程の4割にも達していなくて、ゴールはまだまだ遠いです。
森が完全に途切れてしまったので、少し前まで歩いていた緑道に戻って、すぐ先にある交差点まで来ました。
そこはその名も「木もれびの森入口」という交差点で、対角側に次の案内看板がありました。
9番目の案内看板です。8番目の看板からの距離はほんの150mほどで、すぐに次の看板を見る具合でした。

交差点を渡ったら、その後も引き続き緑道を進みます。
左手に「木もれびの森」西大沼地区の森が現れますが、この地区の
森には遊歩道がほとんどなく、ここはただ眺めるだけで通過します。


ほどなく右手も森に変わりました。
右手側は「木もれびの森」麻溝台地区の森で、このあとぐるっと
円を描くようにして回ってくる予定です。








現在地はここで、このあと、まずは左図で明るい緑色にハイライト
した「木もれびの森」の麻溝台地区を巡り、その後は車道を歩いて
赤矢印の方向に向かいます。

2車線の車道を横断してさらに緑道を進むと、次の案内看板が現れました。
10番目の案内看板です。上の写真の通り、看板脇から森の中へ入れますが、ここでは緑道をさらに進むことに。

すると、それまで寄り添っていた車道から離れて、緑道が
「木もれびの森」の中に入りました。


なおも進んで、森の外れが近くなったあたりに、
「木もれびの森」の案内図が立っていました。


その案内図です。
文字を読まれたい方は、右の画像をクリック。

森の出口が迫ってきたあたりで、右手の森の中へと入ります。
思いのほかしっかりした道が付いていましたが、「木もれびの森」の麻溝台地区は、最初に歩いた大野台地区と比べるとずっと規模が小さくて、あまり歩かれていないようですし、景色も割と平凡なものにとどまりました。

ということで、小さな写真で説明も簡単に済ませることに。
小さな区画だけに、すぐに反対側に出そうになったので、
ここを鋭角に右に折れます。


すると今度は、つい先ほど通ったばかりの緑道に戻って
しまいそうになって、その手前を左に曲がります。


なんとなく鬱蒼とした印象の森ですし、このあたりは
虫が多く、立ち止まるとすぐに寄り付かれるので、
この時期は快適には歩けないようです。


前方に車道が見えてきたら、その手前の十字路を左へ。


ここで一旦森の外へ出ることになりました。


少し車道を歩いて、2車線の道路を横断した先のこの地点から、
再び右手の森の中へ。

そこはさらに小さな区画で、事前にほとんど情報もなく、ちゃんと歩ける道があるのか心配していたほど。でもその割に、柵で囲まれた立派な道があったのが意外でした。あまり歩かれていない感じではありましたが‥‥。
しかもほぼ1本道で、ただ道なりに進むことしかできず、ほどなく、少し前に通った緑道に出てしまいました。
小規模の森でしたから、「木もれびの森」の麻溝台地区を歩いていたのは、ほんの20分ほどの短い間で終わってしまうことになりました。その後は都市計画道路の古淵麻溝台線を歩いて、古淵駅の方向に移動します。
途中で通過する「西大沼4丁目」交差点にも、「木もれびの森」の案内看板があります。
それは交差する県道52号の北里寄りの一角に立っていました。
11番目の案内看板は、上の写真のように手前に邪魔な柵があって、斜め上からでないと撮れませんでした。
古淵麻溝台線をさらに古淵駅方向へと進みます。しばしば左右には小さな森が現れるものの、少し前に触れた通り、西大沼地区の森には散策路がほとんどなくて、その中を歩いたりできないのが残念です。







現在地はここ。
このあとは、はじめに歩き残していた、「木もれびの森」大野台地区の
最も南東側のブロック(左図で明るい緑色にハイライトした部分)を
歩いたのち、スタート地点に戻ってさらにその先へと進み、赤矢印の
ように東大沼地区へと向かいます。

古淵麻溝台線を「西大沼三丁目」というバス停のある十字路まで歩いてくると、そこに次の案内看板が立っていました。看板の後方は広場になっているようです。
12番目の案内看板です。これで、残りはあと4つ。
看板の先にある広場に入りました。ここは森が開けていて、気持ち良く過ごせる場所になっています。
広場の奥から、看板が立つ入口の方向を振り返りました。ただここも、広場がポツンとあるだけで、そこからどこかへ散策路が伸びていたりはせず、これ以上は森の中を進めませんし、広場にも特に名前はないようでした。
仕方なく、森の中を車道で進みます。結局、西大沼地区の森で歩けたのは、広場の中だけだったのでした。
突き当たりのT字路まで行って、その先が大野台地区に変わると、森の中にも散策路が見られるようになります。でもT字路の先に現れたのが、細くて怪しげな道だったのでここは見送って‥‥
少し左に歩いて別の入口から森に入りましたが、ここも草深くてあまり絵になる風景ではありませんでした。

ということで、ここからは再び説明を大雑把にしてしまいます。
途中にある分岐で分かれていたのは細い道ばかりで、入るのは
気が進まず、見送っていたら反対側の道路に出てしまいます。


なので少し道路を歩いて、すぐ近くにあった別の入口から
入りなおすことに。


ところがそこも、あまり歩かれていない細い道でした。
やや鬱蒼としていて虫も多く、とても気持ち良くは歩けません。

途中で左折してみたら、さらに草深い道になり、蜘蛛の巣も
うるさくなりました。この1つ隣の区画は、はじめに歩いた
相模原中央緑地で居心地が良かったのに、1本道路を隔てた
だけでこんなに雰囲気が変わるとは。


少し道が広がると、不快指数は下がりましたが、それでも
虫の多さは相変わらずで、快適とまではいきません。


ほどなく車道に出てしまいますが、ここは車道に出てからのほうが
落ち着いて歩けました。ヤレヤレ。


「木もれびの森」の大野台地区もこれで歩き納めになりました。
森を後にしたら、大野台中学校の脇の道を進みます。


再び都市計画道路の古淵麻溝台線に出たら、じきに見覚えのある
相模原南病院の建物が現れます。


スタート地点だった、相模原南病院前の交差点に戻ってきました。
ここから相模緑道緑地を、スタート時とは反対の方向に進みます。


交差点の先で、緑道は少しウネウネとした経路をたどります。


でも住所が大野台から西大沼に変わると、この先で‥‥

かつての用水路跡であることを彷彿とさせる、真っ直ぐに延びる道になりました。
緑地のところどころにはベンチが。スタートからここまで、3時間近くほとんど休まずに歩いていたので、ここで少し足を休めていきました。
2車線の車道が見えてきたら、そこが西大沼と東大沼の境になっていて、渡った先で「木もれびの森」の東大沼地区に入ります。次の案内看板も、その入口にありました。






現在地はここ。
ここから「木もれびの森」の東大沼地区のうち、左図で明るい緑色にハイライトしたブロックに入ります。森の広さの割に、散策路は多くなくて歩ける箇所が限られているブロックではありますが、そこを赤矢印のように進んでいきましょう。

前の写真の車道を渡って、森の入口に立ちました。緑道の左側に案内看板が立っています。
13番目の案内看板です。
そのまま緑道を進んで行くと、すぐに国道16号に突き当たるので、その少し手前から右手の森の中へ。
大野台地区や西大沼地区では、この日初めて歩いた道も多かったのに対して、自宅から近い東大沼地区は、日頃から足繁く通っていて全ての道が頭に入っています。だから、目を瞑っても歩けるほどなのは良いのですが‥‥
細い道が入り組んだ森だけに、パッとした景色の場所は少なくて、以降は適宜端折りながら説明を続けます。

なるべく一筆書きに近いコースにしたかった都合と、
このあたりの森が住宅地とすぐ隣り合わせという事情もあって、
ここで一旦森からは出てしまいます。

少しだけ車道を歩いて、ここから右手の森へ。
(ここには左手の森へも入る道があり、すぐあとに車道の奥から
 またここへ戻ってきた時に、その道も歩きます)

すると、この一帯では一番しっかりした道に入って、景色もその分スッキリした印象になっていたと思います。
でもそういう区間は短くて、ほどなく森の外れが迫ってきます。X字状の四差路に出たら、そこを中心とした「8」の字のような道順で歩くことになるので、今はとりあえずここを一旦右に折れます。

すぐに車道に出てしまいます。
向かい側はゴール地点の慰霊塔なのですが、そこは最後の
楽しみに取っておいて、車道を左へ。


慰霊塔の敷地を右手に見ながら少し車道を歩いたら、
またすぐに左手の森の中へ。


ついさっき通ったばかりのX字状の四差路に出て、
まだ歩いていない右の道へ。


またしても車道に出てしまうので、車道を左へ。


すると、少し前に「また戻ってくる」と書いていた、
7枚上の写真の地点に戻るので、右手の森の中へ。


間もなく現れる分岐を左に入ると‥‥


かなり道が細くなる箇所を通過します。
ここは空が曇っていると昼間でも少し薄暗かったり。


その後の分岐を右へ右へと進んで行くと、
国道16号が間近に迫りました。

「市営斎場入口」というバス停の裏手に出たら、バス停へと行き来できる道があるので、そこを通って国道へ。
すると、次の案内看板は、バス停のすぐ先で国道16号に沿って立っていました。
14番目の案内看板です。

森の中へ戻って先へ進むと、またすぐに車道に出ることに。


そこからしばらくの間は、車道を歩くしかありません。
車道の両側は「木もれびの森」なのですが、このあたりには
散策路がなくて、森の中を歩けないのが残念です。


しばらく車道を歩くと、慰霊塔の参道に突き当たりました。

その突き当たりは慰霊塔の参道の起点になっていて、右に見えるこの参道を進めば慰霊塔に着きますが、ゴール地点に行くのは早いので、まだそちらには進みません。ここで右端に写っているのが、次の案内看板です。
15番目の案内看板は、慰霊塔参道脇の車道に立っていました。これでついに、残る看板は最後の1つだけに。






現在地はここ。
ここからは「木もれびの森」の最後の3つのブロック(左図で明るい緑色にハイライトしています)を歩きます。このあと、2つある若松地区のブロックを回ったのち、ラストに東大沼地区の先程巡らなかったブロックを回って、ゴール地点へ。

慰霊塔の参道に背を向けると、そこは国道16号の「相模原南警察署前」交差点です。
交差点から国道を横浜方面に少し歩くと、右手に「木もれびの森」の若松地区が現れて、すぐにその入口前へ。
入口はちょっと薄暗くて、あまり遊歩道っぽくも見えず、普通の感覚なら入るのが躊躇われる感じでしょう。
でも森の中に入れば、広い道が現れると分かっていたのですが、それでも実はこの区画を歩くのは気が進みませんでした。というのも、過去何度か来た時に、いずれも居心地がすこぶる悪い森だったから。
ろくに歩かれておらず(実際にここでほかの人を見かけたことは皆無)、地面が荒れていたり蜘蛛の巣が鬱陶しかったりしますし、しかもこの時期は虫も多くてとにかく不快。しかしその割に、いつ来ても草がきっちり刈り払いされて広い道幅が保たれていたり、誰が歩くのか何本もの道が縦横に通ったりしているのが大いに謎です。
それでもここを歩きに来たのは、ここを通らないと「木もれびの森」の全域を「満遍なく歩いた」とは言えなくなりそうなことと、ここを通るとコースを一筆書きに近くする上で都合が良かった、という事情からでした。

そんな訳で、今回のコースで最悪の印象だったブロックは、
夥しい虫からの相次ぐ攻撃に辟易しつつ足早に駆け抜けて、
そそくさと出口へ向かうのが精一杯でした。


少し車道を歩くと、すぐに隣接する区画の森への入口が現れます。

すると、道を1本隔てただけなのに雰囲気は一変して、居心地の
良い森に変わりました。はじめは森の外周を道路沿いに進むので、
森の中に入った感覚には乏しいのですが‥‥

この分岐から森の奥へと入っていくことができました。
木々に囲まれた中を進んでいると清々しい気持ちになれます。良く歩かれていて、整備も行き届いている感じ。
そして森の中央部あたりには、落ち着いて寛げそうな広場がありました。木漏れ日がまた素敵です。
広場の先で森から出ると、そこには見覚えのある慰霊塔の参道が(先程、奥の車道から出てきた地点です)。
慰霊塔の参道を少しだけ進みます。進行方向に慰霊塔を見るのはこれで3度目になりますが、それでもまだゴールするには早いので、ここでも参道の先のほうまでは行きません。その理由は‥‥
参道の左手に「木もれびの森」のもう1つの若松地区のブロックがあって、すぐにその入口が現れるからです。


若松地区のもう1つのブロックに入ると、すぐに広場に出ます。
しばしば家族連れや子供たちが遊んでいる姿を見られるこの場所は、「憩いの広場」と名付けられていて、近隣の自治体の方々が整備をされているようです。
広場の脇にはこんなスペースもありました。
ここは小さな区画で、広場の先がすぐ出口になりますが、森は車道の先にも続いていて、そのまま隣の区画へ。
すると今度は、広々とした森に入ります。ここはその外周あたりをぐるっと1周するので、すぐの分岐を右へ。
なかなか気持ちの良い森なので、このブロックについてはすべて通常サイズの写真を載せたいと思います。
整備状況が良好で、道幅の広いしっかりとした散策路が縦横に張り巡らされています。森の雰囲気も明るくて安心して歩けるからか、この周辺の森の中でも特にこのあたりでは、散策等で歩いている人を多く見掛けます。
森の北西端に差し掛かると、車道の向かい側がゴール地点の慰霊塔になりますし、森からの出口には最後の案内看板の裏側が見えてきたりしますが、まだ未踏のブロックを残しているので、この写真の方向には向かわず‥‥
上の写真の地点を左に折れて、なおも森の外周を進み続けます。
すぐ脇を車道が並走する具合になりますが、車がほとんど通らないこともあって、雰囲気が悪くはなりません。
この区画をほぼ1周したら、「木もれびの森」の若松地区はここで歩き納め。車道に出ると、駐車場や住宅地などの一画を挟んだその向こうに、東大沼地区でまだ歩いていなかったブロックの森が見えていました。


2つの森に挟まれた住宅地を抜けたら、ここから「木もれびの森」東大沼地区の最後のブロックに入ります。
森の中には、柵で仕切られたしっかりとした道が張り巡らされていて、気持ち良く歩くことができました。
この森も外周あたりをぐるっとひと回りすることにして、反対側の出口近くまで進んだら右折します。
ここまで来ると自宅からも近いので、散策目的に限らず、普段の外出でも近道になるからと中を通ったりすることがあって、幼い頃から長年親しんできた森になります。かつてはもっと鬱蒼とした樹林が広がっていて道も細く、自然の森に近い雰囲気だったものが、木々が伐採されて明るく見通しの良い森に変わり、散策路が整備されて歩きやすくなったのは比較的近年のことだったように思います。
森の中を横切る車道に出たら、その車道に沿って少し進みます。
ほどなく森の北西端に出るので、森からは出ないようにして右の散策路へ。
すると、粗いウッドチップが敷かれた、足に優しい道になりました。同時に森の境界スレスレを進むようになって、どうしても近くの家並みが眼に入りますが、森の雰囲気はあまり変わらず快適に歩けます。
ただ、このまま真っ直ぐ進むとゴールの慰霊塔に出てしまうため、散策をもうひと粘りするべくここを右に。

森の奥へと向かうと、少し道が細くなって、明るさもそれまで
ほどではなくなります。


そして十字路に出たら、最後のひと粘りもここまで。
左折して森の出口へと向かいます。


ここで本日の森歩きは終了。ここからは車道を進んで、
最後の案内看板が立つ、先程すぐ近くを通った地点に戻ります。








現在地はここ。
スタート地点からほぼ4時間をかけて、14km弱を歩いてきました。

相模原市慰霊塔のすぐ前まで来ました(慰霊塔自体も右端に写っている)。写真左端は、少し前に歩いていた若松地区の「木もれびの森」で、森の中から裏側だけ見ていた最後の案内看板も、やはり左端に写っています。
その、16番目の案内看板です。16枚すべての看板を1日で歩きで巡った人は、そう多くはないのでは?
慰霊塔を背にして立つと、国道からここまで参道が続いていました。国道側の一部分しか歩かなかったけれど。
最後に、「木もれびの森」とは無関係になる思われますが、折角ですから振り返って、慰霊塔も見ていきましょう(ここも日頃から数えられないくらい来ている場所ではありますが)。
慰霊塔の敷地内に入りました。塔の手前は砂利がきれいに敷かれた広場になっています。
木陰になる場所にはいくつかベンチが置かれ、小さな手水舎のほか、右端に写る建物にはトイレもありました。
塔の周囲には明るい森が広がっていて、訪れた人が憩えるこんなスペースが随所にあります。
塔の前へと進みます。相模原市慰霊塔は、市内の戦没者を合祀しその冥福と平和を祈るための施設で、旧日本軍が建立した「相模忠霊塔」を起源とし、現在の塔は昭和27年に当時の相模原町によって設置されたものらしい。
最後は慰霊塔のアップで、この日の行程およびこの記事を締めくくりたいと思います。

以上、200点を超える膨大な写真を添えて、ダラダラと綴る記事になってしまいました。
長いばかりで内容に乏しいこんな記事に、いくらかでも価値があるとすれば、それは記録としての価値くらいだと思われて、読み物としての価値なんて無いに等しいでしょうから、ここまで目を通して下さったあなたは、かなり奇特なお方なのかもしれません。最後までお付き合い下さりありがとうございました。

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境川を源流域手前まで遡る [東京・神奈川(平野部)]

2021/07/21(水)

■第440回 : 境川を源流域手前まで遡る(古淵から大戸まで)


今回は、東京・神奈川の都県境を流れる境川を、自宅付近から源流域の少し手前まで遡って歩いてきました。

境川の流域は最源流部を除けばほぼ市街地化されているため、歩いたのは道路や遊歩道ばかりですし、見られた景色も都市河川のそれに終始して、自然な景観に触れられるようなことが全くというほどありません。
ですからハイキング的な感覚に浸れることもなく、実質的には街歩きに過ぎない内容だったのですが、これの続きとして草戸山への登山を計画中で、その前編に当たることもあり、山行記録の体裁で記事にしています。

ま、歩いた距離もハイキングと呼ぶには少々長かったですし‥‥。ただ、明らかにこのクソ暑い時期には不向きなコースで、猛暑日一歩手前の炎天下、ろくに日陰のない道を延々と歩くのは、正直かなりしんどかったです。

 累積標高差(登り):145m / 距離:19.7km / 歩行時間:4時間30分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
自宅-徒歩移動(約1.1km)-古淵鵜野森公園

(登山行程)
古淵鵜野森公園   05:45
龍像寺       06:25-06:35
宮前橋       07:05
小山橋       08:00
ベンチ       08:20-08:25
寿橋        08:40
堺市民センター   09:10-09:30
相原天満宮     10:00-10:15
大戸観音堂     11:00-11:10
青少年センター入口バス停  11:15

(復路)
青少年センター入口 11:16-11:33 相原 11:49-12:03 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

冒頭から余談で始めてしまいますと、この計画は、元々は冬用として作成していたものでした(さすがに平時の感覚では、暑い中でこんな長距離を歩く気になどなりません)。
ところが、コロナ禍で近場にしか繰り出せない状況が長く続いてネタも尽きてきたので、いよいよ冬用の計画まで持ち出すという苦渋のやり繰りを迫られた、というのが実情です。
※冬用のオリジナルは、今回の終点にした大戸地区を通過地点としてさらに歩き続け、もう2kmほど先にある草戸山に登るという、れっきとた登山計画だったのでした。もちろん、こんな時期にそれをそのまま実行するのは思いとどまりましたが。

さて本題。自宅から15分ほど歩くと、境川の近くに古淵鵜野森公園があるので、そこをスタート地点とします。
早朝だけに広場もグラウンドもひっそりとしている中、意外にもトイレが利用可能だったのにはびっくり。まだ朝の5時台だから、てっきり閉まっているとばかり思っていました。これは有難いですね。
公園の大半が境川よりも一段高いエリアにある一方で、境川に面した斜面の緑地も公園の一部になっていて‥‥
緑地内の木段で、境川沿いに下りて行くことができます。高低差は20mほど。
木段を下り切ると、境川沿いの遊歩道に出ました。目指す上流方向は左側ですが、一旦右側に進むと‥‥
ベンチや案内図が設置された狭い一角があって、ここまでが古淵鵜野森公園の園内らしい。
そこからは境川の川岸へ降りられるようになっていて、しばしば水遊びをする子供たちの姿を見られます。


いざ、上流に向けて歩き始めます。冒頭でも触れた通り、境川は東京・神奈川の都県境を流れており、現在歩いている右岸が神奈川県相模原市、対岸が東京都町田市で、この2市の境界を進む状況が最後まで続きます。
すぐにJR横浜線の高架下をくぐります。次に横浜線の線路を見るのは13km以上先、約3時間後の見込みです。
境川は上流部以外では河川改修が進み、流路がほぼ直線的になっているほか、沿岸もほぼ宅地化されて、都市河川的な風景ばかりが続くので変わり映えがせず、率直に言ってあまり楽しんで歩けるコースではありません。
また、このように日陰のない場所が大半です。まだ朝の6時なのに、すでに身体を動かせば汗をかかされる状況で、このあと気温はさらに上がる一方ですし、どこまで歩けるのかという不安を持ちつつのスタートでした。
最初のひのき橋は写真を撮り忘れて、2番目の橋が境川橋。左折して坂を上るとJR横浜線の古淵駅があります。
  ※今回は橋を見るたびに写真を撮ったので(歩行者専用のような小さな橋以外はほぼ全部)、かなり写真数が多くなりました。
境川橋から先は右岸が工事で通行止めでした。右岸のほうが未舗装で足に優しかったんだけどなぁ。。。
ということで、境川橋を渡って、ここから少しの間は左岸を進むことにします。


次の境橋まで来たら、一旦川沿いを離れてちょっと寄り道へ。
境川を渡り返して相模原市側に少し入ったところに、目印となる大きな石柱が立っていて、ここを右折します。
左手に現れた広い墓地を横目に進んでいくと、ほどなく寺の入口が見えてきました。


訪れたのは龍像寺。市街地の単調な景色が続く境川沿いでは貴重な見所で、立派な門構えに眼を奪われます。
山門脇には案内板や徳本念仏塔などが並びます。南北朝時代に開創され、大蛇退治の伝承に由来する寺院です。
本堂も堂々とした佇まい。境内には砂利が敷き詰められて、植栽や岩などが庭園風に配置されていました。
本堂の左手には鐘楼。
境内は広くて、本堂背後の斜面の上へも続いています。
坂を上がったところには観音堂。
その先には七体の観世音菩薩像も(これより上は墓地になるようなので、ここで引き返しました)。


住宅街を少し歩いて、ここで境川沿いの道に復帰します。
このあたりは右手の川沿いに背の高い植栽が並んでいて、いくらか直射日光を避けられました。
この先、今いる右岸側は遊歩道よりも車道が主体になってしまうので、次の中里橋で対岸に渡ります。
左岸側には町田市が整備した遊歩道が続いていて、「境川ゆっくりロード」と名付けられているようです。
中里橋のすぐ先には新中里橋。


新中里橋の先には、トイレがある根岸公園への案内板がありました。実はこの計画で最も悩ましかったのが、境川沿いに全くトイレがないことなのです(公園がいくつか川沿いにあるものの、いずれもトイレはない模様)。
事前に川から少し距離が離れた公園や施設までGoogleマップとかで片っ端から調べて、この根岸公園の情報は分かっていたけれど、この案内板は親切で良いですね(ネットに公的な情報として上がっていればなお良し)。
ただ、そうして私が探せたいくつかのトイレはいずれも町田市側のもので、相模原市側はスタート地点の古淵鵜野森公園より上流だと川からかなり離れた所でないと見つかりません。また、この案内板も町田市が左岸の遊歩道に設置したものですから、もし右岸を歩いていたら、このような案内を目にすることもなかったのでしょう。
※なお根岸公園のトイレは利用時間が朝8時からで、今の時間はまだ閉まっているはず。今回は利用しない予定だったので構わないのですが、元々の冬の計画では、トイレが近そうな時期なので、ここを利用する前提で出発時刻は遅めに設定していました。
次の橋は根岸橋。
続いて山根橋。歩き始めて1時間以上経っているのに、川の様子も周囲の景色もほとんど変わっていません。
唯一の変化が、山根橋の先で流路が大きく曲がって、一瞬だけ進行方向がほぼ真西になったこと。短い間のことで、しかもこの日はうっすらとでしたが、最高峰の蛭ヶ岳をはじめとする丹沢の山並みを眺められました。
次の両国橋は、上の写真でも、植物に覆われて緑に見えていたのが写っています。
右前方に桜美林大学の建物が見えてくると‥‥
そこに架かっているのが宮前橋で、左折して坂を上るとJR横浜線の淵野辺駅があります。


共和橋を過ぎると、周囲の景色とともに道の様子もガラリと変わります。
ここから先しばらくは遊歩道としては未整備のようで、未舗装の細い道に変わって、緑も濃くなりました。
町田市側では、ずっと続いていた住宅地も途切れて、畑地や雑木林などの脇を通って行くようになります。
次の常矢橋は割と大きめの橋で、左折して坂を上るとJR横浜線の矢部駅があります。
常矢橋の先になると、再び道が細くなったばかりか、両側から草が繁茂してきました。
しまいには草をかき分けて進むようになったりして、このあたりはほとんど歩かれていない様子です。
歩きにくかったのは、次の馬場橋の少し手前まで。
馬場橋を過ぎると、整備された遊歩道が復活して、またしばらくの間は快適に歩けるようになりました。


次の橋は高橋です。このあたりでは、ほかに写すようなものがなかったので、橋の写真ばかりが少し続きます。
この橋は欄干などに橋名が見当たらず、現地では名称不明で、帰宅後に調べて上中村橋だと分かりました。
左折方向の道は、以前はすぐに米軍施設に突き当たるまでしか進めませんでしたが、2014年に施設の一部が返還されて、現在はJR横浜線相模原駅の手前まで行くことができます(歩行者や自転車なら相模原駅まで通行可)。
次の小山橋は交通量が多くて道路を横断できず、すぐ右にある町田街道の交差点に出て横断歩道を渡りました。
この先、何故か名前に年号が付けられた橋が3つ連続で現れます。下流から歩いていると、まず最初が平成橋。
2番目が昭和橋。
そして3番目が大正橋です。年号シリーズはここまでで、この次が明治橋だったりはしませんでした。
※なお、上の写真の通り、大正橋の袂にも町田市によるトイレの案内板があって、近くにある小山市民センターを紹介していました。ここは利用する予定だったので、着くタイミングが開庁時間(平日の8時半~)に合うよう計画をしてきたのですが(この制約がなかったら、もっと涼しい時間に歩けるよう、出発をあと1時間は早めたいところでした)、猛暑で汗を大量にかいているためか、予想外にまだ当分は持ちそうだったので、そこには立ち寄らずにそのまま歩き続けています。


次の橋の名前は、明治橋ではなく坂本橋でした。上を通るのは京王線で、右手に進むと多摩境駅が近いです。
歩き始めて2時間以上が経過しても、境川は素っ気ない都市河川といった見た目のままで相変わらずでした。
有難いことに木陰にベンチが。龍像寺を出てからはずっと歩き続けていたので、ここで少し休んでいきました。
次の橋は蓬来橋。ネットでは「蓬莱橋」が圧倒的多数なのに対して、現地で銘板を見ると「蓬来橋」でした。
このあたり、割と小さな橋が続きます。次は高砂橋でした。
こちらは小山橋。同じ名前の橋はつい先程も見ていて、同じ川の、しかも結構近くに同名の橋があるのでした。
小山橋の先には、川岸へ下りられる場所がありました。日なたばかりで暑そうなので見に行かなかったけれど。
寿橋も交通量の多い通りに架かる橋でした。それもそのはず、左折方向に進むとJR・京王線の橋本駅に出ます。


境川にぴったり沿って遡れるのは、寿橋の少し先まで。車道が終わって遊歩道的な道に変わったと思ったら‥‥
その先で川沿いを歩けなくなって、これ以降、川からはいくらか離れて歩くことが増えていきます。
この両国橋で一旦は境川に近付くものの、ここではただ対岸に渡るだけで、その後はまた川沿いから離れます。なお、この橋も欄干などに橋名が見当たらず、現地では名称不明で、帰宅後に調べて両国橋だと分かりました。
国道16号線の八王子バイパスの下をくぐると、再び境川にほぼ沿って歩けるようになりますが‥‥
境川沿いに草木が鬱蒼と茂っていることが多くて、このあたりでは川の存在をほとんど感じられませんでした。
相原駅の近くになると、もう満足に川沿いを歩けません。吉田橋を渡ったら、その先に見えてきた町田街道へ。
町田街道の相原駅入口交差点に出たら、境川の上流は左折方向ですが、ここを一旦は右折します。
立ち寄ったのは堺市民センター。トイレを利用するついでに、涼しい館内で20分ほど休ませてもらいました。
さて、ここまで3時間以上をかけて14km近くを進んできました。この頃になると気温もかなり上がっていて、炎天下をずっと歩き続けていたからか、実は少し前から身体に変調の兆しめいたものを感じていたのが少々心配になっていました。万全を期すなら、この日はここで終わらせても良いかもと思い始めていたのです。
ただ、その変調がごく軽微なものだったことから、決断が鈍って20分間の休憩中も結論は出ず、迷った末に、再度酷暑の屋外に出て歩き始めてみた時の感触で、先を続けるか相原駅に向かうかを決めることにしたのでした。


そんな訳で、堺市民センターから行動を再開したら、ほどなくJR横浜線の大戸踏切を渡ります。
体調を窺ってみると、身体を休めたことが良かったのか、そのまま歩き続けていても大丈夫そう。しかも、この先は最後まで町田街道かそのすぐ近くを進むコースだという点も安心材料でした。町田街道なら路線バスが頻繁に走っていて、今後は途中のどこで打ち切っても、近くのバス停でさほど待たずにバスを捕まえられるのです。
踏切を渡ったら、少しでも境川に近付くべく、細い路地を進みます。
相原橋で境川と再会したら、その先でまた境川沿いを歩けるようになりました。
といっても、しばらくは川岸(ここでは右側)に木立が続いて、川が全く見えません。
木立が消えて、やっと川を見ながら歩けるようになったと思っても、その状況が長くは続きませんでした。
その道が次第に川から離れていってしまうので、クリーニング店があるT字路を曲がって方向を修正します。
そして新境橋を渡ったら、その先でさっきまで歩いていた町田街道に戻る形になります。
その後はしばらくの間、町田街道が境川沿いの道になります。
が、町田街道がほぼ直進するのに対して、境川のほうは蛇行しているので、川の姿は時折しか見られません。
そんな状況が少し長く続いたのち、相原十字路の手前のこの地点で、町田街道と分かれて左斜めの道へ。
少し前の両国橋以降、橋を渡るたび町田市と相模原市を行き来してして、ここで二国橋を渡ると相模原市内へ。


次に立ち寄るのは華蔵院と相原天満宮です。ここは回り道をするまでもなく、境川に沿った道を選んで歩いていれば、自然にその前を通る形でした。まずは華蔵院の山門をくぐります。
山門の横には六体のお地蔵様が並んでいました。
華蔵院の本堂もなかなか立派。高尾山にある薬王院の末寺に当たるようです。
華蔵院の境内社として相原天満宮も合祀されています。かなり疲れていたことで、なかば投げやりにでもなっていたのか、社号標に植え込みが被っていたのに、構わずに角度の調整もせず撮っていたらしい。。。
天満宮に軽く手を合わせたら、山門にあったベンチに戻って、足を休めていきます。
堺市民センターでの大休憩を終えてからは、ここまで30分ほど歩いたに過ぎませんが、気温はとうに30度を超え、日差しも朝方よりは強烈です。さらに、市街地から外れて建物が減ってきたことで、建物などによるちょっとした日陰すらなくなり、暑さにマトモに晒される時間が長くなって、消耗が進んでいるのを感じていました。
残す距離は約4km、あと1時間程度で歩き切れそうですが、その前に再度しっかり休んで回復を図ることに。


とはいえ、休んでいる間にも気温は上がる一方なので、休憩は15分で切り上げて、華蔵院の先へ。このあたりまで来ると、境川の流れも穏やかになっていて、ここでは近所の子供たちが川に入って遊んでいました。
新田橋まで来ると、久々に川沿いを遊歩道で歩けるようになりました。ここから先は流路が直線的になって、河川改修が進んでいた様子です。停められていた自転車は、川遊びをしている子供たちのものなのでしょう。
このあたりは、なかなか気持ちの良い遊歩道でした。ここまで16km以上を遡ってきて初めて、街歩きではなくハイキング的な感覚を味わえて、景色を楽しみながら歩く気分に浸れた地点だったような。
川島橋から先になると、遊歩道がきっちり川沿いに続くのが左岸に変わるので、この川島橋を渡って対岸へ。


いよいよ境川も上流部に入って、流れも細くなってまいりました。
さらに進むと、これまで川と道を隔てていたフェンスがついになくなって、流れのすぐそばを歩けるように!
ここまで来ると、橋ではなく、こんな飛び石的なものでも対岸に渡れるようになっています。
もちろん渡ってみました。上の写真は渡る前に左岸から撮ったもの、下の写真は右岸に渡って撮ったものです。
ここは両岸に遊歩道があって、どちらも気持ち良く歩けます。景色もより自然な感じに近付いてきました。
川沿いを歩ける区間はこの「下馬の橋」までで、数多く撮ってきた橋の写真もこれが最後になりました。
※でも記事を書く段階で気付いたのですが、実はゴール直前にもう1つ橋を渡っていて、これが最後の橋ではなかったのです。


その後は、武蔵岡団地の脇を歩いたりして‥‥
みたび町田街道へ。ここから先の少しの間は、またも町田街道が境川沿いの道になるのでした。
法政大学入口の交差点を通過します。ここは少し左側にそれると、より川沿いを歩ける道があったものの、河川改修なのか大規模な工事がちょうど進行中で、少々物々しい雰囲気に見て取れたため敬遠しました。
交差点の少し先には大戸公会堂がありました(上の写真にも写っています)。ゴール地点の「大戸」という地名がここで初めて現れて、長かったコースもようやく終わりが見えてきた気分に。
前方に大戸交差点が見えてきたあたりで、町田街道とも最後のお別れ。ここから左の細い道に入ります。


上流部らしく、進むにつれて緑の多いのどかな景色が増えていきます。
左手にある境川も、小さな水路くらいの流れになりました。

バス道路に出たら、ゴール地点は左折してすぐのところ。でもその前に右折して最後の寄り道です。
少し歩けばすぐに大戸観音堂の前へ。入口は鐘楼が山門を兼ねた変わった造りでした(鐘楼門というらしい)。
本堂にあたる観音堂。境内はさほど広くはないものの、落ち着いて心休まる雰囲気の場所でした。


大戸観音堂の前にあった上大戸バス停は見送って、もう少しだけ境川の上流方向に進むと、ほどなくゴールとなる次のバス停が小さく見えてきました。境川も、ここまで遡ると小さなせせらぎくらいになっています。
とここで、最後の最後になって大チョンボをしていたことが、記事を書いている最中に発覚。実はゴールの直前に橋があって境川を渡っていたのに、そのことに全く気付かずスルーしていたのでした。
事前の計画段階だけならまだしも、実際に現地を歩いた時にも見落とすとは、余程ゴールのバス停にでも気を取られていたのでしょうか。これは不覚でした。当然写真も撮っていなかったので、下はGoogleのストリートビューを編集したものですが、この最後の橋は川上橋というらしい。
青少年センター入口のバス停が本日のゴール。ここで相原駅方面行きのバスを待ちます。
反対側のバス停に面した一画は大地沢青少年センターの駐車場になっていました。
はじめに触れた通り、今回の計画の原形は、このあともさらに歩き続けて草戸山の山頂を目指すという、冬用に作成していた登山計画だったのですが、酷暑の中ではここまでが精一杯(※)。当初の計画は2回に分けて行う形にしたので、また近いうち続きをやりに来なければなりませんね。その時はこの駐車場を拠点にする予定です。
※計画では大戸観音堂でしばらく休み、11:50発の町田市コミュニティバス「まちっこ」(相原まで100円で行かれる上に、一般の路線バスより乗客も少なそう)を待つ予定だったのに、この頃には木陰で静かにしていても消耗するほどの暑さになっていて、すでに疲れ切っている今から40分もそんなことを続けたら気分が悪くならないか心配で、すぐに来るバスを選んだのでした。

ところで、帰路に路線バスと電車を使いましたが、このような活動で公共交通機関を利用するのは昨年4月以来のことで、実に1年3ヶ月ぶりになります。
実は先月に運転免許証の更新があって、今年初めて少しだけ電車で移動したのですが、やはり以前よりは利用者が減っているのか、その時に乗ったJR横浜線に限れば、平日の日中であれば比較的空いていて、心配になるほどの状況ではないと分かり、さらには、同居している高齢の両親がいずれもワクチンの接種を終えた、という点も踏まえての判断で、このような活動でも久々に公共交通利用の計画にしてみたのでした。
でもいざ乗ってみると、バスなどは他の乗客との距離が結構近かったですし、やはり感染は避けるに越したことはないので、今後もこれまでのように、公共交通の利用はなるべく抑えて活動していきたいと思っています。


■2021/10/18追記
※3ヶ月後に、今回の続きを行いました(今回の終点だった大戸地区を起点として、改めて境川の遡行を再開し、源流地を経たのち、さらにその上の頂を目指しています)。続編の記事は、『草戸山(364m)・大戸緑地』です。もしご興味がありましたらぜひご参照ください。


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かしの木山自然公園・成瀬尾根 [東京・神奈川(平野部)]

2021/03/31(水)

■第438回 : かしの木山自然公園・成瀬尾根


この日は、東京都町田市と神奈川県横浜市の境界になっている成瀬尾根を歩いてきました。
たった3kmほどの短い尾根は、一番高い地点でも標高が100mに満たない上に、途中に山としての名前が付くようなピークらしいピークもなくなだらかで、感覚的にはちょっとした丘の上を歩いた程度にとどまります。
しかもその大半のエリアで、宅地開発が尾根上にまで及んでいて、車道を歩くだけの味気ない時間も長かったのですが、途中には自然な山道が残された区間もあって、ほんの束の間のプチ山歩きも楽しめました。

成瀬尾根の山道区間では、20分ほど、こんな景色の中を歩けています。
その後、恩田川沿いの遊歩道に向かうと、桜並木がちょうど見頃でした。

 累積標高差(登り):260m / 距離:11.5km / 歩行時間:2時間55分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
自宅-自転車移動(約4.4km)-芹ヶ谷公園

(登山行程)
芹ヶ谷公園     11:50
高瀬橋       12:00
かしの木山自然公園 12:35 (公園管理棟「森の家」)
化石谷公園     12:45
奈良谷戸橋     13:10
風の広場      13:35
成瀬山吹緑地    13:45-13:50
成瀬吹上公園    14:05-14:10
弁天橋公園     14:35
高瀬橋       14:45
芹ヶ谷公園     14:55

(復路)
芹ヶ谷公園-自転車移動(約4.4km)-自宅


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、感染リスクは相変わらず高いままなので、まだ当分の間は公共交通機関の利用を控えて、歩きに行く際も、その目的地は自転車での移動圏内にとどめたいと思います。
(クルマを持っていれば、もっと自由に出掛けられるんでしょうけれど‥‥。でも行先の選択肢が狭まることよりも、積極的に公共交通を利用したい思いに反して、全く公共交通を使わずにいる歯痒さのほうが強いです)

ということで、今回も自転車を漕いで、お隣の町田市にある芹ヶ谷公園まで来ました。
トイレの利用がてら、園内を少しだけ見てみると、ここでも桜が満開になっていました。


芹ヶ谷公園から歩き始めたら、成瀬街道に出て成瀬方面へと進みます。
10分ほどで恩田川に架かる高瀬橋へ。ここから先は周回コースになります。橋の南側で見事に咲き揃っている桜並木が目に入りますが、そちらは最後にゆっくり見ることにして‥‥。
まずは対照的に華が少ない北側へ向かいます。恩田川は高瀬橋を境に、南北でガラッと景色が変わるのでした。
このあたりの恩田川は両岸に遊歩道があるので、車を気にせずにのんびりとした気分で歩けます。
河岸を進むのは三蔵寺橋まで。上流方向に見えてきた桜並木っぽい景色にそそられつつ、右折して住宅街へ。
稲荷神社の鳥居が見えてきたら、それが最初の目的地への目印。左の小道に入って小さな坂を登ります。
鳥居のところを左に曲がると、手作り感満載の標識が現れました。


舗装道路が終わった先が「かしの木山自然公園」の南側の入口。中に入れるのは日中だけのようですね。
園内に入るとすぐに、案内図が立っていました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真はこちら。また写真にマウスを乗せると、歩いたコースを表示します。
名前に「自然公園」と入っている通り、人工物少なめで緑豊かな公園で、歩いていて気持ち良かったです。
上の写真の休憩舎を過ぎたあたりは、ちょっとした広場になっていました。
広場の先には樹木見本園です。さらに進むと、北側の入口にある建物が見えてきたので、一旦引き返しました。
南側の入口近くの分岐点まで戻ったら、トンボ池への道に入ります。
トンボ池はかなり低い所にあって、木段をグングンと下っていきます。このあたりはまるで山道のようでした。
木段を下り切った先にトンボ池が見えてきました。
あまり大きな池ではありません。背後に今下ってきた斜面があるので、水源はそこからの湧水でしょうか。
池の周囲は散策路で回れるようになっています。小さな池だけに、ぐるっと回ってもほんの2~3分でした。
園内ではトンボ池だけが低い場所にあるようで、トンボ池を過ぎると園路はすぐに登りの木段に変わります。
竹林に入っても登り坂は続いて、先程下った分を一気に登り返す具合でした。
入口付近と同じ高さまで登ってしまえば、園路も穏やかな雰囲気に。
北側の入口近くには公園管理棟の「森の家」があって、トイレを利用させて頂きました。今回のコースは、この先約2時間ほどトイレがなく、ここのトイレは貴重でしたし、寒い時期だと同じように歩くのは厳しいかも。


「かしの木山自然公園」を北側の入口から出たら、しばらく道なりにそのまま進みます。
T字路に突き当たっても、その先に歩行者専用の小道が続いているので、そこに入ります。
特に名前がある訳でもなさそうなその小道は、舗装路なのがやや趣を欠きますが、景色はまずまずです。
左手にグラウンドが見えているあたりでは、ちょっとしたお花見もできました。


小道を歩き終えた先は、車道歩きがしばらく続きます。玉川学園の住宅街に入って、町田市コミュニティバスのバス停がある化石谷公園の前を通過したら、ここからは下り坂。
2車線の道路まで下ると、その道路は桜のトンネルになっていました。
下ったかと思えば、次は急な階段を登ります。この一帯は起伏が激しくて、登ったり下ったりで結構忙しい。
高台の住宅地を抜けたのち細い階段道を下ると、住所が成瀬台に変わって、目指す成瀬尾根ももう間近です。


成瀬尾根の北側の突端といえる地点に来ました。正面に見えてきた坂が尾根の始まりで、しばらくは尾根上に車道が続きます。ちなみに右側が東京都町田市、左側が神奈川県横浜市青葉区です。それでは、いざ登らん。
軽く登った先には奈良谷戸橋があって、下を通るバス道路を跨ぎます。橋上は好展望とされていますが‥‥。
残念ながら春霞で見通しが悪く、西側に一望できるはずの丹沢連峰はほとんど見られません。唯一、肉眼ではうっすらと確認できた大山も、写真にしたらほぼ分からなくなりました。できれば空気の澄んだ寒い時期に来たかったところ、すでに触れたトイレ問題を踏まえ、暖かくなってから出掛けてきたので、まぁ仕方ありませんが。
成瀬尾根の北側はこんな景色が続きます。緑地が残された左側が一段高くなっていて、そこが尾根筋に当たるらしいものの、柵があって入れずに脇の車道を歩くしかありません。しかも右側は尾根の間際まで宅地化が進んでいるため、住宅街のただ中を進んでいるような気分で、尾根を歩いている、という感覚には乏しかったです。
尾根筋の木立の中に遊歩道でも通してくれれば、もっと気持ち良く歩けそうなものなのに、緑地を囲む柵はかなり厳重で、何人も一歩たりとも入れないという強い意志が感じられます。緑地の向こうには6棟からなる大規模マンションが建っていて、緑地部分もその管理組合の土地らしいので、保安上必要な措置なのでしょうけれど。
途中には尾根が車道に分断されている箇所も。尾根を進むには階段の昇降と車道の横断を余儀なくされました。
でもその先で尾根脇の道が車道ではなくなって、いくらか雰囲気がマシになったでしょうか。といっても、舗装路のままなので味気なさは依然として続きますし、尾根筋にも相変わらず入れてもらえません。
さらに進むと右側の建物が減ってきて、のどかな景色に変わってきました。
ここで一旦右側の建物がなくなって、見通しが良くなりました。なのに、この日の眺めといったら‥‥。
先程まで見えていた大山すら、肉眼でもほぼ判別不可能なほど霞が濃くなっていて、何も楽しめませんでした。
その後、尾根脇の道は再び車道に戻ってしまいますが、嬉しい事にこんな景色にも終わりが近付いていました。
そう、成瀬尾根の北側の車道区間はここまでで、この先を左に入ると、いよいよ「尾根道」が現れます。


成瀬尾根の中間部だけにわずかに残された、貴重な山道区間が始まりました。
北側からこの山道区間に入ると、すぐの所に「成瀬の自然を守る会」による案内板が立っています。
案内板では、会の活動内容が紹介されていたほか、成瀬尾根(山道区間)の案内図も見ることができました。これから歩く尾根道は、会の精力的な活動によって保全・維持されている様子で、私もその恩恵にあずかります。
  ※案内図の大きな写真は こちら です。
先程までは入ることさえできなかった「尾根上」を歩けるようになって、建物などもほとんど見なくなります。
はじめのうち、横浜市側に無骨なフェンスがずっと連なっているのが少々目障りですが‥‥。
やがてそれもなくなり、入口付近では道の両脇に沿う程度で狭かった森も、次第に広さを増していきます。
短い間ではありますが、このあたりではれっきとした山道を歩いている気分が味わえました。
送電線鉄塔が2基並んでいる地点は少し開けた場所になっていました。
送電線鉄塔の先には「風の広場」。奥には野草園もあったようです。
その先には畑地が広がる、のどかな景色の場所も。満開の菜の花からは濃厚な香りも漂っていました。
畑地の少し先で、山道は割と唐突な感じで車道に出て終わります。山道区間の距離はほんの1kmほどでした。


車道に出たら、今度はすぐ先に広場が見えてきます。
そこが成瀬尾根の中でも随一の展望を誇る、成瀬山吹緑地です。
第1回町田市景観賞(2014年)の景観大賞に「成瀬の尾根道」が選ばれていますが、その際に評価されたもののひとつが、ここからの展望だったようです。
ですが、再三書いてきた通り、この日は何も見えていないも同然でした。丹沢の山並みを一望する素晴らしい写真は、「成瀬の自然を守る会」のウェブサイトでご覧ください。
展望図によると、丹沢山塊のみならず、箱根連山・富士山・南アルプス・大菩薩連嶺・奥秩父・奥多摩・奥武蔵という広範な山岳展望を楽しめるとあって、条件の良い日を選んでまた来たくなりました(夜景も絶品とか)。
  ※展望図の大きな写真は こちら です。
成瀬山吹緑地自体はそれほどの広さはなく、南側から全体を見渡すとこんな具合でした。


成瀬山吹緑地の先にも、土の道を歩ける区間が少しありますが‥‥。
それもここで前方に見えてきたバリケードまで。
バリケードを過ぎると、尾根の周囲は両側ともすっかり住宅地と化して、車道で急な坂道を下ります。
尾根の南側の突端は急斜面になっているため、車道はそれを避けて左折してしまいますが、直進方向にも階段が続いていて、歩行者ならその階段でほんの少しだけ長く尾根筋をたどることができます。
とはいえ、この階段も尾根の末端までは届いておらず、途中から車道で迂回する形になりました(階段下に見えるガードレールの先にもまだ階段が続いていて欲しかった)。成瀬尾根と言えるのはこの階段まででしょうか。


最初にも少し歩いていた成瀬街道に出たら、吹上交差点を左折して、最後のお楽しみの恩田川へと向かいます。
でもその前に、しばらく休憩を入れずに歩き続けていたので、成瀬吹上公園のベンチでちょっとひと休み。
恩田川沿いの桜並木が見えてきました。ちょうどドンピシャで見頃を迎えているようで、圧巻です。
このあたりの恩田川は両岸それぞれに桜並木と遊歩道が続いていて(高瀬橋までずっと)、以降は写真を撮りながらゆっくり歩きました。この日は展望は楽しめなかったけれど、その代わりにお花見ができて良かったです。
(吹上橋から)
(向橋から)
(成瀬中央橋の手前あたりから(2枚))
(南第二小学校前あたりから)
川沿いの弁天橋公園にもちょこっとお立ち寄り(かしの木山自然公園の次のトイレがここなのでした)。
 ※結局この日はトイレは問題にならずに済みましたが、ここまで持たなそうなら少し手前で総合体育館に寄る策もありました。
(弁天橋から(3枚))
(鹿島橋から)
周回コースを終えて高瀬橋まで戻ってきました。恩田川遊歩道にはそれなりに人出があったけれど、平日ですから混雑というほどではなく、誰もが静かに歩いているだけでもあったので、特に危なくはなかったと思います。
あとは来た道を引き返して芹ヶ谷公園へ。穏やかな天気に恵まれて、快適に過ごせた1日でした。

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