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約束の地へ‥‥ [その他]

2022/03/30(水)

しばらく何も書かずにいたら、広告が表示されるようになってしまいました。なので、ちょっくら更新しておきますが、ずっと山には行けていないので、この記事も山とは縁もゆかりもない内容となっています。
この日の目的地、東京ドーム (写真はWikipediaより拝借)

私が住む神奈川県でも「まん延防止等重点措置」が先日解除され、法による行動制限はなくなったものの、一旦登山を再開していた昨年の秋頃と比較すると、まだまだコロナには勢いがあると言わざるを得ず、引き続き公共交通機関による移動は自主的に控えているところです。ひとり住まいであれば、自分だけの損得勘定で動くこともできましょうが、高齢の同居人を持つ身とあっては、あまり独りよがりな行動を取るわけにもいきません。

そんな訳で、東京都町田市よりも東へ向かって都心方向に繰り出すのは、2020年2月に栃木県の諏訪岳に登った時以来ですから丸2年ぶりのこと。用心には用心を重ねて、新宿までの小田急線は往復とも座席指定のロマンスカーを利用した上で、その先も、東京ドームへの一般的な下車駅とされる水道橋・後楽園・春日といった駅を全く通らない都営新宿線を利用して九段下駅で下車し、そこから歩いて向かうことに。結果的に、これらの交通機関では感染が心配されるような状況には一切ならず、安心して乗っていられたのでしたが‥‥


九段下なんて駅で降りたものだから、まるで日本武道館でのライブにでも来たような気分になりかけました。なお、この写真は行く時に撮ったものですが、思惑通りに帰りの時も混雑とは無縁の駅でした。
5番出口から歩き始めれば、目的地まで約1.2kmで15分ほど。普段から山を歩いていると、この程度の距離なら全く苦にならず(むしろ近いと感じるくらい)、こうして経路を柔軟に考えられたりする利点もありますね。
さらに、東京ドームへの道中には千代田区の公衆トイレが2箇所も。特に終演後は、東京ドームシティ内ばかりか、周辺各駅でもトイレの混雑が必至なのに対して、こちらは密にならず時間も取られずで、恩恵が大でした。


思いがけず、日本橋川沿いの道では、満開の桜並木が楽しめました。周囲がオフィス街だからか、人出がなくて閑静なのが今のご時勢的にもバッチリで、テンションもupです。
桜並木の道を進んでいくと、はや目的地の特徴ある屋根が見えてきました(赤丸内)。


しかし、事前の予測通りに行動できたり、思うように写真が撮れたりしたのは、ドームに着く手前まで。

ひとたび東京ドームシティ内に入ると、そこは既に想像以上のカオスでした。かなり混み合うだろうと、開演の2時間以上も前に来たのに、想定を遥かに凌駕する群衆に飲み込まれて、身動きすら満足に取れません。


開催されるのは、日向坂46の「3周年記念 MEMORIAL LIVE ~3回目のひな誕祭~」で、本日がその初日。
フルキャパシティで開催されたため、その観客だけで5万人が集まる訳ですが、ほかにもグッズ販売やファンクラブ企画など、チケットを持たない人でも参加できるイベントが同時に開かれて、グループ初の東京ドーム公演というご祝儀機運も重なってか、集まったファンの数がエグイことになっていたのです。


移動がままならないので、ここからは仕方なく拾い物の写真で繋ぎます。

特に正面ゲート前の混雑が酷くて、もう押しくらまんじゅう寸前。加えて、何故か人の流れが悪く、多くの人が同じ場所に滞留しているから、どの方向に進むにも大勢の動かない人達を掻き分ける羽目になります。コロナ禍で接触に無頓着ではいられないのに、かといって、周囲に身を任せていては自分もほとんど動けません。
※これは、私がまだ自宅にいる頃の写真っぽいのですが(東京ドームホテルかららしい)、その時点でもうこんな状況だったとは。
できれば、ドームを背景に公式マスコットの “ポカ” を入れたこんな構図で1枚撮りたくて、まずはここを目指して動いてみたのだけれど、結局 “ポカ” には近付くことすらできませんでした。


不自由ながらもしばらくジタバタしていると、このカオスの原因がなんとなく分かってきました。
  ●正面ゲート前の狭いエリアに複数の企画ブースが集中していたのが、人の殺到を生んだそもそもの要因
  ●なのに、適切な案内はなく、行列の整理もろくに行われずで、大勢が要領を得ずにただただ右往左往

そんな状況だから、私も適当にもがき続けていたら、訳が分からないうちにファンクラブ会員証発行のブースに出ていました。知らなかったこととはいえ( “ポカ” を目指していたので)、迂闊にも列に横入りしてしまっていたのです。帰宅後に、正規の列で1時間近く並んでいたような投稿を知り、申し訳ない気持ちになりました。

でも憂き目はさらに続きます。せっかくブース前に来たのだからと、会員証を発行してもらおうとしたら、今度はファンクラブのサイトに繋がりません。混雑によるアクセスの集中で電波状況が悪く、スマホによるウェブへの接続がことごとく失敗して、会員証のページを表示できないために、手続きに入れないのです。
ふと周りを見ると、多くの人が私と同様にスマホと睨めっこをして立ち尽くている一方で、ブース内の窓口の方々は手続きを申し出る人がなかなか現れないので人待ち顔。そう、人の流れが悪いのは、仮に目的の場所にたどり着けたとしても、電波が悪くて何もできないまま、そこから動けなくなるからなのでした。

私もそこで20~30分くらいは足掻いていたでしょうか。でもサイトに接続できる気配は一向にありませんし、こんな密な状況に長時間居続けたくもないので(マジでクラスターが発生してもおかしくない状況!)、開演前にやりたかった全てを諦めて、入場ゲートに向かってしまうことにしました。各種景品が当たる抽選会(参加賞もあり)には参加したかったのに、どこにそのブースへの列があるのかも分からずじまいです。

以上の状況に関しては、その日の夜には、
  ●事前に電波の良い場所で会員証ページのスクショを撮影しておき、現地窓口ではそれを見せればOK
という対応策が発表され(別の企画でも改善策が示された)、人の整理にもいくらかは善処したのか、2日目は比較的スムーズに手続きできたようで、混乱を翌日に持ち越さなかった点は評価したいと思います。まぁ、運営にとっても初めてのドーム規模での公演でしたから、やってみるまで分からなかったこともあるでしょう。



前置きが長くなりましたが、ここからが本題になります。

すでに触れた通り、本日ここで行われるのは、日向坂46のデビュー3周年を記念したライブ。
そしてその舞台となるのが、メンバーがかねてより目標の地に掲げ、「約束の」という楽曲の中で “夢見る者の約束の彼の地” と歌い続けてきた場所であり、"BIG EGG" という愛称を持つ東京ドームなのです。
本来なら、2020年12月にはクリスマスライブでこの場所に立てるはずだったものが、コロナ禍により無観客の配信ライブへの変更を余儀なくされ、翌2021年も収容人数制限があったため東京ドームでのライブ開催を見送っていた経緯があり、この日ようやく、 “三度目の正直” となる念願の舞台にたどり着いたのでした。
日向坂46「3周年記念 MEMORIAL LIVE ~3回目のひな誕祭~」 (報道向け提供写真より)

私にとっても、途中から追い始めた乃木坂とは違い、日向坂は創設当初(=けやき坂46の結成時(2015年))から見守ってきたグループなので、メンバーとともに約束の地に立てる感慨もひとしお。
だからチケットはどうしても取りたくて、ファンクラブの先行抽選で2日とも外れた時は絶望しかけましたが、諦め半分で臨んだ一般発売で初日分が難なく取れて(レギュレーションの緩和が発売直前だったため、普段よりも多めの席数が一般発売の段階で開放された?)、楽曲「約束の卵」の最後に歌われる、 “一緒に歩いて 一緒に辿り着こう” を文字通り一緒に果たすべく、現地に馳せ参じてきました。
「約束の卵」をBGMに、約6年間の歩みを振り返る映像でライブが開幕 (翌日のニュース番組より)


一般発売分だけに、座席は2階席の最後方のブロックで、見え方はこんな具合。SSAや武道館の最上階ほどはステージが遠くなくて見やすく感じたけれど、メンバーの表情とかを見る際は双眼鏡の出番となりました。
ライブが始まると、セットリストには意外なほどの割合でけやき坂46時代の曲が盛り込まれています。このライブをひとまずの集大成と位置付け、ここまで歩んできた道のりに思いを馳せつつ、これまでの活動すべてを振り返ろうという、そんな意図があったように感じました。
※配信で視聴した2日目も、選曲はかなり入れ替わったものの、けやき坂46から日向坂46までをトータルに顧みる点は同様でした。
グループカラーの空色のペンライトに染まる会場 (報道向け提供写真より)


そんな中、ライブのクライマックスは、やはり終盤で披露された「JOYFUL LOVE」だったでしょう。ファン発信で客席を虹色に彩るのが恒例となった、メンバーとファンが固い絆で結び付けられていることを象徴するような存在の曲で、これまでのライブでも、客席に架かるペンライトの虹は、いつも感動的な光景を生んできました。
今回も「虹色大作戦」の色分け案がSNSで展開された(私の席は赤丸付近で、赤色担当でした)
東京ドームの客席がペンライトで虹色に染まる (報道向け提供写真より)

しかし、 “約束の彼の地” に架かった虹は、これまでとはひと味もふた味も違いました。この日はそこに、かつてないほど美しい演出が添えられたのです。

間奏に入ると、舞台装置を含めた会場の全ての照明が消され、残されたのがファンが作る虹色の光だけに。
その中で、サブステージに並んだメンバーが白く光り輝く衣装を身に纏っていて、その神々しさといったら。
ペンライトの虹の中、一列に並んだメンバーの姿が浮かび上がる (以下、配信番組のキャプチャより)
※画面中央よりやや右下方向に斜めに写る白い列が、光を放つ衣装を纏ったメンバーたち

そして間奏が繰り返される中、サブステージからメインステージに向けての花道を、メンバーたちが歩き始めます。きっとこの景色を瞼に焼け付けながら、一歩一歩をかみしめるように、ゆっくりと。
最後の1枚は公式サイトから。こんな道を歩くなんて感無量だろうな、と思って見ていた私の目も潤みました。

これほどまでに美しい虹が、この世の中に果たしてあったでしょうか。
でも、美しかったのは景色だけではありません。
アンダーグループという立ち位置で活動が始まったゆえ、ファンから受け入れられないことも多かった初期の苦難を乗り越え歩んできた、ここまでの道のりすべてが尊く思われ、それがメンバーが歩く花道に重なって見えて、「感動的」なんて言葉では語り尽くせない思いに、胸が熱くなりました。


締めくくりに、曲名を出すのがこれで3度目になる「約束の卵」の一節を。

待っててくれるか? 夢叶うまで
君のことを連れて行く
苦しくても諦めない
僕ら信じてよ

皆さんを信じて、待っていて本当に良かった。おかげで、こんな素敵な景色に、一緒にたどり着くことができました。そしてこれからも、皆さんと共に歩んで行きたいと思います。


もし読者さんの中に、日向坂46というグループについて新たに興味を持って下さる方がいらっしゃいましたら、グループを良く知るライターさんが愛情溢れる記事を書かれていますので、ぜひそちらもお読み下さい。
黒澤圭介 /【日向坂46・東京ドーム2DAYS総集編レポ】過去・現在・未来を描いた虹色の夢と約束


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日向坂46「3rdシングル発売記念ワンマンライブ」 [その他]

2019/09/26(木)

日向坂46「3rdシングル発売記念ワンマンライブ」

この日は日向坂46のライブが開催された、さいたまスーパーアリーナへ。
日向坂46に関する記事は今回が初めてになりますが、けやき坂46(ひらがなけやき)という名前だった頃から、先輩格の乃木坂や欅坂を抑えて一番の推しグループになっていたので、これで念願の初ライブが叶いました。

アイドルグループのライブなんて、前回は 2017/02/21 の乃木坂46「5th YEAR BIRTHDAY LIVE」まで遡ることになり、約2年半ぶりで久々もいいところです。
 ※それ以降、人気が絶頂期に入った乃木坂のライブチケットが全然取れなくなったのが足が遠のいた一番の原因なのですが、比較的チケットの取りやすいお芝居系は時折見に行ったりしていたので、オタ活そのものはそこまで久しぶりという訳でもありません。

この日のライブも、最終の一般発売まではチケットが取れておらず、実のところ先着順の一般発売なんて全くのノーチャンスだろうと思いながらダメ元で参戦してみた程度だったのです(あとから実況板を見ても、購入サイトは発売開始と同時に繋がりにくくなり、やっと繋がった頃には完売だったという声が多数でした)。
ところが、なぜか発売開始時刻に若干のフライング気味で叩いた最初のアクセスで、普通に購入ページが表示されたことにまず驚き、その後も特にサイトが重くなることもなく、一連の申し込み全てがスムーズに完了できてしまったのにはもう本当にびっくりでした。

その後、発券されたチケットがこちら。
なんと「200レベル」の席が取れていて、意外にも低層階だったことに一瞬だけ喜んだのですが、やはり一般発売分が良席のはずもなく、座席表を確認したらステージの真横よりもいくらか後方で、若干見切れる位置だったのでした。
 ※なお、2017/02/21の乃木坂のライブも会場は同じSSAで、一般発売を粘って取ったその時のチケットは5階席にあたる「500レベル」。肉眼だと、ステージ上のメンバーなんて豆粒のような大きさでした。

ライブ当日は、少し時間に余裕を持って会場に到着です。坂道シリーズでは最後発のグループなので、そもそものファン層が相当若そうなのですが、平日の夕方ということで、思っていた以上に若者ばかり。でも、よくよく見ると70~80人に1人くらいは、同世代らしき年輩者の姿もあり、さほど肩身の狭い思いはせずにすみました。

会場入りしてみると、自分の席から見える景色はこんな具合でした。
メインステージを斜め後ろからしか見られないので、まずステージ全体の装飾が何も分かりませんし、ステージの客席寄りの部分こそ直接見られるものの、階段やひな壇がある後方が死角になるので、演出の多くも分かりません。近くにはステージを映すモニタもありましたが、それが比較的小さなサイズだったのも残念です。
でも、メンバーがステージサイドまで来れば、表情が分かるくらいの近さでしたし、トロッコに乗ったメンバーがこちら側の花道を通れば、さらに近くから見られたので、低層階ならではの恩恵も少しは受けられています。

そんな訳で、正面から見た舞台がこんな様子だった、というのも、後日の報道で知ることに。(報道写真から)
パフォーマンスの内容を論じるのも、臨場感に乏しい席だっただけに難しく、中身については簡単に記します。

ライブが始まると、アンコールを含めて全19曲が次々と披露されていきます。
「3rdシングル発売記念ワンマンライブ」と銘打たれた公演なので、この翌週に発売予定の3rdシングルの曲を中心とした構成なのかと思っていたら、3rdシングルで披露されたのは表題曲の1曲だけにとどまり、すでに発表済みの曲の中から、ユニット曲を控え目にして全体曲を中心としたセットリストが組まれていたようです。
その中で嬉しかったのは、今後は披露されることが少なくなってしまうかもと思っていた、けやき坂46の頃の曲も多く含まれていたこと。グループ名が変わったとは言え、それらの曲が彼女たちのために書かれた曲だというのは変わらないことなので、これからもずっと大事にしていって欲しいと思います。
また、全ての曲がフルサイズで披露されたことも良かったかな。乃木坂のライブは、私が行くようになった頃はもう大半の曲を短縮版で披露するのが当たり前のようになっていて、それだとどの曲もちょっと物足りない印象を受けてしまうのです。ただこの点は、今後持ち歌が増えていくと変わってしまうかもしれませんけれど‥‥。

さて、ライブのひとつのハイライトは、本編のラストで「JOYFUL LOVE」が披露された時だったでしょうか。
この曲は、オリジナルの曲衣装がこのようなレインボーカラーになっているのにちなんで、ライブで披露される時は、ファンからの発信で、客席側もペンライトで虹色を作る「虹色大作戦」が恒例になりつつあったのです。
今回も、会場がSSAとの発表を受けて、早々にSNS上で色割りが議論されていたのでした。(下図が確定版)

そして、佐々木久美キャプテンが、曲の直前のMCを「今日は皆さんと一緒に、この会場に虹を作りたいです」と締めくくったと思ったら(曲名は告げずに)、曲が始まる頃にはもう、会場がこんな彩りに包まれていました。
その間、ほんの数秒のことだったと思います。その素早さもさることながら、違う色を付けている人が本当に誰もいないんじゃないかって位にどのブロックも色が揃っていて、この景色にはちょっと鳥肌が立ちました。
チケットが即完売だったのを受け、ライブの模様は全国約60ヶ所の映画館でライブビューイングも行われていたのですが、ペンライトが綺麗すぎて映画館でもどよめきと拍手が起こっていたとのこと。
自分がこの景色の一員となれて素直に嬉しかったですし、日向坂はファンが暖かくていいですね。不遇の時代だったけやき坂の頃から見ているファンなら特にでしょうが、こんなに頑張ってるのに報われないなら俺たちが支えるしかないだろうって根性が染み付いていて、全力でメンバーのために心をひとつにできるのが心強い感じ。ライブの高揚感とともに、客席を埋めた2万人のファンとの一体感を胸に、幸せな気持ちで会場を後にしたのでした。

タグ:日向坂46
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乃木坂46 『真夏の全国ツアー2016』東京公演/『4th YEAR BIRTHDAY LIVE』(第1日・第3日) [その他]

8/28(日)・8/30(火)の2日間は、久しぶりに乃木坂46のライブに参戦してきました。
例年2月に開催されていたバースデイライブが、首都圏の大規模会場が不足する「2016年問題」により延期されていたので、乃木坂全体のライブ(アンダーライブを除く)としては昨年12月のクリスマスショー以来の開催となり、私にとってもその時以来となる8ヶ月ぶりのライブ参戦です。
 
8/28(日)~8/30(火)の3日間にわたって開催されたのは、6月の静岡公演(これは深川麻衣の卒業コンサートでもありました)での幕開けから2ヶ月をかけて全国を巡ってきた『真夏の全国ツアー2016』のファイナルとなる東京公演です。そしてそれが、延期されていた『4th YEAR BIRTHDAY LIVE』を兼ねる形で開催されたのでした。
 
乃木坂のバースデイライブといえば、デビュー曲以降その時点までにリリースされた全ての楽曲をリリース順に披露するというのが、初回の1周年ライブ以来ずっと貫かれているコンセプトです。持ち曲なんて年とともに増え続ける一方なわけですが、それでも昨年までは、なんとか全曲を1日の公演に詰め込んで披露していました。
しかし持ち曲数が72曲に達した昨年、ライブ時間がついに7時間半もの長丁場に及んだ事態を受けて、さすがに翌年以降はもう1日開催は無理だろうと言われていたのですが、今回は3daysの東京公演にその場を移したことで、112曲にまで膨らんだ全楽曲を3日間に分けて披露できることになったわけです。
 
ただ、パフォーマンスをするメンバーの負担を考えれば、3日間に分けるくらいが適当という気はしますが、ファンの立場からすると、3公演すべてのチケットを確保できないと、全曲が聴けないことになってしまいました。
だから、せめて金土日や土日月など、週末の休日2日+平日1日という日程で開催して欲しかったところなのですが、発表された日程は日月火の3日間というもの。さすがに平日の夜公演が2日連続するのは社会人には少々厳しい日程と言わざるを得ず、私も今回は中日を諦めて、初日と千秋楽に参戦する形を選びました。
 
話を少し遡ると、この公演のチケットの確保は7/2(土)で、今回も先行抽選が落選だったため一般販売への参戦です。単なる早押し競争でしかない一般販売では、発売開始から約1時間が経過して、3公演とも「販売終了」が表示されるまで、申込画面の表示すら満足にできないというのがすっかり恒例行事と化してしまいました。
でも、今回もそこからさらに粘っていると、「申込」ボタンが復活するタイミングがあって、2公演ともその敗者復活みたいな形でどうにかゲットできています。そんな状況ですから、座席はいずれもスタンド席で、角度的にも難がありそうだったのですが、最後の滑り込みで取れたにしては、思ったほど後方ではないのが救いでした。
こんな位置からの観覧でした(赤星が1日目、青星が2日目の席です)

乃木坂46 『真夏の全国ツアー2016』東京公演/『4th YEAR BIRTHDAY LIVE』(第1日)

2016/08/28(日)
 
台風10号の関東接近もあって、東京公演の3日間はいずれも雨予報。その1日目は、当日を迎えると昼間はほぼ曇りで推移したのですが、いつ降ってきてもおかしくない状況でした。会場内では傘が使用禁止なので、登山用のレインウェアを用意して、スティックライトもジップロックで包むなど、雨対策を万全にして出掛けています。
 
千駄ヶ谷駅から神宮球場へ向かう途中、神宮外苑の周回路まで来ると、長蛇の行列が目に入りました。絵画館前の広場で行われているグッズ販売の待機列です。私が昼前に出掛ける時点で、すでに外苑を1周しているという情報だったものが、この頃になると4000人くらい並んでいて3時間以上待ちとのこと。今並んでいる人の多くはもう開演に間に合わないので、物販だけが目的か、明日以降に参戦する人なのでしょう。今年は東京ビッグサイトでの先行販売が昨日まで2日間も行われていたのに、それでも買えていない人がこんなにいるなんて。
神宮球場のバックスクリーン裏が見えてきました。この時はまだ、空が比較的明るかったのでしたが‥‥。
スタンド席なので、バックスクリーンに一番近い入口から入るだけで良かったのですが、一旦バックネット裏に回って、ライブの飾り付けを確認し、気分を盛り上げてから、いざ入場です。
場内は撮影禁止なのですが、両日とも開演前に1枚だけ、こっそりと座席ビューを撮影しました。
指定された席に着くと、案の定こんな感じで角度的に難が大ありです。メインステージは近いものの、真横から見る具合で舞台装置もステージ上の演出もほとんど分かりません。こうなるとバックスクリーンのスーパービジョンを頼るしかないのに、その方向も各CDの特大パネルの掲示が少し邪魔をして、あまり良く見えませんでした。
それでも、比較的前のほうの列なのが幸いして、ほぼ同じ高さに見えるステージが手の届くような距離にあり、メンバーがステージ端まで来てくれると、かなり近くから見ることができました。また、曲によってはメンバーを乗せた大型のフロートがアリーナの外周に沿って走行する演出があって、この時はもう目が合うくらいの近さだったので、スタンド席にしては恵まれたほうだったのだろうと感じています。
さらに、このような角度になるからか、ここが発売された席の境界に当たっていたらしく、私の左側にはもう人が来ませんでした。私より前の列も、上の写真にすでに写っている人たちより左にはこれ以上に人が増えることがなく、少し立ち位置をずらせば、前に誰もいない状態になるのです。人の頭越しではなくライブが見られましたし、両隣を人に挟まれる窮屈さもなかったので、そういう点でも割と快適に過ごせました。
 
以降は某掲示板からの拾い物の写真ですが、ステージはこんな感じだったらしい。
下の写真にマウスを乗せると、私の座席の位置を★印で示します。
 
開演時間が迫り、大型スクリーンに表示されたカウントダウンが終わると、スクリーンの表示がバックステージに切り替わります。すると、そこに映し出されたのは、7月以降の地方公演のすべてを体調不良で欠席していた桜井キャプテンがスタンバイしている姿でした。この全国ツアーで初めて全員が揃ってのステージになることが知らされて、ファンの声援のボルテージが最高潮に達したところで、いよいよ開幕です。
 
ライブが始まって、一番に意外だったことは、すべての曲が生歌で披露されたことでした。
これまではどんなライブでも(ほとんどの音楽番組ですら)、CD音源を被して流すのがお決まりのパターンだったので、まさか生歌で聴けるとは思っていませんでした。お世辞にも歌唱力を褒めることができないメンバーが多いこのグループにとって、これは大きな挑戦だったと言えるのではないかと思います。
ここにきて方向性が変わった理由は、選抜常連組で少人数ユニット曲への参加も多かった深川麻衣の卒業を受けて、オリジナルメンバーによる音源を使い続けることに無理が生じた、というのが真相かと思われるのですが、パフォーマンスの向上を目指すメンバーの意欲的な姿勢が表れたものだと、好意的に解釈することにしました。
 
この日に披露されたのは、1stから5thまでのシングルと、1stアルバムに収録された計38曲でした。
リリース順に披露するというコンセプトからすると、初日は1stから6thまでのシングル曲になるものと予想していたので、4thシングルのパートの次に1stアルバムの曲が始まった時は少々驚いたのですが、2ndアルバムの各曲も2日目に披露されたので、アルバム曲だけはリリース順という慣例からは外された配置になったようです。
考えてみると、6thシングルまでだと全て二期生の加入前ですから、メンバー全員で披露する曲を除くと、二期生の出番が卒業メンバーのポジションに入る時にくらいに限られてしまいます。1stアルバムの曲を加えることで、1日目にも二期生がオリジナルメンバーとして出演する曲が含まれるように工夫したのでしょう。
 
アルバム曲を除けば初期の曲ばかりで構成されたこの日は、少人数でのユニット曲がまだ少ない時期ということもあって、生歌での披露とはいえ、割と普通に聴ける(あくまでこのグループの歌唱力の実情を知った上で、となりますが)ラインナップが続きました。
不安があるとすればソロ曲です。歌が上手ないくちゃんの『あなたのために弾きたい』には何も問題がないとしても、生駒ちゃんの『水玉模様』と、なぁちゃんの『ひとりよがり』は、やはり生歌では少々気懸かりでした。
しかしそんな心配をよそに、2曲ともしっかりと歌い上げられたので、心の中で2人に謝りながら聴くことになります。決して上手とは言えないなりに、努力した様子が良く垣間見られたのです。単に頑張ったというだけでなく、その結果を本番できちんと出せるようになってきた成長ぶりを感じられたのは、とても嬉しいことでした。
 
1日目は、ソフトバンクのCM曲『200ギガあげちゃう』をポメラニアン風の着ぐるみ衣装で歌うコーナー(3日間とも同じように繰り返されたらしい)を挟んだほかは、特別な演出や大きなサプライズもなく進行します。
微妙だった空模様のほうも、時折霧雨が舞う程度にとどまってくれました(途中で1度だけ、みんなで雨具を羽織るような降り方になったものの、その時も雨具なしでも凌げる程度の雨量と時間ですぐに収まりました)。
だから最後の『君の名は希望』では、サビに入ると予定通り盛大に花火が打ち上げられて(グループ名にちなんで460発が上がったらしい)、大いに盛り上がったところで本編は終了です。
 
アンコールが始まると少し雨脚が強まりましたが、それ以降に歌われたのはアンコールだけに全てがアップナンバー。雨の影響なんて跳ね除ける勢いで披露され、観客も大きな声援を送ってそれに応えます。4曲目の『裸足でSummer』が終わる頃には本降りになっていた雨の中、初日のステージは大歓声の余韻とともに幕を閉じました。

乃木坂46 『真夏の全国ツアー2016』東京公演/『4th YEAR BIRTHDAY LIVE』(第2日)

2016/08/29(月)
 
私が参戦しなかったこの日、披露されたのは6thから9thまでのシングルと、2ndアルバムに収録された計35曲です。天気予報通り、本編はほぼ全てが雨中でのライブとなってしまったようですが、それだけにメンバーとファンの一体感は凄くて、一番盛り上がった日だという声も多く聞かれました。
またこの日は、メンバーによるバンド・乃木團がお披露目されました。深川麻衣・永島聖羅の卒業を受けて存続が心配されていた乃木團ですが、ギターがツインから川村真洋のソロに変わり、キーボードには新たに和田まあやを迎えての新布陣となって活動が継続されるようです。これは見たかったなぁ。。。

乃木坂46 『真夏の全国ツアー2016』東京公演/『4th YEAR BIRTHDAY LIVE』(第3日)

2016/08/30(火)
 
この日は台風10号の関東直撃が予報され、中止の可能性があると公式にアナウンスもされていたので、開催そのものが無理だと思っていたファンも少なくなかったと思います。ところが台風の進路がやや逸れたことに加えて、予想よりも早く関東から離れたため、めでたく予定通りに開催できることになりました。しかも、開場する頃までぐずついていた空も、開演1時間前になると青空から日差しまで覗くようになって、以降は雨の心配が一切不要だったのです。この3日間で千秋楽が一番天気が良くなるなんて、一体誰が思っていたでしょうか。
 
平日につき職場からの移動なので、この日は信濃町駅で降りて神宮球場へ向かいます。初日、球場の回りで見掛けなかった全国ツアーのトレーラーは、物販が行われていた神宮外苑・絵画館前の広場に停まっていました。
途中から一昨日と同じ道になって、神宮球場のバックスクリーン裏へ。この頃はまだ時折小雨が降っていて、本降りになることもあったので、しばらくは入場せずに屋根がある場所で時間を潰していました。
開演1時間ほど前になると、予報通りに雲が取れてきて、これ以上降られる心配がなさそうな明るい空に変わってきました。それを待ってから、一昨日と同じようにバックネット裏の飾り付けを確認したら、いざ入場です。
1日目はレフト側のスタンドでしたが、3日目はライト側です。1日目とは、ステージを挟んでほぼ対称に近い位置で、角度的に真横から見る形は相変わらず、ただ少し後列に下がったため、ステージ上の人は結構小さく見えるようになりました。幸いにスーパービジョンは見やすかったので、ほぼそちらでライブを楽しむことに。
1日目と同様、以降は某掲示板からの拾い物の写真などで綴ります。下の写真にマウスを乗せた時に、★印で示されるのが私の座席位置です。
開演30分前には夕陽が差してきて、私は見なかったのですが、バックネット裏の方向には虹が一時かかっていたりしたようです。(この写真はメンバーのブログから拝借)
周囲を見渡すと、平日だけあって、さすがに若い人たちがほとんどを占めています。日曜日だった1日目に、私と同世代っぽい人をそれなりに見掛けたのと比べると、少し肩身が狭い感じがしました。
 
この日は、いくちゃんがセンターの『何度目の青空か?』でスタートです(写真はメンバーのブログから)。
3日目は、10thから最新の15thまでのシングル曲全39曲が披露されました。
1日目と同じく、全曲が生歌でしたが、ただメンバーの歌声を聴いていると、1日目とは少々勝手が違っていたのか、歌唱力には明らかな差が感じられました。この日は歌の出来があまり良いとは言えなかったのです。
その原因を想像してみて、
  ・新しい曲が多くて、どれもまだライブで歌い慣れていない
  ・最近のシングルでは、少人数のユニット曲の割合が高くなって、その分だけ個人の歌唱力が露わになった
  ・3日連続の公演で(しかも雨中となった2日目の翌日)、コンディションを保つのが難しかった
といったあたりを思い付きました。
 
特に気になったのが、この日3曲ものソロ曲を立て続けに歌うことになったなぁちゃんのコンディションです。1日目の『ひとりよがり』は、割と気持ち良さそうに歌えていたのに、この日最初のソロ『ごめんね ずっと…』では、かなり声が出しにくそうで、見方によっては少々痛々しくも見えるような状況でした。
ソロ曲はどうしても、その特定のメンバーの歌唱力やその日のコンディションに依存してしまうので仕方ない面もありますが、ユニット曲でも少し残念な出来の曲が目に付きました。やはり全て違う112もの曲数を3日連続で歌い続けるというのは、想像以上に過酷な状況なんでしょうね。
 
聞こえてくる歌声はそんな感じでしたが、この日の私の周囲の席にはかなり熱いファンの方が多くて、そんな方々に煽られるような具合で、気分を高めていきます。考えてみれば、2ヶ月にわたって全国を巡ってきた全国ツアーの千秋楽にせっかく立ち会っていて、周りにいる多くの人たちもそういうテンションで盛り上がっているので、私も楽しむことに徹することにしました。
 
そしてこの日は、14thシングルのパートでひとつのクライマックスを迎えることになります。
卒業生の深川麻衣がセンターを務めていた表題曲とソロ曲を、誰がどういう演出で歌うのかというのが、ファンの間で盛んに話題になっていたからです。
これに対して運営が出していた答えは、大方のファンの予想の斜め上を行く、粋な計らいでした。
表題曲『ハルジオンが咲く頃』が始まった時、2ヶ月前まで深川麻衣が立っていたセンターポジションに映し出されたのは、なんと非選抜のメンバー。それは彼女を心から慕い、「聖母」の名付け親でもある川後陽菜でした。
その瞬間こそ、一瞬のどよめきと笑いが入り交じりましたが、すぐ次の瞬間にはこれ以上ない人選だと多くの人が納得したのでしょう。それからの「カワゴー!」コールの熱量ときたらそれは凄かった。この瞬間のこの空気を体感できただけでも、この日来て良かったと思いましたし、ここでちょっと鳥肌が立ちました。
 
さらに、ペンライトの色がアリーナは黄、スタンドは白で統一され、会場全体が大きなハルジオンの花に。
本番直前の、1個人のTwitter発信からなのに、こんなにみんなの気持ちが揃うところに、乃木ヲタの底力を見たような気がします。もっとも私はそのことをこの時は知らずにいて、周囲を見て合わせていたクチなのですが、仮にそういう人が多かったとしても、それでも揃ってしまうのはやはり素敵だと思いました。
 
そして深川麻衣ソロ曲の『強がる蕾』になると、今度はメンバー全員による合唱で披露されました。
この曲は、誰が1人で歌ってもしっくりこないとは感じていたのですが、答えを出されてみれば、みんなが納得できる結論はこれしかなかったように思います。最高の選択をした運営とメンバーに拍手を送りたいです。
 
最後は1日目と同じく、460発の花火が打ち上げられた中、『裸足でSummer』で本編が終了。
アンコール3曲目の『乃木坂の詩』を、メンバーとファンで一緒に歌い上げたのち、この日はダブルアンコールの『おいでシャンプー』までが披露されて、乃木坂46の2016年の夏が幕を閉じました。



ライブ自体の感想は以上ですが、最後に気になったことをいくつか。
 
来年のバースデイライブはどうなるのでしょう? もしも例年通り、2月の開催に戻るのならば、その直前の期間は準備にある程度専念できそうなので、そのほうが良いのかもしれません。というのも、今回は全国ツアーの東京公演にその場を移した形でしたが、そのことで随分と無理が生じていたように感じたのです。
 
恐らくメンバーは、他会場の全国ツアー公演の準備や本番に追われる中で、並行してバースデイライブの準備も進めていたことと思われます。最も負担が高かったのは恐らく選抜常連メンバーで、バースデイライブの出演曲を数えてみると、軒並み半数近い50曲を超えていたようです。
3日目の感想の中で、なぁちゃんのコンディションが良くなかったようだと書きましたが、彼女の持ち曲はたぶんメンバー最多の57曲に及んでいて、しかも歌割りなんて存在しないソロ曲が5曲も含まれます。それを練習とリハと本番で全部歌っていたら、そりゃ喉が持たなくなることもあったりすると思うのです。
 
バースデイライブは、卒業メンバーのポジションを補完するのを例外として、基本的にはどの曲もオリジナルメンバーで披露することになっているようですが、もし来年も全国ツアーの中で行われるようなことになるのであれば、この点には再考の余地があって良いのではないでしょうか。
表題曲だけは、オリジナルの選抜メンバーで披露することに価値があるとしても、カップリング曲などはガラッとメンバーを変えることで、特定のメンバーに多くの負担が偏らないようにできますし、持ち曲が比較的少ないアンダーメンバーや特に2期生にとっては、経験値を上げる機会が増えて一石二鳥のような気がします。
 
もう1つはどうでも良いことかもしれませんが、今回のバースデイライブの円盤化についてです。
 
これまで乃木坂のライブコンテンツで唯一製品化され市販されているのが、年1回のバースデイライブです。今年は全国ツアーの一環ではありましたが、東京公演はバースデイライブでもあったので、やはり例年同様に円盤化される可能性があることになります。
 
過去のライブは、生歌にCD音源を被せる形で披露されていたので、製品化に際してCD音源を強めに補正すれば、生歌の粗さが目立つのをかなり抑えられたのですが、生歌だけの披露だった今回はその手が使えません。
かといって、オリジナル音声のままでは、メンバーには悪いですが、さすがに製品化は難しいだろうなぁと正直思います(ライブの臨場感の中で聴くのは有りだとしても、映像作品として落ち着いて鑑賞するのに耐えられるクオリティかと問われると‥‥)。被せ用のヴォーカルを改めて録ったりすることがあるのかどうか、それとも全然別の秘策が練られたりするのか、ちょっと気になっています。

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