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乃木坂46 『アンダーライブ at 武道館』 『Merry X'mas Show 2015』  [その他]

今週は乃木坂46のライブウィークで、私も金曜日と日曜日の2度にわたって、足を運んできました。
開催されたライブは2種類。17日(木)・18日(金)に 『アンダーライブ at 武道館』 が、20日(日)・21日(月)に 『Merry X'mas Show 2015』 が、いずれも日本武道館で開催されるという日程です。
 
乃木坂のチケットはますます確保が困難になってきて、大箱で2公演ずつ行われるにもかかわらず、先行抽選は過去にないほどの落選祭り。もちろん私も両方とも落選で、仕方なく一般販売への参戦を余儀なくされます。
一般販売なんて単なる早押し競争でしかなく、混雑で申込画面の表示すらできないうちに発売終了となった苦い経験しかないのですが、今回は席数が多い武道館ということに一縷の望みを託してその日を迎えました。
 
11月21日(土)、好天でお出掛け日和だった3連休の初日を泣く泣く潰して、朝10時の発売開始から「申込」ボタンをクリックしまくりますが、案の定、混雑中を示す403エラーか、無応答のどちらかが繰り返されるばかり。
それでもこれまでと違い、なかなか発売終了にもならないので、やはり数はそれなりに出されているようだと、根気良くトライし続けます。PCの前で格闘すること1時間以上、もう何百回ボタンを連打したか分かりません。
 
結局のところ、実は今回も申込画面が1度も表示されないまま、11時半前後には発売終了となってしまったのですが、粘りどころはそこからでした。画面を何度かリロードしていると、時として「申込」ボタンが復活していたりするのです(回線切れなどで申込が完了しなかった分が再度申込可能になるかららしい)。
12時近くなると混雑も解消されてきたのか、ついに『アンダーライブ』の申込画面に到達できて、どうにか申込を完了。その後もダメ元で待機し続けていたら、今度は『Merry X'mas Show』の申込も可能になって、なんと両方のチケットを取れてしまいます。手続きを終えたのは12時をとうに過ぎていて、2時間を超える長い格闘でした。
 
まぁそんな状況なので、どちらも申し込めたのは通常の指定席ではなく、ステージ斜め後方の「ステージサイド席」(下図)で、メンバーや演出の一部が見えない場合があるとされています。とはいえ、片方の公演だけでも取れればと思っていたところ、2公演とも取れたのですから、休日を潰して待機していただけの甲斐はありました。


乃木坂46 『アンダーライブ at 武道館』

2015/12/18(金)
 
まず最初に『アンダーライブ』とは何かを簡単に説明しておきますと、“アンダーメンバー”(=非選抜メンバー)だけが出演するライブとなります。乃木坂では、シングルCDの発売ごとに16人前後が“選抜メンバー”に選ばれて、そのCDの表題曲を歌ったり、テレビの歌番組などへ出演したりするので、一般的にはその“選抜メンバー”がほぼ乃木坂を代表する形になっています。その選抜から漏れたのが“アンダーメンバー”ですから、将棋に例えれば飛車角落ちのような布陣で臨むようなもので、知名度の高いメンバーが出てくることが一切ないのです。
 
昨年春に初めてそのメンバーによるライブが開催された時には、さほど広くない会場が3分の1も埋まらないという現実を突き付けられました。しかし、それからわずか2年足らずの間に、武道館ですらチケット確保が困難になるほどの評判を得るまでに実力を付けてきた彼女たちが、一体どんなステージを見せてくれるのでしょうか。
 
前置きはこのくらいにして、18日の金曜日、『アンダーライブ』2日目を迎えた日本武道館にやって来ました。
この場所に来たのは、1992/07/30 『YOSHIKI TALK LIVE at 日本武道館』(YOSHIKIのトークライブでありながら、結局は X JAPAN の全員が登場)で、バックのオーケストラの一員として出演して以来ですから20年以上ぶり。
クラシックのコンサートとは全く異なる騒然とした雰囲気に包まれた会場で、日本を代表するロックバンドと同じステージに立ち、“Endless Rain”や“ART OF LIFE”を演奏したのは私の音楽活動の中でもとりわけ異色の体験で、実に貴重な思い出となっています。
 
もうちょっと派手な装飾とか出し物とかがあるのを期待して、会場の写真を撮るのを楽しみにしていたのでしたが、割と地味目な横断幕が1つ飾られていただけでした。
 
今回取れていたのはなんと1階席。これまでのライブでは2階席や3階席の、それも最後列から数えた方が早いような所が定位置で、双眼鏡がなければ話にならない席ばかりだったので、初めての1階席に期待が高まります。
事前に座席表サイトで確認した私の席は下図の印あたり。ステージサイド席なので角度的に難はあるものの、ステージまでの距離という点では1階席の中でも格段に近いほうに当たる模様です。
会場入りしてみると、私の席はチケットが発売された最も端のブロックで、それ以上左側にはもう誰も入りません(席はシートで覆われていた)。一番隅なので近くには常に監視員が立っていて、開演前でもステージの見え方の写真すら撮ることができず、座席表サイトから写真を転載してしまいますが、ほぼこの通りの見え方でした。
ただ実際には、舞台装置が立体的になっているため、上の写真のようにはステージ全体を見渡せず、舞台装置の全容も真横からでは全然分かりません(開演前に正面から見られる区画に回って一応見ておきましたが)。
映像などが映し出されるスクリーンも真横からなので直接は見られず、何が映っているのかは近くに設置されていたモニタを通しての確認となります。
 
が、いざライブが始まってみたら、割とすぐ近くにお立ち台が2つあって、しかもそこにメンバーがたびたび現れます。握手会は別として、ライブでは初めて肉眼で直接見るメンバーの姿に興奮が抑えられませんでした。
特にそのうち片方のお立ち台は、メンバーと視線が合うほどの至近距離でしたから、アリーナ席と比べてもその後方なんかよりは余程恵まれていたかもしれません。俄然、コールにもライトを振る手にも力が入ります。
 
正面から見るライブ中の舞台がこんな様子だったことは、翌日にメンバーのブログでやっと分かったのですが(この写真もこっそり転載)、そんなことは関係なく、今までのライブの中で個人的に一番盛り上がりました。
 ※私がいたのは黄色い丸印の位置です(縮小前の写真ではスティックライトの色で私だと識別できた)。
 
さてライブの内容ですが、以前のアンダーライブで好評を得たノンストップライブの形式で始まり、途中からは前回好評を博した全員センター企画が取り入れられて、ちゃんと1人1人にスポットが当たる形で進行します。
手の凝った演出は一切排除して、生歌による全力パフォーマンスを全面に押し出すという、『アンダーライブ』ならではの熱演に、客席のファンも、もちろん私も、熱い声援を送って応えます。
寺田蘭世や佐々木琴子が、抽選の結果とはいえ比較的難しい曲でセンターを担当して懸命に踊っている姿など、二期生の成長が感じられる局面ではこちらも胸が熱くなりました。
 
ただ、アンダーメンバーの中では一番に推している伊藤かりんがセンターの「僕がいる場所」が前日に披露されてしまったほか、大好きなアンダー曲の「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」と「私のために 誰かのために」も前日に歌われていたことをネットの速報で知って、2日目を選んだことを少し後悔する気持ちがあったのも事実。
しかし本編終了後にアンコールが始まると、今回は不参加とされていた、現在は選抜として活動中のかつてのアンダーメンバー5人が、それぞれセンター曲を引っ提げて順に登場するというサプライズ。これには参りました。
客席の熱気もここで最高潮に達します。1曲目に伊藤万理華が現れ、次いで井上小百合が出てきた時点で、あとの3人が控えていることも自明だったのですが、分かっていても最後に、当時アンダーとして不当なまでに不遇な活動を強いられていたであろう衛藤美彩が晴れやかな表情で現れた時は、さすがにウルッとさせられました。
その後のMCで、辛い思いをすることも多かったアンダーとしての活動がここまで大きく花開いたことを、5人がそれぞれ感慨深く、時折感極まって言葉に詰まりつつも語り継いでいくと、ステージにいるほかのメンバーにもその涙が伝染します。客席でも涙を誘われた人が多かったんではないでしょうか。
 
そして、一旦はそんなふうに選抜メンバーがオイシイ所をさらったかのように見えて、ラストに再度スポットを浴びたのが、前日の公演で卒業を発表をした永島聖羅でした。
アンコールの締めくくりとして、ステージも客席も一体となって「乃木坂の詩」を歌い上げ、これにて終了‥‥のはずが、客席照明が点灯し退場のアナウンスまで流れ始めたのに、割れんばかりの「ながさんコール」は収まるところを知らず、客席も彼女のサイリウムカラーである黄色に包まれたまま。
卒業の時期が未定とされたため、すぐにお別れという訳ではないことは皆が分かっていましたが、アンダーライブをここまで育て上げた功労者の1人である彼女を讃えたい、そしてその姿を少しでも多く眼に焼き付けておきたいという思いで、会場にいる全ファンの心が1つになった瞬間でした。
 
このままで終わらせないぞというファンの総意に押し切られるようにして再度客電が落とされると、まずは永島聖羅が1人でステージに戻ってきます。
  「みんなまだやりたいの? しょうがないな~」
大歓声とともに、全メンバーがステージに揃い、本編ですでに歌われていた「ハウス!」がもう1度熱唱されて、これ以上ないと思われる異様な盛り上がりのまま、ライブは幕を閉じました。
 
終演後は、乃木坂史上最高のライブだったと評する声がネットに次々と上がり、みんなの感想を読んでいるだけでもまた感動が蘇ってきます。これほど感動的なライブに立ち会えたのは、嬉しいの一言に尽きますし、50歳を過ぎてから、ライブなんかで(言い方は悪いですが)ここまで心が揺り動かされるとは思ってもみませんでした。
メンバーたちもみんな素晴らしかったけれど、客席で一緒だったお前らも、本当に最高だったぜ。


乃木坂46 『Merry X'mas Show 2015』

2015/12/20(日)
 
『アンダーライブ』の興奮もまだ醒めやらぬ2日後、今度は乃木坂全体としてのライブとなる『Merry X'mas Show 2015』の1日目を楽しみに、再び日本武道館へと向かいました。
初ライブ参戦が昨年のこの『Merry X'mas Show』でしたから、それからちょうど1年が経過したことになります。
 
『アンダーライブ』の項では前置きが長くなったため省略しましたが、交通機関を利用するにあたっては、トラブルがいつ発生するか分からないので、普段からなるべく早く目的地に着いてしまおうとする習性があり、実はこの2日間ともかなりの余裕をみて九段下まで来ています。
暖かい時期ならば北の丸公園を散策でもしていれば済む話ですが、さすがにこの寒空の下、屋外で時間を潰すのは無理と、建物の中で過ごせそうな場所を探していたら、なんとすぐ近くに理想的な場所が見つかりました。
それがこの、千代田区役所が入った「九段第3合同庁舎」という建物で、9階に千代田区立図書館があるほか、1階のロビーも「区民ホール」の名で一般開放されているのです。
18日は図書館でゆっくりと本を読んで過ごしていた一方、この日は空腹を満たしてから武道館に向かいたかったので、飲食可の区民ホールで持ち込んだパンを食べたりしつつ時間調整しています。
 
この建物の良い所はそれだけではなく、建物を出て正面の小道(=1つ前の写真の撮影地点)に入れば、すぐ目の前にこの清水門があって、くぐった先がもう北の丸公園という近さ。右手には武道館の屋根も見えています。
そうして武道館の前に立ってみると、2日前と横断幕が変わっていただけで、『Merry X'mas Show』だからといってクリスマス的な装飾は全く見られませんでした。何かしら武道館側からの制約があるのかもしれませんね。
日曜日とあって、平日だった一昨日よりも人の出足は段違いに良いようです。開場した後も、割と早い時間のうちに客席が埋まっていくのが分かりました。
 
ところでこの日の最大の気懸かりは、座席の位置とそこからの見え方でした。
2日前と同じ「ステージサイド席」という区分でしたが、取れていたのは2日前と違って2階席で、しかもその中でも一番上のブロックです。やはり一昨日の運が特別良かっただけで、このあたりが私の定位置なのでしょう。
いざ着席してみると、ステージはほぼ真下に見下ろすような具合です。水平距離は2日前の1階席と同様にそこそこ近いのですが、垂直方向に高低差がありすぎて、メンバーはかなり小さくしか見えません。
しかもステージの斜め後方にいる訳ですから、見えているのが後頭部ばかりということも多く、メンバーの識別は近くに設置されていたモニタを通してでなければほぼ不可能でした。
 
さてライブの内容ですが、昨年ほどクリスマスショー的な構成が前面には出されていなかったものの、クリスマス風のアレンジを加えたメドレーあり、ストーリー仕立てのお芝居ありと、歌とダンスをじっくり魅せることに徹していた『アンダーライブ』とは全く異なる方向性のものとなっていました。
舞台装置は『アンダーライブ』とほとんど変わらないように見えて、上部にいくらかクリスマス的な飾りが増えていた程度だったでしょうか。その代わり、レーザー光線やフレームマシンによる火球といった、『アンダーライブ』にはなかった特殊効果が多用されて、華やかなステージが演出されます。
歌衣装も、見慣れた制服やそれぞれの曲のオリジナル衣装ではなく、このライブのために製作された様子の新しい衣装が多く登場して、普段のライブとは違った表情を見せようとする意図も明らかに感じられました。
  (この日のライブは、BSスカパー!で生中継されていました。私がいたのは黄色い丸印のあたりです)
でも、そうして視覚に訴える要素が多い分、舞台が見にくい席から楽しむのは厳しかった印象が否めません。
しかもこのグループは、クオリティの高い、「作品」と呼ぶに相応しいだけの曲を多数持っています。だから私にとって、ライブではその歌の世界をじっくりと楽しめるのが理想で、余計な演出に頼ることがむしろ邪魔に思えてしまうようなところもあり、そういう意味でも『アンダーライブ』ほどには心に響くものがありませんでした。
まぁこれは単なる好みの問題なので、善し悪しということとは違うのですが。。。
 
それと、選抜メンバーの存在感はそれなりに際立っていたものの、その他大勢で終わってしまったかのようなメンバーが少なくないと感じられたのもやや残念な点でした。
アンダーメンバーは『アンダーライブ』を含めると計4公演に連投するので、『Merry X'mas Show』を選抜メンバーがより頑張ることで、アンダーメンバーの負担軽減を図ったものと推測してはいますが、出演者1人1人にちゃんとスポットを当てる機会を作っていた『アンダーライブ』と比べてしまうと、ただでさえ出演者数が倍くらいになっていることもあって、どうしても個々の存在感が薄かったです。
推しているメンバーによっては、不完全燃焼で終わってしまったファンもいらっしゃったのではないかしらん。
 ※ただしこの点については、現場で専らモニタを通して見ていた故の誤解があるかもしれません。モニタに写されるのは、特定のメンバーのアップということが多くて、ステージ全体の様子が分かりにくかったためです。後日、録画しておいたBSスカパー!の生中継映像を確認してみて、もし認識が変わったら訂正したいと思います。
 
そんな訳で、割と淡々とした感じで楽しんで、正直なところ、平凡な印象のライブにとどまってしまったかなぁ。なにしろ2日前の『アンダーライブ』が凄すぎましたから、期待を高く持ちすぎていたのかもしれませんね。。。

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ミュージカル『リボンの騎士』 [その他]

2015/11/17(火)

ミュージカル『リボンの騎士』

久々の乃木活となる今回は、いくちゃんとキャプテンが出演したミュージカル『リボンの騎士』を観てきました。
 
7~8月に体調を崩していたことで、その2ヶ月はこのブログの本題のほうでも山歩きの記事をほとんど上げられなかったのですが、それはこちらも同様。 夏の全国ツアー(神宮球場でのライブ)や握手会に出掛けられないことが相次ぎ、せっかく入手していたチケットや握手券をことごとく無駄にしていて、7月の映画鑑賞以来の現場出動になりますし、ナマでメンバーを見るのは6月の舞台『じょしらく』ぶりなのでした。
 
《 公演概要 》
 
なかよし60周年記念公演 ミュージカル『リボンの騎士』
2015年11月12日(木)~17日(火) 東京:赤坂ACTシアター
2015年12月3日(木)~6日(日) 大阪:シアターBRAVA!
 
《 スタッフ 》
原作 : 手塚治虫
演出/振付 : 上島雪夫
脚本 : 浅井さやか
音楽 : かみむら周平
 
《 キャスト 》
サファイア : 生田絵梨花(乃木坂46)
フランツ王子 : 神永圭佑
海賊ブラッド : 青木玄徳
ヘル夫人 : はいだしょうこ
ナイロン卿 : 根本正勝
ジュラルミン大公 : 八十田勇一
ヘケート : 桜井玲香(乃木坂46)
いくちゃんは、昨年もミュージカル『虹のプレリュード』への出演がありましたが、まだ現場に出始めて間もない頃で、チケットの入手には至らず、今年に入ってDVDを購入して見ていただけでした。
一方のキャプテンについても、昨年みさみさとのダブルキャストで「Mr.カミナリ」というお芝居に出演しましたが、その時はみさみさの回を観に行ってしまったので、2人とも次にまた舞台への出演があるのを楽しみにしていたメンバーだったのです。
それが2人同時に叶って、しかも、ともに歌声をたくさん聴くことができるミュージカルということで、乃木坂の中でも特に歌が上手な2人だけに、すごく楽しみにして当日を迎えました。
 
ちなみに原作のストーリーについては、公式サイトで「あらすじ」として紹介されていた短い文面を読んだ以外には、何の下調べもしていません。 それでも初日が過ぎると、「筋書きが分かりやすいので、予備知識がなくてもOK」らしいという情報がネットに上がってきて、この点にも不安はありませんでした。
 
東京での公演は、11/12(木)~17(火)の6日間で計10公演です(12月に大阪でも7公演あり)。
平日の夜や休日の公演ではチケットが取りづらいと感じたので、2回ある平日昼公演のうち、楽日のほうを選んで先行抽選に申し込んでみたところ、案外どの公演も余裕だったようでちょっと拍子抜け。
それでも平日の昼だけに、より取りやすかったらしく、珍しく比較的前のほうの席が取れていて、握手会以外のイベントではこれまでで最も近い位置から舞台を見られることになりました。
私の席を上の画像に赤の★印で示していますが、前過ぎずステージ全体を自然に見渡すには程よい距離で、しかも客席に傾斜が付き始めたところで、実際にとても見やすかったです。

当日は、お昼まででお仕事を切り上げさせて頂いて、軽く腹ごしらえをしてから会場の赤坂ACTシアターへ。
職場から歩けないこともない距離なので迷ったのですが、小春日和どころか、外をちょっと歩くだけで汗ばむような陽気だったので、地下鉄に乗って赤坂駅まで来ました。
赤坂ACTシアターは、改札口からすぐのところにありました。
上の写真の女性をはじめ、これをカメラに収めている人が続出でした。
いよいよ中に入ります。わくわく。(右側の列は、引換券など入場に手続きが必要な人たちだった模様)
上演時間は少し長めの約2時間半ですが、じっくりと楽しめて、それでいて長いとは感じませんでした。

さて本編の感想については、まだ大阪公演を残しているので簡潔にとどめますが、ネットでの評判通り難解なところはなく、予備知識なしでも完全に理解しながらストーリーを追えています。
音楽も明快で、歌詞がほぼ全て楽に聞き取れて全くストレスがないのは良かったものの、クライマックス的な局面での盛り上がりにやや欠けていた点は少々物足りなく感じました。もう少し畳みかけるような、音楽の力だけで泣かせるような劇的な曲があっても良かった気がします。
キャストでは、はいだしょうこの存在感がやはり群を抜いていたのはもちろんのこと、野口かおるのコミカルに振り切った演技も心に残りました(クスッとさせられたシーンの多くは、そこにやられました)。
とはいえ、なんといっても乃木坂の2人を観に行ったので、2人のことを中心に書きたいと思います。
 
生田絵梨花(乃木坂46)
いくちゃんの歌声は本当に天使で、それはこの舞台でも一応表現されていたのですが、ストーリーの都合上、男性として振る舞うシーンが多い役柄もあってか、歌う音域は割と低めに寄せられていた印象です。
伸びやかに澄み渡った高音の美しさが、彼女の歌の最大の魅力だと思っているので、そういう部分があまり聴けなくて残念に思ったのは、少し欲張りすぎでしょうか。
ミュージカルなのでお芝居の要素は決して多くないのですが、経験が少ないながらも演技は堂々としたもので、百戦錬磨の役者さんたちの中にあっても、ヒロインとしての役回りをきちんと果たせていたように感じます。
私の隣にいた女性2人組が純粋なお芝居ファンで、乃木坂のことなんてほとんど知らずに来ていた様子だったのに、彼女の歌と演技をしきりに上手だと褒めてくれていたのを聞いて、私も嬉しくなりました。

桜井玲香(乃木坂46)
はじめしばらく出番がなく、やっと登場したかと思ったら、「乃木坂のライブかよ」と突っ込みたくなるようなJ-POP調の曲を引っ提げてきて、それまでの舞台進行からは完全に浮いていたのでちょっと心配になりました。
ただそれが妙にハマっていて、本人の特性を考えた上での敢えての演出だったんだろうなぁと、ストーリーの展開とともに思えるようになってきます。
彼女のパンチのきいた歌声と、キレのあるダンスの両方が、そのナンバーではふんだんに発揮されていたからでした。
さらに、出番があまり多くない中では、お芝居として普通に喋るセリフは多く持っていた印象だったのですが、魔女の娘ではありつつも、素直で心優しい人間にも似た感情を持つデリケートな役柄を見事に自分のものにしていて、その演技にも引き込まれました。

そんなこんなで、途中からは何度かウルッときそうになるのを我慢して堪えながらの観劇となりましたが、歌やお芝居や演技そのものに感動したというよりも、乃木坂の2人がこの大きな舞台でしっかり自身の魅力を発揮して輝いていることが何よりも嬉しくて、それで胸が熱くなった部分が大きかったです。
 
終演後はエントランスで主要キャスト4人による「お見送り」があり、もちろん乃木坂の2人にも見送られます。
でも握手会では会話もしている2人なのに、なぜかそこでは妙に気恥ずかしくてうまく目を合わせられず、素通りに近くなってしまったのですが、前後の人たちの会話を聞いていると、そういう人は少なくなかった様子。
隣り合った席で観劇していた人たちと一緒に列をなして出口へ歩く途中のことなので、気恥ずかしさを感じたのは、ほかの観客の手前だったからなのかもしれません。
 
会場を後にすると、すっかり夜の帳が下りていました。 実は職場が現在の場所に移転する前はこの赤坂の近くにあったので、その当時は良く歩いた界隈なのですが、20年以上の歳月を経てのあまりの変貌ぶりに驚かされつつ、赤坂見附駅へと向かいます。その頃は赤坂サカスなんてなかったもんなぁ。。。

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映画 『悲しみの忘れ方』 [その他]

2015/07/14(火)

『 悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46 』

この日は、10日に封切されたばかりの映画 『 悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46 』 を観てきました。
デビュー前のオーディションから現在に至るまでの約3年半を、これまでほとんど公開されてこなかった舞台裏の映像や、メンバーの家族へのインタビューなどを元に構成したドキュメンタリー作品です。
 
当初は映画館まで行って観るつもりなどサラサラなく、DVDで出るのを待つ心構えでいたのですが、毎月14日の「TOHOシネマズデイ」で入場料が大幅割引になることを直前に知って、ほぼ衝動的に出掛けてきました。
 
平日につき、午後はお仕事をお休みさせて頂いて、小田急線の海老名駅へ。
相鉄線への乗り換えでしか利用しないような駅で、駅の外に出たのは、高校生時代に吹奏楽部の活動で海老名市文化会館に行った時以来になります。橋上駅舎の上には、もう何度も登った丹沢の大山が顔を出していました。
 
東口に複合商業施設「ビナウォーク」ができて、駅と各施設の2階部分が公開街路で結ばれたのを知ってはいましたが、そこを初めて歩いて、「ビナウォーク」の中核店舗の1つである「TOHOシネマズ海老名」に来ました。
 
映画館に入るのも久しぶりで、記憶が正しければ、007シリーズの第10作「私を愛したスパイ」以来です。1977年公開の映画ですから、「シネマコンプレックス」(通称:シネコン)なる場所に来るのも今回が初めて。
客席が全席指定になっていたり、自動券売機でチケットが発券されるようになっていたりと、見るもの全てが新鮮でした。もちろん、窓口では入場料を払うだけで、館内に入ったら空いている席に適当に座るという、昔ながらの映画館も残っているとは思うのですが。
 
しかもその座席が、ネットで事前に予約までできるようになっていたのには隔世の感がありました。歳とともに涙腺が緩まる一方で、どんな種類の映画を観ても必ずといって良いほど泣くので(このために映画館で観るのをずっと避けていました)、なるべく人目に付かないよう、最後列の隅の席を前日に確保しておきました。
 
いよいよ客席に入ります。
割引日とはいえ、郊外の映画館で平日の昼間ですから、埋まっていたのは約150席の3割程度でしたでしょうか。
アイドルの映画を観に来るなんて、若い人たちばかりだろうと思っていたら、年齢層は意外にも幅広かったように感じましたが、それもこの時間帯によるところが大きかったのかもしれません。
 
公開されてまだ間がないので、本編の内容については、簡単に触れるにとどめたいと思います。
 
この映画は、37人ものメンバーを擁するグループのドキュメントですが、グループの全体像を描くことが意図的に避けられた感があり、主要メンバー5人のエピソードにほぼ絞った構成となっていました。
フィーチャーされた5人には、個々にスポットが当てられて、グループに加入する以前(小中学生時代など)から現在に至るまでを、じっくりと振り返っています(上のチラシの5人です)。 華やかな活動の陰で苦悩する姿など、普段あまり表面に出ないようなシーンも織り交ぜつつ、全くの素人だった一少女がアイドルとして輝くまでになる過程が丁寧に綴られていました。 これまでに歩んできた道のりを、より深く知ることができるので、5人のファンならば応援したい気持ちもさらに高まることでしょう。
 
ところがその反面、30人以上いるほかのメンバーは、主役5人と絡んだシーンにいくらかでも出番があれば良いほうで、ほとんどスクリーンに登場しないメンバーも少なくありませんでした。 だからグループ全体のドキュメントという色があまりにも薄く、メンバーによって取り上げ方にこれほど極端な隔たりを付ける必然性があったのだろうかと、その点が若干の疑問として残っています。
 
意外だったのは、AKBのドキュメンタリーでは多用されがちな、アイドルの裏側的な部分のドロドロした描写が少なかったことで、全編を通して美しく撮られた映像も相まって、ライトなファンにとって鑑賞しやすい作品に仕上がっていたようです。 ただその分、ファン歴が長かったり、ファン歴にかかわらず初期の頃からの活動ぶりを熱心に追いかけて来た層にとって、情報が少々ぬるいであろう印象は否めませんでした。
そんなわけで、涙を抑えるのが大変なシーンが続くのを覚悟していった割には、思いのほか淡々と観ることができた感じです。さすがにラストでは、バックに流れる歌の力もあって、ウルっとさせられてしまいましたが‥‥
タグ:乃木坂
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