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鳳来寺山 [愛知]

2019/11/30(土)

■第419回 : 鳳来寺山(684m)・瑠璃山(695m)


この日は久しぶりに少し遠出をして、愛知の山へ出掛けてきました。
今回の行先は、1300年前に開かれた霊山で、1425段もの石段を登った中腹に古刹・鳳来寺がある鳳来寺山。山中には三大東照宮の1社を名乗っている鳳来山東照宮(※)もあって、信仰の対象として長い歴史を持つ山です。
※三大東照宮に定説はなく、日光・久能山に自社を加えて三大東照宮と称する東照宮は各地に存在します。
鳳来寺の本堂。背後には鏡岩(屏風岩)の大絶壁も見えている。

そんな訳で、標高も低いからと、観光半分くらいの気分で訪れたら、どうしてどうして、登山道は階段状の急な登下降が多くてなかなかハードでした。さらに頂上部を周回するコースに入れば、アップダウンの多い尾根道は歩き応えが十分で、大パノラマが広がる展望地も点在するなど、山歩きの楽しさを存分に味わえています。

(往路)
古淵 05:57-06:21 新横浜 06:46-07:58 豊橋
豊橋 08:11-09:30 三河大野

(登山行程)
三河大野駅  09:35
湯谷峠    10:25
東照宮    11:10-11:15
鷹打場    11:40
天狗岩    12:10-12:20
鳳来寺山   12:35
瑠璃山    12:40-12:45
鳳来寺山   12:50-12:55
鳳来寺    13:20-13:30
鳳来寺バス停 14:15

(復路)
鳳来寺 14:38-14:46 本長篠 15:12-16:16 豊橋
豊橋 16:35-18:07 小田原 18:15-19:11 相模大野
相模大野 19:20-19:30 大沼


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

豊橋で東海道新幹線から飯田線に乗り換えて、三河大野駅で下車します。飯田線は2014年の陣馬形山以来で久々ですが、これまでの利用は北部ばかり(岡谷乗り換え)だったので、南部への乗車は今回が初めてでした。
線路の近くを少し歩いて、踏切の前まで来たところで、東海自然歩道と合わさりました。ここからは、東海自然歩道にもなっているコースで鳳来寺山へと登ります。
踏切を渡ってすぐのT字路で、山の中へと入っていく道が分岐しました。

でもその道は、しばらくは車道のままで、ほとんど勾配のない沢沿いを緩やかに登っていきます。
道路脇にはたびたび丁石が見られたので(上の写真でも右下に)、古くから良く歩かれていた道なのでしょう。
道には舗装された箇所も少なくなく、山道の趣は全くありません。勾配が緩くて楽に歩けるのだけが救いです。
そんな道を20分以上歩いた頃に、やっと車道の終点に達して、いよいよここから山道を歩けるようです。
山道を歩き始めた直後に、十七丁の丁石が現れました。従って最初の十六丁までは車道だったことになります。

ようやく歩けるようになった山道なのに、路面が少々荒れ気味であまり歩きやすくはありません。
おまけに路上に散乱する大小の石には苔生しているものも多く、雨後などには滑りやすくなりそうでした。
山道に変わってから20分ほどで湯谷峠に到着。ここで湯谷温泉から登ってくる裏参道が合わさりました。

湯谷峠の先では、2回ほど車道を歩道橋で跨ぎます。1回目の歩道橋の周囲では見納めの紅葉が見られました。
次第に登山道には、石段などのやや急な登りの箇所が増えていきます。
2回目の歩道橋です。ここでも紅葉が見られたのですが、この写真ではくすんだ発色になってしまいました。
2回目の歩道橋のすぐ先には行者越の標識が。このあたりの岩場が、かつてこの参道の最大の難所だったとか。
でも現在は桟道などが設置されて、難なく通れるようになっていました。道が細くなったり少々険しく感じる箇所も一部にはあったものの、そうした一帯を抜けると再び穏やかな道に戻ります。
鳳来寺山パークウェイの駐車場へ下る分岐がありました。ここまで全く人に会わずに来て、ずっと登山道が静かだったのに対して、駐車場の方角から盛んに人声が聞こえるようになったので、車で来ている人は多そうです。
その後もしばらく登り坂が続いたと思ったら‥‥。
今度はガクンと下り始めました。思いのほか大きく下ります。
結局、道路まで下ってきたので、先程の分岐から駐車場に向かえば、余計なアップダウンを避けられたのかな。

多くの観光客が行き来していた道路を少しだけ歩いて、鳳来山東照宮への石段まで来ました。
東照宮へのお参りは、このように順番待ちでした。紅葉は見頃を過ぎて終盤だったとはいえ、今週末までが「鳳来寺山もみじまつり」の開催期間なので、たぶん普段よりも賑わっていたのでしょう。
参拝後は、社務所の横を抜けて「自然観察路」へ。東照宮から先は、鳳来寺を経て鳳来寺山へ登る最短コースが東海自然歩道の本線になっているほか、鷹打場や天狗岩なとを経由して遠回りで鳳来寺山へ向かう自然観察路も東海自然歩道のサブコースに設定されていて、その両方を合わせると頂上部の周回コースが組めるのです。

自然観察路を登り始めたあたりから、鳳来山東照宮を振り返りました。さすがに観光客はこちらには入ってこないけれど、ハイカーとはこの先もしばしばすれ違うことになります。
急峻な岩山だけに、登山道も岩混じりの箇所が増えますが、道がうまく付けられて特段の険しさはありません。
急な登りが随所に現れるようになっても、木段などが良く整備されていて、歩きにくいところもなかったです。
ただ、登り一辺倒ではなく、小さなアップダウンを何度かしつつ進むので、体力的には少し余計に消耗が‥‥。

鷹打場への分岐点まで来ました。
ここから展望地である鷹打場への枝道が分かれるので、そこに入ります。
結構下るものと覚悟していたら、軽く下った程度で展望地に着いたので、少しホッとしました。
ここが鷹打場です。露岩の上に立つと180度近い展望があって、さすがにこういう場所は人が多かったですね。
鷹打場の先端はこんな感じ。滑らない岩で足元に不安はないけれど、バッサリ切れ落ちていて高度感たっぷり。
鷹打場から、少し振り返る具合に眺めた鳳来寺山。あと1時間もすれば、あの上に立っていることでしょう。
そして、鷹打場の先に広がる展望がこちら。あまりに馴染みのない山域ですし、知名度の高い山も少ないゆえに、山名を添えるのは省略しますが、左端に見えていたのは南アルプス最南部の黒法師岳などだったようです。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。

元の道に戻ってさらに先へ進むと、引き続き断続的に急な登りが現れます。
その合間には穏やかな道もあったりして、時には少し紅葉を楽しめた箇所も。
小刻みなアップダウンの連続で、次第に疲れが溜まってきたのか、木段の急登がだんだん苦しくなってきます。
南アルプスが望めるらしいので、道を外れて矢印のほうに出てみると‥‥。
南アルプスの最南部あたりが、先程までいた鷹打場からよりも、さらにスッキリと眺められた感じでした。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
そして南側には浜松のアクトタワーがしっかりと見えていました。その先には太平洋が広がっているはず。

展望地のすぐ先が、休憩所にもなっている天狗岩でした。
天狗岩に建っていた休憩舎は、良く見てみると荒廃が進んでいて結構ボロボロです。
屋根は崩れかけ、柱も一部欠けていて、中に入れないようロープが張られ、皆さん建物の周りで休憩中でした。
天狗岩からの展望は、目立った山があまりない南側が中心のこんな眺めでした。真ん中あたりに写っているのが、2017年に歩いた湖西連峰で、右のほうで大きく見えているのは本宮山です。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。

天狗岩を過ぎても、まだまだアップダウンは続きます。
そして露岩帯の急登に入ると、そこから鳳来寺山への最後の登りが始まりました。最後の頑張り所です。
鳳来寺山に到着したら、この時は人が多めで、満足に写真も撮れなければ空いているベンチもありません。展望のない地味な場所でもあり、近くにもう少し高い場所もあるので、先にそちらに行ってみることにしました。
ということで、棚山高原への縦走路へ少しだけ足を伸ばします。途中で脇を通るこの岩塔が、この一帯の最高峰だった(このあとに着く瑠璃山よりも高かった)ような気がしましたが、実際のところはどうなのでしょうか。

瑠璃山に着きました。一般的に、この一帯の最高点とされている地点です。
ここにも何人もの先客がいて、さすがにいいポジションは占有されちゃっていました。それは仕方ないとしても、後から来た人が撮る写真にいちいち写り込むようになることを、全く意に介さないんでしょうか。
瑠璃山では、かなり広角のパノラマを楽しめました。こちらは北東側で、なんだか白く輝くピークが見えていたのに気付きながらも、その時はそれがどの山なのか見当が付かなかったのですが、帰宅後にカシミールで確認したら北岳など南アルプスの北部まで見えていたのでした。現地でもっと感動しておきたかった‥‥。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
続いて、上の写真の右に連なる東側の展望です。こちらは地味な山が多くて、山名を入れるのは省略しました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。
1枚目のパノラマに写っている範囲のうち、南アルプスの北部あたりを少し大きくして撮ってみました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

展望を楽しんで、鳳来寺山に戻ってくると、先程よりも少し人が減って、写真が撮りやすくなっていました。
ベンチにも空きが見つかったので、こちらで少し休んでいます。

休憩を終えて鳳来寺山から下って行くと、ほどなく休憩所の脇を通過していきます。
もう少し下ったところにある奥ノ院は、すでに大半が崩壊し、残っている部分も損傷が酷くて無残な姿でした。
さらにしばらく下り続けて、不動堂の前を通ります。湧き水がチョロチョロと小さな池に落ちていました。
登山道はと言えば、なかなか急な岩道が続きます。岩場の多くが階段状になっているのをはじめ、全体を通して普通に二足歩行できるようになっていて、技術的な難しさはありませんが、特に後半は急降下の連続でした。
途中には何度か急勾配の鉄階段も。下るだけでも結構手強かったので、登るのはさぞかし苦しいことでしょう。

鳳来寺の旧本堂まで降りてくると、急だった山道は終わって参道の石段に迎えられます。
そして間もなく、鳳来寺の本堂前へ。幸運にも、たまたま人が入らないタイミングでシャッターを押せました。
鳳来寺本堂の背後には、鏡岩(屏風岩)の大絶壁が迫ります。先程までそのすぐ近くを下っていたのでした。
本堂の前はちょっとした広場になっていて、大きな休憩舎も建っていました。中で腰掛けて休んでいきます。

鳳来寺を後にしたら、1425段あるという表参道の石段へ。
これだけ石段が続く景色なんて、なかなかないのでは。良くもまぁ人力でこれだけのものを作ったものです。
所々に段数の標識が立っていました。まだ半分も下りていないのか‥‥。
石段もやっと後半戦へ突入です。なお、石段ばかりが連続している訳ではなく、その途中でしばしば平坦な区間が現れたりもするので、少なくとも下るのはそんなに苦ではありませんでした。
推定樹齢800年といわれる傘杉が現れれば、石段も終盤です。
傘杉の高さは約60mあって、かつては樹高日本一とされていました。少し離れても全体が写真に収まりません。
赤い橋が現れると、その先に見えてきたのが仁王門です。
仁王門を正面から。鳳来寺や東照宮への参道にあるだけに、仁王門もそれらに見合った荘厳な構えでした。
ほどなく前方の景色に変化が。森の中を抜けると同時に、石段も終わりになるようです。
石段をすべて下り終えて振り返りました。次に来た時はここを登りたいかというと、ううん‥‥(以下略)。

道は車道に変わって、あとはのんびりと歩くだけです。
麓まで下ってくると、紅葉はまだまだ見頃でした。
土産物店が軒を連ねる、門前町らしい風情が残る町並みを抜けて、広い道に出たところに鳳来寺バス停があります。ちょうど「鳳来寺山もみじまつり」期間中の土休日に運行される、鳳来寺山頂(パークウェイの駐車場)からの便が来る時間でしたが、山頂からの乗客は数えるほどで、ここからも私を含めて3人が乗っただけでした。
バスは「本長篠駅前」行きですが、終点はとても駅前とは呼べない場所にあって、駅まで少し歩かされます。
最後は本長篠駅で、日中は1時間に1本の電車を待ちます。やって来たのは、なんと朝の9時半前に上諏訪駅を発車して、約7時間かけて豊橋までの200km超を走る、今や数少なくなった長距離普通列車でした。

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湖西連峰(神石山・東山) [愛知]

2017/02/18(土)

■第345回 : 湖西連峰(神石山(325m)・東山(258m)


この日訪れたのは、今回が初めてとなる愛知県の山です。歩いてきた稜線は大半が愛知・静岡の県境で、どちらの県だとも言える状況なのですが、愛知県側から登って愛知県側に下りましたし、1日を通して愛知県側の豊橋市が整備している「豊橋自然歩道」の標識に導かれて歩いたので、愛知県の山として記録することにしました。

一方「湖西連峰」という呼び方は、主に浜名湖を擁する静岡県側で使われているようです。その名の通り浜名湖の間近に連なる稜線からの、浜名湖や遠州灘を一望する眺めは、遠出するに値するだけの素晴らしいものでした。

(往路)
古淵 05:15-05:41 新横浜 06:00-06:40 静岡
静岡 07:17-08:02 豊橋 08:35-09:08 嵩山

(登山行程)
嵩山バス停 09:10
浅間神社  09:30
427m峰   10:05
富士見岩  10:10-10:20
大知波峠  10:35-10:40
多米峠   11:15-11:20
神石山   12:00-12:15
東山    13:30-13:50
二川駅   14:15

(復路)
二川 14:30-14:57 浜松 15:20-16:39 小田原
小田原 16:46-17:35 相模大野 17:48-18:03 南警察署前


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

この日は朝一番の新幹線を捕まえて、8時過ぎには豊橋駅に到着していました。
豊橋駅前から嵩山行きのバスに乗って終点で下車します。バス停はバスの転回所に立っていました。
バスが走ってきた国道は、このすぐ先でトンネルに入り、これから登る山々の下を潜ります。つまりこのバス停、いい感じに山の裾野近くまで迫っていて、ここからならほとんど車道を歩かずに山歩きを始められるのでした。

細い車道に入るとすぐにトイレがあって、嵩山蛇穴への道が分かれていましたが、そちらには向かいません。
車道をもう少しだけ歩いて、右手に現れた浅間神社への参道が、今回の登山口。少しの間、段差が大きめで少々きつい石段を登ります(薄暗かったためか、ブレブレの写真になってしまってすみません)。
浅間神社は三社三神からなっていて、人体になぞらえるように、低い方からそれぞれ足浅間・腹浅間・頭浅間と呼ばれています。まず石段を登り切った所にあったのが、足浅間でした。
足浅間からは山道に変わって、少し登ると腹浅間。立派な社殿があって、境内もそこそこの広さがありました。

腹浅間を過ぎると、いよいよ本格的な登山道が始まります。低山だけに枝道が多くて、立ち寄らなかった嵩山蛇穴からの道などが途中で合わさってきたりしますが、分岐点のたびに道標が立つなど良く整備されていました。
稜線上の分岐点まで登ってきました。今回はここを右折して尾根を南下するコースに入ったのですが、北上して登ればすぐの所に頭浅間があったようで、せっかくだから浅間神社三社をすべて巡っておけば良かったかな。
分岐点にあったベンチで少し休んだら、尾根歩きの始まりです。

この尾根は、この先で何度となくアップダウンを繰り返すことになります。その中で、ほぼ最初に登った三角点のあるピークが、実はこの日の最高点。三角点は登山道左手の笹ヤブに埋もれていたのですが、それはともかく、ここが山としては無名で、最高点なのに「427m峰」と書くしかないのがなんとも格好悪い感じです。
上の写真にも一応は写っているのですが、あまりに分かりにくいので、三角点のアップも撮っておきました。
低山だけに、尾根道とはいえ、道の両側にはほぼずっと樹木が立ち並んでいて、あまり景色の良い道とは言えません。それでも、時折左側の樹林が途切れる場所があると、浜名湖を見下ろすことができました。

427m三角点峰から一旦下って、次に登り返したピークには富士見岩があります。かなり大きな岩なのに対して、登山道がすぐ近くを通っているために、その全容を収めた写真は撮れませんでした。
富士見岩の上に登ってみると、浜名湖側の眺めは送電線鉄塔が少し邪魔をしていました。また空気が澄んでいれば、その名の通り富士山や南アルプスが望めるらしいのですが、それも叶わず残念な眺めに終わっています。
こちらは歩いてきた側を振り返ったもの。山並みは浜名湖の北側に沿うようにして、さらにその先へと続いています。それらの山域を総称する呼び名が「弓張山地」で、広義には南アルプスの南端に含めて扱われることも。

とにかくアップダウンの多い稜線で、最後まで合わせると一体いくつのコブを越えて行ったか数え切れません。
それでも、神石山の前後を除けば大きな登りや下りが現れることがなく、登下降は概ね小規模なものばかりで、さほど苦しい思いはさせられずに済みます。しかも斜面の勾配も緩やかな所が大半なので、急な箇所がほとんどない登山道は歩きやすく、アップダウンの多さにかかわらず、とても気持ち良く歩き通すことができました。
そんな緩やかな登山道なので、写真ではのどかな雰囲気に見えるかと思いますが、でも実際はそうでもなかったのです。というのも、とにかく西からの強烈な季節風が間断なく吹き荒れていて、まずその唸り声自体が凄かったですし、送電線がずっと登山道に沿っているために、そこに送電線の風切り音が加わって、かなり騒々しい中を歩いていたのでした。防風のジャケットを着ていたから良かったものの、体感温度もかなり低かったと思います。

次に通過する372m三角点は、登山道のすぐ脇にありました。
372m三角点から軽く下ったところが大知波峠で、開放的で気持ちの良い空間になっていました。
ここは平安時代に栄えた寺院の遺跡で、大きく開けているのもそのためのようです。
建物跡らしい斜面の先には、浜名湖を望むことができました。

さらにアップダウンを続けて進みます。尾根上には照葉樹が多く、こんな真冬でも緑の中を歩けたりしました。
下り斜面の途中で進行方向が開けると、これから進む稜線の様子が良く分かる眺めが広がっていました。
この写真にマウスを乗せると進路を示しますが、まずは正面の稜線を神石山までたどり、そこから西向きの稜線に移って、右端に写っている東山を目指しています。まだまだ先が長いことに加えて、最後までずっとアップダウンが収まらないことを目の当たりにして、少々げっそりする眺めではありましたが‥‥。
その後もいくつかのコブを越えてきましたが、見えるのは前と同じような景色で、あまり進んだ気がしません。
多米峠にはベンチがありました。神石山への登り返しを前に、腰掛けて少し足を休めることができています。

多米峠の先には、珍しく右手側の景色が開けた地点がありました。縮小写真では分かりにくくなりましたが、豊橋市街の先には三河湾が見えていて、その奥には渥美半島の山なんかも眺められました(写真左端)。
神石山の手前にあって、神石山よりも標高の高い351mピークまでは歩きやすかった道も、351mピークを越えると少し様子が変わります。下り着いた鞍部の先で、神石山への登りが始まると、やや傾斜がきつくなりました。
神石山の手前に左手側が大きく開けた場所があって、浜名湖方面を広く見渡せました。神石山からの眺めと大きな違いはないので、山頂が混んでいる時は、ここで展望を楽しむ手もありそう(山頂から1~2分の地点です)。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。

神石山の山頂に到着すると、なぜかここだけが混み合っていて、突然の人の多さにビックリです。南側に下れば、すぐ近くに駐車場とトイレが完備された普門寺の登山口がありますし、新所原駅から歩いてもそう長い距離ではないので、きっとそのあたりから登ってきたお気軽登山の人たちが多かったのでしょう。
展望は東側に限られますが、大きく開けた先に浜名湖や遠州灘を見下ろせる、なかなか爽快な眺めの山頂です。
神石山の標高は、最新値で325mです。この標識は、国土地理院の標高値改定(2014年)前のものなのでしょう。
神石山には一等三角点が設置されていました。
神石山からの展望です。浜名湖はまさに一望といった具合でしたが、少し遠くになるともう霞んでしまって、浜名湖の対岸で浜松アクトタワーが辛うじて見える程度だったのは、ちょっと期待外れでしたけれど。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。

神石山からは、さらに南西に続く尾根に進んで東山まで足を伸ばしています。この先は、ここまでのコースほど緩やかで歩きやすい道が続く訳ではなく、下り始めからして、長い木段での急降下になりました。
また、予めそうと知っていて意図した訳ではなかったのですが、結果的に歩く人の多い普門寺や嵩山に下るコースを選ばなかったことで、神石山の山頂にいる間を除けば、人と会うことの少ない静かな山歩きができています。
神石山から10分ほどで普門寺峠を通過します。地形的には前後のピークがともに小さくて、ささやかな峠といった風情の地点でしたが、交差する峠越えの道はいずれも自然歩道として整備されて良く歩かれているようでした。
この先にも、まだまだ多くのアップダウンが控えていて、最後に目指している東山もその奥に隠れていました。
その代わり、こちらの稜線は次第に見通しの良い場所が増えてきて、景色は楽しめるようになっています。振り返れば今朝から歩いてきた、富士見岩あたりから神石山までの稜線が、もう遠くの風景になりつつありました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。

二川TV中継所というピークを通過します。ここからは海側の展望を楽しめました。
頻繁な登り下りの繰り返しに、いい加減ウンザリしてきますし、体力的にも疲労が溜まってきましたが、前方にはまだまだいくつものコブが連なっていて、まだまだ頑張らなくてはなりません。ここまで来て、ようやく尾根の末端にあるはずの東山が見えてきたかどうか、というところでした。
その後もひたすらアップダウンを重ねて、どうにか東山が近くに捉えられるような所まで来ました。見るとこの先には、もう小さな登り下りしかなく、しかも登る量よりも下る量のほうが多そうです。
その先にある、ベンチの置かれた鞍部が風越峠で、葦毛湿原から登ってくる道を右から合わせました。
なお、ここに立つ道標が東山までの所要時間を50分としていて、すっかり近付いてきたという感覚があっただけに大いに惑わされたのですが、実際にはその半分ほどの時間で着いています。全くもう驚かさないで欲しいよ!
風越峠の先も、アップダウンはごく小さなものを含めると7回を数えます。その7回目のコブで、250m三角点を横目に見ながら通過すれば、いよいよすぐお隣のピークが目指していた東山。もうヤレヤレといった心境でした。
嵩山から登り始めて、富士見岩の手前から神石山までの稜線を歩いた後で、さらに東山を目指すというのは、予想していた以上にタフなルートだったのです。ただ、アップダウンは回数こそ多いものの、さほど大きな登りがないので、1箇所で大きく疲労させられることがなかったのに助けられました。下りに変わる度に回復を図ることができて、なんとか歩くのを楽しめる気持ちが残っているうちに東山にたどり着けたという感じです。

東山の山頂には、ゆったりとした広さがありました。
地形図には標高値の記載がありませんが、この標識によると258mだそうです。
とにかく海側がいっぱいに開けて、開放感に溢れた山頂からは、ベンチに腰掛けたままで海を眺められました。
その、遠州灘を間近から見下ろす大展望です(左端には浜名湖も見えています)。遠くが霞んでいたので、海と空の色がほぼ一緒で、水平線なんか全く分からない写真になってしまいましたが‥‥。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真は こちら です。
こちらは歩いてきた方向を振り返った1枚です。この真ん中あたりでは、富士見岩から神石山にかけての稜線が、つい先程まで歩いていたのが信じられないほど遠くに見える景色の中にありました。
西側は木立の間からの眺めですが、豊橋市街や三河湾が、当然ながらそれまでよりも大きく見えていました。

東山を後にすると、ようやくあとは下るだけとなります。はじめに木段で一気に高度を下げました。
木段が終わると、その後は緩い下り坂が続きます。終わりも見えてきているので、穏やかな気分で歩けました。
かなり下って車道が絡んでくると、登山道も残すところあとわずかです。

登山道は、伊寶石神社の境内まででした。
伊寶石神社の短い参道を歩いて、道路に出たところが登山口。案内図などが立っていました。
伊寶石神社から東海道線の二川駅までは、10分もかからない距離でした。このあと、在来線も新幹線の「こだま」も意外なほど空いていて、ゆったりした気分で帰京できています。

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