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南山・権現平 [丹沢]

2020/01/16(木)

■第422回 : 南山(544m)・権現平(568m)


この日は宮ヶ瀬湖を眼下に望む山頂から、丹沢の山並みを一望できる東丹沢の低山へ行ってきました。
巡り歩いた2つの頂はともに相模原市内に属していて、同じ市内の自宅から、路線バスだけを乗り継いでも行くことができるような近さにあり、実際に今回は行きも帰りも移動にはすべてバスだけを利用してみています。

 累積標高差(登り):638m / 距離:7.5km / 歩行時間:2時間30分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:3時間5分 

(往路)
市営斎場入口 06:38-06:46 淵野辺十字路 07:03-07:32 田名バスターミナル
田名バスターミナル 07:52-08:25 半原

(登山行程)
半原バス停        08:30
県立あいかわ公園     08:55 (パークセンター)
南山           09:55-10:05
権現平          10:25-10:40
岬の展望台        11:20-11:25
鳥居原ふれあいの館バス停 11:30

(復路)
鳥居原ふれあいの館 12:00-12:48 橋本駅北口 13:00-13:14 相模原駅南口
相模原駅南口 13:40-14:04 市営斎場入口


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

今回は移動がすべて路線バスになるので、神奈中バスの1日フリー乗車券を利用しました。乗車時に交通系ICカードを1日フリー乗車券にすることもできますが、敢えて前日にサービスセンターで磁気券を購入しています。
自宅最寄りの市営斎場入口バス停からスタート。まだ薄暗かったからか、少し色合いが変な写真になりました。
淵野辺十字路で、淵野辺駅からの路線に乗り換えます。以前はその路線が目的地の半原まで直行していたのに、現在は2系統に分割されてしまっているので、もう1回乗り継ぎが必要です。
てなわけで、田名バスターミナルでも乗り換え。待合室があるので、建物内で座って待ち時間を過ごせました。
2時間近く(乗車74分+乗り継ぎ待ち37分)かかって半原バス停に到着したら、ここから歩き始めます。ちなみに、小田急線の本厚木駅からならば、1本の路線バスでここへ来ることもできます。


まずは、中津川に架かる日向橋を渡ります。
日向橋を渡り終えたら、中津川に沿って上流方向へと進みます。おおまかな道順は道標が案内してくれていて、迷う心配はなさそう。奥に見えているのは、仏果山と高取山ですね。
車道が行き止まりになる手前で、県立あいかわ公園への道が右に分かれるので、そのスロープを登ります。
そこには公園内の案内図などが立っていました。
県立あいかわ公園の案内図です。公園内から南山へ向かう道は2本書かれており、そのうち公園内の遊歩道区間が短くて、山道を長く歩けそうな右寄りのコースを選んできたので、公園内に入ったら冒険の森を目指します。
  ※下の写真にマウスを乗せると、歩くコースを表示します。


県立あいかわ公園に入りました。平日の開園間もない時間だからか、来園者はまだ見当たらないようです。
パークセンターの前も、スタッフの方が行き来している程度で、ひっそりとしています。
パークセンター前の中央広場では、噴水を左に見ながら右の道へ。
「冒険の森」エリアに入ると、滑り台やら何やら、楽しそうな遊具がいっぱい。
「冒険の森」の上部まで登ると、遊歩道は上を通る車道の下をトンネルでくぐって続きます。
トンネルをくぐって「冒険広場」に出たところで、ようやく南山を案内する道標が現れました。
上の写真の緩やかな坂道を芝生広場の上端まで登ると、森の中に入るところが登山口でした。
登山口にはヒル除けのスプレーが常備されていました。まぁ、今の時期なら対策の必要はなさそうですけれど。
登山口から冒険広場を振り返りました。車道をくぐってきたトンネルも小さく写っています。


登山道に入ると、いきなり長い木段が待ち受けていました。
最初の木段が終わったと思ったら、息つく間もなく次の木段が。
木段が途切れても、すぐにまた次の木段が現れるという繰り返し。段差の大きな箇所も多くて、結構きつい。
少し傾斜が緩む地点まで来ると、宮ヶ瀬湖が眼下の景色になっていました。
すぐ先では、県立あいかわ公園から登ってきたもう1本の登山道を合わせます。
その先も、登山道は相変わらず木段ばかりでした。ここにもヒル除けのスプレーが。
行く手に送電線鉄塔が見えてきて、どうやらそこまではずっと木段が続くようです。
結局、送電線鉄塔の脇で主稜線に上がるまで、登山道は8~9割がた木段ばかりだったのではないでしょうか。


送電線鉄塔の少し先には休憩舎があって、景色を眺めながらひと息つくことができました。
休憩舎からの眺めです。南側には太陽光を反射して光る相模湾が少しだけ見られました。
そして北東側を見ると、この写真の真ん中あたりに遠くに霞む山の姿が‥‥。
写真は望遠にして撮りましたが、割と見慣れた山容なので、肉眼でも間違いなく筑波山だと分かりました(その左には加波山も)。100kmを超える距離を隔てた山が眺められるのは、空気の澄んだ冬の朝ならではでしょう。


休憩舎を過ぎると、傾斜が緩やかになる区間も現れます。
小ピークに登り詰めると、そこでは展望が開けていました。
南西側には、宮ヶ瀬湖越しに丹沢の山々を眺められました。もうちょっと雲が少なければなぁ。。。
振り返って北東側を向くと、遠くに見える山並みがふたつ。
①のところに見えていたのは、手前の休憩舎からも見ていた筑波山でした(右奥)。左手前は津久井城山です。
そして②に見えていたのは、帰宅後にカシミールで確認してみたら、なんと日光の男体山や女峰山でした。ここからの距離は実に140km近くになるので、やはりこの時期でなければなかなか見られない眺めでしょうね。
その後、山頂が近くなると再び木段が現れるものの、登山口から続いた急登に比べるとかわいいものでした。


南山の山頂に到着しました。午前中は晴れるという予報だったはずが、実際は雲が多くて日が差している時間は短く、せっかく大きく開けた場所なのに展望があまりパッとしないのが残念です。
平日だけに、まだ自分以外のハイカーを見掛けていなくて、無人の静かな山頂でした。
宮ヶ瀬湖越しに一望する丹沢の峰々が壮観ではあるのですが、やはり青空を背景にした景色が見たかったかな。
それでも、雲が山にかかっていなかったのがせめてもの救いで、こんなパノラマを楽しめました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
丹沢の核心部をアップで。右奥が最高峰の蛭ヶ岳です。
そして北西側には、大菩薩あたりの山々が見えていました。この方角は、大きく開けている訳ではないので分かりにくいですし、木々が葉を茂らせている時期だと見通しもきかなくなりそうです。
  ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。


南山から権現平へ向かうと、なだらかな尾根上を歩けることがほとんどで、とても気持ちの良い道でした。
途中からはササが出てきて、登山道の表情もいっそう穏やかになります。
動物除けの柵を通り抜けると、間もなく権現平に到着です。


権現平に着くと、まず小さな祠に迎えられます。このあと見る解説板に「ここ権現平は ―(中略)― 古くから山の神として権現様が祀られてきた場所です」とあったので、この権現様が地名の由来でもあるのでしょう。
権現平は、ゆったりとした広さのある開放的な場所です。
しかも、この場所も無人。大らかな景色の中で静けさに浸っていると、とても心が休まりました。
周りをあらかた樹木に囲まれているこの場所も、南側だけは少し開けていました。この写真の右端です。
開けている場所に向かうと、その手前に標識と三角点がありました。
宮ヶ瀬湖に面した側は展望デッキになっています。
展望デッキに立つと、東から南にかけての方角を見渡せました。
解説板によると、湘南地域から都心エリアまでを広く眺められて、東京湾越しに房総半島の山々も見渡せるとのこと。この日はそこまでスッキリとした展望ではなかったけれど、横浜のランドマークタワーは分かりました。
少し離れたところには、割とちゃんとした感じのトイレがありましたが、この季節は凍結防止のため使用中止になっていて、施錠されていたので中の様子は分かりませんでした。


権現平を後にして鳥居原園地への道に入ると、はじめはやや長めの木段を下ります。
木段が終わると、その先は概ね緩やかな下り坂が続いていて、歩きやすい道に変わりました。
しかし、だんだんと宮ヶ瀬湖の湖面の高さが近付いてきて、あと少しだと思ったあたりで‥‥。
少し大きめの登り返しが待っていたりして、すんなりと下らせてはもらえませんでした。
それでも、行く手に鳥居原園地のあたりが見えてくれば、登山道は間もなく終わります。
宮ヶ瀬湖の湖岸に出ました。権現平まで人の気配は皆無でしたが、下りで単独行男性2人とすれ違っています。


あとは湖岸道路を少し歩いて、ここから鳥居原園地の駐車場に入ります。
鳥居原園地の駐車場を横切って進み、ゴールの「ふれあいの館」の建物が目の前に迫ったあたりで、「岬の展望台」への遊歩道が分かれます。バスの時間には余裕があるので、行ってみることにしました。
そこからは、もう「岬の展望台」が見えていて、長い階段を下って向かうようです。
「岬の展望台」へ向かう途中には花時計がありました。時期的にちょっと寂しい感じの色合いなのが残念です。
「岬の展望台」に着きました。
「岬の展望台」からは、宮ヶ瀬湖のほぼ全容と、対岸の山々が眺められましたが、さすがにここまで標高を下げてしまうと、丹沢の主要な山の多くは前山に隠れて見えていなかったりして、特筆するほどの眺めではありません。しかも、ここにきてそれまで以上に曇ってしまい、暗い感じのパノラマになってしまったのも残念でした。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
そんな中、「虹の大橋」の先では、丹沢核心部の山で唯一蛭ヶ岳だけが、存在感のある見え方をしていました。
展望を楽しんだら、先程下ってきた階段を登り返して(これが何気に堪えました)、鳥居原園地へと戻ります。


最後に「鳥居原ふれあいの館」に寄っていきます。地元の農林産物や工芸品などを販売する観光施設で、平日ながら結構賑わっていましたし、食堂で注文した山菜そばが、思いのほか山菜タップリで食べ応えがありました。
「鳥居原ふれあいの館」からは、橋本駅行きのバスが出ているので、それに乗って帰路に就きます。
橋本駅まで来たら、あとはJR横浜線を使うほうが早く帰れるのですが、せっかくバスの1日乗車券を持っていることですし(もう元は取れているけれど)、この先も乗るのはバスだけにとどめて交通費を節約することに。幸いここから乗り継ぐ2本の路線は比較的本数があって、バスでもさほど大きく時間をロスせずに帰れるのです。
相模原駅では、本日通算6本目のバスに乗り換え。最後に乗るのは、今朝最初に乗った路線の逆行便です。
出発地の市営斎場入口バス停に戻ってきました。まずまずの乗り継ぎだったとはいえ、そこはやはりバス。JR横浜線を使って古淵駅から歩いて帰った場合よりも55分くらい余計に時間がかかった一方で、浮かすことができたJRの運賃は168円と少額で、節約効果なんて実は大したことがなく、まぁネタに走ったというのが本心でした。

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