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石砂山・峰山 [高尾・陣馬]

2023/11/29(水)

■第473回 : 石砂山(578m)・峰山(570m)


今回は2009年に登った石砂山と峰山を、当時とほぼ同じコースで再訪しました。登山道は相模原市内で完結し、交通機関での移動も大半が相模原市内に収まっている行程です(帰りに東京都八王子市を経由しただけ)。

相模湖の南西に位置するこの2座は、2009年の時点ですでに地味な存在だったところ、近年にはバス路線の廃止によるアクセスの悪化も重なって、さらに登山者を減らしているかもしれない状況です(石砂山については東海自然歩道のコース上ですから、アクセスの良し悪しによらず、訪れる人が一定数は見込まれそうですが)。平日ということもあってか、この日も出会ったハイカーはたった1人だけでした。

 累積標高差(登り):888m / 距離:10.7km / 歩行時間:3時間20分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:4時間45分 

(往路)
古淵 06:08-06:19 橋本 06:40-07:20 三ヶ木
三ヶ木 07:40-07:59 伏馬田入口

(登山行程)
伏馬田入口     08:05
(菅井分岐)     08:40
送電線鉄塔     08:45-08:50
石砂山       09:15-09:25
送電線鉄塔     09:40
(菅井分岐)     09:45
伏馬田城跡     10:10-10:20
仁の丘       10:30
旧菅井下バス停   10:40
綱子天神峠     10:55
峰山        11:25-11:45
やまなみ温泉バス停 12:10

(復路)
やまなみ温泉 12:46-12:58 藤野 13:05-13:18 高尾
高尾 13:21-13:27 八王子 13:40-14:03 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

2009年は北麓の篠原というバス停から歩き始めていた石砂山も、バス路線の廃止により現在そこにはデマンド運行の乗合タクシー(※)でしか行かれないので、今回はスタート地点を南麓に変更です。
※市外在住でも利用でき、当日の予約も可で、観光でも利用しやすいのですが、平日の早朝には運行がないのでした。

三ヶ木バスセンターから月夜野行きのバスに乗り継ぐのなんて、過去の記録を振り返ったら2008年以来で15年ぶりのこと。平日のこの日も10名前後の乗客があり、登山者姿の方も私のほかに3~4名ほど。私がこの伏馬田入口バス停で下車した後も、ほかの皆さんは乗り続けて行かれたので、もっと高い山へ向かわれたのでしょう。
バス停から戻る方向へわずかに歩くと、すぐのT字路には道標が。今回歩いたコース、峰山の手前にある綱子天神峠まではずっと東海自然歩道と重なっているので、少なくともそこまでの道案内は万全なのでした。
亀見橋で道志川を渡ります。ここまでほぼ下る一方でしたから、いつもならスタート地点の標高になることが多い「登り始めた地点の標高」(ウェブ版の記事で使用する値です)を、今回はこの地点の標高にしました。
橋の上から上流方向を眺めます。存在感を示していた大室山も、2006年に1度登ったきりご無沙汰だこと。


車道歩きは伏馬田集落まで。ここで進路が少々変則的になるものの、道案内は分かりやすくて親切でした。
歩いて来た車道(写真手前)から右折して細道に入り、すぐさま左折するという、Z形の経路をたどります。
細道を少し上がった所に東海自然歩道の案内図が。これと同じものを、このあと何度も見ることになります。
その案内図を背にして、この細いスロープへ。道標による案内は十分で、進路は間違いようがないほどでした。
スロープを上がるとすぐに森の中へ。でも山道が始まったかというと、実はそうでもなくて‥‥
しばらくの間は石畳の道が続きました。東海自然歩道だけに、整備にも手が掛かっているなぁ。
石畳の道は10分近く続き、ようやく山道に変わったのは、庚申塔が立つ小さな広場が見えてきたあたりでした。
そこが、伏馬田入口バス停から石砂山までのほぼ中間点だったようです。車道はもちろんのこと、石畳だってあまり山歩きらしいとは思えず、そんな道でもう半分近い距離を進んじゃっていたんですね。


深くえぐれた山道が始まると、勾配もいくらか増したようで、少し息が上がるようになりました。
でもひとしきり登ると、緩やかな尾根道に変わって、そこから先は比較的楽に歩けるように。
その後は一旦下ったりする区間を挟んで、下り切ったあたりから見上げる石砂山は、きれいな双耳峰であることが良く見て取れました。右側が目指している最高峰の東峰になります。
登り返した先は分岐点になっていて、東海自然歩道はここで左からサブルートが合わさります。ここから、まずはメインルートを先へと進んで石砂山を往復し、またここに戻ってきたら、今度はサブルートに入る予定。
その先に送電線鉄塔が現れると、送電線沿いだけでなく周囲まで広く開けていて、ちょっとした展望地に。
まだ標高が低いので、あまりスカッとした眺めではないながらも、北西側は結構広範囲の山々を望めました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
上と同じく北西側の展望で、大菩薩や奥多摩あたりの山並みを少し大きく写してみたのがこちら。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
振り返ると南側には丹沢主脈の焼山が見えていました。
展望を楽しんだのち、鉄塔を後にして歩き始めると間もなく、石砂山から下ってきた犬を連れた単独行の女性とすれ違います。その時は、さすが東海自然歩道だけに平日の朝早くでも歩いている人がいるものだなぁ、と思ったのでしたが、でもその後はもう誰とも会わず、その方がこの日見掛けた唯一のハイカーとなりました。


道が再び森の中へと入ると、石砂山への登りもそこからが本番といった具合に。
とはいえ当面はさほど急な登りにはならず、割と一定した勾配が保たれていたようでリズム良く登れました。
でも道が尾根を外れて山腹のトラバースになると、片斜面の歩きにくい区間も。足元に注意しながら進みます。
トラバースを終えて乗り上げたところが、双耳峰の鞍部です。右に折れて東峰へ向かう前に左側を窺うと、意外にも西峰には明瞭な道が付いていない模様でした(落ち葉で分かりにくかっただけかもしれませんが)。
そこからは急な木段に変わり、50mほどを一気に登るので、それなりにきつかったです。
到着した石砂山の山頂は、明るく開けた感じの居心地の良い場所。自分だけでしたから静かに過ごせました。
テーブルとベンチのセットが2組あり、山頂標柱も東海自然歩道(左)と旧藤野町十五名山(右)の計2本。
大室山や加入道山の右には、下の展望地からだと見られなかった富士山がチラッと顔を出していました。木々が葉を落とし始めていてこの見え方ですから、緑が濃い時期だともう少し見通しが悪そうですけれど。
    ※下の写真にマウスを乗せると、富士山をアップにして表示します。


山頂での休憩後は来た道を引き返します。登る時でも気を遣ったトラバース区間の片斜面は、下りだと余計に落ち葉が滑りやすくなったので、足を取られないよう慎重に通過する必要がありました。
メインルートとサブルートの分岐点まで戻ったら、登ってきた道を左に見送って、サブルートへ直進です。
サブルートとはいえ、道幅がいくらかは細くなったのかなという程度の、しっかりとした道が続きました。
軽いアップダウンを何度かしつつ進む道は、落ち葉が溜まったフカフカの感触が心地良く、歩いていて楽しい。


次の分岐点まで来たら、東海自然歩道から一旦外れて左に折れ、伏馬田城跡へ寄り道する道に入ります。
すると、あまり盛んに歩かれている感じのしない、やや心許ない道に変わって、先行きが不安になったりもしましたが、先の方を良く見渡せば目印となる木段が目に入ることが多くて、道を見失わずにすみました。
しかしそこはなかなかの急斜面。木段にも段差の大きな箇所が多くて、登り切るのに少し骨が折れました。
木段を登り終えれば、比較的穏やかな尾根上に出て、あとは小さなアップダウンを残すのみとなります。
途中にあった休憩用のテーブルとベンチは、地元の方が設置して下さったのか、手作り感満載のものでした。それはともかく、このあたりに右に分かれる下山路があるはずなのに、それが見つかりません。おかしいなぁ。
結局、下山路を見ないまま、先に伏馬田城跡に着いてしまいました。樹林に囲まれて展望のないピークです。
伏馬田城跡の標柱と樹木の説明板があるだけで、伏馬田城に関する解説等はなく、素人目に分かるような遺構もなさそう。展望も楽しめませんし、ピークハントが目的でもなければ、わざわざ来るほどの場所ではないかも。
古びた石塔が並んでいたほかに歴史を感じさせる物はなく、ベンチもないので、立ったままで少し休むことに。
そんな地点でも、れっきとしたピークではあるので、登った山の一座にカウントしたいところなのに、ここは残念ながら一般的には山としてみなされていないようです。「尾崎原山」という私製のプレートがあったものの、その名前もほとんど浸透している様子がなく、この記事でもその山名を前面に出すのは見送りました。


さて、まだ見ていない下山路はどこだろうと、左手の景色に注意しながら来た道を戻っていくと、テーブルとベンチがある所をわずかに過ぎたあたりで、左へ分かれていく木段を発見。きっとここを下れば良いのでしょう。
上の写真でも左下端に写っていますが、道標らしき物が木段脇の地面に転がっていて、書かれていた文字もすでに判読不能でした。ここまでの道案内がしっかりしていた様子から、分岐点には確実に道標が立っているだろうと思われて、来る時もそれを手掛かりに下山路を探そうとしていたから、それで見落としていたようです。
そこからはジグザグの木段をしばらく下ることに。こちらの道もやはり歩く人は少ないのか、木段はどこもこのように落ち葉に埋もれがちで、周囲を良く見回さないと道の続きが見つからないこともたびたびでした。
人里近くまで下ってきました。正面に見えているのが次に向かう峰山で、麓から改めて登り直す具合ですね。
もう少し進むと、とても気持ち良く過ごせそうな小さな広場に出ます。桜が咲く頃の景色も魅力ありそう。
そこは「仁の丘」と名付けられていて、2009年にはテレビドラマの撮影地になったことがあるようです。
近くのあずまやには、尾崎城(伏馬田城の別名)に関する説明書き(のA4紙コピー)が置かれていたので、一部頂きました。それによると、城の遺構は山中よりもむしろこのあたりの山麓一帯で多く見られるらしい。


完全に人里まで下りてきてしまったので、「仁の丘」から峰山へのアプローチは車道歩きになります。
最初のカーブで、一旦離れていた東海自然歩道が合わさります。もしも伏馬田城跡への寄り道をしなかったら、右の山道からここに出てくることになったのでしょう。
細い道を10分ほど進んで県道76号(山北藤野線)に突き当たると、そのすぐ先にあるのが、かつては‥‥
路線バスの「菅井下」バス停でしたが、バス路線の廃止により、現在は乗合タクシーの停留所になっています。
県道を歩く距離は短くて、次のカーブからまた細い道へ。峰山へ向けての上り坂は、ここが始まりでした。
その後、小さな集落で曲がり角の右折を2度続けますが、東海自然歩道だけに道案内は万全でした。
数軒ばかりの家屋がすぐに見られなくなると、やがて舗装が途切れて砂利道に変わるこの地点では‥‥
左側が畑地になっていて開けていたことで、丹沢主脈の山並みを眺められました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
その先ではしばらく砂利道を登り続けます。山道に近い勾配がありながら、道幅は広く車の轍もしっかりついていて、時には車両が通ったりもしている様子ですから、気分的にも車道歩きの延長のようでした。
そんな林道っぽい道を5~6分ほど登ると、少し開けた地点に出て、そこが分岐点にもなっていました。
休憩用のベンチがあり、日当たり良好で明るくて居心地もまずまず。ひと息入れていくには格好の地点です。
道端には道しるべを兼ねた供養塔がたたずみ、奥の木の根には「綱子天神峠」と書かれたプレートも。登山地図では「青根・峰山分岐」としか書かれておらず、登山者にはほとんど浸透していない地名ですが、環境省や神奈川県が東海自然歩道の案内中で使用しているので、この記事でもここを「綱子天神峠」として記録しました。
そして、スタート地点以来たどってきたその東海自然歩道とは、この綱子天神峠でお別れとなります。左折して続いていく東海自然歩道を見送り、峰山を目指して直進すると、その先は山道に変わりました。


すぐに綱子への道を左に分ける地点に出ると、そこにもしっかりとした道標が。峰山周辺は地元の方々が整備に手を掛けて下さっているのか、東海自然歩道を外れた後も道案内はきちんとしていて、結局この日は最後まで進路には全く不安を感じずに歩き通せています。行く手には送電線鉄塔が見えていて、そこまで進むと‥‥
開けていた西側に並んでいる道志の山々を眺めることができました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
送電線鉄塔の脇を抜けた先に、なぜかそこだけ藪の深い一帯がありました。ほんの短い間だけでしたが。
その後は小さなアップダウンを繰り返す程度の穏やかな道が続くようになって、比較的快調に歩が進みます。
再び綱子への道が左に分かれます。各分岐点ではこうして旧藤野町が設置した道標が行先を示してくれました。
そしてその先になると、道は穏やかどころか、むしろ下ってばかりになってしまいます。今は楽に歩けて良いけれど、下った分だけ峰山への登り返しが大きくなる訳ですから、あまり下って欲しくないのが正直なところ。
ようやく道が登りに変わると、分岐点に差し掛かります。地図では三差路として書かれている地点なのに、現地には十字の形状をした道標が立ち4方向に指示標が出ていたので、おや?、と思って確かめてみると、、、
以前はここでも綱子への道が分かれていた様子。恐らく現在は廃道で、それで地図からも消されたのでしょう。
分岐点を境に登山道の様相は一変し、直進するなりただちに急登が始まります。結構な勾配の斜面を直登するから、ここでもう十分にきつかったのだけれど、でもこんなのはまだほんの序の口に過ぎなかったのでした。
ひとしきり登るとまた分岐があって、先程の分岐を右折して若干巻き気味に進んできた道を右から合わせます。
すると、急登はその先でさらに輪がかかり、段差の大きな木段が延々と連なって、もう苦しいのなんの。
容赦のない激登りは、しまいには木段に手すりまで付く始末。しかも、いくら登っても全然終わりません。
どこまで続くんだこれ。見上げる限り木段が果てしなく延びている、ずっと変わらない景色にも凹まされます。
どうにか登り切れば、もう山頂は目前でした。最後に短い木段がもう1度現れて、トドメを刺されましたが。


峰山の山頂は、樹木にぐるりと囲まれたやや鬱蒼とした雰囲気と、わずかな木漏れ日がもたらすいくらかの明るさとが同居して、漂う空気にも何らかの神妙さのようなものがあるような、そんな場所でした。
旧藤野町十五名山の標柱のほか、峰山についての紹介などを記した2種類の解説板が立てられています。
古来より信仰の対象として崇められた山らしく、中央の一番高い場所には古峯神社が鎮座しています。
古峯神社の小さな祠。中に祀られている社もささやかな感じのものでした。
山頂を囲む樹木も南西側は少し間引かれたのか見通しが確保されていて、「富士山と周辺の山々」と題された展望写真の掲示もあります。
なのにこの時の富士山は、纏わり付いた雲が頂上部をあらかた隠してしまっていました。石砂山にいた2時間ほど前は、もっとスッキリと見えていたのに(樹木の間から覗くような具合でしたけけど)、少し残念です。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
それでも富士山以外の丹沢や道志の山々は、逆光になりながらもきちんと眺められました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
そのほか東側を少し望める場所もあって、先程までいた石砂山を振り返れたりもしています。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
少し場所を変えると、南東側に位置する宮ヶ瀬湖周辺の山々を眺められたりもしました。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。


ここまで、スタート地点を変えたほかは2009年と同じコースで石砂山と峰山を巡ってきましたが、その時に下山先に選んだ東尾垂の湯がかなり前に廃業してしまっているので、今回はゴール地点もやまなみ温泉に変更です。

というわけで、峰山の山頂を後にしたら北へと向かいます。下り始めのうちは、2009年と同じ道ですが‥‥
ほどなく現れる、2009年には左折していた分岐点を今回は直進、ここから先は今回初めて歩く道になります。
分岐点脇には古い分岐標識が倒れていました。すでに書いた通り、東尾垂の湯はもう廃業していますから、誤解を招かないように倒したのかな?(それなら中途半端に放置せずしっかり撤去してしまう気もするけれど)
分岐点の先で、道は急坂に突入します。かなり傾斜がきついのに、ここは木段などが一切ないただの坂道でしかなく、そもそもの地面が脆い上に大量の落ち葉が滑りやすさを増幅させていて、結構しびれる下りでした。
ほんの5~6分のことでしたが、急降下する途中はずっと気が抜けず、下りなのにひと汗かかされています。
下り切った所には「急坂コース」の標識。でも下る方がより要注意ですから、上の分岐にも設置が望まれます。
その後は穏やかな道に変わって、溜まった落ち葉を蹴散らしながら、気持ち良く歩けました。
やがて下のほうに建物などが見えてきて、山道も終わりが近くなったようです。
道はいよいよ集落へと近付いていき、ここで車道に迎えられました。
車道に下りたところから、登山口を振り返りました。
斜面の下にはゴールのバス乗り場がもう見えていて、あとはそこへ下るだけです(バス乗り場の上は石砂山)。
ここで時計を見ると、バスに乗る時刻まで40分近く時間を余らせていました。「山と高原地図」が峰山→やまなみ温泉間の下り標準タイムを50分としているのを見て、念のため余裕を持って行動していたためです。
でも「カシミール3D」が私が普段歩くペースを元に計算していた予測タイムは24分で、実際もそれに近い時間で歩けただけなので、この展開は予め織り込み済みでした。登山地図の標準タイムは、途中の急降下に手こずって時間がかかるケースも考慮して、やや長めに設定されているものと思われます。


やまなみ温泉のバス乗り場に到着しました。待合室やトイレなどが入った立派な建物を備え、バスの待機スペースも広くて、ちょっとしたバスターミナル的な施設です。それは、かつて東野や篠原へのバス路線が運行されていた時代に、ここがハブ(乗換拠点)として機能していたからで、それらの路線が乗合タクシーに変わった現在も、路線バスとの連絡拠点として活用されていることに変わりはありません。でも今は平日のお昼時、敷地内はもとより周辺の道路にも外を出歩いている人など皆無で、この時は集落全体が静まり返った雰囲気でした。
壁面には「やまなみ温泉 バス折返し場」とあるので、それが正式名称なのかな? 待合室にも入ってみます。
一般的な椅子のほかにソファーもあって、少し寛げる雰囲気。周囲の閑散ぶりから誰も来そうにないので、ここで着替えなどもさせて頂きました。もし同じバスに乗る人が現れるにしても、35分前では早過ぎるでしょう。
帰りの身支度を済ませたら、外で風に当たるほうが快適に過ごせたので、バス停前のベンチでバスを待ちます。ここには結局ほかに誰も現れず、発車後も次のやまなみ温泉入口で温泉客らしい方を1人拾っただけでした。

今回、記事のタイトルには低山を2つ挙げているだけですが、伏馬田城跡だってれっきとしたピークでしたから、3つの山を登ったと書くほうが実態に即していると思えるような山行になっています。
しかもそれらを縦走したというよりは、その間でいちいち麓まで下っては登り直すような具合になったり、時には急登や急降下で難儀する場所があったりもして、標高は低いながらもなかなかの歩き応えがありました。

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日向山 [南アルプス]

2023/11/09(木)

■第472回 : 日向山(1660m)


この日の行先は、白い砂浜が広がる海岸のような山頂から、八ヶ岳や南アルプスを間近に望む大パノラマが圧巻の日向山。登頂は今回で3回目ですが(※)、2012年以降はすっかりご無沙汰で、11年ぶりの再訪となりました。
※グループ山行を入れると4回目の登頂です

白砂輝く日向山の山頂。指呼の間から仰ぐ南アルプスは大迫力で、八ヶ岳も全体を一望できて壮観。

 累積標高差(登り):1101m / 距離:13.8km / 歩行時間:4時間25分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録域外か、非掲載の登山道を含む) 

(往路)
古淵 04:59-05:22 八王子 05:36-06:19 大月
大月 06:25-07:13 甲府 07:24-07:50 日野春
日野春駅 08:03-08:25 名水公園べるが東

(登山行程)
名水公園べるが東バス停 08:30
尾白川渓谷駐車場    08:55-09:00
竹宇駒ヶ岳神社     09:05
矢立石         09:55-10:00
日向山 (三角点)     11:20
日向山 (山頂)      11:25-11:50
矢立石         12:30-12:35
尾白川渓谷駐車場    13:05
名水公園べるが (軽食)  13:30-14:25
名水公園べるが東バス停 14:30

(復路)
名水公園べるが東 14:32-14:52 長坂 14:58-15:32(遅延15:29-16:05) 甲府
甲府 16:11-17:14(遅延16:14-17:29) 八王子 17:43-18:07 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

2021年から、小淵沢駅と尾白川渓谷駐車場を結ぶ「マウンテンタクシー」の運行が始まり、マイカー族でなくても登りやすくなっている日向山。でも事前予約が必要(※)なのが自分のスタイルとは合わなくて山行計画には組み入れ難く、今回は北杜市のコミュニティバスを利用してアクセスしています。
※予約は前日の夕方まで受け付けているけれど、定員が6名と少なくて直前だと思い通りには予約できなかったりしそう。

そんな訳で、最寄駅の始発から電車を4本乗り継いで日野春駅へ。バス停は改札を出て右手にありましたが‥‥
乗りたいバスは左手の駐車スペースに待機していて、時刻が迫ると乗車もそこで行い、そのまま発車となりました。駅前の様子を見ていると、バス停には別路線のバスも2本が相次いで発着する時間帯で、そのためバス停前を占有しない運用をしているようです。確認はしませんでしたが、バス停にもその旨は明記されているらしい。
「名水公園べるが東」というバス停で下車して歩き始めます。写真奥で雲に絡まれているのは八ヶ岳連峰。
すぐに左折して「べるが通り」に入ると、そこで目の前に現れる景色がもう絶品でした。今から行く日向山と、南アルプスの貴公子と名高い甲斐駒ヶ岳が並んでお出迎え。日向山は、登山道のある尾根が良く見えています。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドとこれから登るコースを表示します。
それだけではなく、さらに左には鳳凰三山まで見えていて、素晴らしい眺めにテンションが上がりまくります。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
この時は、あまりの格好良さに前しか目に入らなかったのですが、振り返れば八ヶ岳や奥秩父の山々なども見渡せたのでした。こちらは下山時の写真で時系列が前後しますが、同じ場所からの展望なのでここに並べます。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
とある十字路に差し掛かって右を向くと、そこには何頭ものサルの姿が。で、何やら背中側も騒がしくて‥‥
回れ右をしてみたら、やはりそちらにも。左右どちらも、路上のほか沿道の林にも相当の数がいて、結構大きな群れだった様子です。でもサルがのんびりしているってことは、クマの心配はしなくても大丈夫そうかな?
「べるが通り」の先で道は林の中へ。わずかな傾斜とはいえ、ずっと続く登りに汗ばんできて、ここで羽織っていたジャケットが不要に。11月ももう半ばだというのに、朝から山シャツ姿で外を歩くとは思いませんでした。
25分ほどで尾白川渓谷駐車場に到着です。2011年に来た時 には、ここまで路線バスで入れたのに、その路線がほんの何年間かしか存続しなかったのが残念でなりません。需要がないはずはないと思うんだけどなぁ。。。
尾白川渓谷駐車場にはきれいなトイレもあって、もちろん行き帰りで利用させて頂きました。


駐車場からは未舗装の道でさらに奥へ。この先は緩やかな下りに変わって、尾白川渓谷へと近付いていきます。
5分ほど下ると、渓谷まであと少しという地点に、日向山への登山口がありました。
そこまで来れば、ほんの1~2分の距離なので、一旦登山口を見送り、そのまま奥へ進んでちょっと寄り道。
やって来たのは竹宇駒ヶ岳神社。南アルプス・甲斐駒ヶ岳の登山口が、ここ(竹宇)と少し離れた横手の計2箇所にあって、それぞれに里宮として駒ヶ岳神社が鎮座しています。奥宮はもちろん甲斐駒ヶ岳の山頂に。
今回の山行の無事を願って、手を合わせていきました。


神社手前の登山口に戻ったら、日向山への登山開始です。過去2回はいずれも尾白川渓谷を遡って錦滝から登ったので(魅力あるルートなのに、もう10年以上ずっと通行止め)、こちらから登るのは初めて。ここから矢立石までは、下りでは1度歩いているもののひと昔前ゆえ記憶は曖昧で、初めて歩くのと変わらない感覚でした。
登り始めのうちは、それなりの傾斜がある斜面をしっかりと登らされる具合の道が続きます。
でも林道っぽい道に出ると、大きなジグザグを繰り返しながら登る、歩きやすくて穏やかな道に変わりました。
しばらくの間ずっと、ほぼ一定した緩やかな傾斜で登れるので、このあたりでは比較的楽に歩けています。
やがて上のほうにカーブミラーやらガードレールやらが見えてくると、ほどなくここで車道に上がりました。
車道歩きは次のヘアピンカーブまでで、ほぼ直線の区間が続く短い距離にとどまります。
カーブミラー脇から登山道の続きに入ると、車道をショートカットするような道で、再び傾斜が少々きつめに。
矢立石の登山口に到着しました。この通り、ここまでは車でも入れるので、この車列もカーブの先までずっと続いていることでしょう。ここで少し休憩を取って、小1時間登り続けた足を休めていきます。
林道もこの先は崩壊箇所があるため通行止めで、ここからも錦滝に行けませんし、その先の登山道も通行止め。それに従う限り、周回コースが組めないため、日向山は矢立石からの登山道を往復するしかなくなっています。


登山を再開します。登り始めた尾白川渓谷から山頂までの標高差は約900mあり、まだその3分の2近くを残していて、ここまでは序の口、これからが本番って感じです。※スタート地点のバス停からだと標高差は約1000mに。
登山道には現在位置の目安になる番号プレートが設置されていました。ここが起点なので数字は「10\0」。
ジグザグを描きながら進む穏やかな道が結構長い間続いて、なかなか気持ち良く登れます。
次の番号プレートがなかなか現れず、やっと見えてきたと思ったら、それは「10\2」でした。あれ?!
もしかして2ずつ増えるのかも、なんて思った矢先に「10\3」のプレートが現れて、そうでもないらしい。
その後も「10\4」あたりまでは、同じような景色の中に、似たような調子の登山道が続きました。
でも次第に階段状の箇所が現れるようになったりして、上に行くほど傾斜は心なしか強まったような。
景色があまり変わり映えしないので、プレート地点の写真を続けます。「10\5」の付近が中間点なのかな。
続いて「10\6」のプレートを通過。1番を見なかっただけで、それ以降は順調に+1されていきます。
登るにつれてササ原の密度が濃くなっていき、ササの丈も人の身長に迫る高さに。
「10\7」を過ぎる頃には、道が少し細くなっていて、歩きやすいところばかりではなくなってきました。
7番と8番の間には、段差の大きな箇所もたびたび現れたりして、このあたりが頑張りどころだったみたい。
「10\8」のあたりからは再び穏やかな道に。ここまで来れば、登りも残すところあとわずかです。
やがて2~3回軽く下ったりする中に現れる、「10\9」のプレートが最後でした(山頂ではもう見なかったような)。ここには2009年までアメダスとして運用されていた雨量観測所があり、現在も防災情報に活用されている観測データを国土交通省のHPから閲覧できますが、11月からは冬期閉局期に入っていて欠測中でした。


頂上部に入ると、まずは三角点への分岐があって、すぐそこに見える距離なので先に寄り道していきます。
そこには三角点のほかは私製の標識がいくつかあるだけ。三角点に興味がなければ来る意味なんてないかも。
三等三角点は点名も「日向山」。標高は1659.89mとなっていて、山頂とほとんど変わらないようです。
なにしろ「日向」山ですから、もちろんポカ(サイズ:小)も連れて来ていましたよ。この山を10年以上ぶりに訪れた契機は、もちろん山自体の持つ魅力が一番でしたけれど、山名に「日向」と付き某推しメンが実際に来ていたりする(もはや聖地?)ことも大きくて、なんならこ~ゆ~写真が撮りたかったから来たまであります。


寄り道のあとは、ほとんど平坦に近くて、鼻歌を歌いながらでも歩けそうな大らかな景色の中を進み‥‥
忽然と砂地が現れる日向山の山頂へ。この写真の奥あたりが一番高かったようです。
たぶんここが日向山の最高点。お誂え向きに、3~4人が腰掛けて寛げそうな倒木がありました。
その後方の樹木には、私製の標識も(上の写真にも写ってはいますが縮小で判別はほぼ不可能です)。
少し離れた場所には、山梨百名山の標柱(写真右上の斜めの標柱:文字がすっかり掠れて良く見るまで気付けず)のほか、風化した花崗岩の白砂が広がる光景から名付けられたとみられる「雁ヶ原」のプレートなども。
白砂が輝く山頂を、初めて目にした時の衝撃的な感動は忘れ難いもので、今も割と鮮明に思い出せたりします。
雁ヶ原が広がる北面や西面には樹木が全くありませんから、開放的な展望が視界いっぱいに広がるのも唯一無二の日向山の魅力かと。北側には八ヶ岳の全部が見えていて、左にはなだらかな起伏の霧ヶ峰高原が続きます。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
少し引いた眺めに変えると、さらに左には雨乞岳も加わります。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
2011年に登った雨乞岳にフォーカスすると、日向山の雁ヶ原と同様、雨乞岳にも水晶ナギと呼ばれる白亜の砂礫帯があって、山頂の左手前に写っているのがそれ。2011年に行きそびれているので、次こそはあそこにも。
さらに左を向けば、南西方向には南アルプスの甲斐駒ヶ岳が。この写真ではやや逆光気味につき少々薄い色合いで写ってしまっているけれど、結構間近から見上げる具合なので、実際の見た目はなかなかの迫力でした。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
雁ヶ原が続く山頂の西側へも足を延ばしてみます。こちらは白い砂浜を少し下って、山頂を振り返ったところ。
白く輝く砂浜だけでなく、斜面に並ぶ花崗岩の造形美にも目を惹かれて、何度も振り返ってしまいます。来るのが4回目で、もう見慣れているはずなのに、毎回見るたびに感動を味わえるのも、この景色の凄いところ。
雁ヶ原も西端近くまで来ると、山頂に立つ人たちもかなり小さく見えるようになります。
花崗岩の斜面はさらに続きますが、この先は足元が悪くなりますし、ここまで来ればもう十分。というのも‥‥
そこからなら南アルプスは甲斐駒ヶ岳と鳳凰三山が並んで見えて、さらに富士山まで眺められるのでした。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
最後は鳳凰三山と富士山のクローズアップです。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


展望を楽しんだら、あとは登ってきたコースを引き返します。ほぼ平坦な山頂部は気持ちの良い道。
帰りは三角点をスルーして先へ。
同じ道の往復なので下りの写真は端折りますが、これが見えてきた時は「嘘だろ」と声に出てしまいました。
それがこの「10\1」の番号プレート。登りで見なかったので、なくなっているのか、あるのなら道からは余程見づらい場所だろうと、道の周囲にまで目を配るようにして歩いていたのに、こんなに目立っていたのを見て愕然。ほぼ登山道上にあって、むしろこれを見ないで通る方が難しそうなのに、どれだけ注意散漫だったのか。
矢立石の登山口まで戻ってきたら、車の数はかなり減っていたようです。
まぁ、登山口のこんな直近に停められるのは早く来た人たちでしょうから、先に帰った人が多かったのかな。
さらに登山道の続きを進み、最終盤の登り口近くで少々急になるあたりを慎重に下って、渓谷道の登山口へ。
尾白川渓谷駐車場に着いたら、ここで山歩きは終了。残すはバス停までの30分ほどの車道歩きとなりました。


さて、山歩きが順調そのものだったので、帰りのバスには時間の余裕がありました。多くの人はこんな時、
  ●尾白川渓谷で清流が織りなす美しい景色に癒されながらマッタリ
  ●尾白の湯でひとっ風呂浴びて気分サッパリ
あたりを選びそうですが、小腹がすいていた私は別のプランを選んでいて、そのまま往路を戻り続けることに。

「べるが通り」まで戻ってくれば、冒頭で書いていた通り、正面には奥秩父の山並みを見渡せました。
そこからバス停には直行せず、この案内を目印に右折して、予め目を付けていたその場所へと向かいます。
それが「白州・尾白の森 名水公園べるが」で、すぐ先に入口があるのでした。ここがメインゲートらしい。
名水公園内に入ると、意外なことにほとんど人がおらず、時々見掛けるのも落ち葉を片付けている関係者らしい方々ばかり。園内は平日とはいえあまりに閑散としていて、なんか想像とは違った展開に少し戸惑います。
その代わり、山中ではあまり見られなかった紅葉を、ここでは少し楽しめたりしましたが、それにしても静か。
総合案内所のほかレストランや売店などがある中心部まで来ても、まだ自分以外に一般客の姿はありません。
事前にWEBを確認して、この売店「どんぐり」で軽食の販売があると知り、焼きそばでも買って近くのベンチでと思っていたら、なんだか雰囲気が変です。幟が立っているなど店を開いている体裁でありつつも、窓の内側にはカーテンが下りていて店内も無人っぽく、どうも営業している気配が感じられません。
近付いてみると、「ソフトクリームの注文は総合案内所へ」との張り紙がされていて、売店自体はお休み中らしいと分かります。確かに考えてみれば、入園者がほとんどいない状況で店を開けていても無駄が多そうですから、客足が伸びる時間帯(お昼時とかかな?)にだけ人を配置するようにしていたのかも。
食事が目的で来ていただけに、これは実に由々しき事態です。隣にレストランはあるものの、なんかお洒落な店構えで、WEBをチラッと見た時の記憶では本格的なお食事メニューが並んでいた印象で、短時間で気楽に食べられそうな感じがしなかった上、もし入るにしても登山後の汗臭い身体のままでは大いに躊躇われます。
でも幸いに総合案内所の前に多目的トイレがあり、人がいない今で短時間の占有なら誰かに迷惑を掛けることもあるまいと、そこで着替えたりして身なりを整えられたので、一応はレストランの様子も窺ってみることに。


いざレストランテ「レ・アルピ」へ向かうと、とてもラッキーな巡り合わせに迎えられました。帰宅後に知ったのですが、従来は木曜定休でお休みだったところが、今月からランチ営業を始めた矢先で店が開いていたばかりか、「ランチ営業」だけにサンドイッチが主体の軽食メニューが並んで、もう「渡りに船」状態だったのです。
20席ほどの店内は落ち着いた雰囲気に包まれていました。外の閑散ぶりから察していた通りに客は私だけで、店内の写真など撮らせて頂きましたが、今にして思えばつい先月まで木曜日がお休みだった影響もあったのかも。
「白州野菜とハムのトーストサンドイッチ」を注文したら、これがまた美味しくて、付け合わせの何てことなさそうなポテトすら絶妙な味加減だったから、まぁ食が進むこと進むこと。さすが普段はレストランとして営業しているだけあって、きっと力量あるシェフが厨房を取り仕切っているであろうことが窺えましたし、この様子なら木曜日以外の通常のレストラン料理もまず間違いなく相当にレベルが高いのでは?。
さらに感銘を受けたのは、料理が絶品だっただけではなく、とても柔らかな物腰だったフロア担当の方の接客も素晴らしくて、なんだかとても上等で温かなおもてなしを受けた気分にさせてもらえたこと。
あまり具体的に書くのもどうかと思うので少し濁しますが、会話の中で山登りで来たことに触れていたら、それならとデザートをちょっぴり添えて下さったり、そのほかにも思いがけないサービスをして頂いたのでした。
客が私ひとりだけだったのが本当に勿体ないですし、ここには是非また来たいと思いながら、すごく幸せな気持ちで店を後にしています。こんなことなら、ここでもう少しゆっくりと寛げる行程にしておけば良かったよ。

そう、もう数分後にバスの時間が迫っていたのです。バス停へ向かう途中には「尾白の湯」があり(建物の後方が先程まで登っていた日向山)、併設の土産物店も覗きたかったのに、もうそんな時間はありませんでした。
最後は「名水公園べるが東」バス停で、長坂駅行きのバスを待ちました。

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