SSブログ

三頭山 [奥多摩]

2023/09/26(火)

■第468回 : 三頭山(1531m)


この日は約4年ぶりに奥多摩の三頭山へ。今回で10回目の登頂になります(グループ山行を2回含みます)。
回数が多い割に、これまで似たようなコースを歩くことが多かった山なので(中でも都民の森バス停を起終点にした場合は、毎回ほぼ同じような道のりを選びがちでした)、今までとは少しばかり違うコース取りをしてみたところ、いくつか新しい発見ができたりもしています。
そして何より、長く続いた残暑がようやく収まり、涼しくなってきた中で快適な山歩きを久々に楽しめました!

 累積標高差(登り):677m / 距離:6.0km / 歩行時間:2時間20分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録域外か、非掲載の登山道を含む) 

(往路)
古淵 06:28-06:50 八王子 06:53-07:04 立川
立川 07:16-07:53 武蔵五日市 08:22-09:30(早着09:18) 都民の森

(登山行程)
都民の森バス停  09:25
三頭大滝     09:45-09:50
ムシカリ峠    10:40-10:45
三頭山(西峰)   11:00-11:10
三頭山(中央峰)  11:14
三頭山(東峰)   11:15-11:20
見晴し小屋    11:35-11:40
かおりの路テラス 12:00-12:05
森林館      12:15-12:30
都民の森バス停  12:35

(復路)
都民の森 13:05-13:16 数馬 13:21-14:21 武蔵五日市
武蔵五日市 14:42-14:59 拝島 15:03-15:18 八王子
八王子 15:21-15:44 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

武蔵五日市駅からの直通バスで、都民の森まで上がってきました。平日だけに乗客は十数人ほどと少なめ。
バスから降りると、ほかの皆さんは森林館へと歩き始めますが(基本的にはその道しかありませんし)、私は今回そちらへは向かいません。手前に写っているトイレの利用だけしたら、またこちらへ戻ってきました。
私はひとり奥多摩周遊道路に出て、バスに乗って来た道を少しだけ戻ります。ここは歩道がない上に飛ばす車も多くて要注意でしたが、歩くのはほんの2~3分だけで、幸いにもその間は1台も車が通らなかったです。


右手に道標が現れました。ここが今回初めて歩く「けやきの路」の入口になります。
「けやきの路」の入口を、少し通り過ぎた側から。道路脇からすぐに階段道が始まって斜面に取り付きます。
「けやきの路」は三頭山に端を発する三頭沢の左岸沿いに進みますが、道は沢よりもかなり高い位置にあって、流れは見えず水音が聞こえるのみです。でも大きな沢なので、そんな高さでも十分に沢沿いらしい涼しさが。
さらに、急な登りがなくほぼ一定の穏やかな傾斜に保たれていて歩きやすく、なかなか好印象の道でした。
10分ほどの登りで、あずまやの脇に出れば‥‥、
そのすぐ先で、森林館から延びてくる「大滝の道」に突き当たりました。森林館側を見ると、私よりもずっと早く歩き始めていた人たちが向かってくる姿がチラホラ。歩きやすかった「けやきの路」は距離的にもショートカットができていて、時短にもなっていたのでした。今後はこの経路を自分的な定番にしても良いかも。


「大滝の道」は登山道というよりは遊歩道。車椅子での利用を想定したとても緩やかな勾配の道は、森林セラピーロードに認定されていて、ウッドチップが敷き詰められたフカフカの路面を快適に歩くことができます。
そんな遊歩道も今回は歩くのが5分ほどにとどまり、すぐに三頭大滝を間近にした小さな広場に出ました。
三頭大滝を見るには、一旦「大滝の道」から外れて、この「滝見橋」へ。
その名前通りに滝を見るためだけの橋です。対岸で行き止まりになっていて、その先に続く道はありません。
三頭大滝は橋の右手に(暗く写ってしまったので分かりにくい写真ですけれど)。
三頭大滝は、「けやきの路」が沿っていた三頭沢にかかる滝で、解説板によると落差は33m、立派な滝です。


「大滝の道」に戻ると、すぐに休憩舎とトイレがあって、遊歩道と呼べるほぼ平坦な道はこのあたりまで。
その先で三頭沢を橋で渡ったら、対岸の分岐点を右折して、三頭沢沿いをさらに遡る「ブナの路」へ進みます。
「ブナの路」は三頭沢の間近を進むことも多く、引き続き涼やかな道です。登りが続いていて、さすがに汗はかかされているものの、そのお陰でさほど暑い思いはせず、久々に団扇もヘッドバンドも出番が無しでした。
初め右岸を辿っていた道は、ここで左岸へ。といっても沢を横切る形に並べられた石の上を歩くだけなので、渡渉という程ではないですね。降雨後など流量が多ければ、靴を濡らす程度のことはあるかもしれないけれど。
「ブナの路」も傾斜はほぼ一定で急な箇所や大きな段差などがありません。歩きやすくて順調に歩が進みます。
ほどなく右岸に戻る箇所が現れても、やはり並んだ石の上を歩くだけ。沢を渡るという意識はほぼ不要でした。
沢沿いのヒンヤリした空気と、耳に心地良い爽やかなせせらぎが、登りの暑さを本当に和らげてくれます。
次に左岸に渡った先には、何やら構造物が。。。
それは「ブナの路テラス」なる代物でした。標識には「現在 標高 約1,200m」と書かれていて、全高低差の4割ほどを登ってきたことになりそう。テラスのベンチを利用して、行動食を補給していきました。
三頭沢の上部は一貫して穏やかな渓相が続き、寄り添う登山道もずっと同じ調子で登れて、あまり疲れません。
沢を渡る箇所はすべて写真を撮っていて、「ブナの路」に入って以降これが4箇所目になりました。
短い間隔ですぐに5箇所目。とにかく全箇所に共通するのが、ただ並んだ石の上を歩くだけで良いことです。
石垣に守られた遊歩道的なところも。すごく手間をかけて整備されている様子が窺えて、有難いことですね。
沢を渡る6箇所目の地点で、初めて下山者とすれ違いました。
石の上を歩いて対岸に移るのは、次の7箇所目が最後。このあたりまで来ると、普段は沢が伏流しているらしく地表はほぼ乾燥状態で、沢沿いならではの涼しさも感じられなくなりました。
登山道脇で、しばしばヤマトリカブトを見掛けました。この時期、一番よく咲いていたようです。
登山道が沢を高巻く具合になって木段が現れれば、もう最上流部に差し掛かっていて、稜線まであと少し。
実はこのあとで、三頭沢の源流部を横断して、そこで三頭沢を見納めになるのですが、写真を撮り忘れました。


稜線上の登山道に突き当たったところがムシカリ峠。標高は1400mを越えていて、あともうひと頑張りです。
ムシカリ峠を大沢山側から見たところ。三頭山の頂上は奥に見えている木段の先です(登ってきた「ブナの路」は「三頭大滝」の道標が示す右手側に)。平日とはいえ稜線上に出ると人の動きがあって、ベンチで小休憩していたわずか5分ほどの間にも、2人組のグループが2組立て続けに私の前を通り過ぎて行きました。
最後の登りは木段が連続します。ここまでに登ってきた標高差は400m少々で、さほど疲れはないものの‥‥、
それでも木段がやや長めに続くこの箇所は少し苦しくて、ゆっくりと登ります。
標高1500m地点を通過すれば、残す登りは30mほどとなりました。
西峰を巻いて御堂峠に向かう巻き道を右に分ければ、もう頂上にいる人たちの話し声が聞こえる近さに。


三頭山の西峰に到着しました。三頭山の3つのピークの中で標高が一番低いにもかかわらず、そこそこの広さがあって居心地が良く、いくつものベンチが設置されていて多くの人が寛ぐことができるなど、最も頂上らしい風格を備えた地点です。だから皆さんここを目指して登ってきますし、立派な頂上標柱もここに立っています。
でもこの日は平日、広さのあるこの頂上も、同時に居合わせる人数は常時10人未満で、静かな雰囲気でした。
周囲の樹木で展望が限られる中、富士山の方角だけは見通しが確保され、展望写真も掲示されていますが‥‥
この時の富士山は頂上部に雲がかかっていて、少々残念な見え方でした。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。


西峰で少し足を休めたあとは、残る2つのピークも踏んで行くべく、歩きを再開します。
軽く下ったところが、鞍部の御堂峠。各ピークに通じる道や巻き道などが合わさる五差路になっています。
御堂峠を突っ切ったら、下ったのと同じくらい登り返していくと‥‥、
三頭山の最高点である中央峰に到着です。西峰からは150mほどという近さで、5分も歩いていません。
最高点でありながら、狭くて展望も特段の見所もなくて、長居できる場所でないのが残念な地点ではありますが、三頭山の標高を1531mとして山行記録を書くのであれば、ここは踏んでおかなければならないでしょう。


中央峰を通過したら、今度はものの1分で東峰に到着。中央峰と東峰との間の距離は50mあるかどうかで、すぐ近くに隣接しているのです。これで三頭山の3つのピークを全て踏んだことになりました。
中央峰と同じく展望はありませんが、三角点がここにあるので、かつては見通しが良かったのかもしれません。
また、東峰は何もないという訳ではなく、少し先へ進めば展望台があるので、もちろん寄ってみます。
三頭山東峰の展望台は、東向きの斜面に張り出す形になっていて、なので東側にある山々を眺められました。
その眺めがこちら。東側には三頭山よりも高い山がもうないので、少々地味な顔ぶれかもしれませんが‥‥。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。


三頭山の全ピークを踏破したので、展望台手前の分岐を右に折れて、下山開始です。
すぐ下で、御堂峠から直行してきた巻き道に合わさったのち、しばらくは「ブナの路」を進みます。登ってきたコースが沢沿いだったのに対して、下りはほぼ尾根歩きになるので、登り下りで道沿いの景色は対照的に。
頂上直下は、歩きやすい緩やかな道が続いて気持ち良く歩けます。しかも、お昼近い時間になっても涼しいから実に気分爽快、山を快適に歩ける季節になった嬉しさを噛みしめていて、きっと満面の笑みだったと思います。
進むにつれ足元に少し気を遣う箇所が現れたりするものの、概ね穏やかな勾配が保たれていて楽に下れます。
ここでは「コマドリの路」を右に分けるほか、鞘口峠への下山路も尾根道と巻き道の二手に分かれます。
以前は確かここに何の指示もなく、前回来た時は楽な巻き道を選んでいましたが(その時は登りでした)、今は余計に登り下りする尾根通しの道が下山路に勧められていて、初めて見るこんな看板が設置されていました。
今回は元々尾根道を歩く予定で、その看板にも従う具合になりました。登るといっても20~30mほどのこと。
登り詰めた小ピークには「見晴し小屋」が建っていて、久しぶりに来たので景色を少し楽しんでいきます。
そこからは主に東側を眺められて、東峰の展望台からと似たような見え方になっていました。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
でも立つ位置によっては、少し南寄りの方角も視野に入れられて、戸倉三山などを見渡せています。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。


「見晴し小屋」のすぐ先で「探鳥の路」を分けて、引き続き「ブナの路」を進みます。
少し下ると、先程分かれた巻き道が合流します。ここにも以前はなかった看板があって、登る人に対しても尾根道のほうを勧めていました。巻き道がすれ違い困難という理由のようですが、そんなに細い道だったっけ?
このあたりは細かな分岐が相次いで現れるのがやや忙しく、2分ほど進むと再び尾根道と巻き道に分かれます。
ここでも推奨されている下山路は尾根道でした。が、そうでなくてもここは元々尾根道を進む予定で‥‥、
それは、尾根道だけが通る次の分岐(この地点)で、「ブナの路」から外れようとしていたからです。これまで鞘口峠を経由するオーソドックスなコースばかりを歩いていたので、今回は少し変化を付けてみたのでした。


そんな訳で「陽光の路」に入ると、歩く人が少ないのか、道があまり踏み固められておらず地面はフカフカ。
しばらく進んでもフカフカの道が続いてとても足に優しく、特に今は下りなのでその快適さもひとしおです。こんな様子なら人の多い休日でも静かに歩けそうですから、今後はここを下りの定番コースにしようかしらん。
5分ほど下った先はT字路状になっていて、別の道に突き当たりました。
T字路に下りて案内標識を見ると、「陽光の路」はここまでで、突き当たった道は「回廊の路」というらしい。この案内では森林館を目指して下る進路が不明確ですが、鞘口峠に行っても仕方ないので、まぁ右折なのかな。
2分ほど下るとまたT字路の突き当たりに。下の道に下りて道標を振り返って見ると‥‥、
左上から下ってきた道と、右折側の道がともに「回廊の路」なのは分かりました。一方、左折側が森林館を目指す進路なのではと思われるのに、その側には指示標が何もなくて不安になります。なんだかこのあたり案内ときたら、登る人目線で書かれているものばかりで、下る人に対してはいささか不親切ではないでしょうか。
自分の勘を信じて下っている途中には、老朽化のためか入口をロープで塞がれたこんな建物が。中に展望写真があって展望デッキだったっぽいけれど、樹木が生長したからか、今では展望もほとんどなさそうな場所でした。
さらに下ると、道が左に折れてトラバース状になった先にまた分岐が。しかし、そこに立つ道標も‥‥、
どの目的地に対してどちらへ進むべきなのかが鞘口峠以外は不明で、どうにも不親切な印象を拭えず、利用者の少ない道だけに整備も手薄なのでしょうか。ここも、鞘口峠には行きたくないので、鋭角に右に折れてみます。
すると、道幅の広い良く歩かれた感じの道に変わり、すぐ先にはやっとマトモな案内も出現。マップで現在地をしっかりと確認でき、さらに「←森林館」という道標も立っていて、ようやく進路にも確信を持てています。
このあたりは、かつての「スポーツ歩道」で、現在は「ハリモミの路」という名前に変わっているようです。
しばらく下ると、眼下にはまたも別の道への突き当たりが見えてきて、近くには何やら建物も。
その建物は「かおりの路テラス」でした。突き当たった道が「かおりの路」なのですね。
そのテラスで、「見晴し小屋」以来の小休憩を入れて、しばらく下り続けていた足を休めていきます。
「かおりの路テラス」からの眺めは、樹木が並んだ上に笹尾根の稜線が少し見られる程度にとどまりました。


あとは森林館へ向けて、「かおりの路」を下るだけ。勾配がとても緩やかで下りでも足に優しい道です。
その後は間もなく、斜面の下方に森林館の建物(この写真では縮小により不明瞭になりましたが)が見られるように。でも、とにかく道の勾配を抑えたいのか、大きなジグザグで進むため、なかなかそこに近付きません。
ここまでするか、ってな具合の、いい加減やり過ぎとも思えるほど壮大なジグザクを何度か繰り返した末、ようやく森林館が間近に迫りました。この道、将来的に拡幅して車椅子でも通れるようにする構想でもあるのかな。
あとジグザグをもう一段下れば、そこから渡り廊下のようなものを伝って森林館に入れるようです。
渡り廊下を渡った先は、森林館の2棟の建物の間にあるテラスの2階部分で、そのまま正面の展示棟の中へ。
森林館展示棟の2階はまるまる、広い休憩室になっていました。前に1階にあるレストランを利用した時も、2階には上がらなかったので、ここにこんな施設があるとは知らなかったなぁ。
室内には飲物の自販機があるほか、その隣には無料で使えて水とお茶が出る給湯器とコップなどを備えた流し台(写真ではホワイトボードに隠れています)があり、さらにその奥にあるスペースはなんと‥‥、
寝転がって寛げそうな畳の間でした。もちろん綺麗なトイレなども完備という、至れり尽くせりな感じの有難い空間で、平日だからか私以外に誰も利用者のいないのが勿体ないくらい。ここに少し滞在して着替えなど帰りの身支度を済ませていきましたが、とても良い施設なので次回以降も有効に利用させて頂きたいと思います。
外に出て地上に下りてきました。先程までいた休憩室はこの建物の2階で、1階にはレストランもあります。
そして振り返れば、恐らくこちらがメインの施設なのであろう研修棟があって、中には人の姿も多かったです。


森林館を後にしたら、バス停がある駐車場までは遊歩道を5分ほど下るだけです。
駐車場に着いたら、朝に乗った往路のバスの乗客数からして、バス停で並ぶ必要もなさそうなので(しかも次のバスが数馬までの短距離便ですし)、ソーシャルディスタンスを確保すべく適当なベンチで時間調整します。
最後はこのバス停から。直通便がない時間で、連絡バスと定期路線を乗り継いで武蔵五日市駅に向かいました。


タグ:奥多摩
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

日本百名山~日本三百名山のマップも Leaflet で作成 [雑感]

2023/09/20(水)
2023/09/22(金)追記あり

つい4日前に、Leaflet API による地図作成を試行した結果、山歩きの記事に添えるコースマップと、日本百名山のマップが作成できたと書いたばかりですが、気分が乗っているうちにと、対象を三百名山にまで広げたマップも作成してみたら、これが割と良い出来映えになったので、似たような内容ですが追加で記事にしました。

そのマップがこちら。
さすがに地図内にマーカーを300個も乗せると、このブログの横幅では重なりまくって訳の分からない表示にしかならないので、ぜひ大きな地図を別ウインドウで開いてご覧頂ければ。

大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

基本的なコンセプトは、先日作成した百名山のマップと同じで、
  ●ベースとなる地図として、
     (1)国土地理院の地形図 (2)Googleマップ (3)OpenStreetMap (4)EsriWorldのTopoMap
   の4種が選べて、国土地理院の地形図とGoogleマップでは標準地図のほか衛星写真も選択できる
  ●さらにオーバレイとして、国土地理院の色別標高図や陰影起伏図などを重ねて表示することも可
  ●各山のアイコンをクリックすることで
     (1) 山名、標高、百名山・二百名山・三百名山の区分
     (2) 山行記録へのリンクとコースの表示(登頂済みの山の場合)
     (3) 山頂の写真(カメラを持ち歩き始めた2010年2月以降に訪れた山の場合)
   がポップアップ表示される
とした上で、なにしろ山の数が多くてマーカーが大渋滞するので、右上部にチェックボックスを置いて、
  ▲百名山
  ▲二百名山(のうち百名山と重複しない100座)
  ▲三百名山(のうち百名山・二百名山と重複しない101座)
ごとに表示のオン/オフができるようにしました。

また、やはり百名山マップの作成時と同様に、参考にしたいくつかのサイトのマップでは不正確な値が多かった各山の座標を調整して、国土地理院の地形図で縮尺を最大(レベル16)まで上げても、全ての山できちんと山頂の位置にマーカーが表示されるようにしました。
(基本的には地形図で一番高い標高点の位置を採用し、標高点がなく三角点だけが記載されている多くの山では、その三角点の位置としました。中には、どこを山頂とするか悩ましい山もいくつかありましたが‥‥)

一例として大菩薩嶺を選んでみると、こんな具合の表示になります。

手前味噌ながら、これ、相当いい地図なのではないかと。

見た目的にも機能的にも良く出来ていると思いますし、ただ眺めてるだけでも結構楽しい!!

見に来られる方も稀なこんな無名のサイトで人知れず公開するしか術のないのがもどかしいのですが、ウェブページの宿命通り、JavaScriptのコードとかが完全にオープンになっていますので、もしも流用してみたいと思われた方がいらっしゃいましたら、「ソースを表示」からコピーしてそのまま使って頂いて結構です。
(当方へのご連絡や流用元の明記なども不要です。私自身、Leafletで地図を表示させる上でのいくつものTipsを、数々の先行サイトから拝借させて頂きましたし)

とはいえ、本当に「そのまま」では、私が登頂済みか未登頂かでマーカーの色が違ったままになりますし、私が登頂した日付や山行記事へのリンクも表示されてしまいますから、最低限そのあたりの仕組みをバッサリ落とす程度のJavaScriptの改修をしなければ、流用するのが難しいかもしれませんが‥‥



※以下、2023/09/22追記

後日、さらなる若干の改良を行いました。

1.ベースとなる地図を追加して、国土地理院の「白地図」も選択できるように

白地図は行政界(都道府県や市区町村の境界)と都道府県名・市区町村名だけを記載したもので、どの山がどんな市町村に属するのかが分かりやすく、色々な発見もできて面白かったので、追加してみました。

例えば、地図を普通に表示するだけでは山形県と新潟県の県境にあるようにしか見えない飯豊山が‥‥
※赤枠内に赤字で示した行政区域名は、画像編集で追記したものです(次の画像も同様に)

行政界が見やすい白地図で縮尺を上げていくと、山形県と新潟県の間に挟まれつつも、飯豊山の稜線部だけはその両県には属さず、南東側から細長く入り込んでいる福島県の領域であることが分かります。

こうなった経緯には飯豊山信仰による歴史的背景があって、山麓の喜多方市にある飯豊山神社から山頂の奥宮へと続く参道はすべて一体のものであり、二県にまたがるのはおかしいとの訴えを受けたものだとか。

このようなことにまで思いを馳せられるのも、地図を見る楽しさではないでしょうか。

2.山のマーカーの重なり方を調整

なにしろ地図上に301個ものマーカーがあるので、縮尺にもよりますがその多くが重なってしまいがちです。

マーカーの重なりについては、緯度で制御するのが Leaflet API のデフォルトらしく、より南にあるものほど前面に表示されるようです。最初はそのままにしていましたが、せっかく登頂済みの山と未登頂の山とでマーカーを区別したのに、目立つ色にしたはずの登頂済みの山のマーカーが後ろに隠れて存在感を失ってしまう状況が多々発生しているのが気になって、その対策をしてみました。

現在の版では、山のカテゴリーごとにマーカーの重ね具合を変え、
  ●三百名山(最背面) → 二百名山(中間面) → 百名山(最前面) として、百名山が目立つように
  ●それぞれのカテゴリーの中では、登頂済みの山をより前面に
としたことで、登頂済みの山の所在が引き立つ地図にできたように思います。

タグ:雑感
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

マップを Leaflet でリメイク [雑感]

2023/09/16(土)

これまで、山歩きなどの記事では、Googleマップの地図上に歩いたコースを表示してきました。
実は2018年にGoogle Maps APIの料金体系が変更され、Googleマップを無料で利用できる範囲が大幅に縮小されたりしていたのですが、ここは人知れずひっそりとやっている程度の注目度の低いサイトですから、無料枠からはみ出すほどアクセスされる心配なんて無用と、それ以降も何も対応を行っていませんでした。

とはいえ心の片隅にはこのことがずっと引っ掛かっていましたし、Google次第のことゆえ今後も利用規約等が変更されないなんて保証もなく、それに左右される前に予め代替手段を講じておきたいと考えてはいたのです。

そこで少し前から細々と、オープンソース系のLeaflet APIを利用した地図表示を試していたところ、Googleマップとほぼ同じことができるようになってきたので、今回はそれをネタにして記事更新してみます。
(コロナで高い山まで遠出するのは気が進まない上、残暑がなかなか収まらなくて近場の低い山からも足が遠のいたままという、山行の頻度が減って時間に余裕がある状況がこの件ではプラスに働きました)



 【1. Leaflet による山歩きコースマップの作成】 

直近(2023/08/25)に東高尾山稜を歩いた際のコースマップで、新旧を比較してみます。

まずは従来のGoogleマップによる地図表示で、前回の記事に載せたものと同一です。

大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

続いてこちらが、新たに試したLeafletによる地図表示です。初期表示は地理院地図+オーバレイにしましたが、右上部のアイコンでGoogleマップに切り替え、オーバレイ2枚をOFFにすれば、上とほとんど一緒の地図に。

大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

以下の3点が、どちらもほぼ同様に行えています。
  ●GPSデータによるトラックの表示  ※データ形式は、GoogleマップがKML、LeafletはGPX
  ●節目となる地点へのピンの表示
  ●ピンをクリックした際に、補足情報やその地点の写真などをポップアップ表示

それに加えてLeafletでは、次のことも行えるようになりました。
  ●ベースとなる地図として、
     (1)国土地理院の地形図 (2)Googleマップ (3)OpenStreetMap (4)EsriWorldのTopoMap
   の4種を切り替えられ、国土地理院の地形図とGoogleマップでは標準地図のほか衛星写真も選択可
     ※Leafletを利用してGoogleマップを表示する分には、Google MapsのAPIキーは必要ないみたい ←【これ結構重要】
  ●さらにオーバレイとして、国土地理院の色別標高図や陰影起伏図などを重ねて表示できる
    (↑これらの機能は、右上部のアイコンをクリックした際に表示されるメニューで指定する)

なかでも、色別標高図や陰影起伏図の重ね表示は視覚的にかなり強いインパクトがあるので、以前と同等というよりは、より進化した地図にできたように思うのですが、今回サンプルにした東高尾山稜が標高の低い山域なので、初期表示されるエリアのままで重ね表示をしても、あまり大きなインパクトはありません。
そこで、高山帯のエリアに移動して重ね表示の有無を比較するとこんな具合になりました。オーバレイ表示によって、平面ながらかなりの立体感が出せているのを感じて頂けるかと思います。

≪重ね表示なし≫ 国土地理院の地形図をふつうに表示

≪重ね表示あり≫ 国土地理院の地形図に、色別標高図と陰影起伏図の両方を重ねて表示

早速、次回更新する新しい山行記事から、Leafletの地図を使用する予定ですが、ゆくゆくは折を見て過去記事の地図も全部切り替えたいですね。手間も時間も相当かかりそうで、すぐには終わらないでしょうけれど。



 【2. Leaflet による日本百名山リストマップの作成】 

さらに、こちらはブログ用ではなくメインのWEBサイト用ですが、日本百名山のマップもLeafletで作ってみました。このブログの横幅だと何が何だかという表示なので、ぜひ別ウインドウで大きな地図をご覧頂ければ。


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

このマップでも、ベースとなる地図を航空写真やGoogleマップなどに変えたり、色別標高図や陰影起伏図を重ね表示できたりするようにしているほか、百山の位置に配置した各アイコンをクリックすることで
  ●山名と標高
  ●山行記録へのリンク(登頂している山の場合)& マウスオーバーで山行コースも
  ●山頂の写真(カメラを持ち歩くようになった2010年2月以降に登頂した山の場合)
がポップアップ表示されるようにしました。例えば霧ヶ峰を例にとるとこんな具合です。

また各山の座標については、先行するいくつかのサイトの値を参考にさせて頂きましたが、そのほとんどが、地図の縮尺を最大とかまで上げてしまうとピークからずれた位置を示したりしていたため、縮尺を上げてもほぼピーク付近を示せるように調整したりもしていて、概ね満足できる仕上がりになりました。

こちらも折を見て、さらに日本三百名山とか、500件に近付いている山行記録の一覧とか、そのほか地域別のマップ(相模原市の山とか)なんかも手掛けてみたいという思いはあるけれど、果たしてそんな時間を捻出できるのかがネックになりそう。「言霊」ということもあるので、一応書いておいてはみましたが、はて‥‥

タグ:雑感
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ