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大見山 [八ヶ岳とその周辺]

2023/10/31(火)

■第471回 : 大見山(1365m)


この日の行先は、長野県は諏訪地方の大見山。山頂の立派な展望台に立てば、眼下には諏訪湖の湖面が広がり、その先に日本アルプスの山々がズラリと並ぶという、見事な展望が魅力の山です。

なのに「山と高原地図」では収録エリア外になるため、恐らく登山者の間ではあまり良く知られていなくて、登山目的で訪れる人はかなり少なそう。そもそも、すぐ近くにある蓼の海から遊歩道を20分歩くだけというのが最も一般的な登り方なので、蓼の海への観光ついでにハイキング感覚で登られるケースが大半なのでしょう。

そんな山ですが、車道歩きが長くはなるものの、上諏訪駅から歩いて登るコースも用意されていて、今回はそれを下山路として利用しつつ、登りはできるだけ山道を長く歩こうと、未整備の尾根道をたどってみました。

大見山の展望台は、大きく空中にせり出した独特のフォルムで、展望台の下の水色は諏訪湖の湖面です。
そして展望台の先には中央アルプスの山々が。ちょっと雲が多くて、期待通りのクリアな眺望ではなかったけれど。

 累積標高差(登り):750m / 距離:10.1km / 歩行時間:3時間25分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録域外か、非掲載の登山道を含む) 

(往路)
古淵 04:59-05:21 八王子 05:36-06:19 大月
大月 06:25-07:13 甲府 07:24-08:32 上諏訪

(登山行程)
上諏訪駅      08:40
高尾山穂見神社   09:00-09:05
1120m峰(大和山?) 09:45-09:50
1270m峰      10:15-10:20
大見山(北峰)    10:55-11:05
大見山(南峰)    11:10-11:35
登山口(県道40号)  12:05
立石さくら広場   12:30-12:35
上諏訪駅      13:00

(復路)
上諏訪 13:34-15:10 八王子 15:21-15:44 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

最寄駅の始発を捕まえて、普通列車を4本乗り継ぎ、朝9時前に上諏訪駅からスタートです。
はじめはもちろん車道歩き。まずは国道20号をJR中央線沿いに北上します。
駅から少し離れて住宅街に入ったら、途中で車道を外れて水路沿いのこんな細道を進むのが近道。
車道に戻ったのちも、水路沿いをそのまま進んで坂道を上がります。ここは結構な勾配で息が上がりました。
住宅地の一番上あたりまで来たら、左手に見えてきた墓地を目印に左折します。直進すれば整備された登山道にも出られますが、車道や林道を歩く区間が長くなるのは片道だけでたくさんと、下山時に取っておくことに。
墓地脇の細道を上がります。その道がどこへ通じているかなどの案内は何もなかったみたい。
墓地の上まで上がると、眼下に諏訪湖を一望です。この時間はまだ、湖面で朝靄の名残りがけむっていました。
細道は石段へと続きます。急なのに、どの段も幅が狭く足先だけ置くのがやっとの、危なっかしい石段でした。
石段を登った先には高尾山穂見神社が鎮座していました。
石段と社殿とが近過ぎて、正面からだと上のような写真がせいぜい。社殿は横から撮るしかなかったような。


高尾山穂見神社の社殿右手から斜面に取り付きます。ここから先は整備されていない、いわゆるバリエーションルートになるため、道案内の類は一切ありません(テープなどの目印すら、ほとんど見ませんでした)。
それにしても、のっけからかなりの急登です。しかも、うっすらと踏み跡が見られる程度の、全く踏み固められていない地面は不安定で、そこに落ち葉が乗ったりして足を取られやすく、少々しんどい登りでした。
でも幸いに地面が乾燥していたこの日は大きな困難にはならず、割と順調に登れましたが、もしもウェットなコンディションだったら泣きを見そう。そんな、下りではあまり歩きたくない急斜面が、しばらく続きます。
勾配がきつい一帯をやり過ごして、いくらか傾斜が緩んできました。こうして尾根が広がると、元々少ない足跡がさらに分散、ほぼ踏み跡がない状況になりますが、地形が単純明快なため進路は分かりやすかったです。
送電線鉄塔の脇を通過。このあたりは高く伸びた草藪に阻まれて見通しが悪く、進行方向を見失いかけます。
が、草藪の中に送電線巡視路の標識を発見、道があるように見えないものの、指示する方向に進んでみると‥‥
草藪から抜け出せました。ここで、左へ折れて斜面を下っていく送電線巡視路を見送り、正面に続く尾根へ。
ほどなく登り詰めるピークが、四等三角点が設置されている1120m峰です。ただしピーク上まで普通に木々が茂り、そこも周囲と同じ景色でただの林の中、地形以外に山の頂を感じさせる要素は何もありませんでした。
三角点の脇には、「大和山」と記された私製の標識が倒れていました。それら以外に人工物は何も見当たらず、展望も全くない地味な地点ですが、ここで5分ほど小休止して息を整えています。


1120m峰の先でも、微妙に下ったかどうかですぐに登りに変わり、ほぼ登りばかりが続いていた感じ。そんな中、ごく稀に色付いた木々が現れて、たったこれだけでも、今シーズン初めてナマで見る鮮やかな赤色でした。
紅葉はわずかでも、しばらくは緩やかな尾根が連なって、秋らしい色彩の中を気持ち良く歩けたりしました。
次のピークに近付いて勾配が増しても、登り始めほどの急登にはならず、この区間は割と楽に歩けたような。
2つ目の大きなピークとなる1270m峰も、やはり林に囲まれて、先程の1120m峰と同様に地味な地点でした。
ピークの地点では、人工物は何も見られなかったようです。ネット上の記事によると、ここにも「大見前山」という名前が付いているらしく、以前は私製の山名標があったりもしていたようなのに。
その代わり周囲に目を凝らすと、大見山南峰に建つ展望台が、樹木の葉と葉の間にその姿を現していました。
大見山の展望台をアップで。ここで想像していたよりもずっと大がかりな構造物だと分かり、それが斜面に大きく突き出した形状にはやや異様な印象すら受けましたが、でも眺めは素晴らしそうですからより楽しみに。


1270m峰からは北東側へ一旦小さく下ります。明瞭な尾根ではない地形で、道形も微かでしたが、ピークから見えた大見山の展望台よりいくぶん左が進むべき方角だと地形図から読めていて、自信を持って進めました。
短く下り終えたら、いよいよ大見山へ向けて2段階の登りが始まります。1段階目は問題ない傾斜でしたが‥‥
ヤセ尾根の通過を経た後で現れた2段階目の登りは、もうほとんど壁のように見えるえげつない傾斜で目の前に立ちはだかりました。とても普通に歩けるようには思えず、取り付くのに少々の覚悟が必要になったほど。
でも意を決して、少しでも勾配を緩和すべく斜めに上がろうとすると、そこに同様のことをしたらしい先行者の微かな踏み跡が見られることも多く、それを追って無理なくジグザグに進める箇所も少なくありません。
なので思いのほか苦労は少なく済み、急斜面を登り詰めた先で緩斜面に入れば、整備された登山道はもう間近。
ほどなく、木段になっている登山道に突き当たって、バリエーションルートはここまで。
登山道に出てから歩いてきた道を振り返っても、目印のピンクテープが1つあるだけで、道形もうっすらとしたものですから、そこが分岐であることがあまりハッキリと目立っていません。ここには、大見山の北峰へ行ったのちにまた引き返して来るのですが、その時はうっかり見過ごして気付いた時には通り過ぎていました。


そこからは、大見山の南峰のほうが近いのですが、そちらが下山方向にも当たるため後回しにして、先に北峰のほうへ向かってしまうことに。登山道というよりは遊歩道に近いレベルの道を、まずは軽く下ります。
そのあとの登り返しも、下ったのと同じくらいでさほど長くは続きません。
登り切った先に立派な避難小屋が現れて、その前を通り過ぎると‥‥
小屋の奥の少し開けた地点がピークらしく、大見山北峰の標識が立っていました。樹林に囲まれていて展望はなく、標識以外の物も何もないという(すぐ隣には立派な小屋があるけれど)、実に飾り気のない場所です。
周囲の樹林が結構な密度だから、すぐ下にある蓼の海がそれなりに大きな湖にもかかわらず、意外にも湖面は全く見られない様子で、湖岸に建つ建物っぽいものの一部がチラッと見え隠れするのみ(写真中央やや右寄り)。でも距離が近いだけに、湖畔で流れているらしい観光客向けの案内放送が時折聞こえてきたりはしました。
だから、避難小屋だけが妙に立派だったという印象です。各壁面に大きなガラスサッシが入って洗練された感じの外観を持ち、ゆえに建物の中もすごく明るそうで、とても山の中にあるとは思えない小奇麗な建物でした。
周囲に腰を下ろして休めるベンチ等が何もなかったので、快適そうな小屋の中で休憩でもと入ってみたら、なんと内部がただの四角い箱という単純すぎる構造に仰天。備品とかも一切ない徹底されたシンプルさで、小屋の中でも立って過ごすしかなく、唯一腰掛けられそうだった、入口の階段部分をベンチ代わりに休んでいきました。


北峰からは遊歩道を引き返して、今度は南峰へ。5分も歩けば、南峰の2つの建物が前方に見えてきます。
遊歩道脇に立つ東屋は、老朽化で危険な状態にでもなったのか、周囲にロープが張られて立入禁止でしたが‥‥
そこで右を向けば、大見山南峰の標識と、どんな物かと気になっていた展望台が目に飛び込んできました。
大見山南峰の標識と展望台。結構な長さで空中にせり出す展望台は、ほかではあまり見ない珍しい構造です。
眼下に諏訪湖、その先に中央アルプス。前に出れば、見える山並みがもっと広がりそう(冒頭と同じ写真)。
展望台に上がってみます。良くもまぁ、こんな設計を思い付いたと感心しますが、こちらも北峰と同じく樹林に囲まれたピークなので、左右に視界を広げるにはこれだけ前に出る必要があったということなのでしょう。
展望台の先まで来ると、いくつかベンチがあって展望を楽しみながら寛げます。でも足元が一面の金網状で完全にシースルーですから、大した高さではないとはいえ、強度の高所恐怖症の方だと落ち着かないかも。


それでは大見山からの展望をご紹介します。もちろん山岳展望が一番の楽しみだったのに、残念ながら雲が多くて山並みをスッキリ一望とはいかず、だからまず先に目を奪われたのは、眼下に大きく広がる諏訪湖でした。
そう、視界の真ん中に雄姿がドーンと連なるはずの中央アルプスは、核心部が雲の中だったほか、御嶽山も雲に隠れて、それで諏訪湖の存在感がいっそう引き立っていた感じ。手前には登ってきた尾根も見えていました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
左を向けば南アルプスも多くの頂が雲に絡まれて、最高峰の北岳が見えていたのがせめてもの救いです。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
その一方で右側を見ると、雲が多かった割に見えている山も多くて、北アルプスもそこそこ眺められました。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
続いては左手(南側)から順に、少し大きく写したものを並べます。まずは南アルプス方面。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
南アルプスの核心部をさらに大きく。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
その少し右、南西側には中央アルプス。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
最後は西側から北西側にかけての北アルプス方面です。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。
北アルプスの穂高連峰を大きなサイズで。主峰の奥穂高岳だけ雲の中なのが惜しかったです。それと、もう少し展望台を前に出すか、樹木の伐採をあと1本だけ増やすかすれば、槍ヶ岳まで見えそうだったのになぁ。。。
    ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


遊歩道が整備されている山ですから、展望を楽しんだら、あとは遊歩道を下るだけでしょう。北峰から歩いてきた道のほかは、「大見山林道」と案内された道しかなさそうなので、何の疑いも持たずそこを下ることに。
ただその道、下りたい方角とのズレが気になっていて、それが最初だけかと思っていたら、その先でさらに逆方角に曲がろうとします。本当はもっとずっと右に行きたいのに、それが無理っぽいので、引き返してみました。
頂上で改めて周囲の様子を確認すると、こちらが下りたい方角で、良く見ると何となく道がありそう。整備が行き届いている様子から、すべての道をきちんと道標が示しているものと思ったら(実際に北峰のほうでは、蓼の海やいずみ湖に下る道などがすべて道標で案内されていたのです)、そうでない道もあったのでした。
草に埋もれがちで、良く歩かれている感じではないものの、道形は一応ハッキリしているので、進んでみます。
するとその道は草付きの急斜面に突入。足を取られないよう、一歩一歩慎重に下るしかありません。
てっきり遊歩道をお気楽に下るだけかと油断していたところ、その後も急降下がしばらく続いて緊張させられます。あまり踏まれていない地面が脆くて崩れやすかったりするから、足さばきにはかなり神経を遣いました。
なんとか急斜面を下り切ると、林道が現れました。その手前には何かの標識もあるみたいです。
    ※縮小写真では分かりにくいので、下の写真にマウスを乗せると、林道の位置などを補足します。
林道上に出て振り返ると、それは大見山への案内標識で、なんと林道をそのまま登り続ける方向を示していたほか、下ってきた道の入口にはロープが塞いでいた痕跡も(この時はロープが地面に垂れ下がっていましたが)。
恐らく林道を登っても、先程私が間違って下りかけた遊歩道に出られそうですし、そのほうが安全なのでしょう。今下ってきた山道はやや危なっかしかったので、敢えて案内しないようにしているものと思われます。
林道をほんの少し進むと、今度はきちんと道標が案内する山道への分岐がありました。「立石展望台」が何のことを指しているのか、この時は分からなかったのですが、ちょうど進みたい方向だったので、そちらへ。
すると、以降は良く踏まれた明瞭な登山道を歩けるようになって、ピンクテープによる誘導も頻繁に現れます。
急降下する箇所が現れても、こちらは補助ロープが下がっていて、きちんと手入れがされている様子でした。
でも、所々で賑やかすぎるほどに付いていたピンクテープは、左手の斜面の下に住宅地(大見山団地と呼ばれているらしい)が見えてきたら、そこへと下ってしまいます。無理に下れないこともなさそうだけど、マトモな道があるようには見えない斜面ですから、きっとハイカー向けではなく山仕事用の目印か何かなのでしょうね。
なのでそこから先では、テープによる案内をほとんど見なくなりますが、道形は引き続き明瞭でした。
ここでは左に細い道が分岐します。草が被るその道の存在感は薄く、道標も奥まった位置に控えめに立って、見落とされるケースも多そうですが、私は分岐点の存在を予め把握し、かつ左へ進みたくて左側に注意を払っていたから、難なく見つけられました(直進した場合は、登り口だった高尾山穂見神社の近くに出られます)。
    ※縮小写真では分かりにくいので、下の写真にマウスを乗せると、分岐点の様子を補足します。
分岐点で左を向いた様子。道は細いし、相変わらず立石展望台が何なのかが不明だけど、行きたいのはこっち。
細い道を進むとすぐ、林道に出ました。並走する水路では、ゴーゴーと音を立てて勢いよく水が流れています。
そしてそこにあった案内図(上の写真の中央やや上)が、良く良く見ないと誤解を招きやすい代物でした。パッと見では、分岐点に立つ案内図だから、図中でも道が分岐する位置(図の中央)が現在地だろうと思うのが自然で、今いる林道を左に行けば新田上バス停、右に行けば立石展望台と読みがちですが、そうではないのです。
じっくりと見れば、現在地が左下だと書かれていることに気付けますし、今いる道も砂利道だからとても県道ではなさそうだと思い至れるかもしれませんが、直感的に分かりにくくなっている要因は、
この案内図を見る誰もが現在立っているはずの林道が全く書かれていない
ことにあるように思います。
上の写真にマウスを乗せると補足情報を書き足しますが、現在地は灰色で追記した林道上にあって、どこを目指すにも、まずは少し先にある県道公園線に向かう必要があり、今いる林道は突っ切って進むのが正解なのです。
もう少し分かりやすい書き方にできなかったものでしょうか。
※県道公園線は、実はそこからも路面がすぐ下に見えていて、黄色の斜線で埋めて追記したのが県道に関する部分です。

なので林道を突っ切る道を探してさらに下ると、林道からも見えていた舗装道路がすぐに近付いてきました。
ほどなく、その舗装道路に降り立ちました。これが先程の案内図に書かれていた「県道公園線」ですが、それは古くなった路線名なので、この記事ではここを「登山口(県道40号)」と表記しています。
県道上から、下ってきた登山道を振り返っています。あとは車道を歩くだけですから、山歩きはもうここで終わったようなものだと、この時は思っていました(のちに決してそうでもなかったことを思い知るのですが)。
上諏訪駅まではあと4kmほど、小1時間の道のりです。もし、そんなに歩けないほど疲れていたりしたら、逆方向に15分だけ歩いて先程の案内図に書かれていた新田上バス停へ向かい、"かりんちゃんバス"(諏訪市のコミュニティバス)で上諏訪駅へ行くこともできて、今ならちょうど12:35発に間に合うタイミングでした。
なお "かりんちゃんバス" を往復で活用すれば、ほぼ遊歩道だけで大見山に登れますし、物足りなければ蓼の海の寄り道もやはり遊歩道だけで加えられますから、そんなお手軽ハイキングも良さそう。難点は運行本数が少ないことで、いざ本当に計画を立てるとなると苦心しそうな気もしますが。
※路線バスでのアクセスなら、上諏訪駅と霧ヶ峰を結ぶ観光路線の蓼の海入口バス停の利用も可能。ただしこちらは季節運行である上、昨今の情勢を受けてか平日の運行がなくなってしまい、使える日がかなり限られますけれど。


そこからは、ほぼ1本道の退屈な車道歩き。建物が稀にしかなく車も時折通る程度で、歩行者の姿は皆無です。
右手が開けた場所では、大見山を眺められました。頂上に展望台という目印があって、分かりやすかったです。
その展望台が思いのほか小さく見えて、望遠レンズでアップにして撮影したのがこちら。展望台から諏訪の街並みが良く見えたので、逆に街中からも展望台が見えるのではと思っていたのですが、ここでもうこんな小さな見え方だったら、街まで下りたらまず見分けられないだろうと思い直したり(それを確かめてはいませんが)。
車道を歩くこと約30分、ようやく最初の人家が現れました。ここで、右手の斜面の下には立ち寄るつもりの立石さくら広場が見えてきていましたが、ガードレールが切れ目なく続いていて、上からは入れないみたい。
そこでヘアピンカーブを1度折り返してから、ここで車道を外れて公園内に入りました。
立石さくら広場で足を休めていくことに。大見山を下り始めて以来、休憩を全く取っていませんでしたし。
立石さくら広場のベンチで、諏訪湖や諏訪市街を眺めながら、少しゆっくり過ごしています。


立石さくら広場を後にすると、車道は次第に市街地へと入っていき、ようやく犬を散歩させている近所の人などを見掛けるようになります。そういえば、朝に高尾山穂見神社で山に取り付いてからここへ下ってくるまでの間は、自分以外のハイカーに全く会うことがなくて、この日は本当に静かな山歩きでした。
街の中心部まではまだ相当の高低差があり、そこを九十九折で下る車道では長い距離を歩かされるので‥‥
  (下を見ると目に入る2本の道路は、どちらも今歩いている道の続きなのです)
歩行者用には別の階段道があって、その最初の入口がここ。民家に接していて入るのが躊躇われましたが、、
下ってみると、共用の通路らしいことが分かって、以降は堂々として通れました。
ほどなく、「登美」という少し知られた様子の蕎麦店の向かいに出てくると、そこは先程まで歩いていた車道の一段下。九十九折を重ねる車道を串刺しするようにして、階段道の続きが車道を渡った先にもありました。
次に車道に出ても、やはりその先に階段道の続きがあって、このあとも同じ光景が何度か繰り返されます。
でも時には車道をそのまま歩く区間もあって、ここではコミュニティバスの「立石町」バス停の脇を通過。
さらに車道を少し下った先で、ここから再び階段道へ。街の中心部までの高低差も、結構縮まってきたかな?
そう思ったのも束の間、まだまだ階段の下りが続くのでした。これでは、山歩きの延長戦が始まったようなもので、舗装されたり石畳だったりして路面が硬い分、山道よりも衝撃が強くて足への負担も大きかったです。
長く続いたそんな階段道にもようやく終わりが見えてきました。やれやれ。
最後に駅前にある商業施設「アーク諏訪」の裏手に出たら、施設内を突っ切れるようなので敷地の中へ。
すると上諏訪駅前の交差点の真ん前に出られて、あとは横断歩道を渡るだけでした。

そういえば、下山途中で何度か道標に現れた「立石展望台」について、結局分からないままになっていたので少し調べてみたところ、休憩で立ち寄った「立石さくら広場」のすぐ下にある「立石公園」に、日時計が立てられた展望台があるらしく、恐らくそこのことを指しているのではないかと考えています。車道を串刺しにしてショートカットする階段道が「立石公園」を通らなかったため、現地は見ないで終わったことになりますが。
※ネットを探しても、そこを「立石展望台」と表記する記事は皆無でしたが、「立石公園」を「立石展望公園」とする記事なら少数ながら見つかりますから、地域の人たちの間で「立石展望台」と呼ばれることがあったとしても不自然ではなさそうに思えました。

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