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御岳山 [奥多摩]

2023/08/04(金)

■第466回 : 御岳山(929m)


3月頃からの忙しさは、7月には解放されていたのに、何だかんだで山行の間隔が開いてしまうなぁ。。。
脚力が取り戻せていないから、ガチな山へ行くのは気が進まず、かといってこんな時期では近場の手頃な山など快適に歩けそうもなく(今年の暑さではむしろ危険かも)、すっかり出掛ける意欲も薄らいでおりました。

でもさすがに1ヶ月何もしないでいたら、少しは歩いておかなければと思い直せたので、行き慣れた場所で特に目新しさはありませんが、御岳山界隈でゆる~いハイキングをしてきました。
山頂の武蔵御嶽神社を参拝したのち、ロックガーデンを巡って涼感をいくらかでも味わえたら、という2時間ほどのショートコースで、最後には咲き始めのレンゲショウマを愛でたりもしています。

富士峰園地のレンゲショウマ。開花はまだまだ散発的でしたけれど。

 累積標高差(登り):114m / 距離:6.8km / 歩行時間:2時間20分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録域外か、非掲載の登山道を含む) 

(往路)
古淵 05:35-05:58 八王子 06:09-06:24 拝島
拝島 06:24(遅発06:27)-06:42 青梅 06:54-07:12 御嶽
御岳駅 07:30-07:40 ケーブル下 → 滝本 07:55-08:01 御岳山

(登山行程)
御岳山駅      08:05
御岳山       08:30-08:35
天狗岩       08:55
綾広の滝      09:15-09:20
休憩舎       09:25-09:30
天狗の腰掛け杉   09:45
富士峰園地(産安社) 10:25
御岳山駅      10:40

(復路)
御岳山 11:10-11:16 滝本 → ケーブル下 11:40-11:48 御岳駅
御嶽 12:02-12:19 青梅 12:22-12:50 立川
立川 12:55-13:07 八王子 13:20-13:43 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

連日の酷暑はこの日も緩まず、朝から結構な蒸し暑さ。ケーブルカーで御岳山駅まで上がってしまいました。
駅前の御岳平では展望が開けています。が、良く晴れているのに気温の高さゆえか空気が澱んでいて、クリアに見られるのは近くの山々だけ。遠くはおろか比較的近くの市街地ですら満足には眺められませんでした。
まずは御岳山へ。先月下旬からはレンゲショウマまつりが開催中で、私も最後に花を見てから帰る予定です。
御師集落に入るとまもなく、きつい急坂が始まります。ケーブルカーで山頂直下まで登ってきたとはいえ、標高が800m程度ですから空気なんて下界とそう変わりがなく、まだ朝8時なのにもう暑いのなんの。
門前の商店街は、まだどのお店も開店準備中でした。
大鳥居の前からは石段の連続に。早くも汗だくで、手にした扇子を開いて扇ぎながら登って暑さに耐えます。
今回は先に山頂へ向かってしまうため、石段の途中で分かれる大岳山やロックガーデンへの道は見送ります。
御岳山の山頂に鎮座する武蔵御嶽神社。平日の朝早い時間だからか、この時は参拝客もまばらでした。
参拝後は玉垣内へ進んで、一番奥にあるのがこの大口真神社。このあたりが御岳山の最高点とされています。
大口真神社の左横には「御岳山山頂」の標柱が(上の写真でも小さく写っています)。


次に目指すのはロックガーデン。登ってきた石段を少し下ったら、ここから脇道に入ってショートカット。
階段道を下って、御岳山と大岳山を結ぶ縦走路に降り立ちました。
長尾平の分岐点。ここからロックガーデンへ下る道もありますが、それだと七代の滝までガクンと急降下してしまい、登り返すのも大変になるのでこの暑さの中では厳しそう。なのでその道は見送ってしまいます。
そこで縦走路をもう少し先まで進んで、次の分岐点で縦走路から外れます。
この道だと、ほとんど階段も出てこないような緩やかな傾斜でロックガーデンへと下れます。
天狗岩まで下ってくれば、間もなく沢を流れる水音が聞こえてくるようになります。


ロックガーデンに到着しました。ここから、沢沿いを緩やかに登る遊歩道が始まります。こんな時期でも、清らかな渓流を間近にすると、空気もいくらかヒンヤリとして感じられました。
きれいに苔むした沢は見た目にも涼やか。でも緩やかとはいえ登りの傾斜が続きますから、爽やかな心境でいられたのは最初のうちだけで、進むにつれて、さすがにここでも暑さが勝るようになってしまいましたけれど。
なので、たびたび立ち止まって写真を撮ったりしながら、ゆっくりと登りますが、それでも再び汗だくに。
そんな訳で、快適さは期待していたほどではなかったものの(今年の夏がいくらなんでも暑すぎるんですって)、癒される景色の連続に心が洗われて、やはり来て良かったと思いました。
御岳沢休憩所が見えてくれば、渓谷道も終盤に入ります。
御岳沢休憩所を過ぎると、次第に沢幅が狭まってきました。
その先で短いゴルジュを通過します。険しそうに見えて、その中も遊歩道だけに普通に歩ける道が続きました。
いつしか水量は減りせせらぎも小さくなっていて、沢の様相もより上流部のそれに変わっています。
奥に綾広の滝が見えてきました。武蔵御嶽神社のみそぎの行事で使われているという滝です。
紙垂が下がる注連縄が掛けられた鳥居があり、その奥で滝が流れ落ちています。
落差は10mほどで大きな滝ではありませんが、あたりを取り囲む大岩とともに幽玄な空気を醸し出しています。
河原を歩いて対岸に渡ると、滝を正面から見られる場所もありました。


渓谷沿いを歩けるのは綾広の滝まで。その先で道は滝を高巻いて高度を上げます(道の右下には滝の姿も)。
やがて現れる休憩舎の脇には、御岳山と大岳山を結ぶ縦走路があり、遊歩道はそれに突き当たって終わります。
休憩舎で足を休めて行きます。実はロックガーデンの途中くらいから身体の動きが鈍くなり、頭もボーッとしてくるし少々不快な気分になりかけたりもしていて、そのまま歩き続けられる状況でもなかったのでした。
こんな感覚、登山では今まで全くなかったのですが、このところ身体を動かす機会が減って暑さに弱くなったのか、それとも今年の暑さが異常なのか(たぶんその両方かと)、先月頃から運動でも何でもないただの日常的な外出でも同様の調子に陥ることがあって(軽度の熱中症?)、やはり体力が相当に落ちているのでしょう。


休憩後は縦走路を御岳山の方向へ。小さなアップダウンはあっても、傾斜は終始緩やかで歩きやすい道です。ただ、下りや平坦な箇所が難なく歩ける一方、登りになるとやや苦しくなるのは、休憩後も変わりませんでした。
先程ロックガーデンへ下った分岐まで戻るすぐ手前に「天狗の腰掛け杉」があり、ここで縦走路から左の道へ。
そこで左を向けば、目に入るのが「天狗の腰掛け杉」です(写真左側)。その右奥に鳥居が立っているのは、分岐する道が御岳山奥の院への登拝路になっているから。
でも奥の院へは進まず、鳥居の先を右に折れれば、そこに「神苑の森」の入口がひっそりとありました。
「神苑の森」はこれまで歩いたことがなく、今回のコースでここだけがこの日に初めて歩く区間になります。手前の分岐(3つ上の写真)に何も案内がないからか、さほど盛んに歩かれている感じではなさそうな様子。
「神苑の森」は一方通行とされていて、なるほど細くてすれ違いがあればトラブりそうな道が続きます。さらに、事前には知らなかったことで仕方ないですが、楽に歩ける平坦な箇所は少なく、登ったり下ったりを地味に繰り返したので、今日みたいな体調の日は緩やかな縦走路をそのまま歩くほうが正解だったようです。
特に景色の良い場所とかもなく(それは縦走路も一緒か)、調子も今イチでは、もう淡々と歩く具合でした。
朝にも通った大鳥居前の広場が見えてきたら、ここが「神苑の森」の出口になりますが、一方通行についての説明は何もなかったようでした(ここまでの道中でも見なかったので、Webでそう案内されているだけ?)。


その先は朝に歩いていた道を戻る形に。10時を過ぎて、軒を連ねる商店は概ね営業を始めていたようでした。
ビジターセンターの前を過ぎたら、その先の分岐をケーブルカーの駅方向(右)には向かわずに左へ。
計画時点では、きっと余力があるだろうからと、次のこの分岐を左に入って大塚山にも登ったり、そのまま自力で麓まで下りてしまおうかなんてことも目論んでいたのに、こんな体調ではそんな気にはとてもならず、右の道で富士峰園地に向かって、あとはレンゲショウマの鑑賞だけを大人しく楽しんだら帰ることにしました。
ということで富士峰園地の中へ。入口には害獣除けのネットが張られていました。
一番高い地点(地形図の883m標高点で、特に山名等は付いていないみたい)には産安社が建っています。
レンゲショウマの群落がある北斜面へと下っていきますが、上のほうはまだほとんど咲いていません。
でも下っていくうちにポツリポツリと花が現れて、花見客の多くも主に下のほうを巡っているようです。
下向きに咲く、慎ましくも優美なレンゲショウマ。事前に確認した開花情報が「ちらほらと咲いているが探さないと見つからない」としていた通り、まだ咲き始めで、所々に単発で一輪ずつ咲いているような具合でした。
探さなければ見つからないほど少なくはないけれど、物足りない印象は否めず、やはり少々早かったかな。
でも中には、2輪以上が寄り添って咲いていたところも。
この日は咲き始めでしたが、2017年にはちょうど見頃の時期に訪れていて、その時は記事はこちらで
                (富士峰園地で撮ったレンゲショウマの写真は、記事の終盤に出てきます)

そのまま富士峰園地の北端に下れば、ケーブルカーの御岳山駅はもう目と鼻の先。当初思い描いていたよりも行程を縮小したので、歩いていたのは正味2時間少々にとどまって、お散歩に毛が生えた程度の山歩きとなりました。次回はもっとしっかり歩けるように、体力を立て直しておかないと。それと、結局登り下りともケーブルカーに乗ってしまったので、だったら割引になっている往復券を買っておけば良かったな。


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