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草戸山・東高尾山稜 [高尾・陣馬]

2023/08/25(金)

■第467回 : 草戸山(364m)・東高尾山稜


この日は朝一番のバスを利用して、まだ涼しさが残る時間のうちに、東高尾山稜を軽く歩いてきました。
前回の山歩きの際に、途中で少し体調がおかしくなりかけたりしたので、それが一過性のものだったかの確認も兼ねて、短めのコースに出掛けてきたのです。結果的に今回は普通に歩き通すことができ、次回以降は以前と同じ調子で計画を立てても大丈夫そうなのでひと安心。あとは、この暑さが早く収まってくれれば‥‥。

 累積標高差(登り):179m / 距離:7.1km / 歩行時間:2時間30分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録域外か、非掲載の登山道を含む) 

(往路)
古淵 05:35-05:49 相原 06:05-06:18 ネイチャーファクトリー東京町田

(登山行程)
ネイチャーファクトリー東京町田バス停 06:20
Nature Factory 東京町田        06:35   (旧:大地沢青少年センター、2023年4月改称)
境川源流               06:50
草戸山                07:00-07:10
草戸峠                07:20
四辻                 08:10
御室社                08:45-09:00
高尾山口駅              09:15

(復路)
高尾山口 09:22-09:24 高尾 09:33-09:39 八王子
八王子 09:40-10:03 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

今回のコースは、最後の御室社への寄り道区間を除けば、どこももう何度も歩いているお馴染みの道。やや体調面に不安があったので、比較的楽に歩けるだけでなく、慣れ親しんでもいるコースを選んでいました。
JR横浜線の相原駅で路線バスに乗り換えて、「ネイチャーファクトリー東京町田」で下車します。少し前まで「青少年センター入口」という名前だったバス停は、施設の改称を受けてこの4月から変わっていました。
その施設までは車道が続きますが、駐車場が現れて一般車両が入れなくなった先には、別の道もあって‥‥
車道を外れて駐車場を突っ切ると、その先の森の中を木道で歩けるのです。木道の脇には田んぼが並び(農業体験用?)、その奥は東京都町田市と神奈川県相模原市を隔てる境川で、これからその流れを源流まで辿ります。
その森がすでに施設のエリア内らしく、キャンプ用の設備が並ぶ中を進むと、やがて建物が見えてきました。
それが町田市内唯一の公共宿泊施設とされる、Nature Factory東京町田(旧:大地沢青少年センター)の本館で、外観は改称前とほぼ変わりがないようです。なお、バス停名には採用されなかったようですが、施設名の「ネイチャーファクトリー」の部分をアルファベットで表記するのが正式名称っぽい。
少し先の屋外トイレが一般開放されていて、有難く利用させて頂きました(本館内の施設は利用者限定か?)。
舗装されていた車道はここから砂利道に変わります。道に隣接するテントサイトには宿泊者の姿もちらほら。


車道の終点まで来ました。この先は山道となって、境川の源頭へと向かいます。
が、境川沿いを歩くのはほんの初めだけ。すぐに折り返しが現れると、沢を高巻くように斜面に取り付きます。
急な登りで、沢はあっという間にはるか下に。酷暑続きの今月にしては、昨夜は珍しく寝苦しくない気温まで下がっていて、今もまだ朝6時台だけに割と過ごしやすく、車道の緩やかな登り坂は沢沿いのヒンヤリした空気にも助けられて快適に歩けていたのに、沢から離れた上に急登が重なり、途端に暑くなってしまいました。
大きく高巻いただけに、次に沢に近付いたと思ったら、そこはもう、まさに源流部でした。
境川源流の標識があり、写真中央の窪みで、最初の一滴が見られたりするのでしょう(この日は確認できず)。


境川源流からは、すぐ上に迫っている草戸山を目指して、沢の源頭部を急登していきます。
城山湖から登ってくる登山道に合わされば、頂上はもう目と鼻の先。
草戸山頂上の東側斜面には山の神の小さな祠が祀られています。軽く手を合わせていきました。
草戸山の頂上に到着。東京都八王子市と町田市、および神奈川県相模原市の3市の市境にあり、町田市の最高峰にもなっています。平日の早朝にもかかわらず、意外にもご夫婦らしいお二方が先着していました。
展望台を兼ねた休憩舎は、老朽化のためもう何年も前から立入禁止。でも周囲の樹木の生長により、立入禁止になる前からすでに展望なんてほとんどなくなっていたような記憶があります。
このため、草戸山からの展望は北東側の一部(その方角だけ樹木の枝を落としたっぽい)に限られています。
その展望がこちら。割と目立って見えているのが地上41階建のサザンスカイタワー八王子と館クリーンセンターの高い煙突のようなので、北東側で間違いないでしょう。背後の街並みは暖気にすっかり霞んでいました。
頂上のこの掲示を見て初めて知りましたが、城山湖からの登山道って、今は通行止めになっているんですね。
文章で説明だけ添えれば十分と思って大きな写真は撮らなかったのだけれど、ほぼ今年度の上半期いっぱいの期間、城山湖手前の金刀比羅宮あたりから、城山湖の堰堤を経て草戸山の東尾根に上がるまでの区間が対象です。


草戸山の頂上を後にしたら、東高尾山稜を北上して高尾方面を目指します。
10分ほどで、分岐点にもなっている草戸峠の小さなピークを通過します。草戸峠で左を向けば‥‥
高尾山南面の稜線を眺められました。頂上は、左端で樹木と重なるあたりにギリギリ見えていたかどうか。


東高尾山稜は小さなアップダウンが絶え間なく連なって、穏やかな道になる所のほうが少ないくらい。これまで南下する方向に歩くことが多く、北上するのは2009年以来で初めてに近い感触で歩いていますが、この方向なら徐々に標高を落としていくからトータルでは下りの方が多くなって、そんなにキツくはないはず。でも、時計の針が進んでさすがにもう朝の涼しさはなく、こんな標高ですから、次第に暑さで苦しくなってきました。


草戸峠から2~3分経った頃、左に梅ノ木平への分岐道を見送ります。
少し下ったと思ったら、それと同じくらい(気のせいか?)登ってしまう、みたいなのが繰り返されます。
草戸峠から10分ほどで、今度は拓大尾根への分岐点(その方向に道標はないけれど)を通過します。
さらに数分が経過して、送電線鉄塔の脇を抜けていきます。
草戸峠から20分ほどの地点では、高尾山口を示す私製の分岐標識を見ます。どんな道なのだろう?
なんか登り返しが意外に多く、トータルで下っている感じがしません。暑さも加わり、思っていたよりキツい。
こんな小さなコブを、いったいいくつ越えていったことか。
それにしても結構登ったよなぁ、と思って帰宅後に改めて地形図を確認したら、そもそも草戸峠から四辻までの区間で下げる標高はほんの50mほどだったのでした。その間には無数のアップダウンが挟まっていますから、50mなんてもう誤差みたいなもので、感覚的には下ったのと登ったのがほぼ同じくらいだったような。。。
やっと、左手の樹木越しに下界の建物なんかが見られるようになって、高尾山口に近付いてきた気配です。
四辻に着きました。ここを左に折れて高尾山口駅へ直行するのが、東高尾山稜の一般的なコースですが‥‥
時刻は8時過ぎで、今から電車で帰ろうとすると通勤通学のラッシュに巻き込まれてしまいそう。幸い今日は体調に問題がなさそうですし、短めのコースだけにまだ余力もあるので、もう少し歩き続けることにしました。


ということで、東高尾山稜の続きをさらに北へ。少し進むと、稜線の東側が開けてきて、都心方向を眺められたりしました(縮小写真では判別不能になってしまったけれど、スカイツリーもしっかり見えていたり)。
しかし東側が開けたということは、日差しを浴び続けるということでもあって、もう暑いのなんの。
数分ほど耐えたら、登山道は森の中に入ってくれて、再び木陰を歩けるように。でも結局は暑かったけれど。
暑さが収まらないのは、最後まで小刻みにアップダウンが繰り返されたからなのでした。穏やかな気分で気持ち良く歩けるところなんて、本当に少なかったなぁ。
次の分岐点が東高尾山稜のほぼ北端です(写真は歩いて来た道を振り返ったもの)。道標はないもののここを直進すれば、この先で向きを東へと変える尾根の続きをもう少し進めますが、今回はここで尾根を外れることに。
また道標が案内する右折方向には、もう三和団地の家並みが見えていました(写真中央の白飛びの部分に)。


でもそのいずれでもない、左折方向に進んでみると、細いながらも明瞭な道が続いていました。ここから高尾山口駅までは、この日のコースの中で唯一、初めて歩くことになった区間です。
ひと下りすると、ほどなく京王線の線路脇に出て、少しの間だけ線路に沿って進みます。
駅へ直行するなら、このまま線路沿いを進めば間もなく住宅街に入りますが、そうせずに左の道を上がると‥‥
すぐに、御室社の境内に入りました。
この覆屋の中に、御室社・山王社の2社の社殿が祀られています。
早朝にでもどなたかがお掃除をされたのか、きれいに整えられて手入れも行き届いた印象の境内は、とても居心地の良い空間でした。平日の朝だけに、期待通りに全く人気(ひとけ)がなく静かに過ごせますし、少し高い場所ゆえに下の住宅街から人目もほとんど届かないので、ここで帰路に備えて身支度などもさせて頂きました。


短い石段を下れば、線路の先はもう住宅街です。でも線路の手前を左折すれば、線路沿いにも進めるはず。
しかしあるはずの山道は、こんな時期には歩かれていないのか草に埋もれていて、仕方なく引き返しました。
なので大人しく線路の下をくぐって甲州街道(国道20号)に出たら、あとはその歩道を進みます。
高尾山口駅に到着。まだ朝の9時過ぎですから、電車が着くたびに多くのハイカーが降りて、高尾山など思い思いの方向へと繰り出していく中、その流れに逆らうようにして帰路に就きました。今からじゃ暑いでしょ!


タグ:高尾・陣馬
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