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御前山・惣岳山 [奥多摩]

2013/09/14(土)

■第262回 : 御前山(1405m)・惣岳山(1340m)


日本列島に台風が接近中のこの日、午前中ならば天気が持ちそうだったので、近場の奥多摩に行ってきました。
前回から1ヶ月ぶりなので、少々の暑さは覚悟の上で、軽く足慣らしをしようと標高がさほど高くない御前山を選んだのですが、そこに台風由来の蒸し暑さが加わって、体力を消耗する苦しい山行を強いられてしまいます。
なお御前山は、いずれも登山1年目に登った奥多摩三山の1座です。大岳山と三頭山にはその後も単独とグループの両方で繰り返し訪れているのに対して、御前山は最初に登ったきりで、7年以上ぶりの再訪となりました。

 累積標高差(登り):1102m / 距離:11.2km / 歩行時間:3時間40分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:5時間25分 

(往路)
古淵 05:50-06:11 八王子 06:13-06:24 立川
立川 06:39-07:46 奥多摩 07:55-08:03 境橋

(登山行程)
境橋バス停   08:10
栃寄大滝?   08:45-08:50
トチノキ広場  09:10-09:15
カラマツの広場 09:50-10:00
御前山     10:30-10:40
惣岳山     10:50
小河内峠    11:20
藤倉バス停   12:20

(復路)
藤倉 12:45-13:30 武蔵五日市 13:37-13:56 拝島
拝島 13:59-14:10 立川 14:11-14:21 八王子
八王子 14:30-14:41 橋本 14:44-14:54 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

奥多摩駅から乗ったバスを境橋で降りて歩き始めます。ここで降りたのは私を入れて4人だけでした。
ここは橋の上にある珍しいバス停ですが、実はこの反対側も橋を渡ってすぐにトンネルに入ってしまうので、バス停を橋の真ん中にするしかなかったのでしょうね。
始めしばらくは車道歩き。車道にしては傾斜がキツくて、滑り止めのスリットが入った舗装が続きます。


15分ほどで登山道が分岐します。このまま車道を進むルートもありますが、今回はここから山道へ。
分岐標識は詳細な案内図付き。当面は1本道なのですが、中腹から上になると「都民の森(体験の森)」の遊歩道が縦横に巡らされていて、随所に現れる分岐点の多くには、このようにして案内図が掲示されていました。
案内図をアップで。さらに大きな画像は こちら です。


山道は、始めのうち少し草深くて、クモの巣のかかり具合からすると、私がこの日の一番手だった模様です。
しばらく進むと沢沿いに出て、このような木橋で何度か沢を渡りながら進むようになります。
登山道のすぐ脇に、小さな滝がありました。登山地図では無名の滝で、現地にも標識等は一切見当たりません。
が、次の分岐点で都民の森の案内図を確認していたら、これが「栃寄大滝」と書かれていて驚いてしまいます。
登山地図やガイドブック等では、もっと上流にあるのが「栃寄大滝」とされているので、何らかの理由で名前を付け替えたようなのですが、この小さな滝を「大滝」と呼ぶのは、ちょっと無理があるように感じました。


その後も沢沿いの道が続きます。岩が苔むしていい感じで、この頃まではまだ日差しもありました。
さらに進むと、「ゴハンギョウの滝」への道がロープで封鎖されていました。実はこのことは、登山道入口にも書かれていたのですが(6つ前の写真)、知らない名前の滝なので、その時は気にも留めなかったのです。
ところが、どう考えてもここは登山地図やガイドブック等が「栃寄大滝」としている滝への分岐です。
今回は展望がほとんど楽しめないルートなので、この滝を楽しみにしていたのに、まさか見られないとは‥‥
ほどなく、登山道入口で見送っていた林道が上に見えてきて、この階段を登るとその林道に合流します。


林道に上がると、すぐ先が「トチノキ広場」です。とはいえ「広場」と呼ぶほどの広いスペースはなく、あちこちに分散する小さなスペースのそれぞれに、東屋やベンチなどがある感じでした。
バスへの乗り継ぎ時間が短くて奥多摩駅でトイレに寄れなかったので、広場のトイレを使わせて頂きました。
きれいなトイレでしたが、照明がなく、ほぼ真っ暗になってしまうためにドアを閉められないのが難点でした。


「トチノキ広場」から上は「都民の森(体験の森)」のエリア内で、前に書いた通り、遊歩道が縦横に巡らされています。多くの分岐点には道標と案内図がありますが、下る方向の指示標しかないT字路が1ヶ所あり、左右どちらの道が正解か不明だったので、下る時にその案内を正面から見る左が正解だと推理して乗り切りました。

ムシ暑さで汗だくになりながら、「カラマツの広場」まで来ました。
暑さでかなり消耗して、随分登った感覚になっているのですが、まだ頂上までは300m近い標高差があります。
ゆっくり10分休んで疲労回復を計りましたが、そうでなくても穏やかな林に囲まれて居心地の良い場所でした。
「カラマツの広場」より上は傾斜がキツくなって、疲労が進んだ足には苦しい登りでした。
それでも、御前山避難小屋まで来れば、頂上までの標高差はもう100mを切っています。
御前山避難小屋の内部を覗いてみると、とても綺麗に使われている様子でした。


御前山避難小屋の少し先で、稜線に上がりました。稜線上は奥多摩三山を結ぶ縦走路になっていて、左へ行けば大岳山に出られるほか、直進方向には7年前に歩いた湯久保尾根を登ってくる道もあります。
稜線に出れば、頂上はすぐ先なのですが、最後の最後になって段差の大きな木段の連続は辛かったです。


なんとか御前山の頂上まで体力が持ちました。先客が5人だけの、静かな頂上です。元々展望はほとんどありませんが、空はすっかり曇っていたので、仮に開けていたとしても、大した景色は見られなかったことでしょう。
頂上標柱です。奥多摩三山の頂上にあるのは、すべて同じ体裁のものですね。
三角点の標石は、角が取れて相当くたびれた感じになっていました。


御前山からほんの10分ほどで、すぐお隣にある惣岳山に到着。ここも展望のない頂上です。
7年前は、ここを直進して奥多摩湖に下りましたが、今回は左折して少し三頭山方向に進みます。
惣岳山からガクンと下り、少しだけ登り返した小さなコブが「ソーヤの丸デッコ」です。
この先が足元注意の急降下となっているため、このコブを巻いて行く迂回路もあったのですが、展望が良いはずの場所なので敢えて寄ってみました。
が、進行方向にある、このすぐあとに通過していく予定のピークですら、こんなに霞んでいる状況。ここまでずっと展望のない道を歩いてきたので分からなかったのですが、予想以上に曇ってくるのが早かった感じでした。


「ソーヤの丸デッコ」から急降下を慎重に下り切ると、その先は概ね穏やかな尾根道に変わりました。
ここは日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP、通称ハセツネ)のコースになっていて、次々とランナーがすれ違っていきます。今年のレースの開催を1ヶ月後に控えて、多くはその試走をしている人たちだったようです。
この小河内峠で、ランナーの多かった縦走路とお別れして、陣馬尾根を下っていきます。
陣馬尾根はあまり歩かれていないようで、結果的には、この先ではもう人の姿を全く見なかったのでした。


小河内峠では、ほぼV字にターンする感じです。標識の左側が下って来た縦走路で、右側がこれから下る道。
これから下る藤倉への道には、土砂堆積箇所が数箇所あって通行注意と書かれていました。
小河内峠からしばらくの間は、斜面をトラバースするように進みます。
谷を横切る箇所で、斜面崩落のため本来の登山道が埋まってしまったらしい箇所があったほか、そうでない箇所も道幅が狭かったり、路面がずっと右下がりになっていたりして、あまり快適に歩ける道ではありません。
トラバース区間が終わって尾根上を進むようになれば、あとは集落の直前まで、ずっと穏やかな傾斜の道です。
尾根道を歩いている途中、一時小雨が降った様子だったのですが、樹林帯なので雨粒は落ちてきませんでした。


最初に人家が現れるのは、驚いたことに集落中心部までの標高差をまだ200m以上も残しているあたりでした。
最初の人家の先は、細いながらも簡易舗装された道に変わります。生活道路らしく街灯も付けられていました。
しかし傾斜はかなり急で、標高差もあることから、毎日のように歩いて行き来するのは大変そうです。
かといって四輪車が通れる道幅はないので、移動手段はバイクとかでしょうか。
急な坂道を下るにつれて、次第に人家が増えていきます。
春日神社の手前からは普通の舗装道路になっていましたが、でもバス停はまだまだずっと下でした。


最後に階段を下りれば、待合所のある藤倉バス停は目の前でした。
バスを待つ人は私以外に現れず、のちほど、ここが起点となるバスは私だけを乗せて発車することになります。
待合所の少し奥がバスの転回所になっていて、そこには綺麗なトイレもありました。

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