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天王森公園・大松山・高幡山 [東京・神奈川(平野部)]

2020/02/29(土)

■第426回 : 天王森公園(161m)・大松山(130m)・高幡山(126m)


新型コロナウイルスの感染拡大が続く中なので、前回に続いて今回も、不特定多数との接触をなるべく避けるべく、混雑する交通機関を避け、空いている乗り物も乗車時間を抑えて、敢えて近場に出掛けてきました。
行先も近いですし、実質的にほぼ街歩きとなったことや、途中で巡った3つの超低山がいずれも「多摩100山」(新ハイキング社刊,2003年) に選定されていることも前回と同じで、2連続でそっくりな内容になっています。

 累積標高差(登り):295m / 距離:11.7km / 歩行時間:3時間0分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
北ひろば前 06:17-06:29 町田 06:34-06:43 新百合ヶ丘
新百合ヶ丘 06:47-06:54 はるひ野

(登山行程)
はるひ野駅 07:00
天王森公園 07:40
大松山   08:00-08:10 (桜ヶ丘公園)
大谷戸公園 08:15-08:20
和田公園  09:05-09:10
高幡山   10:00-10:10
高幡不動  10:25-10:30
高幡不動駅 10:35

(復路)
高幡不動 11:05-11:09 聖蹟桜ヶ丘 11:46-12:37 相模原
相模原 12:50-13:14 市営斎場入口


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

小田急多摩線のはるひ野駅から歩き始めるのも、これで2度目。前回の2015年、多摩よこやまの道や尾根緑道などを経て八王子みなみ野駅までの20km以上を歩いたのに対して、今回歩く距離はその半分近くになりました。
上の写真は駅の南口ですが、跨線橋で北口側に回ると、駅前に黒川谷ツ公園の入口があります。この公園は小田急多摩線の線路沿いにありながら、自然豊かな雑木林の中に山道が続いている様子がGoogleマップのストリートビューで見られるため、てっきり普通に歩けるものとばかり思って、そこを通る計画を立ててきたのです。
ところが雑木林の手前まで登ると、山道への入口が施錠されていて中に入れません。実は事前の調査不足で、この公園は特定の開放日以外は閉鎖されているのでした。掲示されていた日程表によれば、翌3月1日なら開放日に当たったようですが、それでも開園時間が09:30なので、こんな早朝から歩くのは無理だったようです。


そこで別ルートを思案します。最初の目的地である天王森公園には車道だけでも向かえますが、もし黒川谷ツ公園を通れれば多摩よこやまの道にも出られて、そこが大半が車道歩きというこの日のコースでは貴重な山道区間になるはずだったので、せめて多摩よこやまの道の区間だけでも歩きたいと、京王線の線路沿いを進むことに。
上の写真の「はるひ野ことり公園」に入って奥の階段を登ると、京王線の線路沿いの近道を歩けました。
住宅街を一番上まで登ると、期待通り、もう一段上を通る道路への階段が現れました(ここを行き来できるのかどうかは、持ち歩いていた地形図の精度では分からず、ダメ元でやってみていたのでした)。
一段上の道路に出れば、正面に多摩よこやまの道へ続く木段があって、ここで予定していたコースに復帰です。
木段を登る前に、道路を少し左に進むと黒川谷ツ公園の入口があり、本来はここから出てきたかったのでした。


木段を登ると、すぐに多摩よこやまの道に出ました。2015年に歩いた時が懐かしく思い出されます。
ただ、今回は多摩よこやまの道を歩く距離は短くて、土の道はいくらも歩けませんでした。というのも‥‥
すぐに多摩よこやまの道の東端に出てしまうのです。ここからは、都道137号(上麻生連光寺線)に入ります。


あとはしばらく車道歩きとなり、2番目の目的地である桜ヶ丘公園まで、この都道を道なりに北上し続けます。車道を歩き始めると間もなく、下を通る別の都道を跨ぐ天王橋があって、橋上からの眺めがまずまずでした。
遠くにうっすらと見える丹沢の稜線の上に、富士山が顔を出していました(写真中央あたり)。
富士山を少しアップで。この日のコースで、富士山がきちんと見られたのは、ここだけだったかも‥‥。
    ※下の写真にマウスを乗せると、山名ガイドを表示します。
天王橋からの展望の全体像です。この日は空気があまり澄んでいなかった上に雲も多くて今ひとつでしたが、北西方向の秩父や奥多摩から南西方向の丹沢まで、ずらりと西側に並ぶ山々を眺められました。
  ※下の写真は縮小版で、大きな写真(文字入れなし)は こちら です。


車道を歩き始めて10分ほどすると、最初の目的地が見えてきました。
見えてきたのは八坂神社へ登る参道の短い石段で、神社の境内が天王森公園になっているのです。
石段を上がると、神社の左側で、天王森公園の三角点が目立っていました。
天王森公園の三角点です。これが全国に400か所ほどしかない一等三角点の本点であることと、ここが多摩市の最高地点であることが、解説板に記されていました。さらにこの地点は「多摩100山」にも選定されています。
先に書いた通り、八坂神社の周囲は天王森公園としても整備されています。
神社の裏手に回るとブランコがあったりして、天王森公園は子どもたちの遊び場にもなっているのでしょう。
小さな公園をぐるっとひと回りしたら、上がってきた石段を引き返して、先程までの道に戻りました。


道なりに北上を再開します。立ち寄らなかったけれど、途中で見掛けた連光寺公園にはトイレがありました。
聖蹟記念館交差点まで来たところで、都道137号とはお別れです。
交差点の左折側が桜ヶ丘公園への入口でした。この公園内に、次の目的地である大松山があります。


広々とした桜ヶ丘公園内に入りました。まだ朝早いからか人が少なくて、静かで心地よい雰囲気です。
広いばかりか、多くの小道が複雑に絡んでいるので、随所に案内図があるのは良いのですが、見るたびに違う向きの地図が現れるから、かえって位置が分かり難くて混乱しました。なぜ地図の向きがバラバラなのだろう?
旧多摩聖蹟記念館の前まで来ました。公園内の案内図によれば、この記念館付近が大松山とされているらしい。
記念館は明日から臨時休館とのこと。新型コロナウイルスの影響はこんな小さな施設にまで及んでいました。
旧多摩聖蹟記念館の入口と五賢堂です。なお記念館の周囲をぐるっと回っても、大松山を示す標識等は見ませんでしたし、都道137号側の入口がここよりも若干高く、そこから緩やかに下ってきたので、この時点では山の上にいる実感もなく、この大松山が「多摩100山」に選定されていることに対してもポカーンという印象でした。
記念館の隣に広場があったので、ここで本日最初の休憩を取りました。
そこは「丘の上広場」という名前で、なるほどすぐ近くに斜面が迫り、その先の街並みを見下ろす具合でした。
だから、さらに進むと下りの木段が現れました。これが思っていた以上に長くて、50mくらいは下ったでしょうか。もしも逆コースで歩いてきていたら、大松山が山であることを少しは実感できたのかもしれません。
桜ヶ丘公園に隣接する大谷戸公園に入りました。広い芝生広場が中心で、キャンプ練習場などもある公園です。
聖ヶ丘側の出口から、大谷戸公園の外へ。


集合住宅が建ち並ぶ中を抜けたら、この階段で下のバス道路へ下ります。下ったところにはちょうと聖ヶ丘二丁目のバス停がありました。ここから高幡山までの約7kmは、再び長い車道歩きになります。
大した見所のなかった車道歩きは端折り気味に。諏訪下橋交差点で鎌倉街道を渡ります。
変則的な五差路だった乞田交差点。
ここから和田原通りに入ります。
和田公園まで来ました。高幡山までの車道歩きも、やっと半分を過ぎたでしょうか。
静かな和田公園でひと休み。朝のうち雲が多かったこの日も、この時間になると日差しが安定しはじめて気温も上がり、ようやく身体が温まってきたので、羽織っていたジャケットを1枚脱いで少し身軽になりました。


中和田通りに入ると、緩やかな上り坂がしばらく続きます。
百草団地の中心部に差し掛かったこのあたり(百草センターバス停付近)が、一番高かったようです。
百草団地と、その隣にあった高幡台団地を過ぎれば、その先でせっかく登った分をあらかた下ってしまいます。
次の交差点まで下り切ると、多摩モノレールの線路橋の下に、最後の目的地である高幡山が見えてきました。
その交差点を突っ切った先では、最短経路を取るべく細い道に入って直線的な道順で高幡山を目指します。
上り坂が始まったら、道なりに団地の間を抜けて行きます。
一番上の道路に出ると、その先に続く階段が。何も案内はありませんが、ここから高幡山に登れるのです。


短い石段が終わると、その先で山道が二手に分かれていて、左の道が頂上に直行できるようです。
そこから上はなかなかの急登です。階段なので難なく登れるものの、うっかりしているとよろけそうでした。
土の地面が現れるようになっても、急斜面の階段道が続きます(短い間ではありますけれど)。
高幡山は、高幡不動尊の山内八十八ヶ所巡拝路なるものが山中をぐるりと巡っていて、その途中に出ました。
さらに登って、頂上の直下を一周する周回路に出ると、頂上への道は「見晴らし台入口」と案内されてました。


高幡山の頂上と思われるこの場所は、少し開けていて、ベンチっぽい腰掛けられる物もある一方で、高幡山の標識はおろか、頂上という文字すらもなく(とにかく標識の類が一切ない)、なんか拍子抜けする場所でした。
下で「見晴らし台入口」と案内していただけに、それらしい場所こそありましたが、そこにも文字による説明等は何もなく、本当にただ「台」が置かれているだけだとは‥‥。
その「見晴らし台?」からは、市街地の側が眺められました。こちらは北東側の、東京・埼玉の都県境方向。
東側の都心方向には、高層ビル群がうっすらと見えていました。
頂上部は南北に広さがあって、少し低い北端まで行っても、何もないことは一緒でした。一段下の周回路を見ると人の姿が時折あるものの、ここまで上がって来る人はほかになく、あまり顧みられていない場所のようです。


高幡山の頂上を後にしたら、一段下の周回路を一周してみます。
周回路は所々で山内八十八ヶ所巡拝路と重なっていて、あちこちに弘法大師像が。ここは第四十二番でした。
一周したのちは、高幡不動尊への道を下ります。
下り口のあたりでは西側の山並みが眺められましたが、木々が邪魔で一度に広い範囲を見渡せなくて残念です。


途中で高幡不動尊へ分岐する道に入ったところ、境内で一番奥にあり、総本堂でもある大日堂の前に出ました。
先に奥に入ってしまったので、山門は奥から出てきたあとで振り返って撮りました。
不動堂と五重塔です。
高幡不動尊の境内は、人が多ければスルーしようと思っていたのですが、こんな時節だからか人出が少なく感じられて、他人との距離を気にせずに回れました。まぁ、まだ比較的早い時間だったからかもしれませんけれど。
高幡不動駅に出たら、前回同様に聖蹟桜ヶ丘駅を経由し、そこからは路線バスを乗り継いで帰路に就きました。
今回も、一般的な山好きの人が普通あまり興味を持たなそうなほどの超低山を行先にしたので、天王森公園では全く人を見ませんでしたし、大松山がある桜ヶ丘公園と高幡山や高幡不動尊も朝早めに訪れたのが幸いしてか、人出が少ない中を歩けています。また帰りの交通機関も先日の日曜日以上に空いていたので、外出を控える方がより増えたのかもしれませんね。おかげで心配になるような状況には全く遭遇せずに済みました。

ただ、公共交通の利用を短時間に抑えて行ける近場の超低山もそろそろネタが尽きかけているのが悩ましく、かといって出掛けないでいると身体が鈍るので、外出の自粛を求められるような状況にならない限りはどうにかして身体を動かしたく、そのための適当な行先を今後も探し続けることが当面の課題となりました。とはいえ非常時ですし、何もアイディアが浮かばなければ同じような所に繰り返し出掛けるのもアリだとは思いますが‥‥。

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