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安達太良山 [東北]

2011/10/19(水)

■第213回 : 鬼面山(1481m)・箕輪山(1728m)・鉄山(1709m)・安達太良山(1699m)


今年の紅葉が素晴らしいと評判の安達太良山に行ってきました。
見頃はどうやら先週までだったようで、この日は中腹以上はですっかり色褪せてしまい、出遅れた感がありありです。
それでも、かなり標高を落とした下山路では、ちょうど良い頃合いの紅葉も楽しめました。

 累積標高差(登り):930m / 距離:17.2km / 歩行時間:5時間20分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:6時間50分 

(往路)
古淵 05:56-06:28 東神奈川 06:29-07:04 東京
東京 07:36-09:14 福島 09:50-10:54 野地温泉

(登山行程)
野地温泉バス停 11:05
旧土湯峠    11:20
鬼面山     11:50-11:55
箕輪山     13:00-13:10
鉄山避難小屋  13:40
鉄山      13:50
安達太良山   14:15-14:30
仙女平     15:25
安達太良林道  16:00
岳温泉バス停  16:55

(復路)
岳温泉 17:23-17:50 二本松 18:16-18:40 郡山
郡山 19:02-20:18 大宮 20:27-20:57 新宿
新宿 21:08-21:49 相模大野


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

福島駅からバスに揺られること1時間で、野地温泉に到着です。
途中の土湯温泉から先は、ずっと黄葉の美しい道が続いていました。
ホテルの左脇にある登山口。背景がまず最初に登る鬼面山です。


少し歩いて振り返ります。紅葉の見頃は車道のある標高帯より低い所に移っているようです。奥の山は、左が東吾妻山、右が高山。
登山道脇の紅葉は、すっかり色褪せていました。来るのが少し遅かったようです。


旧土湯峠。この十字路で、新野地温泉からの道と横向温泉からの道が合わさります。
これから登る鬼面山へは、比較的穏やかな登りです。
半分ほど登って振り返ると、バスを降りた野地温泉が、最盛期の紅葉の中にあったことが良く分かりました。


鬼面山の頂上にあった標識と三角点。
全周に展望がありますが、やはり磐梯山の存在感が大きかったです。右側には、秋元湖も見えています。


鬼面山から箕輪山へは、まず岩塊の道を下っていきます。
鞍部まで下ると、ササの中の道となりました。ササは最近刈り払いされた様子で、傾斜が緩い間は歩きやすかったです。
しかし本格的な登りが始まると、湿った粘土質の地面がツルツル滑りまくる斜面が続いて、非常に難儀しました。
これまでに歩いた中でも1~2を争う悪路です。ここなどは足場があって救われていますが、そうでない所では、とても写真など撮っている余裕はありません。滑落しないよう、ササにすがりつくようにしながらでないと登れず、ササを掴んだ手を離せませんでした。
それでも、まだ登りだったからどうにかなったようなもので、私の技量で、ここを下ることは不可能だったと思います。


やっとの思いで着いた箕輪山の頂上。安達太良山よりも30mほど高く、ここが安達太良連峰の最高峰です。
磐梯山と秋元湖です。
これから向かう安達太良連峰の核心部。でもまだ安達太良山は見えていないようです。


箕輪山と鉄山との鞍部付近は強風の通り道らしく、木々という木々がすべて同じ方向に傾いていました。
鉄山避難小屋。中に人がいたので、中の様子は覗いてきませんでした。
鉄山の頂上に標識はなく、ケルンと三角点が目印でした。
いよいよ安達太良山の頂上が見えてきました。そこに至る稜線もアルペンムード満載で、気分が盛り上がります。
そして右手の眼下には沼ノ平が広がっています。いかにも火山らしい荒々しい光景です。


鉄山からは、こんな岩道を急降下してきました(振り返って撮影)。
あとは安達太良山まで、なだらかな稜線を残すのみです。
沼ノ平の全景。後方は、鬼面山からずっと一緒だった磐梯山と秋元湖で、小野川湖も少し見えているような。
いよいよ安達太良山が目の前。この上が「ほんとの空」なのですが、青い空ではなくて残念です。
安達太良山


安達太良山の標識は、なぜか頂上直下に立っていました。
頂上には、「八紘一宇」の碑と小さな祠、そして三角点がありました。
磐梯山です。
猪苗代湖は、写真を縮小した関係で分かりづらくなりましたが・・・
和尚山方面。
こちらが下山する方向です。
安達太良山


ゴンドラリフトのある奥岳方面への道は、良く整備されていました。
奥岳方面と表登山道との分岐点。ここで初めて標識に「表登山道」が出てきました。
表登山道は、分岐点の先でしばらくの間、少し心許ない感じの道が続きます。
かなり下った所で安達太良山を振り返ります。
今回のルートで、安達太良山の頂上が乳首っぽく見えたのはここだけでした。


どんどん標高を下げていくと、次第に紅葉が楽しめるようになってきました。
仙女平の標高は、スタートした野地温泉とほぼ同じ。
ここからは穏やかな道になって、さらにグングン下っていきます。
道は紅葉の中に入っていきます。
が、元々曇っていた上に、時計の針も進んで、明るさに陰りが出始めているのが残念でした。
でも現地では、この写真の印象よりはずっと鮮やかで見事だったのです。写真を撮ってばかりで、なかなか足が前に進みません。綺麗に撮れていないのは、カメラマンの腕なのか、それともカメラの性能なのか・・・


登山道が安達太良林道と交差する地点。登山道は直進しますが、岳温泉を目指すので、ここからは林道に入ります。
林道は砂利敷きで、状態は概ね良好でしたが、途中で倒木が完全に道を塞いでいたりして、車両の通行はできなくなっていました。
安達太良林道の起点。ここからは県道の岳温泉大玉線に入ります。


岳温泉への最短経路は、この地点で県道を離れて、ちょっと怪しげな林道に入ります。
地図では普通の道のように描かれていましたが、ほとんど利用されていないようです。
次第に道は不明瞭となって、自然に還りつつあるような場所もありました。
もっと暗くなってからだったら、こんな道を辿れたかどうか・・・


岳温泉の旅館街に着きました。もう夕暮れが迫っています。
この建物内にバスの待合室があって、奥にはトイレもありました。
二本松駅行きのバスは、降車ボタンが昔懐かしい押しボタン形式でした。ローカルっぽくて癒されます。
二本松駅に着いた頃には、すっかり夜の帳が下りていました。

タグ:磐梯・吾妻
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蔵王山 [東北]

2011/07/16(土)

■第207回 : 蔵王山(刈田岳(1758m)・熊野岳(1841m)


今回はJR東日本の全線フリーパスを使って、無理なく日帰りできる中では最も遠距離にあると思われた、蔵王を行先に選んで出掛けてきました。
ほぼ終日好天に恵まれて、展望は良好。ガスがかかりやすい山頂湖のお釜も、このようにスッキリと見られて、短いルートながらも満足できる山行となりました。

 累積標高差(登り):534m / 距離:8.0km / 歩行時間:2時間5分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:3時間15分 

(往路)
古淵 05:15-05:48 東神奈川 05:50-06:00 川崎
川崎 06:01-06:19 東京 07:12-09:10 白石蔵王
白石蔵王 09:30-11:04 大黒天

(登山行程)
大黒天バス停   11:05
刈田岳      11:35-11:45
熊野岳      12:20-12:30
観松平(いろは沼) 13:15
樹氷高原駅    13:30

(復路)
樹氷高原 13:40-13:47 蔵王山麓 (蔵王ロープウェイ山麓線)
蔵王温泉バスターミナル 14:00-14:40 山形 15:06-17:30 大宮
大宮 17:34-18:02 新宿 18:11-18:47 町田 19:03-19:20 長久保


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

今回利用したJR東日本パス。新幹線を含む特急列車も追加料金なしで利用できるのが最大の特色です。
乗降客もまばらだった白石蔵王駅。三連休だというのに、蔵王山頂行きのバス停にも行列はほとんどできず、軽く脱力させられました。

大黒天バス停で降りると、さっそく荒涼とした火山地形がお出迎え。一気にテンションUPです。
崖下を覗き込むとこんな具合。濁川の源頭部は、深く切れ落ちた谷となっていました。

頂上までの半分くらいまで登ると、お釜が見えてきました。でも頂上部はガスガスって感じです。

刈田岳の山頂に着きました。
ここには刈田嶺神社が祀られています。
三角点は、神社のすぐ脇で見つかりました。

刈田岳山頂からお釜を見下ろします。左上がこれから向かう熊野岳なのですが、なんか晴れてきているような。
熊野岳への稜線の道は「馬の背」と呼ばれています。人がいっぱい。

「馬の背」を外れて少し下ると、近くからお釜を見られるようになりました。
 (この写真の次のアングルが、トップの写真となります)

熊野岳への道も半分を過ぎました。正面には避難小屋がハッキリと見えています。
お釜も、これまでとは少し違った見え方になっていました。

蔵王山の最高峰・熊野岳の山頂には、蔵王山神社がありました。
先程までいた刈田岳と、歩いてきた稜線を振り返ります。刈田岳の奥は、南蔵王の山々ですね。

この日はたまたま、三角点で測量が行われていました。右側で腰掛けているのが、作業中(というか待機中?)の測量官の方々です。
「測量作業実施中です」
三角点の真上には、測量器具が設置されていました。

この後で向かう、地蔵山方向の眺めです。ただし地蔵山には登らずに、その手前を左に折れて行くのですが、その道が山腹に一条の線となって微かに見えています。
山腹をトラバースする道は、谷の源頭部が崩壊しかかっていたりしますが、特に危険はありませんでした。
それよりも、森の中に入ってからの、草ヤブのほうが鬱陶しかったです。おまけに風は通らない、草いきれで蒸している、日差しはサンサン、という三重苦で暑苦しかったこと。

観松平まで下ってくると、いろは沼のあたりは小湿原となっていて、癒される景色が広がっていました。
振り返ると、小湿原の先には熊野岳が。ほんの1時間前までいた場所が、すっかり遠くに見えています。

最後は、スキーゲレンデを下って、ロープウェイの樹氷高原駅へと向かいました。

タグ:蔵王
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