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棒ノ折山・黒山・岩茸石山・高水山 [奥多摩]

2010/03/20(土)

■第169回 : 棒ノ折山(969m)・黒山(842m)・岩茸石山(793m)・高水山(759m)


今回登る4つの山は、いずれもすでに登頂済みなので、山それ自体の目新しさは全くありません。
しかし今回のルートのうち、これまでに歩いているのは、棒ノ折山-黒山間と、岩茸石山-高水山間の、いずれも短い距離の区間だけ。
大半の区間は今回初めて歩く道になるので、初めての山に登るのと変わらない期待感で出掛けてきました。

 累積標高差(登り):1253m / 距離:11.8km / 歩行時間:3時間50分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:5時間55分 

(往路)
古淵 06:21-06:44 八王子 06:59-07:41 東飯能
東飯能 07:43-07:44 飯能 08:00-08:43 さわらびの湯

(登山行程)
さわらびの湯バス停 08:45
岩茸石       10:00
棒ノ折山      10:30-10:40
黒山        11:00-11:05
岩茸石山      12:00-12:20
高水山       12:35-12:40
常福院       12:45-12:50
上成木バス停    13:20

(復路)
上成木 14:00-14:31(延着14:38) 東青梅駅北口-東青梅 14:46-15:00 拝島
拝島 15:21-15:32 八王子 15:40-16:02 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

名栗湖の堰堤を渡って、湖の南岸を少し歩いた先の登山口から、白谷沢に沿って登っていきます。始め少しの間は、沢からは少し離れて、水音をはるか下方に聞きながらの道です。しかし、進むにつれてその水音が大きくなってきて、ついに登山道が沢筋に合流しました。
行く手に待ち構える沢を見上げると、両岸ともに岩壁が迫って、狭いゴルジュとなっています。ここが白谷沢の核心部の入口で、道は沢の中へと入っていきます。

こんな沢の中に一般登山道が続いているものかと心配になりますが、歩いていくと、きちんと道が付けられていました。道は時として流れのすぐ脇を進み、たびたび飛び石で対岸へ渡るのを繰り返します。
沢幅がこんなに狭くなっても、その狭い幅の中に、うまく道が付けられていました。

この白谷沢沿いの道は、軽い沢登りのような雰囲気が味わえて面白かったです。水辺に独特の凛とした空気も心地良く、夏に訪れても涼味溢れるコースで暑さを忘れられそうでした。
足元にはずっと濡れた岩が続くので、多少の滑りやすさはあります。でも一般登山道だけあって、注意して歩きさえすれば、特に問題になるような所はありませんでした。

沢からは離れると、やや急な登りとなって岩茸石や権次入峠を通過していきます。棒ノ折山への最後の登りは、土が流された木段が非常に歩きにくく、適当に脇を歩きました。
棒ノ折山の広い頂上には、意外にも人は少なくて比較的静かです。北側に広がる展望は、汗ばむほどの陽気に霞んでいて、秩父周辺までの近い範囲が精一杯でした。

棒ノ折山から岩茸石山へは関東ふれあいの道として良く整備された区間になります。
まず権次入峠まで戻った後、素直に1度下ってから登り返すと黒山です。そして黒山から岩茸石山へ向かう道に入ると、そこは今回のルートの中で最も自然の気配が濃厚に感じられる、とても雰囲気の良い区間でした。
途中の841mピークでは、「関東ふれあいの道」の標識の支柱に、「逆川ノ丸 841m」の木彫りの標札が取り付けられていました。

岩茸石山に近付くと、上空を赤いヘリが旋回していて、どうやら救助活動中の様子です。しかし頂上に着いた時には、救助作業はすでに終わった後で、ヘリも飛び去ってしまうところでした。
ほどなく、頂上の少し下から救助隊員の声が聞こえてきて、「ヘリはもう1度来ますので、危ないから頂上にいて下さい」とのこと。なるほど少し経った後にヘリが再度やって来て、何をするのかと思ったら、その残っていた隊員1人を手際良くピックアップして、また飛び去って行きました。
出動していたのは東京消防庁のヘリ「かもめ」。下に写っているのは高水山です。
頂上に残っていた救助隊員を引き上げたところ。

しばらく頂上にいると、警察官が2人到着してきました。麓から急いで登って来たらしく、肩で息をしています。それでも息を整える時間を惜しむかのように、同行者を見つけるなり慌ただしく事情聴取が始まりました。
その場所は、なんと私のすぐ隣のベンチ。特に声をひそめて会話している訳でもないので、その内容は近くにいる人たちにも普通に聞こえています。
どうやら、中高年の男性2人で登山中、この岩茸石山の頂上直下まで来たあたりで、1人が突然倒れて、そのまま心停止になってしまったようです。
居合わせたほかの登山者も協力して心臓マッサージが行われたものの、少なくともその場では蘇生には至らなかった模様。その人を頂上直下まで運び上げ、ヘリの最初の飛来時に収容して、病院に搬送したという話でした。

転倒とか滑落とかの事故であれば、心掛け次第で未然に防げる部分も多かろうと思われますが、病気となれば、不意に突然起こるものが大半を占めるでしょう。
当事者の方々にはお気の毒な出来事でしたが、普段単独で行動することの多い自分の場合はどうなるのだろうかと、改めて考えさせられてしまいました。

行動再開して、岩茸石山からは高水山を経由して上成木のバス停へと下ります。
高水山から先は、常福院への表参道なので、さぞかし雰囲気のある道に違いないと期待していたのですが、木段の続く場所が大半で、気持ち良く歩ける自然な坂道がほとんど見られなかったのが残念でした。

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