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小浅間山 [上信越]

2013/07/20(土)

■第259回 : 小浅間山(1655m)


この日歩いたコースの大部分は、爽やかな森の中に延びている信濃路自然歩道。
竜返ノ滝や白糸の滝などを巡りながら、良く整備された比較的起伏の少ない道でトレッキングを楽しみます。

トレッキングの後は、ちょこっと小浅間山を往復して、最後にしっかり登山も味わってきました。
小浅間山は、現在なお噴火活動を続ける浅間山の裾野にせり出した寄生火山です。
標高は主峰の浅間山より1000m近くも低いのですが、火山礫に覆われて周囲が開けた山頂では、ほぼ全周に大きく広がる展望が待っていました。

 累積標高差(登り):867m / 距離:17.9km / 歩行時間:4時間10分 (休憩除く) 
(参考) 同コースの標準時間:6時間50分 

(往路)
大沼 06:05-06:15 相模大野 06:19-06:57 新宿
新宿 07:00-07:13 東京 07:52-09:12 軽井沢
軽井沢 09:30-09:34 中軽井沢

(登山行程)
中軽井沢駅   09:40
小瀬温泉    11:00
竜返ノ滝    11:10-11:20
白糸の滝    12:20-12:30
峰の茶屋バス停 13:10-13:20
小浅間山(東峰) 13:55-14:00
小浅間山(西峰) 14:05-14:10
峰の茶屋バス停 14:30

(復路)
峰の茶屋 14:48-15:16 軽井沢 15:44-16:26 大宮
大宮 16:33-17:05 新宿 17:18-17:52 相模大野
相模大野 18:08-18:23 市営斎場入口


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

軽井沢駅で、長野新幹線からしなの鉄道に乗り換えます。
第三セクターの鉄道に乗車するのは初めてだったのですが、車両がJRで見慣れた長野色の115系で、何も目新しさがなかったのには、少々拍子抜けでした。
今となっては長い編成の電車が入ることも少ないのか、軽井沢駅ホームの東側は草が生えるままになっていて、レールもホームの先端までで途切れています。
新幹線が開業する前までは、その先もアプト式鉄道で碓氷峠を越えて横川・高崎へとレールが繋がり、多くの乗客を運ぶ大動脈だったのですが、信越本線当時のそんな賑わいを想像することは、もう難しくなりました。


しなの鉄道に1区間だけ乗って、中軽井沢駅から歩き始めます。
この駅を訪れるのは30~40年振りだったのですが、前に来た時はもう少し賑わっていなかったっけ?
最初の20分間ほどは国道を歩きます。進行方向には、時々浅間山を見ることができました。


西区入口というバス停がある交差点で、国道を離れて右手の細い道に入ります。
この交差点の周囲には、星野リゾートが開発したさまざまなリゾート施設が並んでいました。
細い道を進むと、左手には「星野温泉 トンボの湯」があって、ちょうど受付が始まった時間でした。
当記事を書くにあたり星野リゾートを調べていたら、なんと中軽井沢駅からここまで、夏期限定で無料の送迎バスがあることが判明。しかも中軽井沢駅09:40発というドンピシャな便があったのでした。それに乗れば国道なんか歩かずにすんだのになぁ(もっとも、星野リゾートの施設を利用しないのに乗るのは躊躇われますが)。
トンボの湯を過ぎると、道の両側は「野鳥の森」になります。道路のすぐ近くにあるこんなベンチでも、バードウォッチングが楽しめるようでした。


しばらく進んで、この分岐点から未舗装の小瀬林道に入ります。
ここまで来ると、野鳥観察の人たちもあらかたいなくなって、ほとんど誰にも会わなくなりました。
小瀬林道は、ほとんど平坦に近い坂道で楽に歩けるのですが、小1時間こんな景色ばかりが続いて単調でした。
新緑や紅葉の時期ならば印象も違うのでしょうが、少なくともこの時期、特段の見所は何もなかったような。
長く感じた林道歩きが終わって、小瀬まで来ました。高級リゾートホテルを、入口だけ眺めてスルーします。
ホテルの駐車場の先から、いよいよ信濃路自然歩道が始まりました。


美しい森の中に、穏やかで歩きやすい道が続きます。先程まで歩いていた林道との雰囲気の差は歴然でした。
すぐに小橋で小さな川を渡ります。
その橋を渡った先が、竜返ノ滝への分岐点でした。もちろん寄って行きます。


川辺の道は涼しさもひとしおで、とても気持ち良かったです。
分岐点からほんの1~2分で、東屋とその先にある竜返ノ滝が見えてきました。
東屋からも、こんなふうに滝を見ることができます(座る位置にもよりますが)。
遊歩道は東屋までですが、右岸をたどればもう少し滝に近付くことができます。
滝の目の前まで行ってみました。落差はさほど大きくないのですが、水量が多くて力強い滝です。この時立っている位置あたりまで、水しぶきが飛んできていました。


元の道に戻って、次は白糸の滝を目指します。しばらくは起伏の少ない穏やかな道で、のんびりと歩けました。
途中で自動車専用道路の白糸ハイランドウェイを横断します。
道路を横断した先では、一旦沢まで下りてまた橋を渡ったりしました。
このあたりからは、アップダウンが少々忙しくなって、白糸の滝までの間に、結構汗をかかされるのでした。
次第にカラマツを良く見掛けるようになりました。カラマツ林に入ると、落葉した松葉が堆積したフカフカ道になることが多くて、足裏に伝わる柔らかな感触が心地良かったです。
そしてしばしば木道が現れます。ここの木道は、雨中・雨後に滑りやすいことで悪名高いのですが、この日は路面が乾いていて何も問題もありませんでした。


白糸の滝への入口で、一旦道路に合流します。
観光名所になっているだけあって、ここから滝までの間は人が多かったです。
白糸の滝に着くとそこは、夏休みということもあって、かなりの賑わいです。写り込む人数が減るタイミングを少し待ちましたが、ここまでが限度でした。
これが自然の造形であれば素晴らしいのですが、残念ながら人工的に造成されたものなので、その美しさに価値があるかどうかは、意見が分かれるところでしょう。ただ、人工的なら人工的で、堂々とそう認めれば良いのにと思うのですが、現地にあった解説板が、その点に全く触れていないことには、少々のあざとさを感じました。


白糸の滝を後にした私を待ち構えていたのは、気が遠くなりそうなほど長くて急な階段道でした。
その階段を登り切れば、あとは歩道の終点である峰の茶屋まで、穏やかな道が大半を占めました。
割と唐突な感じで森の中から道路に飛び出しました。ここが帰りにバスを待つ峰の茶屋の交差点です。
その前に小浅間山を往復するので、頂上付近の砂礫地歩きに備えて、このベンチでスパッツを装着しました。


峰の茶屋の交差点から小浅間山を見上げると、角度的に砂礫の頂上部が見えていないこともあって、緑豊かな普通の小山のような姿をしていました。
登山口は、交差点のすぐ脇で見つかりました。
登り始めは深い森の中。このあたりでは道の傾斜もまだ穏やかです。
登るにつれて、樹木の背丈は低くなり、地面も次第に砂地に変わってきました。
馬返しと呼ばれる地点まで来ると、あたり一面はすっかり砂礫地に。ここからは傾斜が急になる上に、1歩1歩が砂にめり込んで踏ん張りがきかないので、なかなか苦しい登りになるのでした。


なお馬返しからは、浅間山に至るルートもあるのだが、この先は規制区域に入るために登山が禁止されている。
しかし、登山者の中には良識のない者が少なくないらしく、浅間山の山頂を目指す不心得者が後を絶たないようだ。そしてそれを恥とも思わずブログで公開していたりするので、善悪を判断する能力が欠けているのだろう。
現在、外輪山の前掛山までは登山が許されているのだが、規制に従わない者が続出すれば、前掛山ですら登山禁止になりかねない。そうなれば大多数の善良な登山者にはいい迷惑であり、そんな輩は山に来るなと言いたい。


砂礫に足を取られながら急斜面を登って、東峰と西峰の鞍部まで来ました。まずは最高点の東峰に向かいます。
東峰を登り詰め、小浅間山の標識がある地点に立つと、西側には浅間山が雄大に立ちはだかっていました。
東峰では、東側から南側にかけての展望が広がっていました。大きな写真は こちら です。
遠くに霞んで見えていた妙義山。こちら側から見ることは少ないので、ギザギザの見え方がちょっと新鮮です。
標識が立つ地点よりも北寄りに、もっと高く見える場所があって、そこに行ってみると石柱を発見しました。
三角点も、石柱のすぐ近くで見つかりました。たぶん最高点もこの付近なのでしょう。


一旦鞍部まで戻ってから、向かい側にある西峰にも登っておきます。西峰には標識はなかったようです。
西峰から見る浅間山です。まぁ、見え方は東峰からとほとんど変わりませんが・・・
西峰では、北側に展望が広がっていました。大きな写真は こちら です。


峰の茶屋の交差点まで戻って、軽井沢駅行きのバスを待ちます。この交差点には2箇所にバス停があって、バス会社によって乗り場が違うので要注意です。
やってきた草軽交通の急行バスは、乗り心地の良い観光バスの車両で来て、しかもテープによる観光案内付きだったので、駅に着くまでの間も楽しめました。

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