SSブログ

御岳山(武蔵御嶽神社で初詣) [奥多摩]

2013/01/02(水)

■第245回 : 御岳山(929m)・大塚山(920m)


新年おめでとうございます。
年末にバタバタしたおかげで、大掃除も年賀状も明けてから大慌てする、トンデモな年末年始となりました。
でも、そんな私にもちゃんと新年は訪れてくれたようなので、初詣を兼ねて御岳山に登ってきました。

今回は、きっちりと青梅線の駅から登って、駅まで下っています。
これで登頂が10回目を数えることとなった御岳山。新鮮味を求めて、登りは大塚山境界尾根、下りは鉄五郎新道という、いずれも「山と高原地図」には載っていないルートを選択しました。

 累積標高差(登り):997m / 距離:12.6km / 歩行時間:4時間40分 (休憩除く) 
標準タイムは不明(登山地図の収録範囲外) 

(往路)
古淵 05:50-06:11 八王子 06:13-06:24 立川
立川 06:39-07:29 御嶽

(登山行程)
御嶽駅   07:30
御岳山   09:55-10:10  (武蔵御嶽神社)
大塚山   10:40-10:45
広沢山   11:00
金比羅神社 11:35-11:40
古里駅   12:35

(復路)
古里 12:52-13:19 青梅 13:28-13:44 拝島
拝島 13:50-14:02 八王子 14:20-14:42 古淵


大きなマップで見る(Googleが運営するFirebaseのサイトに遷移します。※上に埋め込んだマップも同サイト上のものです)

スタートの御嶽駅。元日は賑わっていたことでしょうが、1日経てばこの通り。
まだ朝早いこともあってか、07:29着の電車から降りたのは、全部で10人いたかどうかという少なさでした。
駅前から渓谷沿いの小道に降りて、多摩川の上流方向に歩いていきます。が、冬枯れのこの時期は見るほどの景色もなく、空気が冷たくて寒いだけでした。上の道路を歩いても良かったかも。
最初の小さな橋は見送って、2番目に見えてくる神路橋で対岸に渡ります。
神路橋から、多摩川の上流方向を写してみました。


対岸で道路に上がると、正面に武蔵御嶽神社の一の鳥居があります。その下をくぐる道は、ケーブルカーの駅や表参道に通じていて、御岳山への最も一般的なルートなのですが、今回は右折して車道を進みます。
ほんの2~3分で左カーブが始まりますが、その手前から、ガードレール付きの左の脇道に入ります。
ここが大塚山境界尾根への入口で、写真右端の「日原 20km」の標識が目印とされています。
脇道はすぐに終わりますが、その先がそのまま尾根道への取り付きとなっていました。


最初から容赦のない急登で、次第にふくらはぎが張っていきます。
見上げるような急登が続きます。このルート、どんなに斜面が急でも、ほとんどジグザグを描かないのでした。
少し傾斜が緩んできました。道案内の類は一切ありませんが、かなり歩かれているらしく、道筋は明瞭です。
植林がしっかり手入れされているので、登山者よりも山仕事の人達に良く歩かれているのかもしれません。
プロ仕様の仕事道だと考えれば、軟弱な登山者向けのジグザグ道になっていないのも納得かも。


583mピークに着くと、立ち木に巻かれた黄色いテープに「山本山」と書かれていました。
裏側には「2010・3・31」と記されていて、3年ほど前からあるようです。

尾根の上部になると、かなり穏やかな箇所も出てきます。
ここなどは、珍しく片側が開けていて、明るい日溜まりが気持ちの良い道でした。
そしてこの付近では、定期的にケーブルカーの発車ベルが聞こえてきたり、走行音すら聞き取れたりしました。

境界尾根の最上部まで来ました。
空との境になっているラインには、丹三郎尾根の登山道が通っていて、そこまであとわずか。
でもこの最後がすこぶる急で、そのためか、この一帯は道の体裁をなしておらず、無理矢理登る感じでした。


丹三郎尾根の登山道に乗り上げて、登ってきた道を振り返ってみました。
が、急斜面を覗き込むような具合で、とてもそこに道があるという雰囲気はなかったです。
大塚山方向に少し歩いて振り返っても、控え目なテープが張られているだけの、何の特徴もない地点です。
歩いたことのある本人ですら、次に通った時にこの場所をきっちりと示せるかどうか・・・、というレベル。


大塚山の方向に進みます。一般登山道って、なんて歩きやすいのでしょうか。
大塚山直下の分岐点です。
正面の大塚山には帰りに寄ることにしているので、ここは左の巻き道に入って、御岳山に直行します。


御岳山エリアに入って、ようやく人の姿を見るようになりました。
この大鳥居から本社拝殿まで、ずっと石段が続きます。
10時前に着いたのが良かったのか、本社前もさほど混雑していません。
落ち着いて参拝した後は、社務所で登山安全のお守りを頂きました。
都心方向の展望を期待していたのですが、残念ながら霞んでいて、何も見えていないに近い状況でした。
写真の右半分は、すぐ近くにある日の出山です。
本殿の裏手もひと通り回っていきます。
ここが一番奥にある大口真神社。御岳山で最も標高の高い929m地点もここだと思われます。


大塚山に来てみると、思った通り誰もいませんでした。すぐお隣の御岳山には、あんなに人がいたのに。。。
ここはいつ来ても静かなので、私の好きな場所です。そしてこの先はもう、誰にも会いませんでした。
ただ、誰もいないという点では確かに静かだと言えるのですが、大塚山に着く少し手前から、強風がうなりを上げて吹き荒ぶようになっていました。
ここから先しばらくの間は、地形的に、西風の直撃を受ける状況となり、かなり寒かったです。
大塚山からの展望は限られていますが、西側には奥多摩核心部の山々が少し見られます。
帰宅後にカシミールで確認したところ、写真中央の一番高いピークが鷹ノ巣山だと分かりました。
北側に電波塔が2基見えていますが、これから下る鉄五郎新道は、左側の電波塔の脇を抜けていきます。
ここが鉄五郎新道の入口ですが、それを示す案内は何もありませんでした。


最初に電波塔の脇を抜ける所は、足場のあまり良くない急降下でしたが、その後は穏やかな尾根道でした。
途中にある848mピークは、広沢山という名前のようです。


道の様子は、広沢山を境に一変します。急降下が始まったと思ったら、それがかなり長く続くのでした。
普通に歩けたのは、林間を小刻みなジグザグで下る最初のうちだけ。それが終わるとザレ気味の急斜面が続くようになり、大事を取って手を着いたり腰を落としたりして通過する局面も結構出てきます。
岩場というほどの場所はなく、足を滑らせてもその場で転がる程度ですが、写真を撮る余裕はありません。
そこで、写真の代わりに標高グラフを表示しておきます。広沢山~金比羅神社間がほぼ一貫して急降下だったことがお分かり頂けるかと。
さらに、急降下にもかかわらずガンガン下ってしまい、足がヨレヨレになりかけた頃、この分岐点に出ました。
鉄五郎新道で初めて見る道標です。ここまで来る途中には、道の続きが分かりにくい箇所や作業道の分岐があって、未整備ルートならではの緊張もあったので、案内がある所まで無難にたどり着いてホッとした瞬間でした。
金比羅神社は、登山道から少し外れた所にあるため、この分岐からは往復の寄り道となります。
寄り道する距離はいくらもなく、少し登るとささやかな神社がありました。
寂れた印象を受けましたが、中を覗くと、ちゃんと新年のお供え物があったりして、今でも信仰がきちんと受け継がれているようです。
神社の向かい側には、小さな社もありました。お参りがてら、少し足を休ませていきます。


分岐点まで戻って、先程の道標で「下山道」とされている「けもの道」に入ります。
写真は下り始めてから振り返ったところで、神社の鳥居を裏からくぐって出てきました。
前の写真の右隅にも少し写っていますが、すぐ下にはこんな廃屋が。参拝者向けの休憩所だったのでしょうか。


神社の先で、ようやく道の傾斜が穏やかになりました。その代わり、尾根道から山腹を縫うトラバース道に変わったためか、度々出てきた枯れ沢の横断箇所をはじめとして、荒れた箇所の多い道でした。
最後にこの小橋を渡った先で、道路に迎えられたので、ここが鉄五郎新道の登山口ということになりそう。
前の写真の右下に写っている道標を振り返っていますが、鉄五郎新道は決して歩きやすい道ではなく、途中には進路に迷う箇所もあったので、こうして登山口にだけ道標があるのは中途半端な印象です。道標の設置は、もっと整備が進むのを(その予定があればですが)待つべきだったのではないか、と感じました。


寸庭集落に入った後は、道標ではそのまま多摩川の南側を進むルートが案内されています。でも次の電車まで40分あったので、寸庭橋を渡り、多摩川の北側をぶらぶらと寄り道しつつ、駅へ向かいました。
古里駅は、普段もさほど利用客の多い駅ではありませんが、この日同じ電車を待ったのは3人だけでした。

タグ:奥多摩
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。